アマダイ、降り止まぬ大雨で途中リタイア

3月6日(土)、三崎港のえいあん丸からアマダイに行ってきた。
本日はI澤さんからのお誘いもあって、今季ラストアマダイに出撃。多くのアマダイ船が他の釣り物に転向したこの時期、一発大物を狙ってリクエストでの出船となったが、如何せん、このところの不安定なお天気には閉口させられる。先週は土日とも風雨荒天、日曜日は初マルイカを目論んで朝起きてみたものの、玄関を開けた瞬間、バシャバシャ音を立てて降る雨に中止即決。当日はチリ大地震の影響による津波警報発令で、出漁した船も10時半頃には余儀なく早上がりさせられたようで、結果的には中止して正解だったが、1週お預け後の今週末もナント予報は最悪。(涙)頻繁に発生する低気圧の影響で平日も悪天候が多かったが、毎年この時期はこんなだっただろうか。今日も発達した梅雨前線のような気圧配置となってしまい雨は免れそうに無い。朝、出がけから本降りだと気持ちが萎えるが、幸か不幸かたまに雨粒が顔に当たる程度で今のところは特に問題無し。ここまで来たら逃げる訳にも行かないので(笑)重い腰を上げて自宅を後にした。電車でI澤さんと合流し現場に向かったが、三浦海岸駅到着頃には既にカッパが必要な状況。降り始めるの早いですねぇ。アマダイ船は5名、別船オニカサゴ船は10名の予約があったそうだが、港に到着すると船にお客が誰も居らず船長もビックリ。雨のため皆さん車で待機して居られたようで、我々が到着するのを見て、やおら集まり始めた。本船は左舷ミヨシにアラのおとうさん以下3名と、右舷はミヨシにI澤さん、トモに私で計5名。別船オニカサゴ船は9名が集まり、船長の心配は無用だったようだ。仕度にやや時間が掛かって8時15分に出船。大物狙いで、松輪瀬の南側の落ち込み辺りまで行ってもらって、ダメなら毘沙門に戻って、少し浅みでやりましょうという作戦になったが如何に・・・。三崎東口から出ると、さすが低気圧のど真ん中に居るだけあって、海面はメラメラ景気良くウネリが入る。空も暗いしアマダイやるような海じゃないよね。やっぱりアマダイは青空の下、のんびり爽やかにやりたいものだが、ここまで来たら覚悟を決めてやるしかない。航程約30分、剣崎灯台のかなり南沖、雨で煙って三浦半島が微かに見えるかどうか。8時48分、位置取りが決まると開始のアナウンス。北東の風で雨、海上は1.5m前後の周波の短いウネリが入って、風向きが真逆のため船体はダッチロール状態となりコンディションは良くない。水深は94mとやや深め、水色が真っ青なのがせめてもの救いか。第1投目、道糸がいきなり100m以上出てしまう。潮の動きはまったく読めず、風で押された船体を右にケツを振って立て直すので、道糸がまったく立たずやたらめったら釣り難い。とりあえずいつもの誘い方で始めると、小さなアタリで掛かってきたのはヒメ。実釣に入った途端、いきなり本降りとなって、横殴りでカッパにバチバチ当たる。頼むよも〜!(泣)トモの利点で真後ろ向いて凌ぐが、この雨が続いたらキビシそう。9時10分、左舷トモのお客さんが目測33cmくらいのアマダイを上げた。居るじゃん!魚見てちょっとやる気になったが、今日は海底から元気ってモノが感じられない。たま〜にヒメかオキトラギスが掛かるだけ、これっていわゆる激渋ってヤツか?水色も良く、水温も一時より上がっていて、この場所で15度くらいありそうだが、この活性からするときっと底潮が冷たいに違い無い。この大雨の中、皆さん釣りを止める訳にも行かず硬直したまま無言で誘い続けるが、その後が何にも来ない。気が付くとお尻周りに水が回ってしまったようで、ちょっと早いなぁ。浸入経路が把握できないのだが、お尻から太ももの地肌に直接水が滴って気持ち悪い。この時間でこの状態じゃ最後まで持たんぞ。


