剣崎沖のイサキ、雨と食い渋りで大苦戦

6月28日(日)、金沢八景の一之瀬丸からイサキに行ってきた。
土曜日は三崎えいあん丸の沖の瀬コマセ五目を予約して楽しみにしていたのだが、午前中、用事が入ってしまいどうしたもんだか。見ると日曜も同じ釣り物になっていて現在まだ2名。悩んだ結果、用事を優先して、釣りは空いてる日曜に変更。で、土曜の夜になって予約状況を見てみたら、ナント!先約の2名がいつの間にかトンズラしてしまい(笑)、右舷ミヨシに寂しく私ひとり。ダメだこりゃ!早速、よっかつ船長に電話してみると、これから何人か入るかもしれませんけど・・・とのお話で、船は出してもらえそうだったが、沖の瀬ひとり五目はちょっとツラい。あの〜仕度の都合もありますし、今回は遠慮させて頂きますので・・・丁重に辞退を申し出、前日、I澤さんやスズキンさんが残しておいてくれたカイワリやイサキを回収しに行く予定は次回へ持ち越しとなった。で、どうしよう。気分的にはコマセシャクる気になっていたので、イサキ船でも乗ってみますか。6月1日から剣崎沖が始まって、一回行ってみようと思っていたので、今週はコレに決定。早速、去年何回かお世話になった八景あさなぎ丸のHPを開くと・・・28日は配船の都合でイサキ乗合はお休み!ガク〜ッ!柴漁港の三喜丸は・・・28日は大会のため乗合は全船お休み!ナ〜ニ〜!そんな状況で選択の余地は無く、今回は八景一之瀬丸から初乗船である。金沢八景5時58分着の特急を降りると、ゾロゾロと相変わらず半分以上が釣り客?駅前の16号を渡る信号、こんな長かったっけ?昔、通い慣れた道を歩くと、弁天屋もLTイサキやってたのね。続いて荒川屋の店先を通り過ぎようとしたところ、A元さんに見つかってしまい(笑)、アレッ?何よ!?いや〜今日は隣で〜ちょっとイサキに〜。(汗)こうして関門を突破し、無事一之瀬丸に到着すると、イサキ船は四隅から1、2枚づつ札が抜けている程度で、それほどの混雑も無さそうでホッ。右舷ミヨシ2番の札を抜いて受付。ダメモトで去年の夏にもらった¥1,000引きのDMを持参したら、ナント太っ腹!¥1,500引いてくださってお支払いは¥8,500也!いつも沖で注目しているスルメ船はこの時間で既に残り札は無し。2杯出そうか検討中と見え、女性客も乗っていて相変わらず人気ですね〜。マダコ船は週末激混みかと思ったら、ウッソ〜!2名ですか?実はこれもかなりありだったんだけど、まぁしょうがない。我がイサキ船はコアな常連さんが左舷ミヨシから2名、お隣右舷ミヨシ1番は気さくな方で、いつもはA丸なんだけど休船だからこっちに来たって、同じようなこと考えてるし。(笑)乗客は左右5名づつで落ち着いたが、船が沖で見た感じより大きくなかったので、これくらいがちょうどいい。さて、準備も整い少し早めの7時5分、スルメ船に続いて本船も出船となった。


いざ出船!曇天イサキ日和に見えたが・・・/船団に合流、サイドスラスターを駆使して慎重な位置取り。

朝の京急で、久里浜−金谷フェリーが濃霧で一便から欠航とのアナウンスがあり、少々心配していたが、この時間には晴れたようだ。航程1時間で剣崎沖に到着すると、既に操業中のイサキ船団に合流。サイドスラスターを駆使しながら船の位置を慎重に調整する。8時10分、ハイどうぞ!17から13!とのアナウンス。南の弱風で曇り、沖ではやや吹いているものと思われ、多少グラングランするが釣りに支障は無い。水色は薄濁りで真水っぽい感じもあり、海草などの漂流物が多い。潮が無いのでビシは40号で様子見。指示ダナの下限+2mほど沈めて、定番の上へ上へのシャクリ釣り。シャクリのピッチや間の取り方で、当たるパターンを模索するが、アレレ〜?何度か入れ替えても生体反応まったく無し。そんな中、右舷大ドモで竿が曲がった。抜き上げたのは遠目に30cmちょっとありそうな良型イサキ。しばらくしてお隣さんが15、6cmのウリンボを上げ、またしばらくすると反対のお隣さんもウリンボを上げ・・・何だか旗色悪いなぁ。居るには居るようだが、食いが渋い。仕掛けは真夏に実績の高い2.2mの空針仕様を繋いでいたが、ここで2.8mのウィリー仕掛けに交換。先針は空の金針で、持参したオキアミSを装着。ところが仕掛け換えてもぜんぜん効果無し。オキアミも取られない。だいぶ経ってネンブツダイの一荷でこれが本日初魚信。やれやれ。早急に海にお帰り頂き、更にシャクリ続けること8時50分、またなんか小魚が着いたと思ったら極小ウリボー。本命は本命だけどこれじゃ半身の握り寿司にもならん。一応バケツに入れて、数纏まらなかったら後で放流しよう。9時を回ると空からポツポツ、今日は降るって言ってなかったよね。しばらく我慢していたが、だんだん本格的になってしまい、荷物をキャビンに非難させ、渋々カッパを取り出した。今日は短パン・Tシャツで肌寒かったのでカッパ着ててちょうどいい。9時20分、初の潮回りで指示ダナ18〜14m。ふとお隣を見ると何やら良さそうなやり取り。玉網構えてスタンバっていると、浮いてきたのは35cm級のアジ。これを皮切りに船中アジがバタバタ、私も上から17mで連続ヒット。この水深でこの型だと、ハリス1.7号ではちゃんとしたやり取りが必要。針が小さめなので、途中でハズレたり、抜き上げで落っことしたりロスは多いが、群れが抜けるまでの2、30分、LT大アジで31〜36cmを6本確保。しかしこのアジ、見た目は立派だけど、たぶん捌いてガッカリするんだろうなぁ。今日はイサキが当てにならないので、最低限のお土産だけは確保。しかし、雨がだんだん本気になってきて、お隣ミヨシのお客さんもカッパ持ってなくてズブ濡れ、僚船でもTシャツ1枚のまま硬直している人も居れば、よりによって家族連れも居られ、天気予報どうなってんのよ!

