ムギイカ何処行った、3日続かずまた撃沈

6月7日(日)、大津港の小川丸からムギイカに行ってきた。
前回のムギイカには見事にやられましたが、一度や二度じゃ懲りませんよ。(笑)金曜日は八景I丸で12〜85杯と久し振りに復調気配。ヨッシャ!早めにやっつけておこうと、早速バッグの中身をムギイカ道具に詰め替えて、土曜日に出撃するつもりだった。当初、雨マークは金曜日だけだったが、低気圧の進行が予想より遅れてしまい、土曜日は降水確率90%、どうやら雨は避けられそうに無い状況。ただ、お昼頃には回復してくるようなので、朝起きてみて多少の雨程度なら強行するつもりだったが、蓋を開けてみると思った以上に荒れ模様。雨はバチャバチャ音を立て、木々は風に煽られゆさゆさと揺れる。う〜ん、雨だけならまだしも風がけっこうあって、めげるなぁ。机に座ってしばしテレビ画面の時計と睨めっこ。そしていよいよ出発しないと間に合わない時刻となり下した決断は・・・や〜めたッ!再び寝床に戻っておやすみなさいであった。で、お天気の方はお昼過ぎても雨足が強まったり意外に長引いて、午後2時頃になってようやく空は明るさを取り戻した。こりゃ行ってたらカッパ乾く時間無かったかもしれないな。夕方になってアルコール解禁の時間、どれどれ今日は釣れたかな?インターネットで情報をチェックすると、ナナナント!出た船、軒並みトップ3桁!しかも150台、130台の爆釣!人数少ないせいだろうけどスソでも60、70だもん、行けばクーラー満タン間違いなかっただろうな〜。ただ一点、定宿小川丸はお客さん無く出船しなかったそうで、もしかして行ってたら船長とマンツーマン?もしくは船出してもらえないか。ある意味、行かなくて正解だったかもしれないが、行ってたらどうなってたか考えると色々なケースが想像できてしまう。


前日爆乗りで、予想通り満船状態。私は左舷ど真ん中。

一転して日曜日はこれ以上無い晴天凪予報、土曜日、雨降りで釣行を控えたお客も多いだろうし、増してやこの爆乗り情報だから混雑は覚悟である。なんだか自らハマリに行ってる感がしなくもないけど、まぁ多少乗り目は落ちても今回こそスカは無いだろう。荷物はそのまま、ここは下手に裏をかかず素直にスライド釣行してみることにした。しかし、行きの京急の車中、釣行記の題名が色々よぎるんだけど、「低気圧とともにイカ去りぬ」、「船上激混みイカ様お留守」、「ムギイカ3日目の撃沈伝説」・・・釣れないパターンばかりで、釣れるパターンがまったく出てこない。(笑)さて、いつもの時間に到着すると、信号を渡る手前からすでに残り札が少ないのが遠目に分かる。案の定、情報をキャッチしたイカハンターが一同に集結のようだ。先客は右舷8名、左舷6名、選択の余地も無く左舷の前から4番目を抜いて受付を済ませた。後からもう1名私の隣に入って、結局、左右8名づつの16名でバランス良く落ち着いたのだが、ちょっとスペースがキツイですね。クーラー座席に上げないと投入器置く場所無いもんねぇ。この船だとイカ釣り的に快適なのは片舷6名くらいまでだろう。混雑時は2杯出しって書いてあったけど、午前アジが激混みで、そっちに1隻回されたようだ。左右ミヨシにはSさん、Kさんの両名人が陣取り、他、半分以上は何度かお顔を拝見したことのある常連さんたち。投入器は十分数があるので、2台お借りして、金谷沖用にガス糸巻きラッキョウ角12本の仕掛けを繋いだ。もちろん直結仕掛けが主流だが、角数は8〜20本と個人差がある。中には11cmのブランコ仕掛けのお客さんもちらほら。7時5分、さぁ一夜明けてどっちに出るか、船長、大きな期待を背負っての出船である。


序盤から空振りの連続・・・仕掛け回収風景、名人は20本角。

航程約30分で到着したのは本命金谷沖、しばらく旋回を繰り返すと反応を捕らえたようで7時40分、第1投。北東の微風で晴れ、海上ベタ凪だが水色が良くないな〜。昨日もこんな濁ってたのかな?大潮の2日目で干潮が10時過ぎだから、下げ潮で濁りが被ってるものと思われ、もしかして今日も上げ潮期待なのかな?指示ダナは70〜50mだったが、この投入は空振り即回収。その後、しばらく旋回するが、反応が見つからず、早めの判断で剣崎沖へ移動。20分ほど走って剣崎灯台のかなり南沖、ここには相模湾側の船がおよそ15隻、船団まとまらずバラケているので、どう見ても乗り目が良さそうな雰囲気は無い。やはり20分ほど旋回しても反応に乗れず、ようやく投入したのはかれこれ8時40分。だいたい予想できたがこれは空振り、再びクルージングに逆戻り。水深はだいたい90〜110mで、反応は底上10〜30m程度。その後もたまに入れるが、群れの移動が速いのか空振りばかりでまったく捕まらない。毎回こんな釣りばっかで、お金払って修行してるみたい。(笑)9時15分、やっと何人か巻き上げて、地味乗りだが船中初物が上がり、ようやく始まったか?初めて海水循環のスイッチが入る。そして、9時20分、着底と同時に左舷は全員巻き上げ開始だが、私だけスカ!マジっすか〜。私の右隣で1杯、いい人で3、4杯着いたようだが、左隣のお客さんは上げたら空。乗ったのは全員プラ角だ。ここ剣崎沖に来て水色が真っ青だったので、仕掛け換えようかどうしようか迷ったのだが、換えなかったのが裏目に出たかもしれない。ここは粘らないで交換しよう。そして次の投入合図を待ったのだが、あれ以来、船は止まれず、9時40分、船長、魚探を上げに来たから、また大きな移動になりそうだ。


