ムギイカ、行って良かった!3度目で爆!

6月14日(日)、大津港の小川丸からムギイカに行ってきた。
このところ撃沈続きのムギイカ釣り、良かったり悪かったり模様が極端なのもあるけど、どうも釣りのバイオリズムが裏目に回りがち。毎週こんな調子じゃしょーもないので、今週は癒し系に走ろうか、それとも男は黙ってイカで勝負するか?2回ダメだったら3回目は当たる確率も高いだろうけど、反対に撃沈が続く可能性もある訳で、ここで押すか引くかは悩みどころだったりする。ムギイカの状況は今週もムラっ気があって、前回釣行の翌日月曜がまったく不調。火曜日はまた数字が上がって復調したように見えたが、週の半ばは反応は見られるようだが乗り渋って苦戦?しかもイカがミニサイズとの情報もあり掴みどころの無い展開。で、様子見で釣行を控えた土曜日はどういう訳だかご機嫌上々だったみたいで、トップ束釣りの船もあり、いつもお世話になる小川丸でも好釣果続出。しかも乗客少なかったようで、サクッと土曜日行っときゃ間違い無かったなぁ。後で情報見て、こんなこと言ってること自体リズムが合ってないのだろう。どっちに出るか毎度やってみなきゃ分からないイカ釣りだし、ダメでもいいや!ここは素直にイカ道具をバッグに詰めることにした。さて、いつもの時間に到着すると、先週とは打って変わってお客が少なくて拍子抜け。給料日前でもないだろうし、みんな先週やられて懲りちゃったのかな?先客は6名で、最初、右舷ミヨシ3番の札を抜いたが、前日竿頭の常連Sさんが居られたので、左舷ですよね?釣技を拝見しながらやろうと思って、確認してから左舷に変更。参考に前日の状況をお伺いすると、ガス糸巻きを使われたそうなので、私も今日はガス糸巻きラッキョウ角から始めてみることにした。

出船10分前、右舷3名、左舷4名のまま増えないので、大きく場所を取って釣り座を固めたら、あと5人乗るからとの話で、急遽スライドして釣り座の作り直し。なんだかアジ船が激混み?だかで、何人かイカにスカウトしたとかしないとか。上乗りのお兄ちゃんが5人分の貸し竿持ってきたけど、手巻きリールにロッドキーパーも無し。大丈夫かな?お客さん来る前に竿やら投入器やら仕掛けやら常連さんがすべてセットしてスタンバイ完了。後はお客さん来たら釣り方説明するだけ!ホント何処の常連さんもこういう時のフットワークが軽くて感心させられる。結局、お膳立てされた釣り座にはイカ釣りは初めてと見える2人組の若者が入り、7時10分を回った頃、左右6名づつの12名を乗せて出船となった。航程25分ほどで到着したのは金谷沖、と言うか久里浜沖?早速、徐行しながら反応探しが始まったが、10分経っても投入できず、ミヨシのSさんと目を合わしてやや苦笑。昨日は午前中の方が調子良かったそうなので、朝イチから反応に乗らないとなると早くも不安がよぎる。今日こそ頼むぞ〜!(笑)海上は北東の弱風、沖から若干のウネリがあるがベタ凪もいいとこ。水色は薄濁りで、表面に真水が被ったような感じだが先週より全然マシ。この時期は天候によって体感温度が大きく変わって、探索中、風が薄ら寒くカッパを羽織る。20分少々の探索の後、8時ジャスト、ようやくブレーキが掛かって、第1投目の合図である。指示ダナは70〜50m、下限より少し深めに入れようと思ったら先にオモリが着底、仕掛け長が約20mなので、電動のカウンターにプラスして、水深は75〜80mだろう。1投目は左舷大ドモで1杯着いたくらいで、殆どの人が空振り回収。


