アマダイ、小型揃いで一日ポツポツ

10月24日(土)、三崎港のえいあん丸からアマダイに行ってきた。
今季のアマダイは開幕早々好調に見えたが、9月の下旬に巳之助丸から初釣行したときは、潮がまったく動かず大苦戦。辛うじて型は見たけれど、まったく冴えない釣りに終ってしまった。で、この時期、イカやら何やらやりたい釣りが多い中、リベンジの機会を伺っていたところ、I澤さんからアマダイ決まりました!とのお誘いを頂き、二つ返事で参加させて頂くことに。先週はスズキンさんとLTアジ釣行だったが、スズキンさんもご参加とのことで、2週連続ご一緒の釣行となった。朝、いつもの電車で三浦海岸駅に到着すると、よっかつ船長の送迎車は7名の乗客を載せて港へ向かった。船着場に到着すると今日は2船とも盛況で、オニカサゴ船が片舷6、7名、我がアマダイ船も総勢10名となり、こんなの正月以来じゃない?とは某常連さん。それもそのはず、日曜日からはお天気下り坂の予報、また、オニカサゴも先週は久し振りに沖の瀬を攻めて大型が出たという情報、アマダイも意外とファンが多く、この時期、久比里は週末カワハギ大盛況の関係で、土日のアマダイ船は予約制の山下丸以外は不定期出船というのも、少なからず集客に影響しているのかもしれない。釣り座はリクエストした段階で4隅を押さえてくださっていたので、事前の申し合わせ通り、右舷ミヨシにスズキンさん、大ドモにI澤さん、左舷ミヨシに私、大ドモにS藤さん、他アラのおとうさんなど常連さんを交えて片舷5名づつというのは、やはりこの時期の週末アマダイ船としては楽な方だろう。オキアミブロックがなかなか溶けず、餌の支給に手間取って、やや定刻を過ぎた8時10分に出船となった。三崎東口を出ると船は南東方向に一直線、向かうは三崎と目と鼻の先、毘沙門沖である。沖に出ると風ビュービューで徐行しながらもドタバタと飛沫を被る。こりゃダメだ、舳先に移動してカッパを着込むが、現場に着く頃には既にビショビショである。こんな予報だっけ?昨日の予報では晴れって言ってたけど、雲も厚く、いつ降り出してもおかしくない空模様。終わるまで持てばいいけど・・・。位置取りが決まると8時35分、開始のアナウンスである。北東の風やや強く曇り、体感では10m級の風で波は少々、水色は程好く澄んでいて悪くは無さそう。水深約72mで着底すると、定番の誘い方で始めてみる。潮周りは小潮の初日で、満潮が9時15分頃、干潮が13時40分頃の予報。この時間、風でトモに押されるが、流れは上っかわだけ東から西にトロトロ行っているようだ。相変わらずアタリも出さずにオキアミを半分にする餌取りが居るので、少しやってアタリが無ければ、面倒でも回収して餌のチェックをしないと、何時までも餌が無い状態で釣りをすることになるので要注意。この手の餌取り対策として、極太のアオイソを使う手があるが、前日に購入するので、鮮度の維持ができるかどうか自信が無い。時期にヒメが出てきたら焼け石に水だが、今の時期なら餌取り対策兼大型狙いにもしかしたら有効かもしれない・・・と思いつつ、実行に移せない。(笑)今日は無難に船丸1箱ともう1種類パック詰めのオキアミ持参である。


日曜が雨予報のせいか、今日は2船とも盛況だが・・・/8時10分、いざ出船。

開始早々、左舷ミヨシ2番のお客さんにアマダイ、と言っても15cm級の極小サイズで苦笑。いくら小型が多いってったって小さ過ぎでしょ!そんな舌の根も乾かぬ8時50分、私にもアマダイらしき明確なアタリ。竿を上げると何か重いかも?半信半疑で巻き上げるとナント、私も釣ってしまったミニアマダイ。後の計測で16cm、アマダイには違い無いけど、できれば釣りたくない。しかしこの型でもアタリはアマダイのアタリを出すからビックリである。前回の晴天ベタ凪&潮何にも無しから比べると、天気が悪い方がやはり潮の通しは良いみたい。9時5分、またもアマダイと分かる明確なアタリで巻き上げ開始。これも間違い無いけどなんとも・・・案の定、アマダイには違い無いけど、27cm級?う〜ん、微妙な大きさである。もちろんキープだけど、狙ってるのはこんなサイズじゃありませんからねぇ。10時前後になるとお隣さんにも1本、船中あちこちで型が出始めたが、今日はどれも似たようなサイズ。1尾だけ右舷胴の間で30cm台後半が出たらしいけど、久比里のアマダイが始まって、ここ一ヶ月以上攻め込んでいるせいか、平均サイズは明らかにダウンしている模様。本音を言うと、三崎出船なのだから、久比里船が操業できない城ヶ島沖とか相模湾側でやって欲しいのだが、型を見るには距離も近いし実績があるので無難というところだろうか。このサイズが多いようだったら、次回リクエストするときは大物狙いで冒険した方が面白いと思うけど・・・。10時35分、右舷ミヨシのスズキンさんにも初物が上がって、これも30cm無いもんね〜。I澤さんも何故か仕掛けにコマセカゴが着いているようだが(笑)、無事型を見たそうで、そろそろ船中半数に行き渡った頃であろうか。この時間、下げ潮が上っかわだけ速くなって来たが、底がまったく着いて来ない。空からは期待しない水滴がポツポツ。今日は朝イチから二枚潮気味でオマツリが多目だったが、ここに来て上っかわが速くなったせいでオマツリ頻度は更に高まる。こうなると集中力が途絶えてしまい、間違い無くアマダイのアタリだったものを2回も空振り。不意にタナが低い状態でアタリが出てしまったため、アワセる前に上手く吐き出されてしまったようだ。こういうことやっているとだんだん自滅パターンである。そんな状況で、自分は上手く釣りが噛み合わず足踏み状態だったが、11時台はスズキンさんが好調、2本目、3本目を取り込み、30cm台前半ではあるがサイズも徐々にアップしてきた。このサイズが揃うと料理の幅も広がろうというものですが、せっかくなので1本良型を取りたいところですねぇ。まず必ずやって頂きたいのは皮付きのお刺身、当日は湯引きした霜皮造りも甘みが際立ってお勧めです。それと、もはや我が家の定番、しゃぶしゃぶもチョーお勧めですよ!なるべく薄く大きく切って、骨と昆布で採った出汁でやると旨いです。数釣れた時は、3枚に下ろした中骨に酒を振ってレンジでチン、身をほぐしてお皿に移し、残った骨と昆布で出汁を採ります。炊飯器にこの出汁と米、取り分けた身を入れて、塩、砂糖、酒、薄口醤油でお味を調えて炊き上げれば、簡単甘鯛ご飯の完成。アマダイも色々な料理で美味しく頂けますが、我が家のアマダイ料理はこちらに載せてますので、ご興味がありましたらどうぞ!


