シロギス・アジのリレー船で両種目好調!

8月9日(日)、川崎の中山丸からシロギス・アジのリレー乗合に行ってきた。
この夏、苦戦続きだったイサキも、先週やっと数釣れる日に当たって、夏休みの宿題がひとつ片付いた気分。これでアジに行けるぞ!と宣言した通り、今週は東京湾のLTアジしか頭に無かった。(笑)ところが、肝心のアジ様の模様はイマイチ安定せず、ある船宿では撃沈と爆釣を日替わりで繰り返したりと、けっこうムラが激しい。LTアジというと午前・午後の半日船システムが主流だが、これがお手軽である反面、リスクもけっこう高かったりする。午前の下げ潮でまったく口使わず、午後の潮変わりでいきなりスイッチONなんてケースはザラで、その逆もあり。午前船で朝イチから食えばいいけど、帰り際に食い出して後ろ髪引かれる思いで帰港したり、まったくダメだった時に、午後船も乗ろうかどうしようかって悩むのがどーも好きではない。悩んだ挙句、午後船に乗ることにしても、帰り時間は遅くなるわ、釣れるかどうかまったく保障は無し。帰港中に終わっちゃってることもある。以前、実際にあったのが、午前は5尾で撃沈、このままじゃ帰れない!と午後も乗ったら、まさかのボーズ。こんなだったら大人しく帰ってりゃ良かった!と悔やんでも後の祭り。シロギスのように終日に渡って比較的安定して釣れる種目なら計算できても、ムラっ気の激しいアジの場合、一日船でじっくり攻めた方が、釣れても釣れなくても自分としては納得感が大きい。そんなこともあって、ここ1、2年は一日船の広島屋か中山丸でお世話になることが多いのだが、広島屋はこの時期まだシロギス専門で出船中のため、今回、目を付けたのは、只今シロギス・アジのリレースタイルを採っている中山丸。たぶんアジを主眼に保険でシロギス的意味合いが強いと思われ、これならどっちかでお土産は保障?しかもシロギス釣りは2年振り、釣れ過ぎて困ることもないだろう。(笑)前日の夕方、予約の電話を入れてみると、先客4名で出船は確定、ヨッシャ。朝6時に船宿に到着すると、左舷ミヨシから3名グループが入るそうで、他は左舷大ドモに1名だけ。こりゃラッキー!迷わず右舷ミヨシに荷物を下ろした。受付はタチウオ担当のポキール船長、私の顔見るなり、イサキ釣れましたね!っておいおい、拙HPをご覧下さっているようで、思わず照れ笑い。船に戻ってやおら準備に取り掛かると、お隣タチウオ船に岡Bさんのお姿が。お久しぶりです!先週は松輪のYK丸でワラサだったそうで、イサキやってる私を沖で見つけて、手を振ってくれたそうですが、気付かなくてすみません!タチウオも今年は食ったり食わなかったり、水深も浅かったり深かったり安定しないようですね。今日はどうかな?まっ頑張ってください!で、結局、私の後にお客は現れず、左舷4名、右舷1名で定刻7時に出船。運河を航行中、今日の予定、昨日の状況など船長から詳しいアナウンス。昨日は前半にアジやって0〜10尾と振るわず、後半のシロギスはけっこう釣れたそうだが、今日は前半シロギスでお土産確保しておいて、午後の上げ潮狙いでアジをやるそうだ。頼むよ船長〜!


