沖の瀬五目、久々の魚釣りでおかず大漁

5月3日(月)、三崎港のえいあん丸から沖の瀬のコマセ五目に行ってきた。
それにしても今年のゴールデンウィークは見事に晴れマークが並んだものだ。ここに来て気温も安定的に20度を超えて、ようやく上着が無くても安心して出掛けられる陽気になってきた。しかし、行楽日和=釣り日和かどうかは別問題で、連休初日の29日(木)は南西強風大シケ、翌30日(金)も午後から吹いて早上がり。1日(土)、ようやくまともな日並が期待できそうで、オニカサゴ乗合の予約を入れてみたけど所用でドタキャン。そして3日(月)、以前からI澤さんやすずきんさんと沖の瀬の五目釣りを予定しており、待ちに待った当日となったが!?生憎、気圧配置が高気圧の裏側に回ってしまい、時間の問題で南西強風は必至。朝5時の予報によると横浜でも昼から10m超、大島では朝から赤矢印だし、頼むよまったく〜!(泣)しかも釣り場が三浦と大島の中間点だからいつ吹き始めてもおかしくない状況。参ったねぇ。リクエスト船を企画すると毎回大雨やら強風に祟られて、まともに釣りができた試しが無いのはいったい誰のせいでしょう?(笑)さて、事前に釣り座が決まっているというのは大変有り難いことで、急いで行く必要まったく無し。今朝はゆっくりめの6時にすずきんさんにお迎え頂き、余裕で現場に向かった。行程順調に7時頃に到着すると我々が一番乗り。船にはたっくん船長がひとりたたずんでいた。朝からまったりムードの中、船長に昨日の状況を聞くと、いい人でメバル20尾、塩焼きサイズのカイワリが船中2、3枚出たらしく、イサキは狙ってみたけど型が出なかったとの話である。前回、3月下旬にやった時はまだ水温も低く、終始ヒメとベラの猛攻で苦戦したが、メバルが20尾出るようだと多少は期待できそうかな?とは言っても、今日は時間の問題で南西強風だから何時までできるかが最大の心配なのである。予約状況は本船は最初の4名から増えず、右舷はミヨシにすずきんさん、トモにI澤さん、左舷はミヨシに私、トモにアラのおとうさん。別船オニカサゴ乗合も4名の予約だったが、飛び込みで1名増えて5名の乗客。沖の釣り物&強風予報のせいかGWというのにお客は少なめである。準備も整い定刻8時少し前、オニカサゴ船に続いて本船も出船となった。三崎西口から出ると、やはり大島の方は吹いてるのかな?多少メラメラした海面だが風はまったく無い。果たして現場はどうだろうか?船はエンジンの回転数を上げて南下、舳先ですずきんさん、I澤さんと談笑しながらしばしの航行。暑くもなく寒くもなく、まったく気持ちのいい陽気である。上着は要らず、長袖シャツの袖をまくり上げてちょうどいい。ちなみに今日の道具は『Aグリップ・ネライ210』に『1000SP』のコンビ、80号ビシのコマセシャクリでは最近定番のタックルである。YO−ZURIの関東型80号アンドンビシに吉見製作所の形状記憶テンビン(J州屋オリジナルの1mm−50cm)、クッション30cmを介してハリス2号2.8m、金チヌ1号の4本針。同じ仕掛け長でもウィリーの場合は枝素長10cmなのに対して、餌釣り仕様は20cmとやや長めに取ってある。付け餌は自前のイカタン(無着色)を持参。


予報のせいかお客少なめで、本船4名、鬼カサゴ船5名だけ/開始時は無風ベタ凪の沖の瀬だったが・・・。

航程1時間弱で沖の瀬に到着。船長は魚探を見ながらゆっくり旋回するとブレーキ、8時55分、開始のアナウンスである。海上は無風ベタ凪で薄曇り、時間の問題で強風なんて信じられないほど穏やかな海である。空気が霞んで三浦半島は完全に見えない、大島がボンヤリと見えるか見えないか、舳先はたぶん西向きだろう。第1投は水深77m、着底したらすぐに2m巻き上げてシャクっては止めの繰り返し。ビシダナで底上10mちょっとまで誘ったら、再び底の取り直し。4、5回やってコマセが空になる計算だが、今日は1投目から魚の反応が早くて、ビシが空になるまでシャクることは無い。予想はしていたが、まずは定番外道、ヒメとベラの猛攻だ。1匹ならまだしも、何匹も着いちゃうと仕掛けが一発でチリチリのパーマで復旧困難。そう思って余計に仕掛けを作ってきたとは言え、新品の仕掛け、一発でオシャカは閉口させられる。こうなったら低めは無視して、着底したら急いで3m巻き上げて、その後、7mまでは食わせないつもりでショートピッチにシャクリ上げて、その後12mくらいまでの間で食わせる感じで、上めのタナで間を2、3秒作ってやると早速来ました!メバルちゃん第1号。ビシダナで8mくらいだろうか。24cm級はまずまずの良型で、デパ地下相場で¥890クラス!(魚屋さんの沖メバルはウスメバルですけどね、いいお値段しますよ。)ヒメ&ベラ率は辛うじて減らしつつも完全には避けられず。特にベラは針を飲み込むことが多く、手返しが遅くなってしまって厄介者。すずきんさんも頻繁に巻き上げるけどヒメとベラに捕まって苦笑。ホント勘弁して欲しいけど、海底は釣り人が喜ぶ魚だけが住んでる訳じゃないので、こればかりは仕方ないですね。船は反応に止める訳ではなく基本流し釣り、水深は65m〜85mの範囲で80m弱がメイン。外道を交わしながら良い場所に入るとメバルがポツポツ、時にダブルもあり、前回よりは魚っ気はあるかも。いずれにしても午前中勝負だから、早いことおかず稼いじゃわないと!ビシダナ12mでちょっといいアタリ。もしや!?頭の中一瞬例の魚が浮かんだけど、なんか違うな。すずきんさんが玉網準備して下さったけど、仕掛けを手繰るとそれまでも無く、32cmのウマヅラくんである。1時間ちょっとでメバルはツ抜けして、変わったところでは30cm近いシキシマハナダイなども釣れて、クーラーの中は五目釣りらしく賑やかになってきた。10時半、なんだかソヨソヨしてきてイヤな感じ。来る時は急に吹き込んで、アッという間に海ぶっ壊れちゃうからねぇ。何時までできるかハラハラしながら手返し手返し。場所か時間か、11時前くらいからメバルのアタリが良くなってきて、ビシダナ7〜10mでダブル数回、トリプルもあって一気にボリュームアップ。しかし、メバルも3尾着くと仕掛けチリチリでオシャカ!まぁヒメでチリチリよりマシですが・・・。12組作って来て余裕と思っていたけど消費が激しくだんだん心配になってきた。12時、風速が徐々に上がってきて海上はプチシケ状態へ。そんな状況下、メバルの食いが立って数え直してみると25尾、だいぶイイ数になりました。(後で数えたら26尾居ました。)


