マダイ、激流の後、時合い一瞬の明暗

12月5日(土)、金沢八景のあさなぎ丸からマダイに行ってきた。
先週はIさん、すずきんさん、ケンケンさんとのマダイ釣行だったが、結果はご存知のとおり笑った人と泣いた人。自分的にはおかずにはなったけど、チョー冴えない内容で、このままじゃ終われない感が残った。ただ、もともとこの釣り得意な方じゃ無いし、連続釣行するほどかな?悩ましいところ。一方、すずきんさんとケンケンさんは、今週末はヒラメの仕立船で遠征とのこと。(ウネリ高そうだけど頑張ってくださ〜い!)Iさんは前日にメールしてみたけど応答無し。きっと何か企んでいるに違い無い。(笑)・・・ってことで、今週は気持ちに逆らわず、先週行きそこなった八景あさなぎ丸に出撃することにしよう。形的には単独リベンジ釣行だが、これでイイ思いしちゃったら抜け駆けって言われちゃうかな?まぁ確率は低いでしょうけど、そうなったらお許しを!あさなぎ丸と言えば、裏本命イシダイを意識せずには居られない。全長4.5m、3本針のオキアミシャクリ用の仕掛けも作成、模様がありそうならシャクってみようと思う。今日は電車釣行なので、荷物は極力コンパクトに纏めたいが、最近、自前のバッテリー『電力丸8.8Ah』を使用する習慣が付いて、船の電圧が不安定だったり、電極が錆びてて通電不良になったり、船の電源トラブルは意外と少なくないので、それを考えると頼れる存在。重くなるけど電車釣行の際も手放せなくなってしまった。さて、京急の一番特急で金沢八景駅を下車すると、今日は午後から雨予報のせいか釣り客は明らかに少なめ。こりゃあさなぎ丸も空いてるかな?早速、送迎をお願いすると、5分ほどでご主人のお迎え。船宿に到着し、荷物を担いで店に上ろうとした瞬間、目の前に見覚えのあるお顔が!あれ〜っIさん!考えてること一緒だし〜。昨日、メールしたんですよ!ホント?気付かなかった!な〜んだ。船形を見ると予想に反して既に右舷7名、左舷が3名の先客。Iさんは左舷ミヨシを取られたそうなので、お隣、左舷ミヨシ2番でやらせてもらうことにした。乗船料¥10,000のところ、電車釣行だと自動的に¥9,500。基本料金にはアミコマセと着け餌用のオキアミブロック小、それとオキアミ板1枚が含まれているので、オキアミ板をもう1枚追加してお会計するとナント¥9,700!?追加の板¥200っすか?Iさんに聞くといつもそうだって。めっちゃ安いですね!料金システムイマイチ謎のまま、準備に取り掛かるのであった。この船、ついに海水循環が動かなくなってしまったようで、バケツで水汲んで板1枚をまず解凍。もう1枚はクーラーに仕舞って後半戦用に鮮度をキープ。Iさんは完全にイシダイ狙いで、今日は短めの『バルディSS』に4.5mの仕掛けで臨む予定だそうだが!船長に聞くと、イシダイ釣れなくなったから、今日は西側でやるって。ガ〜ン!Iさん、出船前に企画倒れ。(笑)私もイシダイの期待があっただけに残念!来るのが2、3週間遅かったよ。(だったら米元丸にすれば良かった。だって、さっき船が通り過ぎた時、お客2名だったし!)結局、右舷は7名のままで、ナント大ドモ以外の6名様は貸し道具!?左舷は1名増えて5名で固まり、定刻7時20分を少し回った頃に出船。


予報の割りになかなかの盛況振り/午前中は下げ潮ぶっ飛びでコントロール不能。

突き出しの下に2人くらい納まるスペースがあって、そこでIさんとお話しながら現場に向かうが、風向きが東っけのため船は大きくローリングしたり、海水を被ったり。航程40分少々で久里浜沖、アシカ島の南東側、笠島のブイを南下した辺りでスローダウン。スパンカを揚げてから、改めて位置取りを決めてブレーキ。8時10分、第1投である。米元丸はやや下手で操業中、本船は北寄り(アシカ島寄り)で開始となった。北東の風そこそこ強く薄曇り、海上は多少ボチャボチャするが、この程度なら釣りに支障は無い。仕掛けは先週と同じ、ハリス2.5号、8mの1本針。針はIさん御用達のモリゲン『超人マダイ』7号。この針、先週から使ってますが、お勧めできると思います。水色は真っ青で生温く、スルメでも突っ込んできそうな潮だ。水深53mとのアナウンスだったが、道具を入れると下げ潮ぶっ飛びであららら、道糸のマーカーは62m。指示ダナはプラス2、3mから5mくらいまでと先週の米元丸と同じ指示。これじゃ底からのタナ取りはまともにできず、上から45〜50mに合わせるが、実際、仕掛けが何処にあるのかは見当も付かない。潮周りは中潮の2日目で満潮が7時半、干潮が12時45分頃の予報。時間と共に激流に拍車が掛かってしまい、エンジン戻しの距離が長いって言うか、殆どクラッチ入りっ放しのため、仕掛けがどんどん真横に飛んでしまい、道糸は斜め30度くらいの角度。回収するとビシが大ドモの目の前辺りにボコッと浮いて、海面を滑ってくるような状況。当然オマツリも頻繁で、回収する度に今度は誰の仕掛けを引っ張ってくるかとハラハラする。ただでも酷いってのに追い討ちをかけるようにマルソーダが回って来てしまい、なんだかグチャグチャで余計にワケの分からん状態に。あ〜あっと、これじゃ釣りは無理ですねぇ。ここ数日、東京湾内は異常潮位だそうで、あさなぎ丸も満潮時に桟橋が水没したらしい。今朝も船が高くて乗り降りし難かった。前日は野島橋を潜れない船もあったようで、あさなぎ丸の船着場に一之瀬丸が横付けされており(最初の写真に青い船が写ってますが、なかなか見られない光景)、今朝も船宿からピストン輸送でお客を運んでいた。黒潮が突っ込んでいる影響だろうか、ここ久里浜沖も真っ青な暖かい潮で、後で水温見てみたら久里浜沖で19度前後、洲崎沖で22度前後とどう考えてもこの時期としては高過ぎる。ヤリイカの水深が現状180〜230mとのことで、浅場に上がって来ないのもうなづける訳だ。湾内の潮位があそこまで高くなるほど膨大な水量が押し上げた分、それが下げ潮で降りてくることを考えたら、激流になるのも不思議ではない。分かっていたら今日は相模湾側でしたね〜!とIさん。ホント、そこまで読めなかったもんな〜、今日のマダイ狙いは失敗。干潮が13時半頃の予報だから、午前中はこのまま釣りにならないだろう。潮が弛むのを待つしか無い。10時半、道具入れても無駄なので上げちゃってしばらく休憩。一人居ない分、Iさん多少はやり易いでしょう。でも食わないよね、この潮じゃ。昼過ぎから雨の予報だったが、11時頃、急に空が暗くなってきたと思ったらパラパラ始まってしまい、カッパのジッパーや袖周りを改めて締め直す。やっぱり降るの〜?