剣崎沖では相模湾の船が15隻前後/次に向かったのは岩井沖。

20分ほど走って、ここは内房岩井沖。羽田、川崎、横浜勢がすでに探索を行っているが、船団は形成されず、釣りをしている船は見られない。流石にどの船も人数乗ってて、だいたい片舷8〜10名、昨年来ご無沙汰の八景Y丸も片舷10名。葛西橋T丸には烏賊屋さんの姿が見えないので、今日は内房マルイカに出撃かな?たぶんそれ大正解です!(笑)あ〜あっと、10時を回って船中型程度じゃ前回と同じじゃん。旋回時間は相変わらずで、20分走って1回入れて、空振りしてまた20分走ってと拷問に近い状況が続く。時刻は11時ジャスト。着底から電動シャクリに移る前の誘いにムニュッとした手応え。本日初の生体反応を捕らえたが、追い乗りも無く巻き上げ開始。回収すると下の方に1杯だけ。ようやくボーズ脱出だが、こんなもんじゃ喜べませんよ。同じタイミングで何人か巻き上げポツポツと型は見たようだ。次の投入も着底即乗りで1杯。これも下の方だから、底反応で乗り目はかなり渋い。1杯づつでも顔見られればまだいい方だが、これを最後にまた長時間のクルージング。ふぅ〜。正直、昨日の今日で多少悪くなっても、ここまで厳しい釣りになるとは想像していなかった。前回裏切られたから、今回はあれ以上酷いことにはならないだろう!なんて思ったらとんでもない。11時10分に投入して以来まったく止まれず、そのまま流れで金谷沖まで北上したが、どこ行っても今日はイカ様お留守。途中、保田と金谷の間に澄み潮と濁り潮の境目があってこれがクセモノ、本命金谷沖は完全に濁り潮が被ってしまっている。ガス糸巻きに戻そうかな、う〜ん、それ以前に反応が見つからないもんなぁ。昨日、束釣りの八景2船も今日は走りっ放しで、似たような状況なのは一目瞭然。


どの船も片舷8〜10名で盛況/そして金谷沖に向かったのだが・・・まさか。

12時30分、ナント1時間20分振りの投入で辛うじて1杯追加したが、その後、上げ潮本番の時間帯になっても好転の兆しまったく無いまま、時間だけがどんどん経過。船上、諦めムードが濃厚となった13時半、船長、魚探上げに来たから、もしかして今から移動ですか?残り1時間ほどになって再び剣崎沖へ走る船長。20分ほどで到着し、すぐに投入したが空振り、その後、こちらでも良い反応まったく見られず、2、3回入れたけどことごとくダメ。そして14時45分、この流しで上がって行きます!最後の投入もあえなく空振りとなり沈没〜!ハァ。今日は良い反応に乗れず、金谷 → 剣崎 → 岩井 → 金谷 → 剣崎と湾口部一帯をクルージング。結果、船中16名で0〜10杯、竿頭はたぶん左舷後ろ寄りのお客さんかな?私の右隣のお客さんが1杯、左隣のお客さんはボーズ、左右ミヨシの両名人もツ抜けしなかった模様。前回も2日好調で3日目が撃沈、今回もまったく同じ展開。前日とは天気も人数も違うから同じように行かないのは分かるけど、まさかここまで極端に乗らないとはねぇ。あれだけ居た群れ、一日でどこ行っちゃうんだろうか?昨日は風雨で入れ乗り、今日は晴天凪で撃沈、ありがちと言えばありがちだけど、期待してお客が集まるとこの結果、船長泣かせでもありお客泣かせでもある。もうちょっと平均して釣れてくれればみんなハッピーなのにね。と言う事で目下、安定度の無さNO.1!恐るべし東京湾のムギイカ釣りである。参考までに八景三店の前日と当日の釣果は、Y丸:34〜62杯 → 0〜7杯、K丸:63〜134杯 → 3〜13杯、I丸:70〜159杯 → 0〜8杯とのこと。爆乗りして持ち帰れないほど釣りたいとは思いませんが、平和に4、50杯くらい釣れる日に当たってみたいものです、まったく。


本日の釣果、ムギイカ(スルメイカ) 3杯(胴長19〜20.5cm)/タレ塗って丸焼きでガブッ!トホホ〜ッ。

【船宿HPコメント】
日中ムギイカ・スルメイカ  昨日の爆釣に期待して、大勢のお客様の御来店、有難うございました!結果は惨敗でした・・。剣崎・冨浦・金谷沖と探索しましたが、ムギイカは何所へ・・・・。釣り人16名で0〜10杯で撃沈丸でした・・。また頑張ります。 貴光船長

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