久里浜沖のマルイカ、アタリ多いが難易度高

5月29日(土)、久比里の巳之助丸からマルイカに行ってきた。
先週は南房イサキに遠征するも、蓋を開ければ食い渋りの地味〜な展開。おかずはそこそこ獲れたものの南房と思えば物足りない内容であった。ただ、釣れるイサキは地付きの良型中心だったので、思ったより脂も乗ってて食味が良かったのと、何より仲間と一緒に好天の下ノンビリ釣りができたのでこれはこれで良い釣行だった。一方、東京湾マルイカは私が留守の間にXデーを迎えてしまったようで(笑)、土、日、月と束釣り連発の船もあり、最高189なんて数字も目にしたが!?全体感としては今季最高の週末だったのでは?1回パスした感じのまま今週も動向から目を離せなかったが、どうやら高め安定とは行かない様子。木曜日、巳之助丸のHPを見ると珍しく永田さんのお名前を発見。なんでも前半好調だったが後半は上げ潮ぶっ飛んでしまい伸び悩みとのレポートを拝見。そうなんだよね〜、週末の潮回りは一週置きに大小の繰り返しで、今週は土曜が大潮の3日目。干満差が大きく、東京湾のマルイカフィールドは何処もぶっ飛び潮覚悟だろう。さて、結果はどうなろうとも今週はマルイカ以外に選択の余地は無し。目覚ましに起こされ、毎度の飲み過ぎにより体調かなりイマイチ、このまま寝ていた方がシアワセかとも思ったが、後で必ず後悔するので、ここはムチを打って予定通り家を出た。予報が悪化して午前中と夕方に雨マークだが、今のところ大丈夫そう。予報のせいか京急の釣り人もやや少なめかもしれない。いつも通り後ろから2両目に乗り込んで横浜駅を発車したところ、あらら、今日は定宿からアジ釣りですか?先週、南房をご一緒したIさん、わざわざ私の席まで来て下さり八景まで談笑。それじゃ頑張ってください!で、小川丸か巳之助丸か決めかねていたが、港口の浅場も興味があるし、永田さんのレポートでイメージを付けていたので、このところご無沙汰の巳之助丸から乗ってみようと京急久里浜駅で下車。船に乗り込むと全域に先客が居られるが激混みでは無さそうだ。右舷ミヨシ1番は前日からの場所取りと見え、船に転がっているボロ竿が1本立っていたので、3番のお客さんにご挨拶して間に荷物を下ろした。受付を済ませて早速準備に取り掛かるが、ついに買ってしまったタングステンオモリ!本当はD社のトップガンが欲しかったのだけど品薄でなかなか見つけられず、お値段3割増しのF社のコレを止む無く購入。実売価格40号で約¥4,000!ふざけた値段だけど背に腹は変えられず。少しでも沈下が速いように?マイクロマルイカの微かなアタリが少しでも大きく出るように?我ながら涙ぐましい。ちなみにトップガンは50号まであるけど、コイツは30号と40号だけ。東京湾的には50号が欲しいが、50号ってことはもしや¥5,000!?(笑)仕掛けは角間1mの5本スッテ、水深も浅そうだしオール直結で形は永田さん方式。要はつり丸別冊『今すぐ釣れるマルイカ』で紹介されている内容そのままですが、アルミパイプの代わりにスナイプビーズを使ってます。案の定、出船間近になってもミヨシ1番にお客は現れず、船長に断って釣り座をスライド、ラッキー!結局、右舷6名、左舷5名の11名で確定し、定刻7時20分に出船。


トップガン品薄によりF社のコレ、ふざけた値段だが背に腹は変えられず/私も永田教の信者です。(笑)

