マルイカ、乗り目イマイチも一日ポツポツ

3月18日(木)、久比里の巳之助丸からマルイカに行ってきた。
このところ週末となればシケや大雨に祟られ、我々週末釣り師のストレスは溜まる一方だが、そこに追い討ちをかけるように今週もまたシケ予報。せっかくの3連休も土曜日は時間の問題で南西強風、そのまま日曜日一杯シケて、月曜日は風向き次第で微妙なところだが、できてもシケ後でどうだか・・・。自然には勝てませんが、ホント何とかして欲しいです。で、以前から出撃機会を伺っていたマルイカだったが、この調子じゃ何時になるか分からないので、この辺で一発平日出撃をかますことにした。今年のマルイカの概況は・・・昨年の鬱憤を晴らすかのように三浦半島東西、湘南、内房と割と早めに開幕となり、当初は水深80〜100mの電動必須の深場釣りだったが、徐々に水深は浅くなる傾向にあって、現在のところ40〜60mライン主体に亀城根方面はちょっと深め?という印象だが、ようやく手巻き軽量タックルの射程範囲に入って来たようだ。1、2週間前は城ヶ島沖で束絡みの大釣りも記録され、仕事中にムラムラさせられるような情報も聞かれたが、その後はやや落ち着き加減となり、我がホームの三浦半島東側ではなかなか久里浜沖に反応が固まらないため少々苦戦気味かもしれない。とにかく今年のこの季節は低気圧がやたら短いサイクルで発生するため天気の変化がめまぐるしい。昨日もシケ後で底荒れの影響からか午前中はさっぱり反応見られず、午後からようやく少し出てきたような話。昨日の今日で良くなるかどうかはまったく読めないが、少しでも上向いてくれることを期待して予定通りに自宅を出発した。マルイカはいつも大津小川丸か久比里巳之助丸のどちらかでお世話になっているが、今日は初釣り以来ご無沙汰の巳之助丸から乗船することにした。いつもの時間に到着すると右舷に2名の先客だったので、左舷ミヨシに荷物を下ろして受付や買い物を済ませた。その後、ポツポツ2名が見えて右舷3名、左舷2名でそろそろ出船時刻というところ、店から慌てて船に向かって来るお客さんが1名。ウン?と思ったら、船長が私の隣(左舷胴の間)に投入器をセットしてココ!と指を差す。船は乗客6名を乗せて定刻7時20分に出船。最後に乗ったお客さん、なんだか様子が落ち着かない感じがしたので、バケツ持って行ってあげるついでに話を聞くと、ナント!カワハギで来たのにカワハギ船お客居ないからマルイカ船に乗せられたらしい。なんだかな〜。道具は『極鋭カワハギ・レッドチューン』に『エアド・レッドチューン』、市販のマルイカ仕掛けとオモリを渡されてキョトンである。年齢は20台半ばくらい?聞くとマルイカはもとよりイカ釣り自体が初めてらしい。そうか、カワハギ船は8時出船だからこの時間に来ても普通だもんね〜、ホントお気の毒に。なんでもカワハギ釣りを上達したいので、釣れないこの時期も頑張って通っているそうだ。わかるわかる。まるで昔の自分とダブってしまって人事では無くなってきたよ。ヨシッ!こうなったら後には戻れない。終わってみて良かった!と思って帰ってもらえるように、一日できるだけのサポートをしてあげようと心に決めた。しかし、一人じゃ出船しないって書いてあるわけじゃないのにねぇ。私だったらそのまま帰るか隣から乗っちゃうけどね。成り行き上、そうは行かなかったのだろう。まぁこういう対応の是非はここでは敢えて言及しないが・・・。頭の中、今日のカワハギ釣りのイメージを膨らませてワクワクしていたに違い無い。まったく可愛そうに。船は久里浜沖の航路の真ん中辺りまで進んだが、他船との連絡からか、急に面舵を切って剣崎沖に直行となった。その間も胴の間のカワハギ君には能書きの煩いオヤジと思われない程度にレクチャーをするが、カワハギ一色だった頭を急にマルイカに切り替えられないでいる様子。わかるわかる、それも仕方ない。それよりよく考えたら、釣りの前に人にレクチャーすると自分が撃沈!というジンクスがあったっけ?(笑)


去年一回使ってお蔵入りの自作和竿、今年は活躍できるか?/片舷3名、やっぱり平日はサイコー!

