剣崎沖のカワハギ、未だ浅場で夏モード?

10月29日(木)、久比里の巳之助丸からカワハギに行ってきた。
本日は久し振りのカワハギ釣り・・・と言うのも、先日、K山さん用にお作りしたカワハギ竿がようやく完成したので、竿をお渡しがてら、一度、カワハギ釣りをご一緒しましょう!ということで本日の釣行と相成った。カワハギ釣り自体、5月にやって以来だし、K山さんと並んで釣りをするなんて、何年振りだろう?今日は大変楽しみなのだが、新作の和竿、気に入って頂けるかどうかが少々心配(・・・と言いつつホントは自信ありますけど、笑)。問題のカワハギの状況はと言うと、今年は水温が高めなのか落ちるのが遅いようで、まだまだ魚が浅場に散らばっている模様。ただ、この3、4日はトップ20枚超え、前日が27枚とのことなので、アタリはけっこう期待できそうな感じがしますが、どーでしょうか。いつもの電車で京急久里浜駅を下車、トボトボ船宿に向かう途中、遥か前方に青い上着の釣り人を発見。あれ、K山さんぽくない?しかし歩くの速いこと。同じ電車だったはずなのにぜんぜん追いつけず、流石、気合が違いますね〜。(笑)結局、船上でご挨拶となった。21号船は木曜日だと言うのに既に四隅から3、4名づつの先客、とりあえず、右舷胴の間やや後方に荷物を下ろして、受付を済ませると札は13番。私は前日に自前のアサリを剥いてきたが、K山さんは今から剥くそうなので、半分弱ほどお手伝いすることに。平日なのに凄い人ですね〜なんて言いつつ、たぶん2杯出しになるから、そしたら移りますか?

すると、親父船長が橋の上から16号船を指差し、あっちの船でもいいよ!と早くも想定していた展開に!せっかく平日来たので、少しでもゆったりやりましょうか!で、16号船の右舷トモに移動することになったが、大ドモを譲って頂いてしまい恐縮です。今週末はDKO決勝とのことで、チャンピオン常連のK沼さんとお連れさん、他、O氏さん息子さん、S水さんら常連さんのお姿もあって、この時期の久比里はいつも賑やかである。アサリを剥き終わっていよいよ道具のセッティング。K山さんが竿袋から新作を取り出した瞬間の表情が気になるが・・・キレイだね〜、使うのもったいないな!との第一声。今日はレッドチューンも持参されたようだが、新作を使って頂けるようで、ありがとうございます!しかし、レッドチューンとコレじゃ同じカワハギ竿でも方向性180度違うから、同じ日に両方使ったらどう感じるのかが興味深い。どうでもいいけど、釣れない竿にならないようにちゃんと仕事してくれよ〜!最終的に21号船は片舷11名くらい、我が16号船は片舷6名づつの12名で確定し、7時53分に出船となった。本船は政丸の船長で、一昨年、アマダイ釣りでお世話になった船長。港でスパンカを上げながら、以前、アマダイか何かで会いましたよね?と船長。一昨年も前のこと憶えててくれたんだ〜!嬉しいですね〜、今日はよろしくお願いします!港を出ると航程約30分で減速、剣崎間口港の真沖で旋回。位置取りが決まると8時35分開始の合図である。


お待たせしました!K山さんにようやく和竿をお渡し/場所は間口港沖10〜18mの浅場。

北北東の弱風で曇り、海上は1m前後の緩いウネリがあるが、コンディションは良好、水色真っ青で水温高そうな感じ。第1投は水深16mと思ったより浅い。オモリ着底と同時にブルブルガタガタとベラの猛攻で10秒も持たない。スゲ〜活性。潮周りは若潮後の中潮で干潮が7時過ぎ、満潮が14過ぎの予報。この時間、タイドグラフとは無関係に下げ潮が速めで船はトモ流し。分かんないものである。底に下ろした瞬間、猛攻撃で釣りにならない。そこで定石通り宙を探ることにするが、1mくらいまではベラの行動範囲と見えて、もうちょい上の1.2〜1.5mくらいでようやく余計なアタリが出なくなる。この調子じゃ、しばらく下ろせないから上で我慢かな。案の定、全体的にも苦戦と見えて、船中、一向にカワハギの型が見られず時間だけが経過。無意識のうちに海面が1m前後上下しており、しかも潮が速いので宙釣りには適さないが辛抱辛抱。9時頃から雨がポツポツ降ってきて、何だよ!また天気予報ハズレですか?しょうがないなぁ、カッパ着るか。しばらく我慢して9時20分、底上1.5m程度で本日初のシグナル。一瞬モタレたような気がしたと思ったら、ガッ、ガッ。少し穂先を下げてやったら、食い上げ気味に穂先が軽くなってガココココ〜ン!17cm級の小型だったが、まずはボーズ脱出。その10分後、K山さんは底釣りに徹して、新作による記念すべき初物。製作者としてはとりあえず釣れてホッである。10時を回るとだいぶ潮が落ち着いてきて、釣り易くはなってきたがアタリが無い。

