LTアジ、終日地味食いもボリューム満点

10月4日(日)、新山下の広島屋からLTアジに行ってきた。
金曜から土曜に掛けて低気圧を伴った前線が通過するため、海は南西強風のシケ予報。で、土曜日、外はさぞかしビュービューかと思って朝起きると、風も無くやんわり陽の差す穏やかな陽気に拍子抜け。窓の外を眺めながら、こりゃ行っとけば良かったかな?なんてちょっと後悔していたのだが、時間が経つに連れて状況は一変。南側にもう一つあった低気圧の影響か、空が薄暗くなってきたと思ったら、次第に雨がザーザー、時折ゴロゴロとお天気はあっという間に急降下。この雷雨の影響で、出船中の船もお昼頃には早上がりを余儀なくされたようだ。今回の天気予報、結果的には珍しく大当たりの一日であった。一転、日曜日こそは間違い無く好天予報、これは釣りに行かない手は無いでしょう。秋も本格的となり、色々と釣り物が増えてきて、特にヤリイカ、スミイカ、もう少し経ったらアオリイカと、イカ好きには楽しい季節になってきたけど、今季すっかりアジ中毒の我が家、前回から3週間経って、そろそろ禁断症状が出そうな頃である。土曜日の夕方、情報をチェックすると、早上がりながらも好調だった広島屋のLTアジ、やっぱコレかな。旨いアジ食いた〜い!この単純なモチベーションが大事である。新山下は自宅からドア・トゥー・ドアでも30分以内とあって、近くて有り難いのだが、あまり早く着いても出船まで暇が潰れなくて苦労する。だがしかし、今日はちょっと混みそうな予感がしたので、6時前くらいに到着してみたら、案の定、既に左右トモから1、2名の先客が居られ、出足は思った通り早そうだ。まだミヨシ席は左右とも空いていたのだが、潮の関係からトモ有利と見て、右舷トモ2番に荷物を下ろすことにした。その後もポツポツ見えて、順調に釣り座が埋まる中、左舷胴の間のお客さんに、込み根さんですか?って声掛けられてビックリ。なんでも拙HPをご覧下さっているようで、ありがとうございます。なんとなく初対面とは思えず、しばし、竹やら和竿のお話をさせて頂いて、良い暇潰しになりました。出船までまだ30分以上あるのだが、既に左舷9名、右舷も8名といい人数。そろそろ皆さん、「これ以上来るなよオーラ」が伺え始める頃、少しすると、船長が右舷側に見えて、ここにもう1人入れてください!これでストップしますので!とのこと。左右9名づつの18名、潮型が正常ならば、ストレス無く釣りができるギリギリの範囲でしょうか。船の定員は43名、乗せる船なら来た客全員乗せるところだろうが、こういうところは客の立場に立った流石の采配である。今日はライフジャケットや餌の配給を娘さんがお手伝いしてくれ、お陰で早めに支度が整ったところ、7時50分には出船となった。去年のこの時期は富岡沖周辺で好調だったが、今年は西側の模様が安定しないので、今日も木更津沖に向けるそうだ。航程約30分でスローダウンすると、徐行と旋回を繰り返して反応を探す。程無く位置取りが決まるとアンカーが投入され、8時25分、開始となった。北東の微風で晴れ、海上ベタ凪で水色は澄み、水深は16m。タナは低めだそうで、1m巻き上げてコマセ振ったら、竿で1.5〜2mくらいまでゆっくり誘ってみてください!あくまでもタナを上げ過ぎないようにとの注意。


