スミイカ、一日ポツポツ終わってみれば好漁

11月7日(土)、新山下の渡辺釣船店からエギスミイカに行ってきた。
前回は約1ヶ月前、開幕早々だったせいかイカのサイズが思いの他小振りで、自分は3号のエギしか持参しておらず苦戦を強いられた。途中、船長から2.5号のエギをお借りしたものの、自分のエギで勝負できなくなった時点で気分的に負け試合、終日シックリ来ないまま自滅気味の釣行となった。これまで、イカのサイズとエギのサイズの関係について、さほど神経質に考えることは無かったのだが、小型のスミイカが触るものの抱き切れず、アワセてもカスるばかりで気持ちは焦る、明らかにエギが合っていないというのが実感であった。当日は常連さんが小さなエギ(2号?)で朝イチから絶好調、最終的には30対9という大差に終わった。それも乗客3名中の高低だから、潮の先も尻も大して影響があるとは思えず、気持ちが凹むと言うより、考えさせられる釣行であった。誰でも簡単に挑戦できる釣り物なれど、何かひとつ噛み合わないとドツボに嵌る、慣れた釣りでもナメて掛かると痛い目に遭うという良い教訓である。こりゃいかん!ということで、早速、2.5号の定番エギを調達しようと会社の近くの釣具店に行ってみると、ちょうどシーズンに入って各船好漁情報が飛び交い始めた最中、お目当ての2.5号のエギが・・・なっ、無いじゃん!マジっすか?棚の陳列がピンポイントでそこだけ抜けてるから怖しいものである。2、3店回ってみたけど、定番サクラダイとバレンシアのゴールドとマーブルが尽く売り切れ状態。ならばとネットで調べてみると、あるじゃん!しかも安い!J州屋の2/3くらいのお値段だから3、4本買って送料入れてもこっちの方が全然お得、速攻で注文である。こうやって翌々日には欲しかったエギが手元に揃っているのだから便利な世の中になったものだ。そんなこんなで、いよいよ本日リベンジの時が訪れた。1ヶ月前と比べるとエギスミイカの看板を揚げる船宿も増えていて、前回は川崎の中山丸でお世話になったのだが、今回は自宅から程近い渡辺釣船店に出掛けてみることにした。渡辺釣船店も宮地船長のカワハギ船以来だからずいぶんとご無沙汰。その後、宮地船長はだてまき丸を立ち上げ、頑張って居られる様子で何よりである。渡辺釣船店は、お隣広島屋でLTアジ釣行の際、シゲ船長と顔合わせてご挨拶する程度だったが、今日は久し振りにお世話になります。混雑具合が読めないので、とりあえず始発電車に乗って、5時半には船宿に到着。まだ薄暗い船着場、用心して船に乗り込むとどうやら私が一番乗りのようだ。基本、北風の下げ潮だからトモが定石、左右までは読めないので、無難に右舷大ドモに荷物を下ろした。店の周りはけっこう賑わっていたが、別船ルアー船のお客が数名、それ以外は防波堤渡しのお客だったようだ。思ったほどスミイカ船も混雑が無いようで、2人目が来たのが6時を回ってから。その後、4名連れが乗船して左舷は5名、右舷はミヨシに1名だけ入られて、船長入れても3名だけ。こりゃ楽チン!イカ様ちょっとやる気出してくれれば今日は楽勝か!だといいんだけど・・・どうなることやら。(笑)


朝5時半、一番乗り!日の出が遅くなりましたね〜/いざ出船。我が右舷は船長入れて3名だけ。

準備も整い、6時55分、初めてお世話になる若い船長の操舵で出船。場所まで30分ほど走るとのアナウンスで木更津沖に船を向けた。中の瀬Dブイ、7番ブイ、8番ブイを通過し、航程30分でスローダウン、7時30分、位置取りが決まってブレーキが掛かると開始のアナウンス。北の弱風で曇り、海上は凪で水色は澄み。道糸のマーカーで水深17m。船宿HPではハリス1.5mとのことだが、タナが取り難いので私はいつも通り4号2m。中オモリ10号で、ハリス分もしくは潮が無ければややプラス気味にタナを切る。エギはマーブルサクラダイの2.5号。第1投目、1回タナを取り直したところで早くも生体反応。クンクンと可愛いアタリの後、持ち上げるでも無く絞り込むでも無くモワモワしているので、グイッと竿を立てるとズン!と竿が曲がった。この種の釣り、いつも最初は型見れなくてスロースターターなんだけど、今日は珍しく調子いいじゃん!無事取り込んだのは200g級のスミちゃん。中潮の最終日で満潮が8時20分頃、干潮が13時20分頃の予報。この時間、現場は下げ潮がトロトロで悪くない条件なのだが・・・。すぐに型見て幸先良しと思いきや、後がまったく続きません。(汗)一流し約30分、左舷前方で型が出たそうだが、自分は最初の1杯だけ。二流し目、木更津4番ブイの際から入れると、ブッ込みでいきなりアタリが出て、ヨイショッ!若干サイズアップで2杯目。しかし、この後が続かない。潮動いてる割に流し込んでアタリが出ないのはいったい何故だ?二流し目も約30分、回収の合図と同時にズシッと来てスポッ!今のはチップしたなぁ。回収するとカンナに足の皮が着いていた。不思議なことに三流し目もブッ込みで空シャクリにノシッ!結局、開始1時間半の9時までに3杯釣ったが、全部、潮回り後のブッ込み一発だけで、流して乗らずの苦しい展開。そんなブッ込み一発乗りも通用したのは三度まで、四流し目以降は完全にダンマリ状態となった。おっかしいなぁ、潮の流れは悪くないので、この流れで乗らないと、今日は午後の潮が期待できないからキビシいぞ!9時50分の流し換えは水深16m、相変わらず南西方向にトロトロと下げ潮が流れる中、久し振りのアタリで4杯目を取り込むと、この流しは場所か時間かアタリがよく出て、10時20分までの30分間に6杯追加して9杯。良い時はすべてアタリが出てから乗せのパターンだ。序盤の苦戦からすればだいぶ挽回したが、この流しも20mまで水深が下がるとアタリが遠くなってしまい、10時35分、潮回り。流し換えると、再びアタリは止まってしまい、丹念にタナ取りとシャクリを繰り返していると、忘れた頃にズシッ!アタリが出ずに空シャクリで乗るのも何度かあって、11時10分にツ抜け。その後、ちょうどお昼に1杯乗せてAMは計13杯。今日は2.5号のエギのみを使用しており、試しに色柄を5種類ほど試してみたが、13杯中、マーブルサクラダイで12杯、ゴールドサクラダイで1杯。下げ潮が流れて、朝イチよりはやや濁りが入ったようにも見えるが、底潮の関係か乗ったのはすべてピンク系。今日はオレンジ系はパッとせず、ピンクに戻していきなり乗ったりもあったので、少なからずエギの色と乗りの関係はありそうだ。