いつもの道具、80号のシャクリはコレに落ち着き/案の定の早上がり、最後はぶっ壊れ状態の海。

12時30分、上げてください、流し換えます!と回収の指示。船長、まだ帰る気無さそうだな、ヨシヨシ。場所替えて1投目、上から54m!いきなり海面からのタナ指示に変わった。待ってました!沖の瀬、伝説の54mは完全なるイサキ狙い。潮回りの間に傷んだ仕掛けを新品に交換し、いざ投入しようとしたらアチャー!船内に取り込んでいた仕掛けが海水循環に流されて、先針が排水溝から出てしまい、押しても引いても外れない!思い切り引っ張ったらプチッ!タダでも足りなくなりそうな仕掛け、使わずしてオシャカとは!(泣)マズイ、イサキ狙い出遅れてしまったではないか。次の瞬間、背後のすずきんさんが取り込んだのは30cm級の丸々太ったイサキ。船長ナイスジョブ!とガッツポーズ。これを見て何かに火が点いた私。(笑)タナを聞くと指示通り54mジャストとのこと。ヨッシャ、気を落ち着けて仕掛けを交換し投入やり直し。58mまで沈めて、シャクリながらコマセの帯を作って54mで停止。2回目のタナ取り後、穂先を絞り込むいいアタリ。来たよ〜!ちょっとサイズいいかも!玉網をスタンバって慎重に巻き上げるとなんだか色違くない?バカモン!浮上したのは本日2枚目のウマヅラくん。すずきんさんに救わせてしまって申し訳ありません!まったくイイ仕事しよって、騙されたではないか!2流し目、やはり上から54m。すると、コツッと来て、ウネリに合わせて引っ張らないようキープすると、次の瞬間自動的に竿を絞り込んだ。これは間違いないでしょ!ビシを回収し、ハリスを手繰ると海面下には黄緑の魚影。掛かり所を見てスッと抜き上げると、これが30cmのイサキちゃん。丸々太って見事な筋肉質。1流し目は出遅れてしまったが、2流し目でようやくゲットして気持ちはホッ。いつ早上がりと言われてもおかしくない状況のため速攻で再投入。ここのイサキは固まって居るのか居ないのか?不思議とアタリが連続することは無く、サクラダイを挟みながら、ポッツンポッツンといった状況。後で聞くと水深は65mあったそうなので、指示ダナ54mはかなり高めである。底に下ろしていないので水深の上下など分からないが、やる気のある魚をけっこう上に誘って食わせている格好であろう。13時、船が持ち上がった時にいきなり竿が胴から入ってしまい、船の上下動で魚の大きさが半信半疑のところ、一気に伸されてしまい対応できずサヨナラ。バラした瞬間、ちょうどI澤さんに目撃されてしまったが、回収すると針が90度に伸ばされていた。一瞬ではあったが別格の引きだった。船長曰く、タイじゃないか?との話。最近、この場所でタイが食ってるそうなので、もしかしたらホントにそうなのかもしれない。チヌ針1号は口の硬い所に立ってしまうと呆気なく伸びちゃいます。その後、海は良くなることも無いが、急速に悪化することも無くギリギリ続けられる状態。粘り強く54m決め打ちでイサキを6尾ゲットしたところ、14時、ついに限界となり撤収のアナウンス。まぁ悪いながらも1時間の早上がりならけっこうできた方でしょう。終わってみればクーラーズッシリ、イカ釣りも面白いけど、コマセシャクリも実に楽しい!本日、仕掛け12組持参して12組使用。久し振りの魚釣りはおかず大漁となった。


本日の釣果、沖メバル(トゴットメバル)26尾(19〜26cm)・・・


イサキ 6尾(23〜30cm)、ウマヅラハギ 2枚(32〜33cm)、シキシマハナダイ 2尾、ツキヒハナダイ(ですか?)1尾、サクラダイ 12尾の持ち帰り。他、スズメダイ、ヒシダイ、ヒメ、ササノハベラなど多数。


当日のお刺身。オキメバルは歯応えコリコリ、メバル特有の風味があって旨いですね〜。沖の瀬のイサキは初めてでしたが、予想以上の脂の乗りで、こちらも旨いですよ〜!


当日の煮付け。やはり煮付けは新しいに限ります。脂はありませんが、あっさりと2、3尾でも食べられそうな感じです。そして翌日は洋風ホイル焼き、ニンニクとオリーブオイルを使った料理は特にお勧め!この後、まだまだ続きます。

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