松輪瀬のイサキ場は狭いので、数十隻の船団がぶつからんばかりにひしめき合うのは毎度の光景だが、今日は殆ど魚を取り込む場面が見られない。居るには居るんだろうけど、潮が気に入らないのかテコでも食わない。カッパはビショ濡れ、座ると滲みそうなので、潮回りの間も立ったまま。そろそろ新しいカッパ買わなきゃダメかな。お昼の時点でバケツは極小ウリボー2尾。今年のイサキは、良い日には良型中心に5、60尾なんて日もあるけど、今日みたいな日も多い。模様が一日で急変してしまい、まるでスルメイカ状態。12時半、早出の松輪船が居なくなると、ムツ六の大ドモで良型がボコン!続いて本船も大ドモで良型、ちょっと期待したが船中に行き渡る程の食いは無い。う〜ん、食わんぞ。活性まったく上がらず、再び我慢が続いたが、13時20分、お隣さんがいきなり30cm級を上げ、ほぼ同時に私にも当たったが、チキチキチン!掛からない時特有のアタリで居なくなる。クッソ〜!今のは間違いない。すぐさま3m落として、15mまで誘い上げると、今度は食ったよ!なかなかの引きで上がってきたのは29cmの幅広イサキ。お隣さんが救ってくれて、ありがとうございます。速攻、コマセ詰め替えて同じタナを攻めると、また食った!ところが、5、6m巻いたらフッ!ハズレちゃったよバカモン!今のも型良かったな〜!午後に入って幾らか水色が良くなってきたし、風向きが北に変わった。またしばらくシャクってると、止めた竿がいきなり絞り込まれ、とっさにリールのクラッチを切りサミングで対応。体制立て直してやり取り開始。ビシを回収して、仕掛けを手繰ると正体は700g級のメジナ。左手で糸持って、右手で玉網取ろうとした瞬間、突っ込まれてプチッ!切れちゃったよバカモン!あ〜あっと。雨は止むどころか強まる一方、滲みちゃってたまらん。しばらく経って14時30分、やはり15m前後でアタリ。掛かり所が良かったので、そのまま抜き上げたのは28cmのイサキ。その後、2、3回やり換えたけど、ぜんぜんアタリ続きません。もう中まで滲みちゃって気持ち悪いし、コマセ切れちゃったので、ちょっと早いけど道具畳むか。ミヨシのお客さんもカッパ無しで、もはや耐え切れず同じくして納竿。キャビンに入り、カッパの水落として道具を片付け始めたところ、良い反応入ってきたよ!とアナウンス。マジっすか?直後、窓越しに左舷ミヨシでキロ級のイシダイ!次はお隣に同級のイシダイ!14時50分、右舷胴の間でまた同級のイシダイ!そして良型イサキ!おいおい、人が止めた途端、怒涛の玉網ラッシュかよ。キャビンで二人顔を見合わせ、止めるのちょっと早かったみたいですね。(苦笑)しかし、イサキがここまで渋かったのも想定外だけど、一日中こんな雨になるとは思っても居なかった。頼むから翌日の予報くらい当ててくれ〜!


本日の釣果、イサキ 5尾(28〜29cm2尾の持ち帰り、14cm級3尾は放流)、マアジ 6本(31〜36cm)。イサキはこの型だとかえって脂っ気無いかな?と思いましたが、とんでもなく美味でした。アジは乗っ込みのオス3尾、メス3尾、案の定、コリコリ系の食味でしたが、思ったほど悪くはありませんでした。

【船宿HPコメント】
LTイサキ船 17〜34cm 1〜12匹 外道 アジ1〜9匹 メジナ イシダイ3枚など
<集合6:30 出港7:15 ビシ40〜60号>
潮気に入らないのか・・・。

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