タチウオ、激渋覚悟で行ったらホントに激渋

9月27日(日)、大津港の小川丸から午前タチウオに行ってきた。
今日は先週やろうと思ってやりそびれたタチウオに出動。この東京湾のタチウオ釣り、自分的には浅場の活性高い時期の釣りも嫌いではないのだが、どちらかと言うと、アタリが出てからアワセるまでにデリケートな駆け引きが必要な、この時期の渋〜い釣りも釣趣があって、意外と好きだったりする。とは言いつつも、このところの状況は思いの外シビアなようで、本日お世話になる小川丸の午前船も、昨日が乗客13名で0〜5本と苦戦状態なので、今日はそれなりの覚悟をして臨まねばならないだろう。朝、いつもの時間に到着すると、けっこうなお客さんで賑わっている様子だが、船形を見るとタチウオ船は四隅から何枚か抜けている程度。定石はオモテ側だから右舷ミヨシ2番を抜いて受付を済ませた。以前から頂いていた割引のハガキを持参したら、通常¥5,500のところが¥4,000だから有り難いです。聞くと今日は貴光船長の8号船は仕立船で、そちらのお客さんで賑わっていたようだ。今年はワラサがロングランで8号船もしばらくワラサで出船していたが、このところ洲崎沖が好況なので、ヤリ・スルメ乗合復活の日も近いようだ。初期の肉厚なヤリイカ、思い出しただけでヨダレが出そうである。我がタチウオ船はジャンボ船に片舷6名づつと余裕の釣り座、こういう日に少し食ってくれると仕事が楽なんだけどなぁ。でも、昨日の今日だから目標は昨日のトップ数である5本に設定。欲を言えばツ抜けは果たしたいところだがどうなることだろうか。準備も整い、定刻7時15分に出船である。けっこう北東風が強く被りそうなので、さっさとキャビンに非難。風向き的に港口が一番ジャボジャボしていたが、やがて巡航速度に乗って快走。約30分程のクルージングでスローダウン、ここは最近の定番ポイント金谷沖である。僚船も続々集結すると、あっと言う間に船団が形成され、本船も位置取りが決まって7時50分に開始となった。朝イチから一発で船団ができるってことは望み有り?北東の風やや強く、雲は多目ながら晴れ、海上はコンディション良好で水色は澄み。水深110mで100〜80mとのアナウンス。まずは指示ダナの下限から標準の誘いで始めてみる。初回は80mくらいまで誘い上げたがノーシグナル、再度落とし直して誘いを再開すると、95m辺りで生体反応をキャッチ。竿先を海面に向けた状態から目線まで1m程度ゆっくり誘い上げて5秒ほど待ちを入れ、リールを巻きながら再び竿を海面に向けて誘い上げ。停止中に餌を銜えるようで、次の誘いで微妙なモタレが出て、竿を止めた瞬間、穂先の返りが重たい程度の極弱いシグナルではあるが、これがタチウオのアタリである。ところが、その状態から引き込むでも食い上げるでも無く、押したり引いたり一進一退の駆け引きなのだが、食いがかなり渋いと見えて、何度か誘いに着いて来たところで居なくなった。難しいぞ〜!(笑)回収して餌をチェックすると、案の定、殆ど裸でカス程度しか残っていない。2投目、95mで止めて誘いを始めると90m付近で再びアタリ。今度は何度か食いを促すように聞き誘いをしたところで完全に重さが胴に入ってこれは頂き!8時前、早々に初物ゲットと相成ったが、如何せんサイズが小振り。指2本半?このサイズに食い渋られたら、簡単に掛かる訳が無い。海水循環のスイッチが入ったから、これが船中初物かもしれない。続いて90m付近でアタリが出て、これはタイミング合ったみたいで意外と簡単に掛かって2本目をゲット。右隣のお客さんにも初物がヒットして、ちょっと続けばいいんだけどなぁ・・・と思ったものの、その後が良くありません。アタリはポツポツ出るのだが、アワセが尽くスッポ抜け。え〜、これで抜けちゃうの?っていうくらい乗ってるんだけど、とにかくアワセると抜けてしまって、ナントも痛恨の5連続すっぽ抜けでイライラ足踏み状態。