しばらくしてK山さんに2枚目がヒットしたが単発。10時20分、1時間振りにやはり宙で1枚掛けて私も2枚。厳しいっスね〜、ホント昨日27枚も釣れたんですかねぇ?(笑)雨は本降りとなってしまい、和竿使うには最悪の天気となり、餌も滑って着け難いし、早く止んでくれないかな。潮が淀んできたらベラ類も朝方ほどの活性は無くなり、底に下ろしてもだいぶ釣りができるようにはなったが・・・。11時、叩きを入れてゼロテンションを保つ穂先に微妙な違和感。1、2ミリ小刻みに揺れるような生体反応にアワセを入れるとドスッ!と重さが乗って、ドガガガガ〜ン!やっぱり食ってたでしょ。水深14mでこの引き、ヤバイぞこりゃ!騙し騙し巻き上げてようやく水面に現れた魚体はパット見30cm級。掛かりが危なそうな気がしたので、玉網頼もうかと思ったけど、視界に玉網1本も無いし。え〜い、めんどくせ〜!ヨイショッと抜き上げた瞬間、ボッチャ〜ン!横で見ていたK山さん、目が点。何やってんのよ〜!って言われたってさぁ、近くに玉網無いんだモン。(笑)あ〜あっと、逃がした獲物はデカく見えるものだけど、たぶん30cmあっただろうな。しょうがない、気を取り直して釣り再開。魚が細かそうなので、針のサイズ1ランク落とした途端コレだもんね。それよりアワセが一呼吸早かった。11時25分、上げ潮っぽい動きがトロ〜っと入って来たと思ったらすぐに1枚。ベラを挟んで5分で3枚追加したが、どれも小さいなぁ。K山さんも同じタイミングで何枚か追釣。この食いが出てきたら、確かに20枚くらいは行きそうだけど何時まで続くかな。


新作和竿で初カワハギゲット!/その後も浅場で大型、小型交じりでポツポツ当たるが・・・。

入れ食いという程の勢いは無いけど、ベラ交じりで2、30分アタリ続いてお昼で9枚、内20cm超のまずまずサイズが2枚くらい。いずれも叩いてゼロテンションでヒクヒク、フカフカってヤツで空振りも多数。活性高い時からすると食い込みは浅めで、小型ほど掛かりが悪くて巻き始めで抜けちゃうのが多い。12時15分、これも微妙なアタリだ。ウン?と思ってアワセるとドスッ!と乗って大暴れ。大事に巻き上げ、水面間際、さっきのバラシが頭を過ぎったが、ここは迷わず抜き上げ成功。本日自己最大の26cmで10枚目。只今水深11m、この浅場でこのサイズはシビレます。今日は大型ほどアタリが小さいようだ。時折、雨が強くなってカッパがビショ濡れだけど、12時半頃からようやく空が明るくなってきて、終わるまでに乾くかな?この時間、上げ潮が速くなって、エンジンバックに入れて船を戻すから道糸がミヨシ方向にぶっ飛んでけっこう釣り難い。ただ、朝方あれだけ煩かったベラが大人しい分、底釣りでカワハギのアタリは判別できる状況。流れが速いので、仕掛けを動かし過ぎるとダメで、上下の誘いより、叩いてはゼロテンションの繰り返し、もしくは、たまに宙から叩き下げを入れてアピールし、最後は底で落ち着かせる方が良い。1m前後のウネリがあるので、ゼロテンションのつもりが弛ませになっちゃってることがあり、このせいで取れてないアタリもけっこうありそうだ。12時台、13時台、連釣があったり間が空いたり、ペースにムラはあれどもコツコツと貯まる状況。

ようやく掛けても13cm級だったりで苦笑だが、朝釣れたこのサイズ、うっかりクーラーに入れてしまったので、今日は小型も全部持って帰ることにします。するとK山さん、竿が機関銃のように叩かれては海面に突っ込み、大型を掛けての慎重なやり取り。デカそうですね!横から見ていて和竿が大型カワハギの引きを手元から受けて良い曲がり。無事取り込んだのは、K山さん本日最大となる28cm。最新鋭の竿に比べてバレる気がしなかったそうだが、初使用で大型上げてくれてホッとしました。14時頃から再び下げ潮に変わってしまい、どういう訳か自分はカワハギのアタリがまったく出せなくなる。14時10分、宙を探って小型を1枚追加し、辛くも20枚は達成したものの、何だかシックリ来ない。船長は更なる浅場を流して水深10m前後、一番浅い場所で7m。自分はカワハギに見放されてベラ・ベラ・ベラ!デカめのキュウセンが相変わらずイイ仕事してくれて何年やってても騙されます。(笑)その横でカワハギをポツンポツンと掛けるK山さん。ホント不思議だね、さっきは私ばかり当たる時間帯もあったけど、この時間、私はベラに好かれちゃってどうにもなりません。そのまま、まさかの何にも無しで定刻15時を迎えて終了。結果、K山さん17枚、釣り座の利で私の方が少々余計に釣らせてもらい恐縮です。船中30cm級も数枚、左舷トモでは目測32cm級も上がり、今日はベラが多い中、カワハギは大きいのと小さいのが極端な印象で、攻略が難しい一日であった。そして何より、K山さんには新作を気に入って頂けたようで安心しました。


本日の釣果、カワハギ 20枚(13〜26cm)。他、ベラ類、トラギスなど多数は放流。ついつい小型もキープしてしまいすみません。

【船宿HPコメント】
皮はぎ(29日)・・剣崎沖、潮:薄濁り、水温:20度
今日は乗合2隻で剣崎沖の浅場15〜20mを中心にやりました。今日もアタリ好調で活発なチビカワハギに30cm級の特大や、美味しそうな中型と、色々なサイズのかわはぎが船中で安定して釣れました。今日のトップは地元の○○さんが26枚、次いで○○さんが25枚、ダイワのチャンプのK沼さんが24枚、他22枚、20枚と20枚越えが5名の好釣果でした。剣崎は重り30号を使って下さい。(浩喜、恒介)

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