8時、剣崎沖は松輪瀬のかなり沖目で、近くにマダイ船が操業する位置で探索開始。8時7分、クラッチが切れて惰性で徐行、反応に乗ったか?次の瞬間、ブルブルブルっとブレーキが掛かって第1投のブザー。いよいよ1年振りのマルイカ釣りの始まり、投入器からキレイに仕掛けが飛び出した。仕掛け長7mを加算して水深は50m前後。北北東の風やや強く晴れ、海上は沖から周波の長い1〜1.5mのウネリが入るが、真逆の風がけっこう強く、潮も下げ潮のため状態はあまり良くない。水色はやや濁りが入ってマルイカ的には良好か。1投目は空振りで全員回収。今日の道具は自作和竿に『エアド・レッドチューン』。PE1号にオモリは50号。角間120cmの直ブラ5本スッテである。スッテはいつもの通りで、各社の4.8〜5cmでハダカが2本、生地モノが2本、ウィリー(抹茶)1本と理論も根拠も無く適当なチョイス。すぐに反応に乗るほど群れが大きくも無ければ数も無さそうで、1回の探索に10分以上掛かる状況。左を見ると胴の間のカワハギ君が手前マツリで悪戦苦闘中。う〜ん、しょうがないよね。初マルイカ1投目で仕掛けオシャカかぁ。予備の幹糸だったらいくらでも持ってるので修復してあげるのは簡単だけど、あまり手を出し過ぎるのもなんだし、どうやったらどんなになっちゃうってことを体験してもらった方が良い部分もあるので、ここは敢えて静観。結局、新しい仕掛けを船長から購入したようだ。2投目はやや深い55m。右舷で数名が型を見たようだが左舷はノーヒット。全速で回収し、カワハギ君の席に出向いて取り込みのレクチャー。コレを持ち替えて腕を上げると次のスッテが掴めるでしょ!とは言ってもカワハギ仕掛けの何十倍の長さ、すぐに身に付くはずもない。大丈夫、大丈夫、みんな最初は同じ、そのうち慣れるから!そして8時30分に3投目、着乗りは無かったが何度か落とし直したところで確かな乗りを捉えた。久し振り〜この感触!50m超の長旅を終えて取り込んだのは胴長20cm弱のプックリしたマルちゃん。ヨッシャ!ひとまずボーズ脱出。次の投入では待ってました!ブッ込み着乗りでダブル。すると胴の間のカワハギ君もゆっくり巻き上げ開始。竿の動きからして間違い無い。いいぞ!横で見ているこっちがハラハラだ。海面を割ったのは人生初マルちゃん、口元にしっかり掛かっていて無事取り込み成功!釣れました〜!目を真ん丸にして大喜び。その調子!この流しは他にも数名乗りがあったようで、こういう反応が続くと数取れるんだけどね〜。しかし、その後が微妙で空振ったり足だけカスッたりで生体反応捉える割りに掛けるのが容易ではない。下げ潮がやや速いのとウネリで勝手に仕掛けが上下するので、スッテを思い通りの位置に安定させるのが難しい。かと言ってオモリを着底させたままの釣りも船の上下幅があるのでテンションを一定に保つのが困難。釣り難いぞ〜!反応探しの間はイカの処理方法とか料理の話なども交えてその辺のレクチャーもヌカリは無い。(笑)一年通してカワハギやってみるのも良いことだけど、これも何かの縁だと思ってマルイカもレパートリーに入れてくださいよ!カワハギと同じくらい面白いし、この時期はカワハギより全然美味しいから、食べたら病みつきになるかもよ!乗り目イマイチの時間が続いていたが、9時半頃になってようやく良い反応に乗って、今回は何度かできる流し。ムギイカ交じりでマルイカもポツポツ。右舷では良型のヤリイカも上がったようだ。何度か巻き落とすと私にもムギイカがヒット、丸焼きサイズである。胴の間のカワハギ君、一杯釣ってからはすこぶる順調にマルイカポツポツにムギイカの3点掛けなどもやってのけ、すっかり明るい表情に。カワハギやっているだけあって飲み込みが早い。後は仕掛け捌きだけだよ。マズイ・・・もしやオレより釣ってるのでは?(汗)再び小康状態が続いて10時20分、シャクった腕がズシッと止められグイングイン!巻けないよ〜!その引きはまさしくエギをシャクってドスッと乗ったアオリイカ状態。


