５月２６日（火）、大津港の小川丸からムギイカに行ってきた。
なんとも３週連続で週末が潰れてしまい、ＧＷ明けの１１日にカワハギに行って以来、２週間が経ってしまった。日々情報を見ていると、相模湾側では濁り潮が定着しているせいか、アオリイカが再び絶好調！２キロ半を超す大型交じりで良い日にはトップツ抜け状態。羨ましいけど、電車釣行の人間にとって、季節で出船時刻が変わるシステムは致命的。湘南方面を考えると、私は横浜近郊在住なので、腰越６時出船は問題外、茅ヶ崎６時半出船ならギリギリ間に合うけど、あまりの駆け込み乗船てのも好きじゃないし。この時期、湘南方面だと遅出のショートキスくらいしか選択の余地が無くなるのが毎年のパターンである。最近よくお世話になる三崎えいあん丸も前もって決めればリクエスト船を出してもらえるけど、天気や情報を見てから前日に決めるような小回りは利かないし、俄かに出船して結果を求めるのもなかなか難しかったりする。まぁそんな事情はともかく、情報を見ていて気になる釣りがもうひとつ。日曜、月曜と金谷沖のムギイカが好模様。今季マルイカはまったく好転しないみたいだし、そろそろムギイカでも来ないかな～なんて思っていた矢先、どうやら現実の話になってきたようだ。日曜日、久々にイカ釣りに出船した大津小川丸では１０～５７杯、翌月曜日は２６～４１杯と乗客６名で平均した好釣果。同日、八景Ⅰ丸ではナント１２～１３３杯、２番手１０９杯の大釣りに沸いていた。ウズウズウズウズ・・・今週末はもしかしてシケでしょ、下手すると次は６月６日以降になってしまうではないか！そんな殺生な！イカは爆釣、自分はいつ行けるか分からず、イライラして元々高い血圧が余計に上がってしまいそうだ！・・・ってことで、健康上の理由から、本日のムギイカ釣行が決まったのである。（笑）連日の状況からして、普通に事が運べばクーラーズッシリはまず間違い無し。ただ、相手は行動パターンも思考回路もまったく読めないイカ様のことなので「絶対」の２文字は無い・・・いやいや、そうは言っても前日束釣りもある状況で、いくらなんでもスカはあり得ないだろう。（とこの時点では高をくくっていた。）事前に推測できる唯一の不安材料と言えば、「午前中走り丸だったけど午後の上げ潮でいきなり好転」という船長のコメント。潮時は毎日後にズレていくので、日が経つ毎に分が悪くなる。潮周りは中潮の初日で干潮がお昼頃の予報だから、上手く行って終盤２時間ノリノリタイムがあるかどうか。でも２時間本当に爆乗りしたらあっという間にクーラー満タンでお釣りが来ちゃうよね。（笑）とにかく、終わってみて余計に血圧が上がらないよう願いたいものである。そんな期待と不安を抱きつつ、いつもの時間に到着すると、左右５名づつの先客が居られ、案の定、平日とは思えぬ盛況振り。札のバラケ具合からして左舷ミヨシ２番を抜いて受付を済ませた。一応、貴光船長に道具を確認すると、スルメ用の直結仕掛けでＯＫとのこと。ヨッシャ！今日は釣るぞ～！
今日はこの仕掛けでやります／反応見つからずクルージングは続く。
お隣ミヨシ１番は手釣りのベテランさん、ご挨拶して色々お話を伺うと、手釣りは慣れると面白いんだけど、最近は新しく始める人が居ないから、やる人が減ったね、もう年だから半日も持たないよ～！とのお話。面白いって聞きますが、なかなか敷居が高くて、私はやったこと無いんですよ！仕掛けはオール鉛角の１１本、ガス糸巻きとペイント物が混ざっている。手釣りのお客さんと隣り合わせるのは初めてなので、技を見せて頂くのが楽しみだ。さて、私と同じ電車で来られたお客さんがもう１名居られて、左右６名づつの１２名を乗せて７時５分に出船となった。航程３０分で金谷沖に到着。魚探を下ろしに来た船長、ニコニコしながら、朝が乗らないんだコリャ！との第一声。うわ～やっぱりそうなんだ。船長に言われると説得力がある。前半、少し乗ってくれるといいんですけどねぇ！と私。早速、徐行しながら反応を探し始めるが・・・３０分近く回って一回も道具を下ろすことができず、既に八景のＩ丸とＫ丸も到着。やはりここ数日の好情報でお客さんは多め、どの船も片舷６～９名で、Ⅰ丸は２隻で探索中。８時を回ったところで、諦めて剣崎沖に移動。午後の上げ潮狙いですから午前中は期待しないでください！とアナウンス。（苦笑）２０分ほど走って松輪瀬のマダイ船団のはるか南沖でスローダウン。僚船も同時に移動して来て各船探索を開始。７、８分旋回すると反応が見つかったようで急ブレーキ。待ちに待った投入の合図である。北東の微風で晴れ、海上ベタ凪で水色は薄濁り。指示ダナは８０～６０ｍとのこと。電動リールのカウンターで７０ｍちょっとで着底、仕掛けが２０ｍ強あるので、水深はだいたい９０ｍ前後と見られる。着底即乗りが無いと見るや電動シャクリを開始。指示ダナの上限を仕掛けが通過する辺りまで＝カウンターで４０ｍ程度までシャクったらやり直し。