LTアジ、前半苦戦も帰り際にスイッチON

8月23日(日)、新山下の広島屋からLTアジに行ってきた。
先週はお盆休みで6連休だったけど、釣りには行かず仕舞い。朝から部屋にこもって和竿製作や仕掛け作り、暇を持て余してたま〜に外出するけど、夜はいつも通りのアルコール漬け。せっかくの連休、ダラダラと過ごしてしまい、少々後悔しているのだが、どうにも暑いのが苦手な私としては、この時期活性が下がりがち。まぁ、どこ行っても混んでるだろうし、やる気の無いときに無理しても意味無いですからねぇ。そんな訳で今週は2週間振りに出漁しようと思いますが、実はお盆休み中、その気になったらタコでも行こうと思って、バッグの中はタコ道具を入れたままになっていた。タコ釣りはこの夏一回やったけど、渋乗りだったので、釣れてるうちにもう一回行って来ようかな。大好物の柔らか煮も今年はまだ食べてないし。現在、マダコ乗合を出している船宿と言えば、本牧に1軒と鶴見界隈に3軒ほどあるので、駅の真下が船宿という鶴見A丸でも行ってみようかということで、朝4時半に起床。PCの電源を入れて、一応昨日の釣果情報をチェックしてみると、アララ、いきなり低調とのコメントに心がグラ付いた。人が行こうと思ったらコレだもんなぁ。う〜んどうしようかな、ここは方針変更か!剣崎沖のイサキも今月一杯で禁漁になっちゃうので気になるんだけど、やっぱり前回リレー船で好漁だったアジ、アレは一度食べちゃうと中毒になりますよ。2週間しか経ってないのに早くも禁断症状が現れ始めた我が家なのであった。(笑)そう言えば、先週末から看板がLTアジに切り替わった広島屋さん、アジ始まったら一回行ってみようと思ってたけど、今週は潮周りも大きいしチャンスかも・・・ってことで、速攻で荷物をアジ用に作り直していざ出発。しかし、近いっていうのはいいね〜、いつもより遅い電車に乗っても6時前には船宿に到着してしまった。出船時刻の2時間以上前とあって、どうやら私が一番乗り。LTアジでここまで気合入ってる人も居ないと思うけど、家でボ〜っとしててもしょうがないしね。(笑)ちょっと迷ったけど、下げ潮が速そうなので、定石通り右舷大ドモに荷物を下ろすことにした。超スローペースで道具を準備して、ゆっくり買い物に行って、店でお父さんとお茶飲みながらゆっくりお会計を済ませても、まだ6時半かよ。やっぱり早過ぎた、誰か助けてくれ〜!(笑)その後、ポツリポツリとお客さんが見える中、親子連れも3組ほどいらっしゃり、考えてみれば夏休みもあと一週間かぁ。今日はベタ凪に間違いないので、熱中症さえ気を付ければ条件は悪くないでしょう。美味しいアジ、いっぱい釣れればいいねぇ。最終的には左右6名づつの12名と、計ったかのような人数に落ち着いてくれて、定刻8時を少し回った頃、待ちに待った出船である。