港を出ると取り舵方向。大塚根の赤ブイを通り過ぎて北上、鴨居寄りの場所には地元船数隻の小さな船団。本船は回りを一周してやや南寄りの位置取りで停止すると7時45分、第1投のブザー。東北東の弱風で曇り、海上コンディションは良好、水色は濁りだが、一時の濃い濁りとは異なり、やや透明度がある緑系の濁り潮。水深は23m。この水深でまともなサイズが乗ってくれたら面白いようにアタリが出そうだが、ここのマルイカはたぶんマイクロ級主体だから間違い無く手強いはず。空振り回収で回り直し、続く2投目、ブッ込み着乗りは無く、アタリを出そうと色んな形での誘いを試みるが如何とも・・・アタリまったく出ないが、反応には乗っているようでやや長い流し。今日もこのパターンか。するとお隣さんに初物。イカ居るんだねぇ。(笑)さて、どうしたもんだか、自分は基本オモリを底から切った釣りなので、穂先が少し浮くようなアタリが出始めると調子が出るんだけど・・・と、次の瞬間、叩いて止めた穂先が1、2mm浮いたか浮かないかの変化に腕が反応。アレ〜ッ?何か着いてるけどチョー小さそう。上がったのは後の計測で胴長8cmのマイクロマルイカ。マイクロはマイクロでもここまでマイクロだとアタリ出てもあんなだもんね。判る方がおかしいんじゃないか!というほどの微細な変化だが、これが普通のオモリだったらもしかして何にも変化出ない?15分ほどの流しで辛うじて2杯。フゥ〜。干潮がお昼前の予報で、この時間、下げ潮速いかと思いきや殆ど流れず釣り易いのはいいのだが、マルイカの活性はかなり低く、思惑通りのタイミングでアタリを出してパターンに持って行く釣りは極めて困難。次の流しはナント約2時間もの間、反応に乗りっ放し。これで活性高かったら一流しで何十連荘もできそうだが現実はそうは行かない。誘って誘って6杯追加で計8杯。胴長8〜10cmの見事なマイクロ揃いである。バケツの中、可愛いマルちゃんがスイスイと泳ぎ回る。かと思えば、反対の舷のお客さんに特大サイズの弁慶がヒット。うわぁ〜、あんなのも居るの?私のマルちゃん10杯分以上ありそう。今の流しで一番下のスッテに乗ったマルイカを2杯水面でバラして我ながら下手クソな取り込み。ここは無理せず、下の2本を直ブラにチェンジ。この仕掛けはカンナに掛けてある糸の輪っかを幹糸側に掛け換えるだけで直ブラにチェンジできるのもメリット。ちなみに最初の6杯まではすべて下から2番目の抹茶に来たが、これを上に移動しても下のスッテに乗って来たから、やはり活性低い時はタナも低いようだ。10時を回って場所換え。大塚根の下手で探索を始めると間も無く反応に乗ってブレーキ。ここも最初は苦戦モードで、目でアタリを見てからアワセてもタイミングが合わずに軒並みバラシまくり。かと言ってタイミングで空アワセの釣りは極力やりたくない。しばらく触りも無いのでおかしいと思い、回収すると足先だけ着いてるからこりゃダメだわ。このままこの形で釣ってても埒が明かないので、色々試す中、普段やらないオモリを底に着けたままの釣り。オモリを着けたまま船の揺れを体で吸収し、注意深く穂先と道糸を見ているとコレってアタリ?違和感でアワセるとグワッ!コレがこの時間嵌って、ムギ交じりでナント6連荘。


