久里浜沖のカサゴ、最盛期で食い活発

5月31日(日)、久比里の巳之助丸からカサゴに行ってきた。
それにしても、前回のムギイカは見事にやられた。わざわざ平日釣行かましてあの結果。前日は束釣りの船もあって、当日、同じ場所で船中ゼロとは!まったく3日も持たないなんて船長も予想していなかったことだろう。まぁ、そういう日を選んで行ってしまうのは誰のせいでもない自分のせいだから仕方ない。(笑)これで翌日は爆乗り!なんて話を聞いたら、頭から湯気が上がって、血圧も上がり切っちゃいそうな展開だが、さすがにそれは無かったようでホッ!(笑)で、今週はそんなダメージを癒してくれそうな、アタリが多くてお魚との対話がいっぱい楽しめそうな釣りに出掛けてみることに。久比里出船のカサゴ釣りはここ数年ご無沙汰していたのだが、まさにこの季節、5月半ばから入梅の頃が数、型ともに揃う最盛期なのである。特に潮が濁ってくれれば好条件、シケによる底荒れや急激な水温低下さえ無ければ、まず間違いのない釣り物である。実は前回のカワハギの強烈な釣り味を未だ腕が憶えていて、どっちにしようか迷ったのだが、今日は5月31日、剣崎沖のカワハギは6、7月の2ヶ月間、船宿さんの自主禁漁期間に入るので、最終日の今日は日曜日とも重なり、かなり混むだろうと予測。また、このところ潮も濁ってカワハギ向きの水色では無いので、むしろ濁りを好むカサゴ釣りの方に食指が動いたという訳である。当地のカサゴ釣りは中小型主体に数が出て、たまに大型がボコッと顔出すような展開なので、後処理の大変さを考えなければ、食材的には色々な料理に向いて美味しい釣りである。カサゴは釣り上げると浮き袋が膨らんでしまって、リリースしても海底に帰れないので、小型もためらわずにキープして南蛮漬けにでもして美味しく頂くつもりである。(浅場で釣れた時はリリースできることもあるので、リリースしたいと思ったら、一旦バケツに入れて、しばらく経ってバケツの底に安定していれば大丈夫、横に傾いたり、お腹を上に向けて浮いているものはリリース不可、持ち帰って美味しく食べてあげましょう。)さて、いつもの時間、京急久里浜駅から宿に向かう道、足早に前方を歩く一人の釣り人、クーラーには巳之助丸のステッカーが!信号で追いついて何気に横顔を伺うと、やっぱりそうじゃん、K山さんじゃないですか〜、お久しぶり!もちろんK山さんはカワハギ釣り、今日はY本さんと右舷トモに並んで釣りをされるとのこと、楽しそうですね!こちらカサゴ船は右舷大ドモに1名、左舷ミヨシに常連Aさんだけ。南風の下げ潮だから、一応セオリー通り右舷ミヨシに荷物を下ろした。K山さんもアサリを剥かないそうで、私も特に仕込みは無いので、若干の近況報告をしながらゆっくり準備に取り掛かった。今日はアジ船が人数多くて早々に2杯出し態勢。カワハギ船も予想通りで片舷10名程度の盛況、我がカサゴ船はその後ポツポツ、大型船に右舷4名、左舷3名のゆったり釣行。ギリギリに到着するお客が居るとのことで、カワハギ出船の後しばらく待っていたが、現れないので定刻8時キッカリに出船となった。


剣崎沖自主禁漁前最終日とあってカワハギ船は盛況/晴天凪の海上、潮濁ってカサゴ釣りは最盛期。

地先はカサゴのポイントだらけ、今日はどっちでやるのかな?と思ったら船は取り舵、ここはカサゴの定番ポイント、鴨居沖のかやま根ブイ周辺でスローダウン。8時20分、早速開始である。南南西の弱風で晴れ、海上は凪、水色は濁り気味とは言え、泥水のような激しい濁りでは無くやや透明度はある。最初は水深16m、ゴツゴツと地は堅いが、起伏は細かく根掛かりするような場所ではない。第1投目、オモリを底に着けた状態からの聞き誘いにゴゴゴゴッと生体反応、小さいけどブルブルよく引くな〜と思ったらやっぱりチビオニで即リリース。第2投、これも誘いに反応してガゴゴゴゴッ!元気良く針掛かり。引きを味わいながら巻き上げると20cm級のまあまあサイズで早くも本命ゲット。今日の仕掛けは胴付2本針で幹糸3号、捨て糸20cm、枝間60cm、針素2号35cm、針はカサゴ針(ネムリセイゴ)の13号。オモリは30号が規定だが、20〜30号まで持参し、水深が浅く乗客も少ないので、とりあえず25号を使用。早々に型は出したが、後が続かず潮回り。今度はブイの沖合い水深19mで入れると、若干小型が多いが、船中アタリが出始めてあっちでもこっちでも。私も15、6cmの小振り中心に食いが続き、一流しで4尾ゲット。水深が浅いので、初信のカチン!というアタリも明確に、また、餌を銜えてから食い込む手前のモタレも手に取るように分かる。このちょっとした駆け引きが根魚釣りならではの面白さであって、水深や規模が違っても鬼カサゴ釣りなどにも通じる要素だと思う。アタリが出たら気持ち送り気味に食い込みを促し、その後、少しテンションを掛けてやると一気に針掛かりして、小気味良い引きを楽しませてくれる。カサゴはこんな浅場から上げてもバケツで引っくり返ってしまいエラをパクパク、水圧の変化には本当に弱いお魚である。体表の模様は湾奥のドス黒い魚とは違ってはっきり鮮やかで綺麗、赤みの濃いもの、黄色みの濃いものが居て、体系もズングリ型やスレンダー型と個体差があるのがわかる。よく見ると円らな瞳が可愛らしい。美味しく食べて上げるから許してね!(後で捌いたところ、子持ちは一匹も居らず、既に肝が発達している魚が居ましたね。)潮周りは小潮の2日目で、満潮が9時20分頃の予報、この時間上げ潮残りに期待したが殆ど動かず。従って、潮回り後のブッ込み一発で型を出すくらいで、その後、足元で釣りを続けても簡単にはアタリが出ない。仕掛けを大きく前方に投げ込んで、こちらから積極的に探ってやる方が良さそうだ。潮が効いて来るまではこんな釣り方でアタリを出しに行こう。やってると掛からないアタリがけっこうあって、聞き誘いでクッとモタレが出たら、テンション掛け過ぎても放すし、送り込み過ぎても放してしまう。また、道糸が弛んでいる時、派手に持って行くアタリは高い確率で空振りとなる。潮が無い分、本アタリを出すまでのちょっとした難しさがあるから、バリバリの入れ食いよりかえって面白いし、ペースもこれくらいの方が釣れ過ぎずに済むだろう。


