オニカサゴ、運か腕かアタリまったく呼び込めず

9月23日(水)、三崎港のえいあん丸からオニカサゴに行ってきた。
カレンダー上は水曜日まで5連休となって、形的には秋の大型連休。世間ではいつの間にかシルバーウィークなんて言われてますが、個人的には旅行の趣味も無いし、何処行っても渋滞や混雑ばかりで、大型連休は嬉しいことは何にも無し。しかも、最終日以外は船上も混雑が予想され、連休中、下手な釣行計画を立てると行ってから後悔するケースも多い。もしも同じ日数休みをもらえるなら、飛び石で水曜が休みだったり、木曜が休みだったりしてくれた方が変化があるし、釣りも行き易くて個人的には嬉しかったりする。そもそもハッピーマンデー制度ができて、祝日をやたら月曜日にズラして3連休化するのは良いのか悪いのか、人それぞれ立場によって一長一短あるだろう。こんなこと、関係無い人にとってはどーでもいい話かもしれませんが、やたら連休化を志向する最近の風潮に賛同できないのは私だけでしょうか。まぁ、ここでそんなこと言っても始まりませんが、結局、このシルバーウィーク、19日(土)にワラサ仕立に参加のはずが、家庭の事情でドタキャンになってしまい、他、釣行可能なのは21日(月)と23日(水)の2日だけ。21日(月)は今年一度もやってなかったタチウオにでも行こうかと思ったけど、夕方、釣果情報確認したら、お目当ての船宿が21日は出船しません!だって。危なかった、見てなきゃ行っちゃったかもしれない。他でもやってるけどルアー専門とかアジとのリレーとかが多くて、なんだか気分がイマイチ乗らず。しかも、連休中盤は台風後の好天予報だから激混み覚悟、それこそ満船オマツリ地獄でストレス溜めて帰って来る破目になるかもしれない。そんなことを考えていたら、だんだん行く気がうせて来て、月曜日は半計画的に二日酔い。朝、一応目は覚ましたものの、そのまま迷わずおやすみなさいなのであった。結局、家から一歩も出ず、和竿製作とHP更新、暇を持て余してお風呂掃除なんかで一日を潰し、夜になれば懲りずにまた酔っ払いなのであった。残るは連休最終日、前日、I澤さんがオニで、スズキンさんがワラサとお二人ともえいあん丸での釣行だったそうだが私は予定が合わず、情報を頂きありがとうございます。私も前回の撃沈オニ釣行から早5ヶ月が経つので、この辺で一発出撃しようかと単独予約を入れてみることにした。連休最終日に釣れ過ぎちゃって帰ってからが大変!なんてこと絶対に有り得ないこの種目、そういう意味では打ってつけかもしれない。前回は4月に2回ほどやったけど、潮型メチャクチャでまともに釣りをさせてもらえず撃沈。その後、しばらくの様子見を決め込んだが、あれ以来、たまに好情報が耳に入る程度で、傾向としては至って低調に推移している模様。とは言っても、釣りはやってみなきゃ分かりません。最近、アタリは多少出てきたような話もあるので、なんとかまともなサイズ1匹でも持ち帰って、家族でしゃぶしゃぶでも囲みたいところである。三浦海岸駅に到着すると、送迎車は私を入れて4名、ワラサは5時半出船なので、全員オニ乗合の客である。港に到着すると乗客は総勢6名、私は左舷大ドモ、お隣胴の間にはアラのおとうさん。しかし、片舷3名とは有り難い。岸壁は朝から大勢の釣り人で賑わっているが、足元はマイワシの大群が回遊し、上手な人はほぼ入れ食い。型は17、8cmあるので、2、30尾も釣れれば良いおかずになりそうだ。それより、沖に持って行って泳がせたら面白そうなので、次回はサビキ持参か?


船着場はマイワシが入れ食い、ここでやってれば大漁間違い無し/三崎東口からいざ出船。

相変わらず、前置きが長くて恐縮ですが(笑)、少し早めの7時55分に出船。三崎東口から出ると今日は剣崎沖へ向かうようだ。う〜ん、我が鬼門、剣崎沖のオニカサゴ、当地のオニ釣行では、これまでロクな思いをしたことが無いので、今日は別の風が吹いてくれることを期待したい。航程約25分、もうちょっと館山に近い場所まで下るのかと思いきや、ここは完全に剣崎沖ですね。剣崎灯台の真南かやや南東沖でしょうか。ハイ、いいですよ〜!8時27分、早速開始となった。北東の弱風で晴れ、海上は穏やかな釣り日和で水色は真っ青。いつの間にか良い潮が入ったようで、この水色のまま潮型が穏やかだったらカワハギやアマダイが面白くなりそうである。水深110mとのアナウンスだったが、着底した時点で既に126m。潮は西から東へやや速めで、左舷は払い出し。1回タナを取り直す毎に道糸が10mづつ伸びて行くような急激な駆け下がりで、一流し約15分、水深200mまで落ちたところで潮回り。今日は中潮の3日目で、7時半頃から下げて13時前に干潮という予報。潮が速いので、二流しめは一流しめよりやや西側から流し込むと、しばらく120m前後でウロウロしていたが、崖に差し掛かった途端、またしても転がり落ちるように下って180mまで一気に降下。130m以深になるとノドグロらしきアタリが頻繁に出るが、ここは心を鬼にして鬼狙い。(シャレじゃありませんよ!笑)食べて美味しいノドグロ君だけど、ここはなるべく掛けないように我慢我慢。それでも仕舞には捕まってしまい、半分喜びながら晩酌のお供にキープ。しかし20cm無いもんなぁ、もうちょっと大きいといいんだけど。9時20分、左舷ミヨシのお客さんがアワセから慎重な巻き上げに移行。抜き上げたのは500g級の本命。船中初物が出たのはいいけど、場所って訳でも無いようで、その後、周りでアタリが続くことも無く、再び持久戦に戻る。10時10分、またしても左舷ミヨシのお客さんが700g級を抜き上げた。潮は右舷ミヨシ突っ込みなんだけど、関係有るのか無いのかよく分からず。私は今のところ、コレと言って勝負するようなアタリは得られず未だ辛抱。ある投入のこと、落下中にゴマサバに捕まってしまい、一応、これもおかず用にキープしたのだが、あまりにもアタリが出ないので、餌用に捌いてみることに。ノドグロが食えないくらい18cmくらいのデカめに切って装着したのだが、あろうことにノドグロの入れアタリ。餌がデカ過ぎてなかなか針に掛からないのだが、アタリは倍増?こりゃ煩くてやってられないわ。しかし、いい餌着けると外道の反応がてき面に良くなってしまって、これじゃオニカサゴが居ても食う余地が無いかもしれない。そう言えば、以前I澤さんが言ってたなぁ、いい餌使うと外道に先に食われちゃうから、大鬼狙うには船で支給されるような不味そうなサバタンが一番いいって。ホントそうかもしれない。だがしかし、船宿のサバタンが実は侮れなくって、一見不味そうだけどこの脂ギトギトがオニには効果的と思われ、経験上、脂っ気の無いゴマサバで作った自前のサバタンに比べて、餌持ちが悪いのが欠点だけど、食いそのものは良いと思う。