片舷9名の総勢18名でいざ出船/開始早々型は出したが、その後が・・・。

毎度のことながら、開始早々は反応が悪いので、早めに入れ替えてコマセ撒き。3回目の入れ替えで、初めてアタリが出たが針掛かりせず。すかさず入れ替えると、今度は2m弱でしっかり針掛かり。22cm級の真ん丸のアジである。周りでもポツポツ出始めて、サイズは概ね20cm台前半。私は連続で3尾釣り上げたが、どーも調子イマイチ。この3尾も、振ってタナ切って1、2、3みたいな食いでは無く、2度目のタナ取りの後に食ってきたり、1mからゆっくり誘ってモタレを出して聞きアワセしたりと、なかなか一筋縄では無く、居るには居るけど食いが渋い。潮周りは大潮の3日目で、干潮が11時前の予報。この時間、下げ潮が速いだろうと思ったが、予想に反して道糸は直立。物足りない潮である。開始30分で5尾と当たり始めが早かった割に苦戦。これ以降、時間が経つに連れてアタリは遠くなる一方。誘って誘って、1.8mくらいのところでクッとモタレて、そのまま食い込まずに放したり、やっとのことで針に掛けても、巻き上げ中に逃げられるのが多くて数が伸びない。潮が効かずタナも低めとあっては、針掛かりも悪い訳で、取り込んだ瞬間、デッキに落ちるのも多い。サイズはデップリした22〜23cm級が主体なので、バラシが多いのはホントにもったいない。仕掛けを換えるくらいの工夫はあるかもしれないが、食いが一定しないので、釣り方でカバーするのは難しい。その後、船中、忘れた頃に何処かで型が出るだけとなり、こうなったらご機嫌が上向くのを待つ以外に無い。10時、良い反応入ってるので、仕掛け下りてる人はタナ取り直してコマセ振ってみてください!とのアナウンスだが、声の勢いとは裏腹に振れども誘えどもアタリは遠く、居るけど食わないんだろう。航路からの曳き波でいい揺れがあるので、置き竿で自然に誘ってみたり、手持ちでゆっくり誘いを掛けたり、釣り方は様子を見ながら臨機応変に。10時40分、辛くもツ抜けは達成したが、見た範囲、最後に乗船されたトモ4番目のお客さんがさっきから上手に食わせて居られ、数はだいぶ差を付けられてる感じ。釣り方を拝見すると、1mで1回だけ振って、もう1m巻き上げて待ってるとコレが食うんだわ。それも食うときは、そんなに待たずにアタリが出るから不思議。両隣のお客さんもぜんぜん釣れてないのに、何が違うんでしょうね。横で見ててもまったく分かりません。11時、そろそろ潮変わりの時間か、再び反応入りっ放し、コマセ振ってください!船長から発破が掛かる。今度はようやくアタリが続いて、隣近所でもパタパタ上がってやや上向き加減か。11時30分、風が南西に回ると船はグルッと180度方向転換。トロッと上げ潮が入ってきてトモ有利?と思ったら徐々にアタリの間が詰まってきて、スイッチONとは行かないまでも今日イチの時合に突入。ここぞと手返しを早めるが、如何せん今日の私はバラシ王。途中で抜けるわ、水面でプチッと居なくなるわ。船長に聞いたところ、昨日も上げ潮で良い食いになったけど、タナは1mと低めが良かったらしい。話からもけっこう底潮が流れていたものと推測するが、今日はぜんぜんそんな潮っ気はない。食いダナは1.5〜2mの間で、真ん中の針が高確率。じゃぁタナを上げれば先針に食うかと言ったら、あながちそうでも無い。仕掛け長詰めようかとも思ったが、アタリは出るのでそのまま続行。