いざ出船、ナント右舷は私一人だけ/前半は富津沖水深14mでシロギス釣り。

水路を抜けて南東方向に直進、航程約30分で到着したのは富津沖。7時35分、富津2番ブイの周辺から、まずはシロギス釣りのスタート。海上無風で船首は南東向き。天気は薄曇りで海面ベタ凪。水深は14m、水色は濁りでアジには良さそうだが・・・。早速、道具を入れると北東から南西に向けた下げ潮が速く、右舷は極度の抱え込み。開始早々、左舷ではパタパタと型を出している様子だが、こちらは久し振りのシロギス釣りというのもあって、ペンシルホールドもぎこちなく、感覚を取り戻すのに少々時間が掛かりそう。入れ替えて2投目。叩きを入れて若干停止後、大きく仕掛けをシャクリ上げる誘いを入れると、ブルブルブルッと懐かしい感触に竿を押さえられた。取り込んだのは20cm弱のシロギス。このサイズメインだったらいいなぁ。船中5名で私だけ極度の抱え込みで、入れ替えの忙しさが全然違う。船長の話からはもうちょっとバリバリの食いを想像していたのだが、その後、2、3尾釣って急に間が空いたり、どうも調子が上がらない。船はエンジン切ってブン流し。このまま流していくとカイホに激突するかもしれない。(笑)序盤戦、どうしたことかシロギスが食って来ない。チビメゴチ、パックンチョ、またチビメゴチ、いいアタリが来たと思ったらアジだったりで、アジ釣りに切り替える前に3尾確保して早くもボーズ脱出。苦労しながら、やっとのことでツ抜けしたのが、開始1時間10分後の8時45分。間違い無く苦戦状態である。今日はけっこう速めに誘ってもパックンチョやチビメゴチの邪魔に遭うってことは、抱え込みが速過ぎて、思ったより誘えていないのかもしれない。それでもほとんどリール巻きっ放し状態だからどれだけ速いことか。シロギスは今のところオモリを底に着けた状態では一度もアタリが出ず、すべて竿を大きくシャクって仕掛けを浮かした状態でのアタリ。これは本来、自分の好きなパターンなのだが、魚の密度が濃くないみたいで、しつこくしつこく誘い込んで寄せて、ここぞというタイミングで大きく誘って飛び付かせるようなイメージ。だがしかし、なかなか連釣モードへは移行できず、大流しして行く中でポツリポツリと拾って行く感じで辛抱。3回目の流しからだいぶ潮が落ち着いてきて幾分ペースアップ、9時45分までの1時間で30尾に到達。アタリが増えた分、型が細かくなってしまったが、活性自体は悪くないようで、かなり速い誘い上げにも俊敏に反応し、一発で針掛かり。このスピードが通用するのは水温の高い夏場ならではのことである。ちなみに仕掛けは2年前の残りで、ハリス0.8号、全長70cmの2本針。元から30cmの部分に5cmの枝素を接続し、針はキススペシャルの7号。10時頃から船首が南西を向いて、我が右舷は払い出しとなる。不思議なことにオモリが底に着いた状態でも普通にアタリが出始め、ピンギス交じりでポツポツと数は増える。10時45分、44尾となったところで潮周り。しかし、晴れるなんて聞いてないぞ!海上晴天無風で蒸し風呂状態。


初使用のアルバトロス・フラフラ180L、LTアジにバッチリ!/小サバがチョー邪魔です。

ふと見ると、左舷のお客さんに珍しくアジが食ってきた。船長曰く、根の上に乗せたら反応が出ているらしい。シロギス50尾釣ったらアジの反応探しましょうか!なんて言っていたのだが、船長はここで転向を決断。シロギスやりたい人はまだやってていいですよ!とのことだが、全員アジ道具に交換。さてどうなるか?位置取りをやり直してアンカー投入。第2ラウンド、頼みのアジが開始となった。水深は同じく14m。早々に左舷ミヨシの女性客にポツンポツンと太った中アジが連続ヒット。いいないいな、羨ましいな、こっち全然当たんないッスけど。指示ダナは、1mで振ってその場で待つかちょっと上げて待て!なのだが、仕掛け長2mでクッションとテンビンの長さもあるし、この時間、流れが殆ど無くなり、仕掛けが底を這っているものと思われ、パックンチョの入れ食い。ダブルは当たり前、トリプルも達成!(笑)パックンチョってこんなに固まって生息しているのか!と思わせられる程の魚影の濃さ。そんな中、ムツ針に青イソの頭だけって言うのにシロギスが2尾食って来て、トータル46尾に増加。これはイカンな。餌を赤タンに換えたら多少マシになったけど、肝心のアジが食ってくれません。仕舞には左舷全員で当たり始め、背後からダブルとかトリプルとか聞こえてきて、もはや失神寸前の私。未だこちらは生体反応ゼロ。堪り兼ねて様子を見に行くと船長も赤タン使ってるので、餌の問題じゃ無さそう。困っちゃったなぁ。魚が左から入って来て右舷まで抜けて来ない?(笑)そんなこんなで、すっかり消沈ムードの我が竿先に初めての生体反応が現れたのは、ナント開始30分経過した11時20分。頼むぜ、まったく〜!丸々旨そうな20cm級のアジを取り込んでひとまずホッ。何が変わったのか、これを機に右舷にも魚が回り始めたようで、1mで強めに3、4回振って、ビシダナ1.5m程度でポツンポツン。それでも左舷に比べると勢いイマイチなのに加えて、たまにサバが回ってきては仕掛けをグチャグチャにされたりでペースに乗れず。サバもデカければ嬉ぶけど、20cm台後半の細っこい魚のためすべてリリース。アジが食って巻いてると途中でサバが2本着いてしまい、取り込みでアジが落ちて小サバが2本とか、シンケン邪魔!苦戦ムードから抜け切れないまま、12時までに何とか13尾を釣って、朝の3尾と合わせ技で16尾。潮周りは中潮の2日目で、干潮が12時45分頃の予報。午後に入ると完全に潮が止まってしまい、アジ様ついにスイッチOFF。置き竿にしているとたまにサバが食い付くだけ。最低限は確保したけど、後は上げ潮に入ってどうかなぁ。海上は相変わらずの晴天無風で熱中症寸前。水分余分に持って来て良かった。クーラーボックスが焼けるような熱さとなり、氷1個買い足して2個入れて来たけど、最後まで持つかどうか。1個だったらヤバイとこだった。昼飯にしようと、おにぎりを頬張ったが、温まっちゃってちょっとヤバイかも。後で後悔しても始まらないので、昼飯中止して全部処分。


