イサキ、シケ後のギャンブルは案の定

7月11日(土)、金沢八景のあさなぎ丸からイサキに行ってきた。
今週は梅雨前線が北上して、ベタベタ蒸し暑い日の連続。南西気流で釣りには向かない気圧配置が続いていた上、金曜日には低気圧が発達しながら通過し、海上は風速20mを超える大シケとなった。この調子じゃ釣りは日曜日かな・・・なんて様子を伺っていたら、土曜日の未明には前線が南下して風向きが変わるような予報となった。思ったより回復早そうだなぁ。う〜ん、大シケ直後でギャンブルではあるが、土曜日に出撃してみようかな・・・。自分のレパートリーから行くと、こういう場合はスルメが狙い目なんだけど、今回は前回撃沈したイサキのリベンジ戦に気持ちが傾いてしまった。そう言えば、ケンケンさんとスズキンさんに今度イサキご一緒しましょう!と言っていた手前、一人で抜け駆けして良い思いしたら後で何言われるか分からないなぁ。(笑)一応、お知らせのメールだけは入れておこう。すると早々にスズキンさんからご返信。今週はタチウオかな?と思ったけど、イサキも行きた〜い!とのご連絡で、まずは1名道連れを確保。(笑)程なくケンケンさんもご返信くださり、今週はご都合が付かないそうでまた今度とのご連絡。きっとソレ正解です!(笑)・・・と言うことで、今週はスズキンさんとご一緒に八景あさなぎ丸からイサキ釣行に決定!5時20分、先週に引き続きスズキンさんにお迎え頂き、いざ現場へ急行。6時少し前に到着すると、予想していた通り混雑は無く、先客は右舷トモに2名だけ。最初、左右ミヨシに別れようかとも思ったけど、せっかくなので並んでやりますか!右舷ミヨシから札を2枚抜いて受付を済ませた。スズキンさんにミヨシ席を譲って頂いてしまい、すみません!早速、準備を開始すると、ポツリポツリとお客が見えて、結局、右舷4名、左舷3名の7名で確定、こりゃ楽チンだ。左舷ミヨシのお客さんは八景Y元丸の常連さんらしいが、ここ数週間は本船からイサキ釣行とのこと。なんだか初めてお会いしたとは思えないほどお話が弾んで、スズキンさんと3人、和やかに出船前の一時を過ごす。あさなぎ丸は何時来てもこんな感じでのんびりした雰囲気、殺気立っていないのがいいですねぇ。準備も整い7時15分に出船。予報通り風向きが変わったお陰で気温も湿度も低く、ともすれば薄ら寒いほどの過ごし易い朝となった。あれだけ吹いた後なので、ウネリがどれ程残っているかと思ったが、案の定、観音崎を過ぎる頃から昇って下って舳先を突っ込んでバシャ〜ンて感じの海になってきた。これだと現場はちょっとありそうだなぁ。