飛び入り貸し道具の若者達、最初は心配したがなんのその/常連さん、ゾロゾロ多点掛けの後始末。

探索を再開するとすぐに反応に乗ってブレーキ。第2投、着底で張らず緩まず間を取るとグイグイ穂先を引き込むアタリ、何杯着いたかな?大きくシャクリ上げると、これがなかなかの重量感。巻き上げ中も竿をグングン伸す強い引き。回収するといきなりの5杯掛けでヤッホ〜!水鉄砲食らって顔面ビショ濡れだけど、これは嬉しいこと。何てったって海水まみれも墨まみれも、イカが釣れなきゃ有り得ないのだから!ヨシッ、今日はイケるかな?お隣、若者組の一人が早くもこのタイミングで初物ゲット。その後も短いインターバルで船長は反応を捕らえてくれて、直結の常連さんはゾロゾロ取り込むのだが、どういう訳か自分は最初の5杯掛け以来単発がやっとで、下手すると隣の若者の多点掛けに煽られ気味。その後、空振り挟んで1杯、1杯、2杯と小一時間経過して地味に9杯止まり。なんだか調子悪いなぁ。ミヨシのSさんは回収したイカを纏めて足ではけて、いったい一投で何杯掛けたのだろう。右舷ミヨシの常連さんも干してあるだけで既に20杯前後。もしかして今日はプラ角が正解?釣り方的にはタナ直撃だし、タイミング外さなきゃ数着いてもおかしくないはずなのだが。見るとミヨシのSさんもいつの間にかプラ角に換えてるじゃん。ここはプラ角に交換だ。その後、この辺りでは反応が見つからなくなってしまったようで、だいぶ金谷寄りに探索を移すと、僚船が接近しながら煙を上げる光景が!こっちは良さそうだ。本船も横から回り込むと黒煙を上げて急停止。着底即乗りでいきなり5杯掛け、そして次の投入はナント更なる重量感。しかし、タイミング悪く船が抱え込んで仕掛けが船下に入ってしまい、回収時に身を乗り出してもイカの着いた仕掛けは水の抵抗を受けて船底に引っ掛かり、外そうとすると緩めるしかなく次から次へと居なくなる。結局、7杯見たけど回収は4杯。どっちにしてもプラ角の方が乗り良さそうだわ。


乗り目上がると船は接近、こう来なくっちゃ!/小麦ちゃん用のスッテ(左)はまったく出番無し、9cmのガス糸巻き(右)も今日はイマイチ、結局14cmプラ角が優勢。

隣の若者組も、最初に仕掛けの回収の仕方を教えてあげたら、なかなかセンス良くて、その後、合図が出たら速攻で投入、群の移動が速いので1投目勝負と教えたら、飲み込み早く順調に数を伸ばす。重くて巻けないで〜す!と嬉しい悲鳴。これが当たり前だと思われるとちょっと困るので(笑)、先週は一日頑張って3杯だよ!前でやってる名人だって一桁だったんだから!と私。さて、僚船と入れ替わり立ち代りすれ違う中、葛西橋T丸の左舷ミヨシ2番に烏賊屋さんのお姿が!一回手を振ったんだけど、しばらくして、込み根さ〜ん!いい日に当たったね〜!と烏賊屋さんの方から声掛けてくださって、ありがとうございます!海上でこうやってお会いできるのも嬉しいですね!それもこうやって釣れる日であれば尚更です。最も接近した時、写真撮ったけどボケちゃってすみません。もちろんT丸も沖干しズラリで、皆さん好調のようで何より。方や八景K丸の右舷は釣り人たった1名、さっきから手を振ってるけど私かな?よくよく見るとナント、巳之助丸でよくお会いする常連さんじゃないですか!慌てて手を振り返す。乗客3名で凄い沖干しの枚数、そちらも今日は爆釣ですね!後で情報見てまたビックリ、一束半も釣られたんですね〜。その後、一服気味の時間帯もあったが、11時台に入って再び乗り目の良い反応を捕らえて、最高9杯掛けもあり、一気に46杯まで伸ばしたが、11時40分、アレレ?あっという間に船団は解散となり、やっぱり午前中で終わりなのかな?今日イチのクルージングタイムに突入である。かれこれ1時間前後止まれず、12時40分、富浦沖まで走るとのこと。航程15分ちょっとで富浦の上手、岩井寄りの場所でスローダウン。遠目に数隻の僚船が黒煙を上げているのが見え、最後に一盛り上がりできるかな?なんだか期待できそう。