まずは中の瀬から探索するが・・・/夏休み終盤とあって、親子連れも3組ほど。

横浜港を出ると船は南東方向、中の瀬Cブイの上手を通過し、だいぶ航路際まで進んだところでスローダウン。現場に到着してから10分程、反応を探して旋回を繰り返していたが、ようやく位置取りが決まったようだ。アンカーが投入され、8時45分、早速開始となった。海上は無風でベタ凪、航路を往来する大型船の曳き波により、時折、船が激しくローリング。風が無い方が曳き波の影響をモロに受けるのが特徴。水深は20m弱で、船首は北東向き。水色は濁ってアジには好適と思われるが、下げ潮が上っかわだけ速く、道具を入れるとトモ方向45度に糸が飛ばされる。ただし、着底して何度かタナを取り直すと、次第に道糸が立って来るので、さほど底潮は行ってないものと思われる。開始早々、お隣の常連さんに初物。続いて私にもアタリが出て、20cm級の旨そうなアジをゲット。いきなり顔を出すとは幸先良しだけど、この後、大丈夫かな。指示ダナは50cm〜1.5mの間とのことで、潮が速いので低めに指示されるが、1mで振って、少し持ち上げるくらいでアタリは出るようだ。その後、間が空きつつもポツンポツンと食って来るのだが、低めのタナで食わせているせいか掛かりが悪く、一定の速度で巻いていると、上っかわの速い潮に当たる頃、急に水の抵抗が加わるせいで、ことごとく居なくなる。3尾釣った後、痛恨の5連続バラシ。餌は青イソと赤タンが支給されるが、この時間は青イソしか食わない模様。しかもタラシは5cm以上の長め、タナも低めで底ズル引き。途中から船長も50cmでいいと言うけど、さすがに50cmは・・・確かに食いダナは低いが、底潮がさほど行ってないので、自分は1〜1.5mの範囲で我慢。下げ過ぎると余計に掛かりが悪いし、少し置いておくとモレ無くパックンチョが着いて来る。左舷では既にツ抜けしたお客さんも居られるようで、釣ったアジをその場で開いては干しに来られるが、それが見事な出来栄えで旨そう。素材は保障書付きなので、船上干しは間違い無いだろう。後で話を聞いたら、生で持ち帰ってもどうせ家で干すので、お子さんに釣らせてはお父さんが開き係りだそうだ。こういう親子の連携もいいですね。さて、問題のアジ様の食いが上がりません。結局、1時間で5尾という貧果のまま完全に営業停止。バラシた数は優にツ抜け、あ〜あ。10時になる頃には生体反応まったく無くなり、10時15分、堪り兼ねた船長は移動を決断。やや北東に移動して中の瀬最北の7番ブイ回りを旋回するが止まれず、更に東に20分ほど走るとここは木更津沖?360度、ベイブリッジ、つばさ橋、海ほたる、アクアライン、木更津防波堤、君津製鉄所が見回せる位置。


食いの間が長いので、置き竿も効果的/中の瀬7番ブイ周辺は止まれず、このまま木更津沖へ。

浦安方面の湾奥船も操業中のところ、本船も反応に乗ったようで10時45分、アンカーが下ろされ再開。水深は17m弱、先程までとは打って変わって流れが無いのだが、早々にアタリが出てあちこちでポツリポツリ。私も豪快なアタリが来たが巻き上げ中に居なくなった。こうバラシが多いと萎えてきます。気を取り直して再投入すると、すぐには当たって来ないが、振り直したり誘ったりしながら、ようやくヒット。ここのアジはさっきの場所より平均2回りくらいデカくて、惚れ惚れするような幅広の23cm級が普通に顔を出すから堪えられない。同じ動作でアタリが続くことは無く、置き竿で自然な誘いは有効、また、手持ちでごくスローな誘いを入れるとモタ〜っとした前アタリが出て、更に聞き上げるとドスンと入る。居るには居るけど気難しい食い方だ。今日も風がまったく無くクソ暑い。薄く雲が掛かっている分、前回より多少はマシだが、水分をマメに補給して気を付けていないとヤバイ陽気である。釣果の方はお昼でようやく15尾、移動後、1時間強で10尾だからまだまだ間が遠い。お昼を過ぎると船首は西向きに変わり、微風ながら空気の動きが出てきてやや過ごし易くなったものの、シャツが乾くほどの風は来ない。風が強いのも困るけど、この時期の無風は辛過ぎる。船下はけっこう群れの出入りがあるものと思われ、誰かが上げるとパタパタっと周りでも顔出したり、2、3尾続いたらパタッと抜けてしまったりで落ち着かない模様。潮周りは中潮の2日目で干潮が12時45分頃、この時間、流れも何にも無く、このパラパラ安定感の無い食いは上げ潮の食いでは無い。逆に考えれば、こんな潮でポツポツ当たるってことは有望かもしれない。これで芯の上げ潮が来たらスイッチONは間違い無さそうなものだが・・・爆モード突入を期待して辛抱辛抱。13時を回るとやや上昇傾向か、振った後の待ち時間は依然長いが、粘り強く振り直したり誘ったりしていると、型の良いアジが単発で食って来る。中には厚みのある27cm級も交じってニンマリ。今日はサイズが平均して良いので、殆どの魚は血抜きして仕舞っている。針を外すと同時にカマとエラの間に指を入れて切り離し、首を後ろにキュッと折ると、切り離したカマの部分からピューッと血が噴出するので、その状態でバケツに放り込んで3、4分。暖まると良くないので、マメにクーラーへ格納。4、5匹でバケツ真っ赤でドロドロ、魚見えないくらいになるので、効果は大きいと思われ、これがその後の食味と日持ちに影響するはずである。美味しく食べようと思ったら手間を惜しまないことだ。(笑)しかし、想像していたより海上は猛暑。角氷を2個購入してきて大正解。氷は無くなると大変だけど余る分には困りませんからね。