第一投は空振りで回収。お隣胴の間は３人連れのお客さんで、見た目、若いカップルとどちらかのお父さん？といった雰囲気。カップルが２人とも貸し道具で、始めのうちは船長が仕掛けの回収をお手伝い。お父さんは一生懸命釣り方をレクチャーしているけど、２人はイカ道具扱うの初めてのようで大変そう。予定通り終盤ノリノリになればいいけど、慣れない長仕掛けで、道具が下りるまでに時間が掛かっちゃうので、シビアな状況下で型出すのはなかなか難しそうだ。なんとか釣れればいいけど・・・。８時３５分、３回目の投入。乗った！小声でお隣手釣りのベテランさん。同時に私も乗りを捕らえ、数は着かなかったが明らかにスルメの引き。回収するとムギイカ、ニセイカクラスが２杯。手釣りのベテランさんには３杯。速攻で下ろし直すが後は無し。９時くらいまではポツポツ反応が見られ、投入だけはできていたが、乗ったのはさっきの１回だけで後は全部空振り。その後、３０分以上旋回してまた空振りと、前半は予想通り我慢の展開。未だ船中我々２人の５杯だけだと思われる。
お隣は手釣りのベテランさん／僚船は一之瀬丸２隻と八景鴨下丸。
１０時、ウトウトしていたら突然のブレーキ、黒煙を上げながらバックして停止。着底即乗りこそ無かったものの、電動で何回かシャクリ上げたところでノシ～ッと来て、追い乗り期待でシャクリ続けるとみるみる重量感が増してリールが止まりそう。こりゃけっこう着いたでしょ。レバーをさらに倒して慎重に巻き上げ。ようやく中オモリを回収して仕掛けを取り込む態勢に。オ～ッ！一番上から着いてるぞ！次のイカが水面下でボンヤリ見える。興奮の一瞬である。次々に船内に手繰り込むとナント７杯掛け。これだから直結は楽しい！船長が下りてきて何杯着いたか聞きに来たし。（笑）手釣りのベテランさんもけっこう取り込んだようだ。３人連れの若い男性にも初物が来て、カップルではしゃぐ姿が微笑ましい。良かったね～。この投入は上手いこと芯に入ったようで右舷でも型が出たようだ。こういう投入がちょくちょくあると数伸びるんだけどね～。次の投入も何度かシャクったところで２、３杯の乗りがあったのだが、あとちょっとで回収という時にブランコのお客さんがサバに襲われてしまい、４、５人巻き込んでのオマツリ騒動。当然、私のイカは全部サヨナラ。１１時１０分、かれこれ４０分道具下ろせず、シビレを切らした船長、本命場所の金谷沖に走る。手釣りのベテランさんと、昨日も後半上げ潮で乗ったらしいですよ！これから忙しくなるかもしれないから早めに昼飯食べておいた方がいいかも知れませんね・・・な～んて話でおにぎりを頬張る。航程２５分で金谷沖に到着。早速探索を再開するとあっさり反応を捕らえた船長。指示ダナは７０～５０ｍと浅い。やっぱり金谷沖か～！すぐに反応見つかるじゃん！と思ったが結果は空振り。まだ、下げ残りで潮変わってないし、これからが勝負だもんね・・・と、この時点ではまだ上げ潮のノリノリ伝説は訪れると信じていたのだが・・・。その後、待てど暮らせどイカ様の団体を船下に捕らえることができず、刻々と沖上がりの時刻が近づく。次第に何とも言えない重苦しい空気が漂い始める船上。時間帯は完全に上げ潮なのだが、上っかわだけ下げ潮が速めに流れて二枚潮気味。この潮がここ２日と違うのかな？船長は魚探を睨みながら旋回を繰り返すのみ。僚船もほとんど釣りをしている様子は無く、水を切って動き回ったまま。１４時、４５分振りの投入も空振り。いよいよ時も大詰め、押し迫る絶望感。頭の中で「撃沈」の２文字が点滅。なんだよ、あのオマツリバラシが最後の乗りかよ～！１４時３０分、ようやく止まったが空振り、続いてもう一回下ろすがまた空振り。１４時３５分、コレで上がって行きますから！の船長の声は疲れ果ててヘナヘナだった（ように聞こえた、笑）。結果、本命金谷沖でまさかの船中ゼロ！本船０～１０杯で私は２＋７＝９杯！前日束釣りの八景Ｉ丸が０～１４杯（２隻の高低）、Ｋ丸が０～７杯。手釣りのベテランさんと顔を見合わせて、お疲れ様でした～。下船後の足取りは皆重く、店でペットボトル氷を返却するお客が続出。それを見た女将さん、アラ～釣れなかったの～！ヤダぁ！私も重たいのでお返しして店を後にした。トホホ～ッ。
ムギイカ（スルメイカ） ９杯（胴長１９～２３ｃｍ）。最初９杯居たのですが、帰りにクーラーに移そうと思ったら１杯行方不明、脱出逃走か？（笑）
【船宿ＨＰコメント】
日中ムギイカ ７時出船 ２０～３０ｃｍ／０～１０杯／剣崎沖 ８０ｍ
今日も午後からの上げ潮に期待していたのですがムギイカは現れず・・。午前中に剣崎沖で多少釣れただけで撃沈でした・・。期待して乗船して下さったお客様御免なさい。明日は剣崎～富浦～金谷沖のコースで探索する予定です。本日は釣り人１２名で１０・９・２・１・１・１・１・１・１・０・０・０杯と貧果でした・・。 貴光船長
