大貫沖で仕立フグ、好天凪で釣り味を満喫

7月4日(土)、鴨居大室港の一郎丸からフグに行ってきた。
今日はKOBIさん企画のフグ仕立船に参加させて頂くことに。メンバーはKOBIさんのブログ仲間や職場の方々だそうで総勢11名。以前から存じ上げているマッチョシゲさん、ケンケンさん、すずきんさんも参加されるそうで、久し振りにお会いする方々や、ネットでお名前は拝見しているけど、直接お会いするのは初めての方々も居られ、大変楽しみな釣行である。また、白子の時期にフグ釣りをするのは初めてなので、食味の方も今から非常に楽しみである。週間予報では直前まで雨マークが取れず、前日には降水確率70%と予報が悪化してしまい、もはや雨は避けられずと覚悟したが、ナント当日朝5時の予報で一変、雨マークが取れて曇り予報に変わった。5時30分、すずきんさんにお迎え頂き、いざ現場へ。最初、横浜界隈では小雨がパラついていたが、南下するに従って空は明るくなってきた。この春、横横道路が馬堀海岸まで延長になったので、鴨居方面へは浦賀インターで降りるのが便利。途中買い物しても、6時10分には鴨居大室港に到着し、自動車の便が断然良くなりましたね。しかもこの道路延長、帰りの佐原周辺の渋滞が避けられるため、マイカー釣行にはメリットが大きそうだ。さて、一郎丸の店先にメンバー全員集合となり、釣り座の抽選くじ。予めKOBIさんの指定で2名1組のペアが作られ、ペア毎にくじを引くそうだ。なるほど、フグ初挑戦の方も居られるので、両隣がまったく知らない人にならないようにとの配慮でしょうか、相変わらずの細かい気配りには頭が下がります。ところがどっこい、私の某相方がドタキャンとなったため、私だけ単独でクジ引きとなり、結果、右舷はミヨシから私、KOBIさんの会社の方々3名、大ドモにマッチョシゲさんの5名、左舷はミヨシからfu-goo-logさん、みのさん、菖蒲庵さん、KOBIさん、すずきんさん、大ドモにケンケンさんの6名で、幸か不幸か私のお知り合いは全員死角となり誰の姿も見えない状況となった。(笑)一方、乗合船の状況は、日曜日までスルメイカが休船とのことで、28号船と8号船がフグ乗合2杯出し態勢、普段はイカ船の18号船が今日はアジを担当するようだ。直前まで予報が悪かったせいか各船片舷5、6名と思ったほどの混雑は無いようだ。船宿の支給餌は冷凍アマエビ2袋、解凍して出船前に全部殻を剥いてしまい、鮮度を保つため持参したタッパーに入れてクーラーに仕舞う。夏場は餌の管理が重要である。一方、メインの餌はKOBIさんにお願いしておいたアルゼンチン赤エビ。アマエビより大型で身質も硬いため、フグへのアピール度が高い上、アタリが出て空振りしても二度、三度、やり直しが利く(シロウトには有り難い?)特効餌、一度アルゼンチンを使ったら中毒必至、私もすっかりアル中のひとりである。(KOBIさんいつもありがとうございます!)