名手Iさんも今日の潮にはお手上げ?/AM何もできず、潮緩むのを待つだけ・・・。

30分休憩して11時に再開。相変わらずのぶっ飛び具合だが、弛み際の一瞬の時合いを狙って、コマセだけは入れ替えることにしよう。11時15分、お隣、胴の間のお客さんがキーパーに掛けたままゴリ巻きを始め、何かと思ったが、上がって来たのは1Kg前後のマダイ。ウッソ〜!ってことはタナが合えば食うかもしれないってことで、少し真面目にやろうか。しかし、マダイでもアマダイでも一番最後に乗船したお客さんが最初に上げることって多くないですか?気のせいかな。11時半、何となく道糸の角度が立ち気味になってきて、入れ替えると道糸のマーカーで56mで着底。そろそろチャンス到来か?それでもまだ斜めに入ってるので、プラス1mと低めに合わせて置き竿。11時50分、やり替えて1分くらい経った頃、トントーンと持ち込むアタリ。これホント?竿を手にしてテンションを掛けるとちょっとイイ感じで、最初の一伸し二伸しは緩めに設定してあったドラグを滑らせた。下に突っ込む確かな手応え、間違い無く魚だよ。これでイナダだったら怒るけど、イナダっぽくないぞ。Iさんも横で見ていて、タイだよ!今年3回目の釣行でやっとまともなのが食ったぜ。無事、ビシまで回収したが、ハリスは大ドモ方向に一直線。Iさんが回収をアシストしてくださると、トモの方でタイだ!との声。最後、オマツリしたみたいだけど、Iさんが上手いこと捌いてくれて、無事、玉網に収まった。ありがとうございます!見た瞬間キロオーバーのまずまずサイズ、後の計量によると45cm、1.21Kg。ヨッシャ!時合いだよ!さっさと態勢を立て直して再開。すると、Iさんにデカイマルアジ、35cmはありそう。最近のマルアジは脂乗ってて旨いらしい。再びIさんにマルアジ。明らかに生体反応が出始めている。よく見えなかったがトモの方でも玉網が入ったようだ。12時を回るとみるみる流速が落ちてきて、水深54、5mでほぼ真っ直ぐ道具が立つようになり、下げ潮の最後、これを逃すと今度は潮が止まっちゃうから今しか無い。お隣、胴の間のお客さんに2枚目がヒット、これもキロ前後か?Iさんに3本目のマルアジ、そして私にもマルアジ。あらら。右舷大ドモでは何枚か上がった様子。右舷ミヨシの貸し竿のお客さんも小さいが型を見た。胴の間のお客さん、3枚目かと思われたが、途中で居なくなる。竿、ちゃんと手に持ってやり取りすればと思うけど・・・もったいない。リベンジと言うにはこのクラス2枚は欲しいですね・・・なんて言っていたのだが、その後、まともなアタリは得られず、13時、潮が完全に止まった。あれだけ激流だった潮が、時間になると止まるんだから不思議なものだ。完全に時合い終了。そして上げっ端、上っかわだけ下げ潮で、やや二枚潮っぽくもあり、変なオマツリが頻発したが、14時頃には上げの一本潮に変わってきた。ミヨシ寄りの時合い到来か!と思いきや、どういう訳かこれが全然ダメ。餌も取らず、入れ替えようが何しようが生体反応一切無し。どういうことよ?雨は本降り、今度は本格的で止みそうに無い。天気予報、今日は当たったねぇ。雨足強まりカッパびしょ濡れ。結局、何が気に食わないのか、上げ潮はまったく口使わずのまま定刻の15時を迎えた。Iさんも流石に先週のようには行かず、右舷大ドモの常連さんが4枚で竿頭とのこと。この潮じゃ型見ただけ良い方か。リベンジと言うには物足りない結果だが、明晩の食卓は豪華になりそうだ。


本日の釣果、マダイ 1枚(45cm、1.21Kg)、マルアジ 1本(33cm)。他、マルソーダ数本は放流。

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