アクアラインの下手に移動、最初はクラゲの大群で釣りにならずも、すぐにスイッチ入ON!

13時少し前、全身汗だくでまったく乾かず、シャツは絞れそうなほどビショビショ。海水を絞ったタオルを頭から被るが、すぐにお湯で絞ったおしぼり状態。それにしても風がまったく無いってのはツライ。船長〜!お願いだから少し走りましょうよ!という願いが通じたのかどうなのか、大きく移動しますので20分くらい走ります!と船長。助かったぁ、これで風に当たれば少しは生き返るか。移動先はてっきり神奈川県側と思いきや、あちらは苦戦中だそうで、船は北東方向へ。到着したのはアクアラインの橋の下手。パラパラと10隻前後が操業中のところ、本船もすぐに反応を捉えたようで13時20分、いきなりアンカーを入れて再開。ところが海中クラゲの大群で、道具がまともに下りないどころか、クラゲが道糸を押してしまって釣りにならず。堪り兼ねた船長、早々に場所換え。クラゲをかわして再びアンカリングすると、はいどーぞ!やってみて!水深は17.5m、船首は北東向きで、ミヨシ方向に上げ潮がよく効いて道糸が斜めに入る。これはタナ低めで良さそう。1mで振ってそのまま待つと、待ってました!すぐに食ってきたのはナント20cm級のトリプル。いきなりスイッチON!これを皮切りに船中バタバタ始まった。船長、移動して大正解!やっぱりこう来なくっちゃ。さっきまでの頼りない食い方とは違って、コマセ振ってアタリが出るまでの間が短く本気モード。ダブルもしょっちゅうあるけど、クラゲにぶつかってバレたり、たまにサバが出没してはアジを振り落としたりとやや効率は悪い。品物は富津沖と同じで、20cm前後主体に23cmくらいまで。船長も前半不調だった私を気遣ってか、当たるでしょ?と声を掛けて下さり、ありがとうございます。おかげさまでようやくソレらしくなってきましたよ。新調の『アルバトロス フラフラ 180L』も思った通りのアクション、ただ軟らかいだけでは無く、コマセの振り抜きが良く、魚が掛かると適度に曲がり込んで良い仕事をしてくれる。14時までの約30分で21尾追加して37尾。その後、潮がやや弛んでくると、アタリの間は空き始めてしまったが、強めに振って1.5mくらいで置き竿。船の揺れが効果的な誘いになるようで、忘れた頃にポツンポツンと食ってくる。14時45分、船長が、けっこう釣れたでしょ?と様子を見に来てくれたので、43尾と報告。終了間際、また少し続いて4尾を追加し、47尾でお土産十分。14時55分、それじゃこれで仕舞って行きましょう!前半のシロギスが時間と共にサイズダウンしてしまった以外、釣果のバランスも良くリレー釣りとしては大成功!それぞれの釣り物が基本苦戦モードだったけど、好調な時合もあったりと、釣り的にも十分楽しめた。それにしても、今日は船長の切り替えのタイミングと移動がドンピシャ嵌ってくれたおかげで、久々に頂くシロギスのテンプラも楽しみだし、湾奥の絶品金アジもこれだけあれば惜し気も無く賞味できそうで、本当にありがとうございました!今回は珍しく仕事が一発で決まり、宿題を増やさずに済みました。(笑)


本日の釣果、シロギス 46尾(12.5〜20cm)、マアジ 47尾(17〜23cm)。他、チビメゴチ、パックンチョ、小サバ、小イシモチなど外道多数は放流。シロギスは平均16、7cmでピンギスと20cm級がそれぞれ5尾程度、アジは20cm前後を主体に23cmが6尾とボリューム満点。

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