2ヶ月超振りに電動リール、オモリ120号は堪えます/海上は最高の釣り日和だけど・・・。

その時々の流れの速さや道糸の角度を見ながら仕掛けが浮き過ぎないように調整し、誘い過ぎて細かいアタリを余計に呼ばないように気を付けてはいるのだが、これまで本命らしき反応はまったく得られず。オモリ120号&水深160m&アタリ無しは、時間が経つに連れて肩から背中に張りが出て来て、無意識に竿が下がりがちになってくる。お昼を回ると徐々に潮向きが北から南への下げ潮に変わり、形的にはトモ流しになったが、やや二枚潮っぽく、予期しないお客さんとのオマツリが出始める。12時30分、お隣のおとうさんに何やらヒット。ちょっと大きいよ!と、何度もこっちを振り向きつつ慎重に巻き上げる。上がりそうになったら言ってください!玉網出しますから!と次の瞬間、外れちゃったかぁ?急に穂先が返って重さが抜けちゃったようだ。回収すると反対側、右舷胴の間とのオマツリで、解けたときには魚も居なかった。その直後、右舷ミヨシで1Kg級が上がったとの情報が!潮が変わって今がチャンスかもしれない。右舷大ドモのお客さんもアタリが増えたと言いながら、良型のフサカサゴから始まり、ついに500g級の本命をゲット。ノドグロもポツポツ上がって、様子を覗きに行ったら、思ったよりバケツが賑やかで羨ましかった。(笑)おっかしいな〜、そんな魚っ気あります?何だか今日はもうひとつツキと言うか引きが無いんだよな。まぁ、そうは言いつつも本命のシグナルは何時訪れるか分からないから、諦めないで集中するしか無い。船の流しが、ちょうど駆け上がりの縁をトレースするような形で水深が上がったり下がったり10m、20mすぐに変わるので、タナ取りにも神経を使う。14時、またしても右舷ミヨシ、今度は1.2Kg級が上がったそうだ。今日はオモテ側の方が分が良いみたいだなぁ。水深130〜160mくらいの間はノドグロのアタリがしょっちゅうあって、コレ本気で取りに行ったら幾つ釣れるんだろうか。実はハリス4号、ムツ針14号の小物仕掛けも持ってるので、餌を少し小さめに切って下ろしたら間違い無いんだけど。もしかすると浅場のカサゴ並みに数釣れちゃうかもしれない。そのうち一回やってみようかな?な〜んて根っからの小物釣り師はついついそういう発想になるのだが、いかんいかん!今年4釣行、釣れたの正月だけだもん。まずはまともなサイズ1匹でもモノにしてからじゃないと、お遊びやっている場合じゃありません!すると14時30分、ゆっくりタナを切った瞬間、ドキッ!今日これまでには無かった鈍重な押さえ込みに反射的に追従したが、次の瞬間、エンジン戻しでビュ〜ン、船が大きく前進したと同時に糸が立ってオモリがストン!万事休すである。今のはソレっぽかったなぁ。一日やって他に疑わしきアタリが無くも無かったが、今のはまず本物でしょう。大詰めになってシグナルだけはキャッチしたが、その後、リプレイはならず14時50分、納竿の時刻を迎えたのであった。結果、左右ミヨシで2尾づつと右舷大ドモの1尾で計5尾の本鬼。他、ノドグロとフサカサゴがポツポツと言ったところでしょうか。久し振りのオニ釣行、思ったよりアタリ呼べず厳しい結果となったが、この釣りも回数通って条件の良い日に当たらないと、たまにやって簡単に結果が出るほど状況は甘くないことを痛感。やってみなきゃ分からないけど、やってみてドッと疲れた一日であった。


本日の釣果、ノドグロ(ユメカサゴ)、フサカサゴ、ヒオドシ、20cm前後。他、小さ過ぎるノドグロ、フサカサゴやオキトラギスなどは放流。ゴマサバ1本はその場で下ろして餌に使用。細かいアタリは沢山ありましたが、掛けに行きませんでしたので、このような貧果です。すべて当日の夜にお刺身で賞味しましたが、絶品でした。

ホーム目次前のページ次のページ