ジャンボ船で片舷6名、余裕の釣り座です/現場到着早々に船団ができたのだが・・・。

仕掛けは片テンビンにオモリ80号、ハリス6号約2ヒロにワームフック(タチウオ用ケン付)1/0号1本針。仕掛けは作って来ないで、ハリスと針をバラで持参して船で結んでます。チモトに透明で細いビニールチューブを3cm。竿はリーディングXA82、リールは1000SP。で、周りを見る限り、太い蛍光ゴムチューブがチモトに7cmくらい着いた、昔ながらの市販仕掛けを使っているお客さんは、アタリすら出ない様子。今日みたいな日にその仕掛けは・・・と思うけど、差し出がましいので余計なこと言うのは止めておこう。しかし、アワセが決まらず四苦八苦しているうちはまだマシだったようで、そのうち8時半を回る頃には、掛からないアタリすら無くなり、生体反応ゼロの世界に。今日の潮周りは小潮の最終日で14時頃まで上げっ放しの予報だが、この時間、流れも何にも無し。何か状況変化が欲しいところだが・・・。あまりにも静かで、しばらく睡魔との闘いだったが、9時20分、いきなり単発ヒットでようやく3本目。指示ダナ90〜70mで食いダナは75m前後だっただろうか。これがホントの単発で、困ったことに後がまったく無い。隣のお客さんも嫌になっちゃったみたいで、釣り中断して、アタリあります?って聞かれて、いや全然、触りもしませんねぇ・・・と私。そんな会話が船長に聞こえたのだろうか、直後、本日初の潮回りとなった。よく見ると、船数が朝イチよりだいぶ減っていて、アジとのリレー船は早々に見切りを付けてアジ釣りに行ったのかもしれない。船長は船を回し直すと100〜80mの指示で再開。しっかしアタリませんね。一郎丸の大ドモは左右でポンポン上げてるのが見えるけど、その真後ろに着けてる本船は・・・。再開後35分経過した10時20分、1時間振りとなるヒットだったが、水面バラシであ痛タタタッ〜!そして10時35分、80mからの誘いで微妙なアタリを捕らえたが、これも針掛かりまで持ち込めず。餌付け替えて再び80mから。するとすぐにアタリが出て今度は何とか針掛かり成功。やっとだよ〜!この展開、神経がジリジリしてきます。そして次はまた掛けられず。入れ直して、再びヒット。ハァ〜。少し間が空いて11時少し前、指示ダナよりだいぶ上の75m付近で連続してアタリが出たのだが、5回当たって3回は掛からず。やっとのことで2本だけ追加して計7本。今日は余程じゃないと魚の方から針を銜えてくれません。かと言って緩めてもダメ、引っ張るとある程度までは着いて来るけど、深追いしないで居なくなる。どーすりゃいいの状態。一応、最低目標の5本は超えたが、ツ抜けまであと3本、残り時間もあと僅か、今日の食いでは厳しいでしょう。11時を回ると上げ潮が速くなってきて道糸がミヨシ方向に斜めに入り始め、やや抱え込みにもなって、アタリが取り辛い状況に。指示ダナは100〜90m。たまに触りは感じるのだが、潮が効き始めたら、以前にも増して追いが鈍くなってしまい、アタリが出ても次の誘いにまったく着いて来ない。これじゃ向こうアワセで持って行ってくれない限りやりようが無い。ふと右隣とそのお隣で続いて上がったようだが、おっかしいなぁ。回収してチェックしてみると、なんだよ!ハリスが道糸にグルグル巻きになってるもん、これじゃ食うわけ無いわ。しばらく気付かずにやっててアタリ逃したかもしれないなぁ。11時35分、何時に終わるのかと思ったら、後5分くらいやったら上がって行きますので・・・とのアナウンス。それじゃもう1回下ろしますか。最後、95m付近でアタリだけは出たが、これも餌追わず勝負できずに終了。結果、7本のまま増やせず。仕掛けが良くなかったお客さんは案の定ゼロ、他、隣近所が4本くらいで、トップは9本とのことでした。激渋覚悟で行ったらホントに激渋!最近、基本はこうなんだろうけど、もう幾らか食い気が上がれば面白いんだけどねぇ。まぁ予想通りの厳しい釣りでした。


本日の釣果、タチウオ 7本(68〜84cm)。まずまずのが2本、他は小振りでした。

【船宿HPコメント】
午前タチウオは12人で9、7、6、6、4、4、4、1、1、0、0、0です!今日は朝一と帰りがアタリ多かったです!金谷沖の水深100メートル前後を狙っています!!道具は電動リール・オモリ80号です!淳平船長

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