浅場マルイカ、我慢できず平日出撃したが!?

5月12日(水)、大津港の小川丸からマルイカに行ってきた。
潮に濁りが入って一気に浅場へ移行した東京湾マルイカ。情報を見ると水深20mなんて書いてあるからウズウズして仕事どころではない。(笑)昨年のマルイカ釣りはイカが居なくなり早々に自然消滅、実質的に2年ぶりのマルイカ釣りであるのに加え、今年は春先からずっと水色が良過ぎて、マルイカの反応も50m線からなかなか上がって来なかっただけに、待ちに待った浅場の釣り=時季本番なのである。このところ平日釣行もだいぶ自粛していた?ので、そろそろ一回行っても怒られないかな。(笑)・・・ということで、今回も大津港の小川丸に足を運んでみることにした。予報によると前日からの雨も夜半には収まり、北の風、曇り時々晴れと穏やかなマルイカ日和が期待できるかと思ったが、朝、起きると外は予想に反してビチャビチャと雨模様。マジかよ〜止んでないじゃん。気象庁の『レーダー降水ナウキャスト』を見ると、この時間、掛かっているのは雨雲の終端のようで、時間の問題で止みそうだ。支度が整い、自宅を出発する頃にはギリギリ傘が無くてもOKな程度まで回復。ヨッシャ、気合入れて行きますよ〜!流石、平日とあって京急の釣り客もポツポツ程度で、ホント釣りは平日に限りますよ。平日釣行する度にいつもそう思うけど、会社勤めの身分としてはそうそう自由も利かず・・・なのである。京急大津駅を下車した釣り人は私ひとりだけ。トボトボ船宿に向かうと買い物に行く貴光船長とスレ違った。おはようございます!マルイカ?ハイ!今日は空いてますよ!はぁ。店の船形を見ると左右トモに1、2名の先客だけ。どうしようかな、やっぱ隅の方が無難かな?ちょっと迷ったが右舷ミヨシの札を抜いた。込み根さん今日は休み?イヤ、その〜休めそうだったので、へへへ。受付を済ませて船に乗り込むとまだ誰も居ない船上。イカ釣りではいつも自作のツノマットを使用しているが今日のは新作。真ん中から蝶番で畳めてバックにもすんなり収まるスグレモノ。(笑)竿掛けは数年前に自作したものだけど、船縁の穴に頼らない万力式だから微妙な位置調整ができ、特にマルイカの時には重宝。竿はいつもの自作和竿はお休み、今日は『極鋭ゲーム・テク160』?『極鋭ゲーム・テク180』の元を20cm詰めて『極鋭ゲーム・センサー165』の着脱式バットを共用するよう改造したものである。たぶんイイと思うんだけど使ってみてどんな塩梅だか。たまに雨粒が顔にポツリとなかなかスッキリ晴れませんね。陽気も薄ら寒く上下ともカッパを着用。私の後からポツポツ3名来られて右舷4名、左舷3名の7名体制で7時10分に出船となった。風向きが北東なので、念のためキャビンに非難。お隣のお客さんも入られてしばし談笑。よくオニカサゴで小網代の某丸に行かれるそうだが、電車釣行だそうなので、事前に釣り座が予約できて時間もゆっくり、送迎もお願いできる三崎港のえいあん丸を紹介しておいた。ちなみに、えいあん丸の営業しても何も入りませんが。(笑)沖に出ると思ったほど風も無く観音崎を回ると海は真っ平。7時30分、鴨居沖辺りでスローダウンすると早速探索開始。頼むよ船長〜!


右舷4名、左舷3名と余裕の釣り座で出船/自作竿掛け&自作ツノマット。

情報通り、僚船もだいぶ浅場を探索していて、早い船はすでに反応を捕らえて仕掛けを投入。ナント!巳之助丸は久里浜の港口、大塚根の赤ブイより手前で操業中。あそこは水深15mくらいではなかろうか?いいねいいね。本船は大塚根の上手から探索を開始したがなかなか止まれず、アシカ島の下手一帯へ。7時45分、急ブレーキが掛かると同時にプッ!投入のブザーである。船がまだ止まり切っていないのでワンテンポ遅らせて投入。北東の風で曇り、海上はやや風波があるが大勢に影響は無い。水色は強い濁りで個人的には今年初めて見る濁り具合、お陰で水深22mの浅場である。1投目はアタリを出せずに回収となったが、海水循環のスイッチが入ったので誰か上げたのかな?大潮の初日で干潮が10時半頃の予報。様子見でオモリ50号から始めたが、今のところ懸念していた速い潮も無いので、2投目からは40号に交換。ちなみに本日の仕掛けは3+2の直結ブラで角間1m。チビマルちゃんメインと想定し、スッテはD社の43mm中心に濁り潮を意識した配色とした。(ってどんな?笑)8時ジャスト、3回目の投入でようやくヒット。アタリは何度か出せていたのだが掛けるのがチョー難しい。取り込んだのは案の上のチビマルイカ。下から2番目の直ブラに掛かってきた。その後、何度か投入したが乗り目悪くてアタリも出ない。そのうち反応も見つからなくなってしまったようで、頼むよも〜!8時30分、魚探を上げに出てきた船長。こりゃ走りそうだな。と、次の瞬間、金谷まで走ります!とアナウンス。マダイ船団の北側を横断して、いざ金谷沖へ。15分くらい走って徐行となったが、こっちもなかなか止まれないぞ〜。(笑)結局、1投もせずに再び西へ戻ることに!9時15分、鴨居の港の近くに船団ができており本船も合流。船の間を縫ってクネクネと探索を続けるがイマイチ思わしくなさそう。五郎丸の午前船、左舷大ドモのお客さんが入れ乗りで、ムギイカ交じりで連続4杯取り込んだのを目撃したが、小さなイカの小さな反応らしく船1隻分ズレちゃうと、もうダメなのかもしれない。やってる船はけっこう長時間反応に乗せていて、ポツポツ取り込む場面も見られるのだが・・・。大塚根と鴨居の間くらいでようやく反応を捕らえて久し振りの投入。確かに居るには居るのだろうが着乗りするような乗り目じゃなくて、叩いて止めた瞬間、穂先が1mm動くかどうかの微細なアタリで、時間が短いから目でアタリを見てからアワセても間に合わない。掛けてもタイミングが合ってないから巻き上げ中に殆どがバレる。結局、アタリ10回ほど出て掛けたの5回、上がったの1杯だけ。ヒィ〜!難易度AAA。こうなるともうタイミングで空アワセしか無いが、これもチップばかりで上手く引っ掛からない。1回だけ、叩いて止めた時にフッと浮いた感じに自動的に腕が反射してヒット。これがマイクロマルちゃんのダブル。ナント、後の計測で胴長7.5cm!最近、きよし丸の船長とかがヤクルト級って言ってるけど、ヤクルトの方がデカイですよ。(笑)それもアタリが出ているうちはまだ良かった。10時を回ると旋回時間も長く、たまに入れても完全無視、生体反応皆無の世界。