8時10分、現場に到着/船団に合流するが、なんだかまったりした雰囲気・・・。

航程1時間弱で剣崎沖に到着。船長はスパンカを上げると、既に操業中の船団の後ろからゆっくり回り込み、サイドスラスターを駆使しながら船を反応に乗せる。8時15分、指示ダナ17〜10mでスタート。北北東の弱風で薄曇り、沖から1、2mのウネリが入って船体がグラングランするが、海上は凪で釣りに支障は無し。水色は真っ青で、風で急に澄んじゃったかな、この色はスルメ向きだけどどうだろう。1投目、左舷ミヨシでいきなり中型のイサキが上がった。タナは12mで食ったそうだ。こりゃ吉と出たか!と思ったが、周りは誰もアタリ出ず。コマセ詰め替えて2投目、すると15m付近でゴツッと来てギュッと絞られてプスッ!ハズレちゃったよ、バカモン!しかし、このアタリ、イサキじゃないなぁ。もう1回、同じく掛からないけど良さそうなアタリがあって、いったい何だろう?すると次の瞬間、大ドモで何やらやり取り中、無事、玉網に収まったのは良型のウマヅラハギ。正体コイツか〜!だったらあんまり残念じゃないわ。早くイサキのアタリが欲しいところだけど、周りの船を見ても魚上がってる場面がまったく見られない。早朝船は食ったのかな?まったりしてしまって雰囲気はすっかり消化試合。そのまま何事も無く30分が経過したところ、15mの少し上でシャクって止めた瞬間、穂先をプルプル震わすアタリ。これは本命でしょ。回収すると先針に20cmちょっとのイサキが付いてて取り急ぎボーズは脱出、頼むよホント。しかし、アタリが続きません。その後もシャクれどもシャクれども生体反応まったく無し。ちなみに仕掛けはいつもの空針仕様で全長2.8m、潮が無いのでビシは40号でも良さそうだが、シャクった感じのバランスからすると60号の方がシックリ来るので、今日は敢えてFL60号を装着。たまり兼ねて予備で持参したオキアミを着けてみたり、イカタン着けたり、誘い方も思い付くことは色々試すけど、外道も食わなきゃ餌も取られない。いったいどうしたもんだか、この調子じゃ撃沈必至。スズキンさんも生体反応何にも無いようで、これじゃケンケンさん来れなくて大正解でしたねぇ。(苦笑)そしてまた30分程経った頃、再び左舷ミヨシで単発ヒット。魚居る?居るけど口使わないのか、それとも居ないのか?船長はちゃんと反応に乗せてタナ指示してるからねぇ。居ることを信じたいが、居るのが信じられないほど気配も何も無いのであった。左舷ミヨシのお客さんが、八景Y元丸のスルメ船に乗ってる仲間と連絡を取ったところ、開始1時間でもう30杯、目下爆乗り中との情報。あ〜あっと。やっぱり釣り物選択間違ったか〜。スズキンさん、悪魔のお誘いでゴメンナサイ。


金沢漁港T丸は相変わらず乗ってますね/午前中の釣果、お魚の気配まったく無し!

10時くらいになると、すっかり飽きてしまって睡魔との戦い。このグラングランしたウネリが一層眠気を誘うのである。飯食うには早いし、やること何にも無いし。こうなったら間違ってタイでも食わないかと思い、重めのアンドンビシに交換して、ドラグ緩めて置き竿でウトウト。底からハリス分+2mに合わせると水深は26m。指示ダナが17〜10mだから、イサキは根に着くとは言え、完全な中層魚ですね。たまに回収するとオキアミの頭だけしゃぶられているけど何だろう?ウリンボが食い渋っているのか他の魚か。試しにオキアミ半分に切って着けても頭だけで絶対に針まで食わない。アマダイ釣りでもよくこういうしゃぶり方されるけど、風で水温冷えちゃったのかもね。見回すと、今日は何処の船もお客さん少なめで、松輪の船もデカイ船にお客さん2人とかはザラ、前回、お世話になった八景I丸も今日は片舷3名づつ。そんな中、やたら大人数の船が1隻。金沢漁港のT丸はなんでいつもあんなに乗ってるの?って思うほどのお客さんの数。今日も片舷10名前後乗っていて、アレじゃコマセ詰め替えるとき仕掛けを吹き流せないからイチイチ面倒くさそうだし、隣同士で道糸の太さが違ったりするとオマツリして大変だろうな・・・などと余計な心配をしてしまう。そう言えば、ある人から聞いた話、あまりの混雑のため、偶数番目の人と奇数番目の人で一流し毎に交代で道具入れたりすることもあるそうで・・・釣りにならないほど乗せて一回置きに投入ってのも如何なもんだか、まぁここでは多くを語りませんが・・・。少し眠気が治まってきたので、真面目にシャクるとしますか!しかし状況まったく変わらず、これじゃ体力とコマセの無駄使い以外何でも無い。確か今日は中潮の2日目で、干潮が13時前の予報だったので、松輪の船が撤収した12時半以降、潮が変われば多少望みがあるかどうか。左舷ミヨシのお客さんによると、先週も午前中ゼロで午後から急に食い出して、最終的には40尾超とのお話。そういうこともあるので、微かな期待は残されているが、如何せん今日はネンブツダイもスズメダイも何にも食わないからね〜。この時間、下げ潮も終盤のはずだが、流れが速くなってきてやや釣り辛い状況。12時、急に魚が食い出したらこっちが飯食う暇が無くなるので、今のうちに食べちゃおう!などと多少はプラス思考なことを言いつつおにぎりを頬張る。で、結局AMの成績は私が1尾で、左舷ミヨシと右舷大ドモが2尾づつ上げられたようで、船中5尾。大シケ直後で爆釣か撃沈かどっちかでしょ!なんて言ってたけど、ここまでは見事にシナリオ通りの展開。(涙)