前半、見事なまでのマイクロ級/型が小さい→アタリが出難い→タイミングが遅れる→コレが多い。

船を風に立てず、スパンカ畳んで西向きの状態。以前にも同じ状況があったが、舳先が右に振られるのをサイドスラスターで左に戻す。一時、殆どスラスター入りっ放し状態となり、糸の角度があっち行ったりこっち行ったりで訳分からん。スラスターの泡で目の前真っ白、穂先ぜんぜん見えないじゃん。(笑)おまけに港口はタグボートの出入りも多く釣り難さの極致。頼むよも〜。11時台は旋回時間も長めで反応に乗ってもアタリが出せない流しが多い。次第に上げ潮ぶっ飛びが予想されるので勝負は前半と思ったが、この展開はマズイ。結局、AMあれから追加できずにマイクロばかりの18杯。カウントしながら袋に仕舞うと量少ね〜!お昼前、早くもぶっ飛び潮の予兆が表れる。船が南向きに変わると道糸はトモ方向に斜めに入る。お昼過ぎに久し振りに3回できる流しがあって21杯。その後、再び3回できる流しで24杯。潮速いんだけど、この時間はオモリ浮かせて叩くとアタリ出たねぇ。13時15分、情報か、エンジンの回転数を上げて一気に北上。鴨居沖に形成される船団に本船も合流。すぐに反応に乗ってブレーキ。すると!?いきなり本日初の着乗りだったがマズイ!オモリが泥に埋まってしまって、スムーズに引っこ抜けず、道糸が張り過ぎてしまったため、何杯か着いていたはずだがブツブツッという感触を残して全員逃げた。カ〜ッ!でも、この反応乗り目良さそうなので、そのままもう1回ス〜ッと沈めてゆっくり聞き上げるとすぐに着乗り。この反応はサイズもまぁまぁ、船上至るところで竿が曲がり始めた。それにしても潮が速い。投入時、舳先方向にオモリを放り込んでも着底するのは遥か後ろ、道糸はあっと言う間に45度、船のエンジン戻しで拍車が掛かる。水深27m程度なので、巻き落としついでに全部回収して入れ替え。試しに鉛の50号に交換してみたが、道糸の角度ぜんぜん変わらず焼け石に水、最初からマルイカ2杯くらい乗っているような重さとなり、即座にタングステンに戻す。今までこんなのでやってたの?(笑)やっぱ1回使っちゃうと戻れないですね。30分くらい反応に乗っていたが、すぐにスレちゃってアタリ出たのは最初の10分だけ。14時、さっきから小雨が降り始めたが、この時間、ついに本降りとなってしまい、そのつもりでカッパを着ておいて良かった。帰りは傘だな。船団は長続きせずに解散したが、本船はその後も良い反応を捕らえてくれて14時半頃までの間、4杯、3杯、7杯と取れる流しがあり、終盤やや追い込みが効いて41杯で終了。最後の二流しはアタリ出せずのまま、定刻15時を少し回ったところで終了のアナウンスとなった。終盤の連荘は、叩きは一切無しで、オモリ着底後、ゆっくりとした聞き上げで入れ乗り状態。普段、これだとチョッカイだけで乗らないことが多いのだが、しっかり乗ってきたのは速潮時のパターンでしょうか。前半、ミヨシ席はスラスター地獄、後半は速潮地獄で釣り難かったが、風が弱かったのが救い。バラシが多かったり悔やまれる部分も多いが、時間帯によってヒットパターンを色々見つけることができたり、今までやらなかった釣り方で連荘に持ち込んだりもあり、変化に富んだ面白い釣りを体験できて二度寝せず出掛けて正解、貴重な一日となった。


本日の釣果、マルイカ 41杯(胴長8〜16cm)、ムギイカ数杯込み。

【船宿HPコメント】
丸いか(29日)・・久里浜沖、潮;薄濁り、水温;18度   
今日の丸いかは、久里浜沖20〜30mラインを狙いました。朝の内はロクな潮の流れも無く、反応に当てても乗り渋く、型を見るばかりでした。潮が変わり上潮が流れ出すと、活性良くなり船中ポツポツ乗り出しました。型は大中小混じりで、ベンケイも釣れましたよ。今日のトップは横浜市の小峰さんが41杯の好釣果でした。直結、直ブラが有効ですが、ビギナーの方はブランコがお勧めですね。(功一)重りは道糸の基本でPE2号までは40〜60号、PE3号以上は80号でお願いします。

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