前半、鴨居港前で船団出来るが如何とも/最後の1時間半は剣崎沖へ・・・これがビンゴ!

船とは不思議なもので、風は北東でけっこう吹いてるんだけど、スパンカ畳んで風に対して横に立てる形。釣り客の立場だと分からないけど、流れとのバランスとか色々あるんでしょうねぇ。お陰で船体が余計にローリングするわ、船首が右に振られるからサイドスラスターで左に立て直すでしょ。すると我が右舷ミヨシは道糸が正面にカッ飛んでしまって制御不能。釣り難いぞ〜!結局、揺れも大きいわ道糸も斜めだわで、必然的にオモリを底に着けたまま叩いてシャクっての単調かつ雑な釣りしかできず、余計に釣れる気がしなくなる。11時半、昼前から晴れる予報だったが、空模様は180度違う展開に。ポツッ、ポツッと来たかと思ったら、あっという間に上空真っ黒の雲に覆われた。カッパ着といた方がいいですよ!集中豪雨になりそうだから!と船長。ゴロゴロ不気味な雷鳴が轟くと大粒の雨がボタボタボタ。なんだよも〜、降るなんて思わなかったからボロい方のカッパ持って来ちゃったよ。しかし、雨はともかく雷は困る。わざわざ平日釣行して、このまま早上がりになったら目も当てられないですよ。で、結局、雨に打たれながら相変わらずアタリは皆無で、お昼の時点でミニマルイカ2杯&マイクロマルイカ4杯の計6杯。(笑)午後になってだいぶ空は明るくなってきたが、マルイカは依然活性ゼロ。この調子じゃ乗り目上がる要素無いし、撃沈確定かな?と諦めムードが濃厚となってきた13時、ダメなので剣崎沖まで走ります!と船長。マジっすか!?ってことは水深深いからオモリ50号に換えて、サイズもデカイだろうからスッテも48mm以上に全交換である。13時25分、現場に着くとそこにはきよし丸が一隻、見ると皆さん竿ひん曲げて巻き上げ中。ウッソ〜!釣れてるわ。本船、きよし丸に横付けする形でビッタッと停止。再開1投目は水深47m、これがナント船中全員巻きで、型もデカイ!私も夢の着乗りで(笑)胴長20cm級を難なくゲット。今日の今まではいったい何だったんだ!コレがマルイカ釣りですよ!だってアタリがちゃんと出て、アワセるとドスッ!と決まって快感〜!ここから怒涛の連荘モード、船上一気にヒートアップ。ボーズ覚悟だったお客さんも良型を上げて笑顔。5本のスッテ、場所を問わずガンガン乗ってくるご機嫌マルちゃん。3杯目はナント、1つのスッテにマルちゃんとムギちゃんの一荷だったが、ムギちゃんは落ちちゃった。この頃には雨も風も止んで晴天ベタ凪の海上。上っかわが速過ぎて道糸トモ方向にぶっ飛びではあるが、そんなの関係なくオモリを浮かせた釣り方でアタリが出る出る。あまりにも教科書通りのアタリについ見入ってしまい、アワセ損なったりもあったが、やり直すとまた次のアタリでドスッ!気が付くと全船集結、再開30分くらいは乗り目が良かったが、船団ができてガチャガチャ始まってからは流石に乗り渋ってしまい、サイズも小型化してきたが、位置調整挟んで11連荘の後、最後の流しでも4杯追加し、なんとか21杯としたところ、15時ジャストに納竿。最後の1時間半、船長の勝負は大当たり、やっと釣りらしくなって本来のマルイカ釣りを堪能、終わり良ければすべて良しである。


本日の釣果、マルイカ 21杯(胴長7.5〜21.5cm)。

【船宿HPコメント】
日中マルイカ 今日は午前中は反応に遭遇出来ずにウロウロと走り丸でした・・。反応に当ててもヤクルトサイズのマルちゃんで乗せるのがウルトラ級に困難でした・・。昼前からは大雨と雷で帰港も考えましたが次第に晴れて来たので続投!ラストの2時間は剣崎沖へ勝負へ!この時点では0〜6杯でしたが勝負成功で一投目から全員巻き!サイズも大型で、納竿まで反応は見れて、なんとかオカズはキープ出来ました!竿頭21杯・二番手18杯でした。貴光船長

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