アジの船上干しを作る常連さん、見事な出来映え/一之瀬丸も木更津沖に2隻。

さて、14時を回ると更に上昇傾向か、だいぶアタリの間が短くなって良い感じにはなってきたのだが、今度は潮が無さ過ぎるせいで掛かりが甘くバラシが多い。上手く行かないものだ。モゾモゾしたり微妙にモタレたり、前アタリが取れれば、少し聞き気味に誘って来て、反転して穂先を絞る瞬間、アワセ気味に掛けるとバラシは殆ど無いのだが、毎回そう上手くも行かず。14時半、ここまで地味に稼いだ結果が40尾、サイズも良いのでお土産的には十分なのだが・・・。そして14時40分、上げ潮がトロ〜っと来たかと思ったら、ついに始まりましたよ、念願の爆モード!コマセ振ってる最中にダブルで引っ張って行っちゃうほどの活性となり、明らかにスイッチON。殆どが振ってる最中、遅くても振って5秒以内に100%竿が絞られる。ダブル、ダブル、トリプルで1匹落ちたり、途中、サバが食って振り落とされたりも挟みながら、とにかく手返し手返しだ。不思議とスイッチが入ると赤タンでもまったく問題無し、青イソもカスみたいなものでも着いていれば全然OK。一回、投入時に餌が取れちゃったの分かっていながら、そのまま下ろしたら、その空針に食って来たことも。定刻15時には60尾を超え、延長戦に入っても入れ食いに次ぐ入れ食い。船長もなかなか終わりって言わないので、どこまで伸びるかと思ったけど、15時25分、お隣さんとオマツリして仕掛けがダメになってしまい、この辺で畳むとしますか。おかげさまで余裕の自主納竿である。そして直後の15時30分、入れ食いはまだまだ続きそうだったが、皆さんニコニコ満足の納竿となった。バケツの魚、クーラーに仕舞うと合計81尾。今日は殆どの魚が20cm超で23cm級がゾロゾロ、最大27cmも数尾居てボリューム満点。前半戦はどうなることかと思ったけど、やはり読み通り終盤の上げ潮で食ってくれて、終わってみれば大漁。やはりスイッチが入ると凄いの一言。食い方がそれまでの比じゃない。結局、最後の45分で40尾近く釣って、釣果ほぼ倍増ですから。それもバラシ多数なので実際どれだけ掛けてるか、また、全部血抜きして仕舞っての数なので、食いのインターバルが如何に短いか。こういうサービスタイムが1時間くらいあると、あっと言う間に仕事になっちゃうけど、前にも言ったように半日船だとお手軽な反面、ギャンブル性も高くなる訳で、今日の場合、AM撃沈、PM爆釣ってところでしょうね。このところ好調のコマセ系種目ですが、釣ったら釣ったなりに帰ってからがチョー大変!20尾お裾分けの後、15枚開き作って、8尾くらい尾頭付きに仕立てて、残り全部ウロコと内臓処理して仕舞うまで2時間半コースか!(笑)


本日の釣果、マアジ 81尾(16.5〜27cm)、シロギス、イシモチ各1尾の持ち帰り。他、パックンチョ、小サバなどは放流。アジは20cmオーバー主体に23cm級ゾロゾロ、最大27cmも数尾、17cm前後の小型は5尾だけで数型ともに上々。


刺身は常温でじんわり脂が溶け出してきます。当日は小さ目から手を付けて、良型ほど後回し。血抜きしてあれば、5日は刺身で行けますね。/脂ノリノリだから開きも絶品。酒10%、塩7%の塩水に普通で40分前後、甘塩がお好みなら30分くらい漬けたら、真水で洗い、水気を拭き取ってから扇風機で部屋干しします。エアコンが効いてれば3時間くらいでできちゃいます。

【船宿HPコメント
2009年8月23日(日)晴れ
LTアジ乗合で中ノ瀬へ出船。アジは朝一番から型を出し滑り出しは順調でした。しかし、10時過ぎ頃より当たりがパッタリ止まってしまい木更津沖へ移動。最初の内は型を見るのがやっとでしたが、徐々に間が詰まって上がる様になり帰り際には良型アジが入れ掛り状態で納竿が惜しいくらいでした。
アジ竿頭 横浜市の小峰 俊之様 81匹

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