アマダイ、西側リクエストで冒険したが・・・

11月22日(日)、三崎港のえいあん丸からアマダイに行ってきた。
前回は約一ヶ月前、同じくリクエスト船のアマダイに出漁したが、定番毘沙門沖を攻めて小型主体の物足りない結果に終わった。そんなこともあり、せっかくなので三崎の地の利を生かして、久比里船が攻めていない相模湾側でもやってみたいですね〜なんて話をしていたら、早々にI澤さんが予約を入れてくださったので、二つ返事で参加させて頂くことに。今年は葉山辺りの船がまだ青物やっているので、カメギ根〜島下の広範囲は何処も攻め込んでいないだろうから、一発良い場所に当たれば面白そうだが、情報が何も無いだけにどうなるかはまったく予想できない。毘沙門沖も釣れるかもしれないけど、そろそろ新鮮味が無いので、たまにはこういうギャンブルもいいだろう。予報が悪いせいか予約は6名だけで、右舷ミヨシからスズキンさん、アラのおとうさん、I澤さん、左舷ミヨシから私、よくお見かけする常連さん、お馴染みS藤さんという布陣で、殆ど仲間内の仕立船状態だから気楽なものである。それにしても、私とスズキンさん以外の4名は昨日、今日の連荘と言うからま〜お若いこと、皆さんの飽くなき釣りへの探究心には敬服いたします。(笑)しかし、このメンバーでリクエスト船を出すと誰かが雨男なのか?組み合わせが悪いのか?とにかく雨に祟られることが多くて、5月5日の洲崎沖コマセ五目は午前中から土砂降り、前回のアマダイは昼から本降り、今日も予報では昼頃から冷たい雨で気温も一桁らしい。そんな予報のため、今日は真冬の装備で修行覚悟なのだが、たまには天気予報良い方にハズレないかな。準備も整い定刻8時、オニカサゴ船に続いて本船も出船となった。冒頭で触れたように、今日は事前に船長と打ち合わせして、西側の80〜90m立ちを中心に探ってもらうことになっている。船は三崎西口から出ると風に逆らって北上。海上は予想以上に風が強く、ミヨシの私とスズキンさんは突き出しに避難したが、それでも時折被る状況。航程約30分でスローダウンすると場所は葉山の南、灘寄りにカメギ根のブイが見えるので、佐島沖と言った方が良いだろうか。風上に船を立ててブレーキ、8時30分、第一投である。北東の風けっこう強く曇り、体感では10mくらいありそう。ただし、この場所はこの風向きにはめっぽう強く、多少の波程度で釣りにまったく支障は無い。水深65mとのアナウンスだったが73m出たところで着底。水色は澄みで、海水循環の水が生温かく、この時期にしては水温が相当高そうだ。潮周りは中潮の最終日で満潮が8時30分、干潮が13時30分頃の予報だが、現場は上っかわだけ北西方向への上げ潮ぶっ飛びで、我が左舷は極度の抱え込み。仕掛け止めて、次にオモリを着底させるのに5m以上道糸が引き出されてしまい、正常な仕掛けのコントロールが困難である。着底直後の10秒ほどしか勝負できないが、細かい外道のアタリを検知。ちょっと潮が落ち着くまで辛抱するしか無さそうだ。


予報悪く、左右3名づつの6名で出船準備。左右ミヨシ以外の4名様は土日連荘だって!

潮が速いので、小まめな潮回りで水深75mくらいから深い時は110m程度まで足早に流して旋回。若干、二枚潮っぽくもあり、この人数でもオマツリが発生。しかも、船が横に流れるので、舷同士のオマツリが多い。開始1時間経過してクラカケトラギス1尾と苦戦状態。剣崎沖でも多いけど、オキアミの頭だけしゃぶる小物がちょくちょく居て、道具入れっ放しだとどんどん置いてかれて道糸が船底に入っちゃうし、アタリ出ずに餌だけやられるので、長くても3分くらいで入れ替えが必要。9時過ぎ頃から招かざる水滴が空からポツポツ、ちょっと降り始めが早いんじゃない?一時、本降りになり掛けて、追加でカッパを着込むお客さんも居たが、2、30分で収まってくれてセーフ。10時を回る頃にはようやく速潮も落ち着いてきて、だいぶ道糸を立てたままキープできるようになってきた。いよいよこれからが本番である。海底は粒根が点在する砂地のようで、オモリがズボッと入るような柔らかさは無い。場所的にはどうなんだろう?アマダイの生息地としては、もうちょっと泥っぽいところの方が良さそうにも思えるのだが・・・。流しの途中、たまに根に当たるとササノハベラが食ってきて、針が1本も無いなと思ったら、針3本全部飲み込まれていて、一発で仕掛けがオシャカ、まったく凄い食欲である。10時半頃、今日イチのアタリで穂先が良い入りしたのだが、その後の引き込みが無い。何だろう?巻き上げ始めると重たいだけでぜんぜん引きが無い。そのまま微動だにせず海面に浮上したのは、まったく想像していなかった珍魚。正体はミノカサゴ!?こんな魚が食うようじゃ水温が高過ぎるのかもしれませんねぇ。浮き袋膨らんでひっくり返ってしまったのでキープ。昔一回、カワハギの外道で釣れたことがあって、水っぽくてあまり美味しかったイメージは無いのだが、スズキンさんに聞くと美味しいって仰るので、信用してみようかなぁ。(笑)11時を回ると外道の活性が全般に上がってきた模様。カナドやオニカナガシラは小型しか釣れないけど、3枚に下ろしてまとめて唐揚げにすると立派な一品になるので、塵も積もればなんとやらでコツコツキープ。昼から雨と言っていた割りにだんだん空が明るくなってきて、薄日も差すような状態。この調子じゃもしかして最後まで持つかもしれないな。場所か時間か、いきなりヒメの猛攻が始まって、底に着いて仕掛けが馴染む前にはもう穂先がフワフワ、銜えて泳いでいる。25cm近い大物も上がったけど、コイツらは全員海にお帰り頂くことに。それを見た船長、すかさず回収の指示である。少し南に走って長井〜三戸の沖で旋回。水深65mから入れて、最初の流しで良いアタリ。道糸が横にスライドする感じで絞られ、すかさずアワセるとダンダンダン!これは船中初物に間違い無いぞ!最初、独特の叩き込みを見せたのだが、巻き上げ後半、軽くなったり重くなったり、なんだか不自然。バレては居ないけど何かが変?そろそろ巻き終わりでオモリを回収しようとしたら、道糸が左斜めに持って行かれて、な〜んだ、お隣さんとオマツリしてたのか。


