ライトウィリー五目、本命イマイチもアジで満タン

1月23日(土)、保田港の村井丸からライトウィリー五目に行ってきた。
先週のマダイ釣りの時、すずきんさんお誘いして村井丸のライトウィリーに行きましょうよ!とIさんのお誘い。この村井丸、Iさんが5、6年前、かなり通われた船宿だそうで、HPを見てみると、本命イシダイがトップ5〜20枚と日によってバラつきはあるものの、アジ、カワハギ、メバルなど魚種多彩で、どう転んでもお土産は間違い無さそうな模様。イシダイか、いいなぁ!最近、コマセシャクリやりたくてウズウズしていたところに格好の釣り物が浮上。月曜日、早速、すずきんさんにお誘いメールを発信。「真冬のウィリーシャクリで高級魚ゲット!」の殺し文句に一発で食い付いてくださりありがとうございます。(笑)村井丸のライトウィリー船は定員14名限定の完全予約制。早々に予約を入れて土曜日の釣行が確定となった。久し振りのコマセシャクリ、何だか楽しくなってきたぞ〜!予報通り水曜、木曜は南西シケとなり、土曜日は北風に変わりそう。保田沖は西〜南西強風だと即アウトだけど、北風だったら相当吹いても支障は無いだろう。ウィリー仕掛けの在庫が夏場のイサキ仕様で5組ほどしか無かったので、木曜、金曜と早朝に作業、ウィリー針40本手巻きして仕掛け10組を追加、これだけあればいくらトラブっても足りるだろう。リールもPE巻き直して気分も一新、荷物も前日の朝には作り終わって、まるで遠足前日の低学年児状態。すずきんさんやIさんと毎日のようにメールを交換し、妄想もMAXまで膨らんだ。(笑)「いやーホント楽しみです。あのイシダイの突っ込み一度味わったら絶対病みつきとなります。あとバレ、はっきり言ってアタリがドスッとあって、つっこまれどうして良いのか解らず竿先を下に送ったり、ドラグを弛めておいて糸を送ったりすると必ずバレます。アタリがあったら、落ち着いて竿先を目線の位置に構え、魚の反転での突っ込みを耐える。すごーく緊張しますよ。しっかり針掛かりしたら、やり取り開始です。ここで糸を送りすぎると根に入られてしまうのでひたすら耐えるだけです。大型のアタリ棚は3〜7メーターです。アタッた棚から逆算して底に着かない間での攻防、楽しいですよ。針が伸ばされたり、チップで鱗が付いたり悔しさの先にあのトロトロ鍋がまっているかと思うとたまりません。」・・・少し早めに行って、空いてたらオモテ側に入っちゃいましょうか!とのことで、3時30分、すずきんさんにお迎え頂き現場へ急行。横浜駅東口から乗ってアクアライン経由、鋸南保田で降りるとまもなく村井釣具店。行程ジャスト1時間、4時30分現地到着。アクアライン効果で房総方面がホント近くなりました。店先には釣り座記入のホワイトボードがあって、先客が1名、しかも左舷のど真ん中である。予定通り左右オモテ側に2、1で名前を記入して、ヨッシャ!ひとまずミッション完了。5時頃、Iさんがご到着されて、店が開くまで車中でしばし談笑。改めてイシダイのシャクリのキモなどをレクチャー頂き、イメージを膨らませる。しかし、憧れのトロトロ石鯛鍋を実現するには刺身分と塩焼き分を差し引いてかなり釣らなきゃできませんね!(笑)