13時15分、本日初の移動/¥100ショップの味噌濾しをビシ受けにしてみました。

何とかお昼で28尾を確保し、最低ノルマは達成か。相変わらずジレッたい食いが続くが、待ったり誘ったりしているうちにポッツンポッツン食って来るので、やっていればそれなりの数は稼げる状態。これで最後の1時間でもスイッチが入ってくれたら帳尻も合うところだが・・・。上げ潮に変わってから、食って来るアジは更に良型化し、25cm超も頻繁に交ざり始める。最大28、9cmも登場し、このサイズになると握った太さがぜんぜん違う。見た目30cm超もヒットしたが、お隣さんとオマツリして水面バラシ。いいアジ落としちゃったよ〜!(泣)アタリの間がだいぶ詰まって来たので、赤タンを試してみるが完全無視、再び青イソに戻すとアタリが出るから、明らかに餌を選んでいる。ちなみに青イソの長さは長めでも短めでも、あまり変わりは無さそうだ。13時15分、47尾となったところ、まだアタリは続いていたのだが、突然回収のアナウンス。えっ?移動するの?もしかして食ってたのこっちだけだったのかな?アンカー上げて再び反応探しの旅に出るが、なかなか止まれず、この間に昼飯を頬張る。約30分の間、徐行と旋回を繰り返し、ようやく位置取りが決まると13時45分に再開。これで一発スイッチONと来れば目論見通りだが、現実は・・・待てど暮らせどシ〜ン。マズイぞこりゃ、気配も何にも無い。再開後20分程経過し14時を回った頃、型だけは出ました!と船長。左舷で1本出たらしい。振れども誘えども右舷は揃って音沙汰無し。前半、いい感じで食わせていたトモ4番のお客さんも、流石にこの時間、アタリが出ない様子。14時25分、良い反応入ってますから・・・いつものアナウンスの直後、手持ちの竿が一気に叩き込まれた。1時間10分振りの1尾。これが本日1、2を争う良型で、見るだけで惚れ惚れするナイスボディ。ところがこれも単発、再び持久戦に。ヤバイ、もうすぐ15時じゃん。すると、もう少しやらせてもらいますので、コマセ無い人は前にありますから・・・と船長。スイッチOFFのまま残業突入!かれこれさっき釣ってから50分経ったところ、コマセ振って竿をキーパーに掛けた瞬間、ド、ド、ドスン!と入った〜!これは強い!と思ったら、22cm級の一荷で無事取り込み成功。しかし、何にも気配も無いっていうのに、いきなり一荷ってどういうことよ。たまたま回ってき来たアジが2尾同時に食ったのかな?ホント今日はよく分からないことが多い。これでジャスト50尾。ここからが、また長〜い沈黙。なかなかスイッチ入りませんねぇ。15時45分、また良い反応が入っているそうなので、入れ替えて振ってみると、いきなり竿を引っ手繰るような強烈なアタリ。サバじゃ無さそうだけど・・・。ビシを回収するとデ、デカイ!先針には32cm級のアジが!緊張しながら1手、2手と手繰り寄せてヨイショ!抜き上げた瞬間、プチッ!虚しく宙を舞う空針。あ〜今日イチのアジ落としちゃったよ、バカモン!(泣)すると、いよいよラスト投入とのアナウンス。振ってタナ切ると即アタリ。最後は23cm級を取り込んで万事休す。釣果51尾也。見回すと周りも全員食わしてたので、コレっていわゆるスイッチONてヤツじゃない?遅いんだよ、食い出すのが〜!しかしまぁ、今日はロクに潮も効かず、一日気難しかったアジ様。連続消化不良を解消するような釣りじゃありませんでしたが、終わってみれば良型多く、ボリュームたっぷり。また数日、嬉しいアジ三昧の我が家である。


本日の釣果、マアジ 51尾(21〜29cm)。他、ゴマサバ、シロギスetc。アジは25〜29cmがゴロゴロ、20cm以下はゼロで、数の割りにボリュームあります。相変わらず内臓脂肪ゴッテリ、身も脂ノリノリ。まだまだしばらく大丈夫そうです。


娘作、アジの叩き、脂に甘みがあって極上の一品/開きは16枚作成、扇風機で当日の夜には完成。


翌日のお刺身、山葵は脂の甘みが際立ちます/こちらは梅和え、練った梅肉、白胡麻、大葉&出汁醤油を少々で30分馴染ませます。

【船宿HPコメント
2009年10月4日(日)晴れ
LTアジ乗合で木更津沖へ出船。昨日と打って変わり、秋晴れで絶好の釣日和でした。アジも朝イチより型を出し、滑り出しは順調でした。しかし、顔は見るものの反応の割りに喰いが上向いて来ませんでした。上げ潮も今日は流れずポツンポツンと盛り上がりに欠ける釣れ方で、数的には今一つ伸びませんでしたが、良型サイズが多く入りました。
アジ竿頭 目黒区の○○様 55匹 次頭 横浜市の小峰 俊之 様 51匹

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