右舷ミヨシにスズキンさん、トモにI澤さん。予報ハズレて昼から本降り。

頭がすっかり料理の方に行ってしまいましたが、美味しいアマダイ料理を堪能するにはもうちょっと頑張って釣らないといけません。11時50分、中2時間40分空けてようやく3本目がヒット。ところがこれも30cmに届かず、見た目28cm止まりか。お昼を回って、潮は南西方向に下げ潮で、形的にはトモ流しに見えるのだが、かと言ってトモの方でよく釣れている訳でも無く、二枚潮なので、底潮がどうなっているのか想像できず。お昼頃から雨は本降りとなり、徐々にカッパが乾く暇が無くなる。天気予報、いったい何を言ってるんだか、翌日の予報もまともに当たらないんだからねぇ。これで明日晴れたりしたら怒るぜ!(と思ったけど、コレを書いてる日曜日AM現在、雨は本降りです。笑)12時10分、またしても明確なアタリで針掛かりしたのはいいけど、これも小さそう。すると巻き上げ中、いきなり竿を叩かれて、違う魚が着いてしまったようだ。竿をガタガタ言わせているのでサバか?ヒラソーダだったら喜んじゃうんだけど・・・。回収すると枝針に35cm級のゴマサバ、先針に23cm級のアマダイの一荷。ゴマサバもこれくらいあればおかずになりそうなのでキープ、アマダイは相変わらずの小型で気分がスッキリしません。(笑)12時50分、左舷トモ2番のお客さんに良さそうなアタリ。ヤリイカ竿のような硬い竿で慎重に巻き上げ、いよいよオモリを回収。仕掛けを手繰って海面にボコッと浮き上がったのはデッ、デカッ!誰も玉網出してあげないので、私が出動しようとした次の瞬間、掛かり所を見てのことだろうけど、一気に抜き上げてしまった。遠目に45cmくらいありそうなデップリした大型アマダイ。ついに出たね〜!ああいうの釣らなきゃダメでしょ!あのクラスになると体型が全然違うモン。羨ましい。そして13時20分、またしてもアマダイと分かる明確なアタリだったが、竿に乗せるとさっきと似たようなサイズだろうか。あのデカイの見ちゃった後ってのもあって、嬉しくも何ともないし。一応、数的には5本となり、アマダイ釣りとしてはまずまずとは言っても、自己最小記録も交ざってて最大28cm、こんな小型ばかり揃えたアマダイ釣りは生まれて初めてである。14時、相変わらず船上オマツリが多く、スズキンさんもいよいよ大惨事に巻き込まれ、右舷ミヨシに居ながら道糸がペラに絡まってしまったようで、恐れていた事態に!船長も外す努力はしてくれたけど、しばらくやって断念。PE40mロストとのことでご愁傷様でした。私も前回のリクエスト、GW洲崎沖のコマセ五目で船底に絡まって、ビシからテンビンから一式ロストしたけど、こうなると一気にモチベーションダウンしますよね。お察しします。そう言えば、そのGWのリクエスト船も予想外の大雨でパンツまで染みるほどの酷い雨だった。この船、この面子でリクエストすると大雨とかシケで早上がりとか・・・いったい誰だ!(私かな、笑)終盤、雨は収まるどころか強まる一方となり、定刻15時に終了。結果、スズキンさん3本、I澤さん2本で右舷は全員ゲット、左舷はお隣さん2本、トモ2番の方が大型含みの6本で竿頭、ボーズが1、2名出たようだ。数は上がったけど、まともなの船中2、3本?如何とも消化不良な釣行であった。


本日の釣果、アマダイ 5本(16〜28cm)。他、ゴマサバ、カナド、レンコダイは持ち帰り、トラギス、ヒメジ、ガンゾウは放流。アマダイ16cmは自己最小記録!(苦笑)


アマダイのお刺身。当日は皮目を湯引きして霜皮造りにすると甘みが際立ちます/酒蒸しも定番料理でマイウ〜!


ゴマサバはニンニク醤油に漬け込み、カレー粉を混ぜた粉でテンプラ、コレは行けます!/小魚は唐揚げに!

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