12時半からの約30分で・・・/最後には僚船含めてたった4隻、今年はイサキも盛り上がりません。

12時を回って、隣のN銀丸の左舷で1尾、同時に右舷でも1尾と本日初めて見る連続ヒット。好転の兆しか、ちょっと気合を入れてみるけど音沙汰無し。12時20分、定刻となり松輪の船が一斉に帰港。もともと船数は少なかったけど、残されたのは八景2隻と久里浜2隻の4隻だけ。N毛屋もどっか行っちゃったし、M喜丸も今年はイサキ止めちゃったしねぇ。船が減って少し食い気が出てくれれば良いのだが・・・と、12時30分、シャクって止めた穂先に3時間45分振りとなる生体反応をキャッチ。これはそうでしょ!上げてみると本日初のウリンボ君。やっぱり餌無しの空針は有効である。ヨッシャ!スズキンさんにも本日初のアタリが出て同級のウリンボをゲット。続いて入れ替えると同じく15mで止めた瞬間、ブルブルブルッとこれは何尾か着いたぞ。回収すると茶色の魚体が3つ。トリプルなんて午前中の状況からは想像出来ない。こりゃスイッチ入ったか?入れ食い用の2.2mの仕掛けに交換すると、そこまで状況は本格化していないようで、今度はアタリが出なくなった。しばらく我慢してみたけどダメだね、1尾追加しただけで、また元の仕掛けに戻す。探ってみると、どうやらビシダナ15m付近が一番気配が濃そうなので、19mからシャクリ上げて15mでポーズ。食うときは3秒以内にアタリが出るが、毎回当たるほどの勢いは無いので、10秒程度待って、ダメだったらまた19mまで下ろして誘い直し。掛からないアタリも多数あって、魚が小さい上に食いが渋い。ただ、生体反応が出るだけ午前中より全然マシ、ここで数取るしかどうしようもない。入れ食いまでは程遠い状況ながら、13時までの30分で18尾ほど貯まって、お陰さまで最低限のおかずだけは確保。お隣スズキンさんは苦戦中なので、試しに私の仕掛けに交換して頂き、上は無視してタナ15m決め打ちとお伝えすると、ちょっと遅かったようで、私自身もさっきのようにアタリが出せなくなってしまった。やってるとたま〜に当たるけど半分は掛からずイライラ。まったく苦しい釣りである。結局、食い気が出たのは12時半からの30分で、その後はポツンポツンの単発となってしまい、13時半を回る頃にはすっかりアタリも途絶えて万事休すか。14時半を回った頃、大ドモでまずまずの型が上がり、スズキンさんにも今日イチのサイズ、と言っても20cm級?がヒット。1尾でも増やそうと思って最後までシャクリ続けたが、何も無いまま定刻15時を迎えた。後片付けの最中、船長が数を聞きに来たので23尾と報告。しかしまぁ、想定の範囲内とは言えホント参りました。スズキンさんも厳しい結果となりましたが、今日はタチウオもダメだったようで、少しは救いでしょうか?(笑)


本日の釣果、イサキ 23尾(14.5〜22cm)、外道は無し。


刺身&皮の塩焼き。コレですよコレ!お味の方は期待を裏切りません!

【船宿HPコメント】
イサキ、17〜28cm、0〜23尾。0は一人だけ。アジ混じり。トップは港北区の込み根さん。
船体整備の為、明日からしばらくの間休船致します。詳しくはお電話でお問い合せ下さい。

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