出船前、メンバー集合待ちの一時/自作和竿にエアド・レッドチューン、意外といいかも。

準備も整い、定刻7時20分に出船。話によると乗合2隻は大貫沖と下浦沖に分かれるそうで、KOBIさんと船長で相談して、本船は大貫沖に向かうらしい。ちなみに今日の道具は自作和竿にエアド・レッドチューン。和竿にロープロフィルの最新型リールはミスマッチかとも思ったが、デザインが偶然両方赤で、装着した感じも見た目も意外に悪くなかった。道糸はPE1号。幹糸4号を道糸に直結し、下から15cmのところに3号10cmの枝素を1本、食わせ針は長軸エビハナダイ13号。下はオモリ10号の自作カットウ仕掛け。オモリとカットウ針の距離は現場で調整できる仕様。航程約30分で大貫沖、東京湾観音の前に到着。少し旋回して位置取りが決まるとアンカーが投入され、7時55分、スタートである。海上は無風ベタ凪で薄曇り、予報が好転して最高の釣り日和となった。水色は濁り、船首は北寄りに向くが流れは殆ど無い。第1投目、水深ジャスト8m。いきなり根掛かりかと思ったら、アンカーロープが真横に這っているのが見えず、ガッツリ掛けてしまった。こりゃマズイ!すると船長がロープを引き上げてくださり、仕掛けは無事回収。ありがとうございます!気を取り直して釣り開始。フグ釣り経験は少ないので、ひたすら基本釣法あるのみ。オモリを着底させたら張らず緩めずの状態でアタリを取るが、船が揺れるので、これが意外と難しい。穂先が曲がりこんでテンションが掛かってしまうのもNG、道糸が弛んでしまうのもNG。アタリが出たり違和感を感じたら即アワセ、アタリが無くても5秒前後待ったら空アワセ。フグに餌をアピールするため、仕掛けを浮かせた状態で若干キープしたり小刻みに揺らす動作も効果的、いずれにしてもストンと底に下ろすのではなく、フグに見せて寄せて、底で食わせて掛けるイメージで間違い無かったでしょうか?(笑)開始5分、お隣さんにヒット、これが船中初物だろうか。フグはある程度(どの程度か知りませんが・・・)の群れで回遊していることが多く、誰かが上げたら自分もチャンス。直後、私も竿先にアタリというか違和感?ホント微妙な気配のようなものを感じで即アワセ。ドスッ!とした手応えと同時に豪快な引きで竿が叩かれる。まさに静から動の世界。水深が浅いので、ゴンゴン横っ走りしながら円を描く。一気に抜き上げて、早くも本日初物ゲット。カットウの針が2本刺さった上に、怒ってパンパンに膨らむので、食い込んでしまい素手じゃ外せない。針外しにペンチは必需品である。乗っ込み本番と見えて、デッキに白子を発射!すごいなぁ。船に海水循環は無いものと思い、少し大きめのクーラーを持ってきて正解かも?釣ったらバケツで生かさず、速攻で海水氷を効かせたクーラーへ投入。まもなくお隣さんに2尾目、すると私にも2尾目がヒット。派手な食いは無いが、ポツリポツリと皆さん型を出し始めたようだ。


カットウメインに食わせ針を底付近に1本だけ/無風ベタ凪の大貫沖、予報回復して絶好の釣り日和。

潮向きの関係か、この時間、我が右舷ミヨシ席は比較的好調で、開始1時間経過の9時には6尾とまずまずのペース。ところがそんなペースも長続きせず、次第にアタリが出ても空振りが増えてしまい、これがこの手の釣りの難解なところ。魚は居るけど何かの加減で急に手が合わなくなる。これはシロギス釣りやカワハギ釣りでもよくあることで、何かがおかしいんだけど、本人には分からない。穂先が揺れたか揺れないか、即アワセを入れると水の抵抗も無く、回収するとエビの尻尾に近い殻の部分だけが残ってくる。何度と無く空振りが続いて、ようやくヒットしたのは40分以上経ってから。何を変えたわけでもないのだが、不思議なもので1回掛かるとすぐ次がヒット。分からん!10時15分、再び連続ヒットでツ抜け達成。潮周りは若潮後の中潮初日、干潮が8時40分頃、満潮が16時頃の予報。この時間、徐々に上げ潮が速くなってきて、船は北向きで流れは北西へ、右舷は抱え込みが激しく釣り難い。向かって右前方に投げ込んでも着底する頃には足元に、2、3回やると仕掛けは船下に入り込み止む無く入れ替え。左舷ではKOBIさんがようやく本領を発揮し始めたようで、他の皆さんもポツポツという状況。私はこの後10時台は型見れずのまま11時台に突入。fu-goo-logさんによると定宿八景N屋では、アマエビを全部剥いてしまって抱き合わせで装着するのが主流らしく、気分転換に真似してみたりしても、ダメな時は何やってもダメですねぇ。ケンケンさんが一人ひとりの釣り座を回ってブログ用でしょうか、取材&写真撮影。ホントマメですね、お疲れ様です。お話を聞くと、左舷大ドモ席もやはり朝イチ好調だったようで、この時間一服状態らしい。そんなで、お話しながら適当にやってたら、久し振りにドスッ!っとヒット。ちょうどケンケンさんが居る時間にタイミングよく釣れて記念撮影。すると胴の間寄りでも何発かヒットして、俄かに群が回ってきたようだ。今日は1尾釣れると隣近所で何尾か出るのだが、一人でアタリが続くほどの密度は無いようだ。結局、11時台は2尾を追加したのみで、お昼で12尾。KOBIさんは流石、風の噂によると既に15尾を超えた模様。八景N屋で先週の金曜日頃から数日爆釣があって、釣れ過ぎ早上がりの日もあったようだが、fu-goo-logさんも金曜日に乗船されて船中600尾超、自身40尾超を上げられたそうだ。今年はスルメもイサキも日毎に模様の差が激しく、ギャンブル性が高いが、フグも寄り場を当てた船は爆釣だったり、同じ日でも上手く嵌れなかった船は貧果だったりと、日毎の好不調に加えてそんな要素もあるようなので、この釣りもギャンブル性は低くなさそうだ。今日はフグの群れがどっち方向からどう回ってくるのか定かではないが、今のところ釣り座によって大きく偏ることも無く、仕立船としては平和かもしれない。


