激渋タチウオ、居るには居るけど針掛かり困難!

1月30日(土)、大津港の小川丸からタチウオに行ってきた。
サクッと平日釣行かまして良い思いした直後、撃沈の匂いがプンプンの今週末。(笑)早いもので来週はもう2月ですが、ありがたいことにこの低水温期になっても釣り物は色々あって、特にこの冬はタチウオが終わりそうで微妙に復活?情報を見ている限り、半日船でトップツ抜ければ爆釣、だいたいスソはボーズ当たり前、頭で5〜9本といった渋い状況で推移しているのだが、さすがにこの時期、品物は立派である。平均でいわゆる指4本サイズ、1m前後のブッといメタボタチウオだから1本の価値が高い。なんとか2、3本でも釣れないかなぁ?そんな淡い期待を持って、先週から午前タチウオ船を再開した大津港小川丸に出掛けてみることにした。いつもの時間に到着すると、船形は両トモから何枚かと右舷ミヨシが抜けていたのでラッキー!迷わず左舷ミヨシ1番を抜いて受付。お店は相変わらずの賑わいで、Kさん、Sさんをはじめ常連さんのお姿が。おはようございます!今日はタチウオなんです!スルメじゃないんだ?ハイ。受付を済ませると早速船に乗り込み準備開始。仕掛けはいつものように1本針、ハリス6号を腕幅で軽く2ヒロ取って針を結ぶだけと至ってシンプル。念のためチモトには透明の細いビニールチューブを2cmほど被せて完了。準備も整って左右5名づつくらいで確定かと思いきや、出船時刻になってから慌しくお客さんが乗り込んで、結局、右舷8名、左舷7名の15名となり、胴の間のお客さんはキーパーを外して間隔調整を余儀なくされた。大型船なので人数的には大丈夫だが、時間過ぎてからドサドサってのも早くから来てる人が見ればねぇ。お隣、スルメ船は左舷5名、右舷7名の12名で出船。午前アジ船は超満員、本船は定刻を少し回った7時20分に出船。お隣に入られたご夫婦にお伺いすると、はじめボート釣りのつもりで来たんだけど、波があるので急遽タチウオ船を勧められたそうで、それじゃしょうがないですね。タチウオ釣り2回目とのことで、色々お話しながら現場に向かった。3、4本は釣れるでしょ!とご主人。いやいや今のタチウオは甘くないですよ!日によって分からないけど、基本激渋だから、まずはアタリが出るかどうかが問題です・・・とちょっと脅かしつつ、私もこの時点では型くらい見れるだろうと、やや楽観的な気持ちで居たのが正直なところ。7時40分、観音崎沖には早くも船団が形成されており、この時間、見る限り半分以上が千葉県の船。内房船は活きイワシ餌で好成績を上げているようだが、流石にこのところの低水温では活き餌を使ってもやや渋めらしい。神奈川船は活き餌使えないので、同じ船団でそれを上回る模様は有り得ず苦しいところだ。先発隊が反応の上にしっかり着けていて、周りを探索しても一向に止まれない。おいおい、いきなりクルージングですか?嫌な予感が早くも現実化し始めたかも。(笑)7時57分、ようやくブレーキが掛かって投入となったが空振り。水深72mで下から10mまでとのことだが、何往復か探って生体反応ゼロ。その後も旋回時間は長く反応探しに苦労している模様。たまに入れるがアタリすら無く回収。海水循環のスイッチは何時になったら入るやら。だいたい水深80m前後で下から10〜15mくらいが指示ダナだが、何をやっても触りも無い。僚船も道具は下ろしているがタチウオを上げる場面を一回も目撃できず、刻々と時間だけが経過し、半日船でこういう展開はキツイ。