葛西橋T丸には烏賊屋さん、声掛けて下さりありがとうございます!/終盤、富浦沖でダメ押し。

しばらく探索して13時10分、指示ダナ80〜60m、電動のカウンターで65mで着底。張らず緩めず多少間を取ってやると穂先がグイグイ、間合いを見て一発大アワセを入れてからシャクリで追い乗りを促すと徐々に重たい締め込みに。回収できたのは5杯だったけど、余りの重さに仕掛けを手繰る手がズルッと滑って糸が出てしまったせいで、何杯か外れてしまった。ちゃんとした糸の持ち方覚えなきゃいかんな。その後も止まる度に5杯、4杯、2杯と好調。着底で空振りしても叩き釣りで単発乗りがあったり、巻き落としで2杯乗ってきたり、不思議なもので上手く行くときは何やっても上手く行くものである。隣の若者組もブランコ5本角にパーフェクト!しかめっ面で辛そうに巻いている。既に発砲スチロールのクーラーは満タンか、いい日に来たね〜!そろそろ時間だろうか、14時半近くになって、込み根さん70杯行った?と操舵室から船長。いやもうちょっとですけど・・・。そして14時30分の投入直後、この流しで上がります!とアナウンス。着底即乗りも無く最後はダメかな?数メートル巻き上げて、ストン!と落とし直してみると、一転して強烈な締め込みに襲われる。どんどん重くなるぞ〜。道糸ミシミシ、リールが悲鳴を上げる。ちょっとしたタイミングで反応の芯に入るかズレるかの違いだろうけど、これは後から反応が入ってきたのかな?落とし直しでここまで着いたのは初めてだ。最後の回収、慎重に取り込むと本日最多タイの9杯掛けで、空の角もカンナに吸盤が!結果、76杯の大漁でフィニッシュである。船にロープがあまり張っておらず、イカ開いても胴の間では干すの難しいので、全部生で持ち帰り。いや〜めげずに来て良かった、これまでのモヤモヤを全部吹き飛ばすほどの快釣、帰りの荷物は重たいけど気持ちは軽い。さ〜て今日は帰ってからが大変だぞ!


本日の釣果、ムギイカ(スルメイカ) 76杯(胴長15〜25cm)。サイズは胴長20cm程度のニセイカ級主体に2割くらいがスルメ級、ムギイカ級は2、3杯で殆ど混ざりませんでした。

【船宿HPコメント】
日中ムギイカ  今日も金谷・久里浜・富浦沖と行くトコ全てで乗り活発でした!反応も大きく多点掛け連発でした!今日も直結仕掛けのお客さんはゾロゾロ繋がってました!本日は釣り人12名で115・92・76・46・45・43・39・34・32・29・28・24杯でした!驚きは貸竿手動リール5本角で、御乗船のお客様で46杯釣った方がおりました。 貴光船長

【その後のイカたち】
20杯ほど生でお裾分け後、小振り24枚は胴体だけ一晩干して塩辛へ、24枚は陸干し用に開いて、第一弾14枚を立て塩に漬けて扇風機で乾燥、残り10枚はとりあえず冷凍庫へ。残り8杯小型はヅケて丸焼きで賞味予定。塩辛のキモは48杯分で、一晩塩漬けにしてから絞って裏漉し、約2Kg分仕込みました。出来が良ければもちろんお裾分け予定。余ったゲソは圧力鍋で柔らかく煮込んで、すぐに食べない分は小分けして冷凍。お陰さまでしばらく楽しめそうです。


うちはイカ加工工場か!(by 料理人)

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