船上風景、朝イチのワンアンカーで終日ポツポツ/処理待ちのフグ、誰がどのバケツでしょう?

午後に入ると船首は南に回り、速い潮は落ち着いてトモ方向へトロトロ、だいぶ釣り易くなってきた。傾向としては午前中と同じで、待っていると細かい群れが入ってきて、船中パラパラと型を出す。抜けるとまたしばらく間が空いて・・・という展開。右舷に関してはミヨシやトモより胴の間が好調と見え、初挑戦らしき人も良型を連発。右舷トモ2番の方は1時間半振りにヒットしたと言っておられたが、やはり1尾上がると何か悪いものが落ちるのか、その後は順調にヒットさせている。私もちょくちょく違和感を察知してはドシッ!とヒットさせて13時までに17尾。ただ、群れが後ろから入ってくるせいなのか、胴の間で上がるフグに比べて自分のは一回り型が小さめだったりする。13時半に19尾となったが、あと1尾が来ない。さっきからKOBIさんが右舷に遊びに来ては遠投し、いとも簡単にフグを掛けて戻っていく。それを見て右舷の皆さんも仕掛けを投げ始めたが、私は足元で辛抱。すると、辛抱の甲斐あって久し振りのヒット。ヨッシャ!20尾目!と思いきや途中でハズレ。マッチョシゲさんとKOBIさんに目撃されてしまった。クッソ〜、やってしまった本日初バラシ。続いてヒットしたが、なんだか軽いな。上がったのは本日最小の18cm級。一応、数にはカウントさせて頂きますが、お土産十分なので放流。シックリ来ない20尾目だったなぁ。最後にもう一尾しっかりと掛けたいところだが・・・14時半を周り、急に南西風が出てきて船も若干揺れ始める。残り時間少なく、万事休すかな?そんな思いが強まった14時40分。これも小さいアタリだった、フッとアワセを入れるとドスッ!ゴクゴクゴクッ!無事取り込んで、これが本日ラストフグ。風も徐々に強まり、いよいよ14時50分、終了のアナウンスとなった。結果、ショウサイフグ21尾、カワハギ1枚、シリヤケイカ1杯。ちなみにシリヤケイカはフグみたいなアタリで合わせたもんだから、上がってきてビックリでした。竿頭はもちろんKOBIさんで、堂々28尾は流石フグオヤジ!(笑)私は敢えてやらなかったけど、遠投してけっこう稼いだようなお話。週末の満船胴の間である程度の成績を上げるには、このようなテクニックも必要とのことで、その辺が百戦錬磨、俄かフグ釣り師とは格の違いを見せ付けられた。フグ初挑戦の方も何名か居られたが、中にはツ抜けされた方も居られてお見事でした。帰港後、船宿スタッフ総出で、乗合のお客さんから順にフグを処理してくださり、待った甲斐がありました!綺麗に身と白子を袋に分けてくださって感激です。情報によると他船はトップ11〜13尾の船が多く、F丸が25尾、一郎丸乗合もトップ23尾、平均釣果は分からないけど本船は良い方だったのかも?船長、朝イチにワンアンカー入れて微動だにせずが奏功か!穏やかな海に船上和気あいあい、釣果もそこそこ上がって、楽しい釣行になりましたね。皆さんお疲れ様でした。機会がありましたらまたよろしくお願いします!


本日の釣果、ショウサイフグ 21尾(見た目21〜28cmくらい、20cm以下の1尾は放流)、カワハギ(25cm)、シリヤケイカ(440g)。

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