鴨居沖かやま根のブイ周辺をメインに、終盤はアシカ島北東部の荒根を攻めアタリ活発。

ちなみに本船ではサバタンと活きドジョウが支給されるが(厳冬期にはドジョウではなくオキアミの場合もあり)、サバタンは包丁かハサミで薄く整形し、ドジョウはタオルに包んで釣り座に叩き付け、半殺しにしてから針に着ける。考えると残酷だけど、青イソなんか出船前にズタズタに刻まれて、頭の部分は使われずに生きたまま捨てられますからね。(笑)ふと、食い上げ気味のアタリを捕らえたので、聞き合わせに行くとゴツゴツゴツッと一気に針掛かり。カサゴより横にスライドする動きを感じたのでもしかして?と思ったら、案の定、良型のメバルである。上針のドジョウに食ってきた。適度に交ざってくれると煮付けの食べ比べなどもできて食卓が楽しみだ。ヨシヨシ。10時を回るといくらか潮が効いてきたようだが、素直な下げ潮ではなく、左舷突っ込みの予想外の潮向き。右舷は払い出してしまって釣り難い。アタリがあっても船の動きで引っ張ってしまうので、食い込むまで違和感を与えないようにテンションをコントロールするのが困難。けっこうデカそうなアタリもアッと思ったらサヨナラ。10時20分、苦戦気味の最中、足元に入れた仕掛けに違和感。張らず緩めず生体反応を伺うと居食いしているような感じがしたので、グッと持ち上げるとゴンゴンゴン!と強い引き。これはちょっと良さそうだ。最初なかなか底から離れず慎重に巻き上げると、これが今日イチの良型!船長が下りて来てHP用に撮影。このサイズがたまに交じってくれると嬉しい。苦戦気味と言いつつ10尾単位でクーラーに仕舞って、お昼で35尾だから、普通に考えたら凄い数。午後からはブイより浅瀬の10mちょいの場所を中心に流し換え、潮はこっちの方が素直に下げてるがアタリはイマイチ。大型狙いなのかな?殆どアタリが無くなってしまい1時間で3尾だけ追加。13時半、本日初の大きな移動となり、アシカ島の北東部で再開。一流し目、久し振りに中型が顔出してくれてホッ、二流し目は強烈な起伏を伴う荒根の中。ナントここが大当たりで、当たれば食い込みも早いし、魚がみんな20cm前後の中型揃い。スイッチが入った時のカワハギのように、着底即オモリを1個浮かせるかどうかの誘いで入れアタリとなり連荘連荘!同時に根掛かりも激しく、この流しだけでオモリ2個ロスト&高切れ1回。修復のためのタイムロスやベラの邪魔も多かったが、一流しで中型10尾前後をゲットし一気にボリュームアップ。こりゃスゲー!と思ったら、ピンポイントだったようで、流し換えると食いが変わってしまい、今の爆モードは何だったのか?まったく当たらなくもないけどすっかり落ち着いてしまい、最後は若干拍子抜け気味に定刻15時を迎え終了となった。船長が釣果を聞きに来たので54尾と報告。小型も多いので12リットルクーラーで8分目。掛けられないアタリ多数、手放しに入れ食いとは行かず、やや苦戦しつつもこの結果。本当に食いが良かったら束釣りもありそうな勢いだけど、後処理を考えたら恐ろしい。そんな最盛期のカサゴ釣りを堪能した一日であった。さーて、早く帰って処理終わらして飲むぞ〜!


カサゴ 54尾(13〜26cm)、メバル 2尾(21〜23cm)。他、クラカケトラギス、ササノハベラ、コクチフサカサゴなど多数放流。

【船宿HPコメント】
かさご(31日)・・久里浜沖、潮;薄濁り、水温;19度   
今日のかさごは久里浜沖10m〜20mラインを狙いました。潮も濁りがあり今日は朝からポツポツと一荷混じりの良い食いでした。型も良く、今日のトップは港北区の込み根さんが54匹、○ちゃんが52匹、○○さんが45匹の大漁でした。外道はメバル、まだこ、あなご等でした!^0^(功一)

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