西側の佐島〜長井〜三戸輪沖の65〜110mを探索したが・・・/予報がハズレて雨降らずセーフ!

抜き上げようとして魚の針掛かりを見ると、針が2本口に掛かっていて、そのうちの1本は自分は着けた覚えの無い夜光玉が・・・マジっすか〜?このアマダイ、私の針とお隣さんの針、両方食って、しかも両方ちゃんと唇に掛かってるし!お隣さんが魚を上げて先にご自分の針を外そうとしてらっしゃるので、後で私の針外したら、魚お渡しした方が気持ちいいよな・・・瞬間的に色々考えを巡らせていたら、お隣さんが針をハズし終わって、私に、どうぞお持ちになってください!と。ありがとうございます!それじゃお言葉に甘えて・・・成り行きでそのまま魚を受け取ってしまった。毎週のように釣りやってると、こういう事ってたまにあるんだけど、どっちに魚が渡っても気持ちの良いものではありません。嬉しさ半減です。こうなったら、これより大きいのもう1匹釣って、この魚はお返ししよう。流れがトロっと良い感じになってるので期待できるかな?水深も70m台前半を維持していて釣り易い。で、集中したけど結局この流しは外道を何匹か追加しただけで終了。回し直して、また同じ水深から。12時30分、右舷で声が上がったと思ったら、胴の間のおとうさんに一回り大きい35cm級のアマダイ。やりましたね〜!四隅はいったい何やってるんでしょうね(笑)、理論的に潮先有利とは言うけど、誰に食うか分からないものである。その5分後、私に再び良いアタリ。こりゃもらったかな?と思ったが、巻き上げ中、ちょっとガタガタ言い過ぎる・・・と思ったら案の定、海面に姿を現したのはソコイトヨリの良型。アタリの幅は似たような感じだったけど、やっぱり引きが違ったもんね。そのまま何事も起こらず、13時を回って時既に終盤戦。最後にデップリした太いアマダイ食って来ないかなぁ。今日はアマダイのアタリが少ないから、あるか無いかの一発を確実に物にしないと泣きを見る。流れが徐々に下げ潮に変わって、この時間、完全なトモ流し。すると、左舷大ドモのS藤さんがソコイトヨリを2連発、潮は悪くなさそうだけど、何しろアマダイが遠い。そろそろ14時に差し掛かって、トラギスでも着いたかと思って巻き上げると、ナントこれが20cmのチビアマダイ。今日はコレだけは釣りたくなかったけど止む無し。バケツで横向いちゃったのでキープ。次の投入もすぐに何かが食って巻き上げると、ナナナント!更に小型の18cm級とガンゾウの一荷。また釣っちゃったよ〜!嫌だと思うと余計に食ってくるワケね。しかもコイツは針を飲み込んじゃったし。苦笑しながら船長に見せると、船長バカウケ。一応、アマダイはアマダイだから3尾かもしれないけどねぇ・・・結局、このまま追加ならずに14時43分に納竿。船中私の3尾とおとうさんの1尾だけ?せっかくの西側企画だったけど、気温も釣果も寒かった。良かったことは覚悟していた雨が最後まで持ってくれたことくらい。やっぱ素直に毘沙門沖やった方が堅かったかな〜?(笑)


本日の釣果、アマダイ 3本?(18、20、32cm)、ミノカサゴ(31cm)、ソコイトヨリ(20、33cm)、レンコダイ(キダイ)3枚、カナド 5尾、オニカナガシラ 2尾。他、トラギス、ガンゾウ、ヒメ、ササノハベラは放流。

【船宿HPコメント】
8:00アマダイ 0〜3匹 25〜40cm 城ヶ島沖 60〜80m
船長のコメント:渋い食いでした、誘いか?アワセか?アマダイは奥が深いです(たっくん)



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