出船準備中、乗客は定員14名満席です/日の出前6時30分、いざ出船。

5時半、店が開くと受付を済ませて港に移動。軽トラに積んである大きなクーラーから氷をもらって、船が着けられるまで待機。6時15分、船が着岸されると、まずビックリしたのが、人数分のコマセやバケツが既にセッティングされており、乗船すると一人ひとりにタオルを配給。至れり尽くせりである。我々は右舷ミヨシから私、すずきんさん、左舷ミヨシにIさんが入り、乗客は定員14名の満席。しかし、HPの写真で見るより船がぜんぜん大きくて、思ったより座席も広いし片舷7人で窮屈さは感じない。ミヨシ1番でも船縁が高く斜めになっていないので真っ直ぐ立って釣りができるのが良い。船長が私の席にやってきて、この席、水が出ないので、すみませんけどこのバケツで海水汲んでくださいとのこと。いつも乗ってる神奈川県の船だったら水が出ない席なんて当たり前のようにあって誰もノーケアだけど、ホント細かい気遣いに頭が下がります。貸し竿のお客さんも、お客さんが来る前に釣り座に貸し竿が準備されていてスゴイです。さて、準備も整い定刻6時30分に出船となった。釣り方やコマセの調整、オマツリした時の対処、リールのバックラッシュ防止法、船室のポットにお湯が沸いてます、コマセお代わり時の注意事項など、大変丁寧なアナウンスがあって、これまで色々な船に乗ったけど、様々な面でサービスレベルは最高級だと思う。船は港を出ると徐行しながらやや北上、Iさん情報によると灘寄りのイシダイポイントは時期的に食わないので、今日は沖目のポイントをやるらしい。何度か旋回して位置取りを調整すると、6時50分、日の出と同時に開始のアナウンス。水深47m、下から15m、32mまでシャクってみてください!北東の風けっこう強く晴れ、海上は波少々で船はグラグラ。ここでこの海だから久里浜沖の方はたぶんプチシケ状態じゃないでしょうか。開始早々、Iさんに20cm級のアジ。金谷・保田の金鯵はブランド魚、色が黄緑掛かっていて綺麗な魚体である。最初は速めのショートピッチで、夏場のウリンボが反応するようなシャクリを試すと、まもなく穂先を抑えたのはウリンボはウリンボでも10cm未満の極小ウリンボ。こりゃ小さ過ぎるな!しばらくは極小ウリンボやシコイワシが絡んで来て少々煩い中、たまにキープサイズのアジが食ってくる。仕掛けはウィリー4本針で、先から白、黄土色、緑、黄色の順で、針は『カットグレ6号』ハリス2号の全長2.8m。サニービシライトFL40号にクッション1.2mm50cmを装着。開始15分、Iさんに船中初イシダイがヒットした模様。百戦錬磨のやり取り、背中越しに見守っていたが、相手がデカ過ぎたか針を飲まれたか、しばらくやってまさかのハリス切れ!食ったのは先針の白ウィリー。手応えから1Kg以上はあったらしい。残念無念!まだ始まったばかりですから!そして更に15分ほど経った7時20分、1枚上がりました!と船長。左舷で出たようだ。すると立て続けにアナウンスがあって右舷トモ寄りでも1枚、玉網が入った。これを機にあちらこちらで上がり始め、サイズは20〜30cmくらいだろうか?ここは乗り遅れるわけには行かないぞ〜!7時30分、待ち1秒くらいのやや速めのシャクリで7m付近だろうか、穂先に何かまとわり着くような感じがして注目すると、次の瞬間、穂先がグィン!と沈んだ。


本命イシダイは朝方ポツポツ出たが・・・/金谷の光進丸はカラス貝餌によるイシダイ釣り。

気持ちアワセるような感じで竿を起こし、巻き上げ開始。大したやり取りは必要無いが、時折、穂先をギュンギュン引き込むスリリングな引き、たまに食い上げてハズレたか?と思わせてはまた鋭く突っ込む。イシダイ独特の引き味。念のためすずきんさんに玉網要請。ビシを回収すると薄濁りの海中に白黒の縞模様を確認。無事、取り込んだのは本命イシダイ。26cmとやや小振りだったが、時合いに乗り遅れず型見てまずはホッ。やはり先針の白ウィリーだった。するとその直後、すずきんさんも巻き上げ開始。竿の動きから間違いないでしょう。今度は私が玉網係りに回って無事ゲット、似たようなサイズでしょうか?Iさん、また当たったらしいが、すぐにハズレたらしい。今日はどうしたことかいつもの調子が出ないようだ。船中バタバタヒットしたのはここまで、その後、しばらくアジが釣れたりメバルが釣れたり地味な状態が続き、8時15分、小刻みにシャクリ上げて止めた瞬間、穂先を持ち込むアタリ。これはソレっぽいけど大きくないね。案の定、海面を割ったのは21、2cm級のイシダイ。玉網頼むほどでは無いので、スッと抜き上げた瞬間サヨナラ。小振りだけど一応本命、もったいなかったな〜。これも先針の白だった。気を取り直して入れ替えると、まったく同じ釣り方でアタリ。これもイシダイでしょう。やはりギュンギュン小気味良い引きを見せ、リール巻きっ放しでは上がって来ず、途中溜めたり巻きを早めたり。今度はすずきんさんに救って頂いて無事ゲット。一回り大きい27cmである。食ったのは2番目の緑だった。魚体に厚みがあって、これで30cm超えるような魚だったらボリュームあるだろうな〜。たぶん、これを最後にイシダイの食い気はすっかり引いてしまい、船中、アジがたまにポツンポツン。すっかり沈静化してしまった9時、仕掛け回収のアナウンス。やや南寄りに移動して水深50m、指示ダナは下から10mまで。潮周りは小潮の最終日で満潮が9時頃の予報。この時間、やや下げ潮気味に動き始めたが、当たるのは小振りのアジやメバルだけ、それもマシーン化するほどの食いも無く、たまにポッツンポッツン。だいぶかったるい釣りになっちゃいましたね。朝、受付の時に保険でオキアミは必要と言われたのでMサイズ1パック買って来たけど、どうも使う気がしません。すずきんさんは先針だけ空でオキアミ着けているけど、食わない時は餌着けても食わないって。むしろ、アジなど枝針のウィリーの方に食って来てますもんね。それにしても、さっきの場所がこの時期のイシダイポイントで、きっと根が狭いんでしょうね。この人数乗ってコマセを巻き続けちゃうとお腹に溜まってウィリーを追わなくなると思われます。ちなみに、自分は指示ダナ4回シャクってチェックのため回収すると、まだ1/3〜半分コマセが残っているようにコマセの放出口とシャクリ方を調整していて、この時間、まだ半分もコマセを消費してません。早い人は9時前にコマセのお代わりをしに来ているので、明らかに撒き過ぎと思われ、その辺が食いに影響している可能性も大いに考えられる。村井丸のHPにこの点が書かれていますので、ご興味がある方はこちらをご覧ください。