出船前から雨・・・/毘沙門沖に移動中、一時小降りになったものの、再び激しくなって最後まで降り止まず。

パッとしない状況のまま10時半、潮回りの際にI澤さんらと相談して毘沙門沖に移動することに。低速で20分ほどかけて北西方向に移動。11時前に再開となったが、移動中小降りだった雨が再び本格化。潮周りは中潮の最終日で満潮が7時20分頃、干潮が14時40分頃、実釣時間内、下げ潮の予報だが、ここ毘沙門沖ではたぶん東から西に流れがあるように感じられる。先ほどよりやや浅い80m台前半をトレースするが、トラギス類が多少の元気を見せる以外、これと言った反応は無し。こっちも似たり寄ったりか。だんだん風が強まってしまい、海上はグチャグチャ。さっきからカッパの上着からも水が浸入しているような気がして、キャビンでチェックしてみることに。重たくなったカッパを脱いでみると、どういう訳か内側がビショビショになっていて、下に着ているダウンジャケットまでが水を含み始めていてヤバイ状態。このカッパで本格的な雨は久し振りだけど、いつの間にこんなに劣化してしまったのかな?ズボンはもはや乾いている部分を探すのが大変なくらい水が回ってしまい、これじゃ気持ち悪い訳だ。とりあえず乾いたタオルで拭けるだけ拭き取って、もう一回態勢を立て直して釣り再開。しかし、半端じゃない雨で再び水が回るのも時間の問題。だんだん体が冷えてきて釣りに集中できなくなっている。マズイな、まだ時間早いし。お昼前から一時だけ雨足が弱まった隙に用を足し、お茶でおにぎりを流し込んで昼食を済ませる。それも一瞬の間で再び雨粒は大きくバシャバシャと海面を叩く。当たらなくていい予報は大当たりだ!12時15分、ミヨシのI澤さんが手巻きで大事に巻き上げている模様。注目すると、時折竿が大きく伸されて横目には本物らしき引き込みだが、竿が硬めのスミイカ竿で穂先しか曲がらないため魚の大きさがまったく読めない。慎重に巻き上げ終えて、私の差し出す玉網に収まったのは40cm近いアマダイ。やりますね〜、流石!この悪条件でもきっちり結果を出すところが只者ではありません。こちらは袖口からもすっかり水が入ってしまい、腕が重たくなって気持ち悪さ倍増。誘いで腕を上げると余計に水が入るので、まともな誘いもできず。船が流されたり戻したりで、仕掛けが浮いたり沈んだりするのに合わせてタナを切るのが精一杯。こうなっちゃうともうダメだ。時間一杯までやるとビショビショのまま帰ることになるので、早めに仕舞って帰り仕度を整えた方が賢明と判断。13時を回ったところで自主リタイア。道具を全部畳んでキャビンに避難である。結局下半身は全域に渡って水が回り、上半身もダウンジャケットの表面全域と袖から肘まで中のシャツもビショ濡れ。タオルを余計に持ってきて正解だった。拭けるだけ拭いて少しでも乾かさないと風邪引きそうだ。13時半頃、沖のイカ船は早めに撤収したような無線が聞こえたので、本船も早めに上がってくれないかな。自分がリタイアしたからといって勝手なことを言うヤツだ。(笑)すると13時45分、ミヨシで頑張っていたI澤さんもリタイア。聞くと1時間勘違いして片付けちゃったそうだ。な〜んだ、そうだったんですか。そのまま我慢すること14時45分、やっと終了。あ〜参った参った。その後、左舷トモのお客さんがもう1本上げたそうで、今日の釣果は船中3本。私はトラギス、ヒメ、カナド、アカボラなど計30尾前後で小魚10尾ほどの持ち帰り。余程のことでは途中で畳まないんだけど、今日ばかりはダメ。釣りをした実感も無いまま、今季ラストアマダイは無念の幕切れ!釣果報告ついでにかみさんに風呂沸かしといて!ってメールしたら外出中。じゃ、ついでに魚買って来てくれ!(笑)で、帰宅後に判明したのですが、カッパの上着の背中の部分が20cm程切り裂けていて、そこから雨水がこれでもかと中に流れ込んだ模様。ダメだこりゃ!

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