二流しめ、木更津4番ブイからの下げ潮/ミニマルイカが6杯!キープすればおかずになったかな?

干潮時刻まで1時間20分もあるのだが、もともとトロトロ程度だったのもあり、予想より早く潮が弛んでしまった。こうなっちゃうとキビシいの一言。案の定、居ても抱き付き悪く、シャクってるとたま〜にチップがあって、足の皮だけ着いて来る。13時頃には池のようになってしまい、もはや生体反応皆無。今日は朝から極小マルイカの乗りがあって、最初の1杯をリリースしたので、その後もリリースしていたが、かれこれ6杯も掛けてしまい、キープしていたら一回煮て食べる分くらいにはなったかな。(笑)マルイカの生態も謎が多いようだが、この時期にこのサイズがこんな場所に居るってことは、内湾で産卵して幼少期はこの辺りで育つのだろうか?今年のマルイカ釣りは早期に一度やったきり消滅してしまい、期待ハズレだったので、来年こそは今年の分まで楽しませてもらいたいものである。さて、場所をやや北東寄りに移して13時35分、水深15mからの流しですぐにズシッ!実に1時間35分もの空白を打ち破る一撃だった。1杯乗るとあら不思議、1杯、1杯、チップ、1杯、チップと10分で5回当たって3杯ゲット。場所なのか時間なのか判然としないが、次の流しでまた間が空いてしまったりするので、やっぱり場所かもね?チップが多いのがもったいないけど、上げ潮がロクに来ないので止むを得ない。潮が良ければ、こういうの全部乗っちゃうんだろうけどねぇ。14時前後に2杯続いて18杯。一日、乗ったり乗らなかったりでポツリポツリペースだけど、だんだんそれらしい数にはなってきた。サイズがまだ小振りとは言っても18杯釣れれば、前回の2倍だし、十分好漁でしょう。その後もポツンと来て19杯。潮回りの時に、20杯くらい行きましたか?と船長に聞かれて、19杯です!じゃあと1杯ですね!と船長。14時30分、100gちょっとの小型だったが、めでたく20杯目!と思いきや、手が滑って船縁の外に落っことしてしまった!何やってんのよ〜!(笑)気を取り直して再開すると10分後、今度こそはしっかり取り込んで区切りの20杯目。今日の状況だとやっぱ20杯がノルマだろうね。終盤、15mラインで中山丸と並行しての流しも潮が行かず、空シャクリでポツンポツン、定刻15時ジャストに22杯目がヒット。そろそろ終わりかと思って半分片付け掛けたのだが、ナント15時20分まで延長してくださり、ようやく納竿のアナウンス。残念ながら延長タイムはアタリ1回も出せずのまま終了となった。全体釣果は左舷の4名グループはチョボチョボだったそうで、左舷トモの常連さんが13、4杯とのこと。右舷はミヨシの2本竿の常連さんが5杯くらい、船長が操船の片手間に置き竿で3杯?全体的にはそんな結果となった。序盤苦戦模様だったものの9時50分からの30分、13時35分からの10分と14時前後にアタリ続いて、他は忘れた頃にポツン。エギ釣りはテンヤ釣りや胴付き釣りと違って投げて探れないので、潮の流れが命。やってて密度は感じないが、チップなど含めると一日やって30発ほどのコンタクトがあり、潮さえ効いてくれれば、一日粘ってこのくらい稼げるのだから、やはり好調と言えるでしょう。


本日の釣果、スミイカ 22杯(122〜324g)前回よりはサイズアップしました。他、ミニマルイカは放流。

【船宿HPコメント】

<スミイカ船> 150〜450g 2〜22杯 木更津沖 港北区の小峰様

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