Iさん、朝イチのバラシが痛かった!/後半、アジ3種の入れ食いに休み休みやってもこの調子。

パッとしない状況が続いていたところ10時前に回収のアナウンス。大きく場所を換えるようで、南に向けてエンジン全開。保田〜勝山を通過、航程約20分、ここは岩井沖でしょうか。丹念に旋回してようやく位置取りが決まると10時23分、再開。本日最浅で指示ダナは25〜20m。しばらく経っても船中シーン。私も生体反応ゼロでカスリもせず。何回か入れ替えて水深30mくらいまでをやってみるけど、まったくダメですね。後で聞いた話、このポイントで先日まで良型のイサキやメジナが食っていたそうだが、残念ながら今日は食いません。イシダイにしても1月前半まではけっこう良い食いだったのだが、ここに来て水温がまた一段下がってしまい、今日の感触からしても当時並みの魚っ気は無いですもんね。来るのが2週間ばかり遅かったかもしれない。点々と道具を入れてみるが鳴かず飛ばずのまま、11時前、更に南下して富浦沖の水深50m強。ここは開始早々、30cm超の良型アジが顔を出し、徐々にコマセが効いて来たようで、あちらでもこちらでもアジが乱舞。2、3回入れ替えると、私にもようやく食ったが、運悪く左舷2番のお客さんとオマツリ。マツってます〜?大きい声で言わないと聞こえないと思って、いきなり大きい声を出したら、意図せず怒鳴ったような言い方になってしまってスミマセン。(反省)重症だったので左舷に出向いて一緒にオマツリ解き。時間と共に入れ食い状態、5m付近でデカアジが3本着いて来るのだが、回収時に重さで手が滑って針が手に刺さってしまい、外してる内に下の2本が居なくなったり、もしくは35m付近でムロアジに止められて全速で巻き上げたりと、食いが良いのはいいけど、すっかり雑で大味な釣りになってしまった。アジの合間に良型のカワハギやゴマサバも顔を出し、おかず的に十分満足量確保したので、休み休み道具を入れるが、入れるとすぐ食っちゃうからまた増えちゃうじゃん。(笑)ペース抑えてもどんどんクーラーの嵩が増しちゃいます。お昼頃、左舷胴の間のお客さんに1,5Kgのマダイがヒット。いいサイズだよね〜、羨ましい。このお方、朝一番で胴の間を取られていた常連さんで、結果、マダイ1枚、イシダイ3枚で本日の竿頭になるのだが、乾燥イカタンの餌仕掛けだそうだ。最近、イシダイの活性が悪いので、シャクリもユックリめ、待ちも長めの餌仕掛けが有効とのこと。聞いてみなければ分からないものです。もうアジはお腹一杯の13時、待ってました!25分走って保田沖、朝イチのイシダイ場所に移動。13時半定刻なんだけど14時まで延長するとアナウンス。最後の最後、ドラマが生まれるかどうか。その辺の意図は皆さん分かっているようで、緊張感を保ちつつ無言でシャクリ続ける。同じ根で朝からカラス貝餌のイシダイ釣りをやっていた金谷の光進丸、声が上がったので注目すると玉網に大きなマダイが収まった。あの硬い竿であんなマダイ、スゲ〜!で、本船はたまにネンブツダイがまとわり着いてくるだけ。ついに終盤イシダイは顔見せずのまま時間切れとなり、各自クーラーずっしりもイマイチ不完全燃焼?これで様子分かったし、来シーズンはもう少し早めに出撃しましょうか?


本日の釣果、イシダイ 2枚(26〜27cm)、カワハギ 3枚(26cm×2 & 17cm)、トゴットメバル 7尾・・・


マアジ 18本(18〜35cm)、ムロアジ 9本(24〜34cm)、マルアジ 3本(31〜32cm)、ゴマサバ 1本(40cm)。他、小型ウマヅラハギ、シコイワシ、ネンブツダイ、極小イサキなど多数で11目釣りでした。


当日の夜、早速、小振りのアジをお刺身に。こりゃマイウ〜!/翌朝はムロアジのヅケ丼、バカウマ一気食い!


翌昼はムロアジでまご茶、これもサイコー!/翌夜はアジ三種食べ比べ、どれも脂乗ってて旨いけど、違いが説明できない!(笑)


メバルとカワハギのテンプラ!/翌々日の朝もマアジで茶漬け、毎日食べても飽きません!


イシダイ、2日寝かせて刺身。コリコリ感と脂の乗りと独特の香り、堪りません!/3日寝かせて塩焼き。日を置いても身が硬くグタグタになりません。バカウマです〜!

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