出船時、まさかここまで渋いとは思わず・・・/大船団形成も釣れる場面、殆ど目撃できず。

場所は浦賀水道航路のど真ん中で、大型船や時に不気味な潜水艦までが姿を現し、この海域特有のシチュエーション。北北東の風で晴れ、海上は凪だが、大型船の曳き波で時折船が大きくローリング。水色は薄濁り。潮周りは大潮の3日目で早朝から下げ潮で、11時過ぎ頃が干潮の予報。この時間、下げ潮トロトロで速過ぎず釣り易いのだが、如何せん活性が低過ぎる。丸々2時間、カスリもしなかったが、10時少し前、ショートピッチの誘い上げでチップ。タナは73m。今のはそうだな。回収して餌をチェックすると餌がケンから外れていた。その直後の10時ジャスト。右舷ミヨシで船中初物が上がった。やっぱりモノがイイね〜、握り堪えがありそうだ。当たりダナは65mとのこと。その数分後、お隣ご夫婦の奥様にヒット。無事取り込まれたのも良型。タナは70mとのこと。釣り方はタナ決め打ちでユラユラ、たまに誘い上げ?こちら、デッドスローの誘い上げ&停止、もしくは電動リール目盛り3くらいのデッドスローのタダ巻き、あまりにも活性が低いのでリアクションバイトしないかと思って、ショートピッチの速い誘いも入れるがいずれも無反応。困っちゃったね〜。ふと気が付くと本船の周りを取り囲むように船団が密集。イカでもそうだけど良い反応が出ている時の典型的な状態、いよいよ始まったか?75m〜65mの幅10mに決めて超ユックリの誘い上げにようやく生体反応。一瞬、重くなったか?程度のモタレが出て、リールを巻き込んでもう1回超ユックリ誘い上げるとカチッと言ってサヨナラ。何よソレ〜!(笑)その後、70m前後で気配だけは濃厚。アタリが出るパターンは、73mくらいから超ユックリ、腕で誘い上げてくると、70〜68m付近で微妙に重さの変化が出るのだが、さてどうしたもんだかその先がなす術無し。(笑)待っててもダメ、誘い上げてもダメ、送り込んでもダメ。たま〜に船中誰かが上げるけど、殆ど置き竿だもんね。突き出しの先端で頑張っておられる常連さんも、この激渋状態を知ってのことかマダイ竿での置き竿釣法だもん。ある意味、凄いタチウオ釣り。よく考えたらこの時期のタチウオはやるのも初めてだけど、ここまで渋いのも初めてだ。とにかく、アタリが出るパターンまでは分かったが、その先がどうしようもなし。チモトのビニールチューブを外したり、餌をチョン掛けにしてみたり、はたまた孫針仕掛け取り出したりしたが結果変わらず。孫針仕掛けで1回、ゴツッと孫針に掛かり損なった強いアタリがあったけどダメ。時既に11時を回り、右舷はよく分からないけど、みなさん型程度は見たのかな?左舷はお隣ご夫婦の奥様が1本上げた以外は見てないもんね。終盤、やり様が無く、殆ど置き竿にしてみたら、一回、ウン?とモタレが出たかと思ったらドスン!と竿が入って、瞬間、弾いて跳ね上がってしまった。アチャ〜!上手く掛からなかったけど、これが一番ヒットに近かったなぁ。そろそろ終了時刻となる11時45分、あと5分ほどやって上がって行きます!すると、右舷2番で1本上がったかと思ったら、舳先の常連さん、さすがマダイ竿で良型1本を仕留めた。やっと釣れたよ〜!安堵の表情だったが、こっちはボーズ決定!最後、上げ潮に変わってこれから食いそうな気配を残しつつ、11時50分、終了。船長に聞くと、0〜2本で船中8本とのことだから、過半数がボーズ。後で情報を見ると、やはり神奈川船はどこも似たり寄ったりだったが、千葉船は軒並みトップ20本台と異次元の釣果、やはり活き餌効果は絶大のようだ。ホント良い事は続きませんけど、好んで撃沈しそうな釣りに行ってる嫌いも否定できませんね。(笑)残念ながら脂ジュルジュルの塩焼きは夢と消えてしまった。

【船宿HPコメント】
午前タチウオ 7時15分出船 80〜100cm 0〜2本 船中8本 観音崎沖80m
朝一は反応も少なくて全然アタリがなかったです・・・後半になってやっと良い反応に乗ってたけど、たま〜に触るぐらいで派手なアタリはなかったです・・・淳平船長

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