AM当たれば良型が多いですが・・・/たまに船団が出来かけるけど、なかなかノリノリとは行きません。

強い引き込みと重量感に耐えてようやく浮上したのはナント!胴長30cmありそうないわゆる弁慶クラス?水面でもグイグイ持って行かれ、抜き上げるの躊躇したが、救うほどでも無いと思って一か八か抜き上げたらボッチャ〜ン!ジェット噴射しながら海中に消え去った。胴の間のカワハギ君も今のはデカかったですね〜!船長も私の顔見て操舵室から苦笑。あ〜あっと。(涙)その後、下げ潮が弛んで釣り易くなった反面、アタリを出すのが至難の技。右舷ミヨシのお客さんがたまに上げるので居るには居るんだろうけど、アタリまったく出せず、どうすりゃいいんだ状態。この状況でアタリを出す引き出しがありません。見るとそんなに小さなイカじゃないんだけどね。で、結局、さっき大型バラした後は1杯も乗せられずのままAMはマルイカ9杯にムギイカ2杯止まりで計11杯。胴の間のカワハギ君、マルイカ6杯にムギイカ4杯の計10杯?ヤバッ!教え方上手過ぎか?(笑)潮周りの間に話をしても、アタリの出方がどうとか、けっこう上の方で乗ることもあるとか、だいぶマルイカ釣りの話になってきて、開始直後とは比べ物にならないレベル。この状況でツ抜けは大したもんだよ!若いってのもあるだろうけど、見たり聞いたりやってみたりの中から何かを感じて消化する能力が高いことに驚かされる。この調子だったら何度かやればすぐに上手くなるだろう。お昼を境に上げ潮に変わるはずだがまだ芯の潮が来ない。叩くとスッテに幹糸が結ばってくることがあるので、潮がまったく動いていない。12時30分の投入でナント2時間振りのご対面。次の投入ではブッ込み着乗りでダブル。ちょっと乗り気が出てきたか?船首が東を回りやがて南向きで安定すると同時に上げ潮も効いてきたようだ。13時半、俄かに船団が過密となり慌しい雰囲気に。さっき潮回りの間に、良い反応が出た時は船団が急に密集するから、そういう時はチャンスだよ!と言ったのを憶えていてくれて、コレって期待できますかね?と胴の間のカワハギ君。ちょっといいかもよ!集中して!早速、投入するといきなり着乗りしたがカスってサヨナラ。マズイ!一旦、20mくらい巻き上げて落とし直したら今度はグイグイグイ、リカバー成功。取り込んで速攻で再投入。オモリ少し切って叩いて止めるとフッと数ミリ穂先が戻るアタリ、これが分かるようになってからは連荘モード。小振りが多いので43mmを3箇所に入れたのも奏功か?周りの小川丸、一郎丸らが離れてしまった後も本船は反応に乗っているようで、約30分、7連荘で掛けて6杯ゲット。結局これが本日のハイライト。水深はだいぶ浅くなって43〜45m、AMの55mに慣れちゃってるのでだいぶ浅く感じる。モードに入ると手返し勝負なので、この辺はやっぱり回数やらないとね。あれ以来手前マツリも無く無事にやっていたカワハギ君だったが、スッテに魚が食い付いて右舷とオマツリしてしまったようで、この終盤に来て仕掛けがパー。何時までですか?と聞きに来たので、あと3回くらいできるかもよ!船長から仕掛け買おうか悩んでいたので、買わなくていいよ!幹糸上げるからダメになった仕掛けからスッテだけバラして!速攻で繋ぎ直して、当たり角を下から2番目に入れ替えて復旧。その後、なかなか良い反応に乗らずに空振りが続いたが、14時半の投入で着乗りダブル。するとカワハギ君も交換した仕掛けで執念の1杯。それも例の下から2番目。やったね!諦めなくて良かったじゃん!次の投入で私に1杯乗って本日は終了。結果、マルイカ20杯にムギイカ2杯の計22杯。(釣果報告はムギイカ込みです。)胴の間のカワハギ君はマルイカ9杯にムギイカ4杯と初イカ釣りながら大善戦。全体成績は船中6名で8〜22杯。20杯絡みの人が数名居られて、本船は割りと平均した結果だったようだ。最初の1杯も嬉しかったけど、最後の1杯は特に嬉しかったとカワハギ君。最後に、面白かった!またやってみたいです!と言ってくれたのが本日一番の収穫。また船上でお会いできるといいですね!お互い笑顔で船宿を後にした。


本日の釣果、マルイカ 20杯(胴長9〜23cm、17cm前後が多かったです)、ムギイカ 2杯で計22杯。

【船宿HPコメント】
丸いか(18日)・・剣崎沖、潮;薄濁り、水温;14度
今日の丸いかは剣崎沖40〜50mラインを狙いました。大分海も落ち着いて朝から反応もポツポツ見れました。乗り目はあまり良くなかったが、型が良く、皆さん平均に釣る事が出来ました。水深も大分浅くなって来たので、ライトでも行けますよ。今日のトップは横浜市の小峰さんが22杯の好釣果でした。直ブラ、ブランコどちらも乗りますよ。(功一)

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