剣崎沖のイサキ、ぶっ飛び澄み潮&活性激渋

7月17日(土)、金沢八景のあさなぎ丸からイサキに行ってきた。
先週は一回お休みで2週間ぶりの釣行である。ロングランだったマルイカもいよいよ終盤戦か、釣り物を切り替える船宿もちらほら出始め、正直こちらのモチベーションもだいぶ下火になって、このまま不完全燃焼で終わってしまいそうだ。代わってこれからの時季、色々やりたい釣り物は多いのだが、お楽しみ剣崎沖のイサキは今年も前半は苦戦模様、日によるムラが激しく、まったく本調子とは言えない状態。他、我がレパートリー的にはスルメ、タチウオ、アジと言ったところが候補に挙がってくるが、アジは前回やったばかりだし、他はどれもパッとせず。気持ち的には只今イチオシのタチウオか、苦戦覚悟のイサキかな?前日にメールのやり取りをしていたら、久し振りにIさんと志向が一致して、3連休初日でタチウオは確実に混みそうだからイサキでもシャクリに行きますか!そんな話に決定。横浜駅5時40分発、特急三崎口行、後ろから3両目の定位置に乗車すると、目の前にIさん。私の乗る車両憶えていてくださり恐縮です。夜、一回携帯に連絡くださったようですが気付かずにすみません!聞くと、なんでも前夜船宿まで行って釣り座の札を確保してくださったそうで恐れ入りました。気合入ってますね〜!八景で下車すると早速電話で送迎を依頼、6時15分頃に船宿に到着すると、模様がイマイチなだけにお客さんはパラパラで、予定通りIさんは左舷ミヨシ、私は右舷ミヨシに荷物を下ろした。船長によると前日は潮が速くて苦戦したらしいが、だいぶ細かいのも出始めて竿頭で30尾近い釣果だったそうだ。潮周りは小さいけど、夏場の剣崎沖はけっこう潮ぶっ飛んじゃうことが多いのが難題だったりする。ウリンボ級中心に2、30尾がいいとこかなぁ?そんな渋めの予想だったが、実釣に入ってそんな予想すら吹き飛ぶほどの超激渋状態だとはこの時点では夢にも思わず・・・。その後、数名のお客さんが乗船し、右舷5名、左舷4名となったところ7時15分に出船。船は向かい風を切ってエンジンの回転数を上げる。後で聞いたら、関東地方は本日梅雨明けしたそうだが、ここ2、3日、完全に夏の空気に入れ替わったのを実感する。船上は水に囲まれている割に湿気が少なく、気温は高くても風さえあればカラッとして爽快である。8時10分、剣崎沖のイサキ船団に合流。サイドスラスターを駆使して微妙に位置取りを決めると8時15分、指示ダナ17〜10mでスタート。南の微風で快晴、海上は最高の凪だが、水色真っ青!これマズイんじゃない?まずは普通のシャクリ間隔で誘い上げるが案の定アタリ無し。何往復かしてコマセの詰め替え。船団はいつものように密集しているが、釣れている様子がまったく見られない。すると、仁助丸の船長がIさんにダメよサイン。まだ船中2尾だけ!?悪い予想は的中してしまったか。何度かやり換えると10mでウリンボのアタリが出たが掛からず。その後、17mでアタってまた掛からず、そして13mでまた掛からず。たまにアタリが出るけど食いが渋くて針掛かり困難。かと言って早めにこちらから掛けに行くとまず空振り。仕掛けはいつものグレ4号の空針である。潮周りは中潮の最終日で満潮が8時20分、干潮が14時30分頃の予報だが、現場は上げ潮ぶっ飛びで道糸はトモ方向に30度、釣り難いぞ〜!道具下ろして1分も持たずに道糸真横になっちゃうので止む無く回収。同じタナをキープするのも困難な状況にまったく釣れる気せず。


いざ出船/いつもながらの過密船団だが・・・魚釣れてる様子まったく無し。

開始早々、お隣さんが2尾上げた以外、船中イサキの姿まだ見てないけど!?9時、今度こそ掛かったか?ビシを回収すると黄色い魚影が目に入る。やっとだよ、と抜き上げようとした瞬間、ポッチャン!バッカヤロー、初物落としちゃったし。20cm前後のイサキだった。グレ針なのでイサキが小さいと余計に掛かり難いのもあるが、それ以前に食いが悪過ぎる。幾分、潮流が大人しくなったかな?と思った途端、マアジの群れが回ってきて、しばしおかずゲットタイムとなったが、どういう訳か釣れるの右舷だけみたいで左舷はシ〜ン、不思議なもんだよね。マアジのタナは18〜14m。バラシが2、3回あったけど、15分くらいの間に30cm超のマアジ5本と20cmちょいのマルアジを3本。しかし、この時季この水深でこのサイズのアジは乗っ込みで抱卵しているので、お味の方はまったく期待薄。やや道糸が立つようになって、状況好転を願ったが、期待に反して生体反応まったくナッシング。この活性の低さはぶっ飛び澄み潮だけの影響じゃなさそう。こりゃ急に水温下がったでしょう?そんな感じの活性の無さである。11時10分、Iさんにようやく初物。するとパタパタっと左舷の皆さんに型が回って、Iさんはあっという間に4尾を確保?同じ流れで私にもアタリが出たが、これまた水面でサヨナラ。ナニやってんのよ〜!こんなにイサキを遠く感じる日も無いくらい今日はイサキが遠いのである。これだけ渋いとハリス1.7号はやっててキツく感じる。こういう日のためにハリス1.2号の仕掛けも要るかな?なんて考えても今更始まらず。結局、AMはボーズのまま遂に後半戦、時間的にも心中穏やかでは居られなくなって来た。12時半に松輪の船が帰港するので、その後、良くなることも多いのだが・・・。12時15分、タナ17mで待ち長め、プルプルプルっと久々のアタリ。何とか針掛かりしたが、取り込みには特に気を遣って、絶対緩めずにそのまま魚を宙に浮かし、ようやく初物とご対面〜!17cm級のウリンボだったが辛くもボーズ脱出。頼むよホント。すると、次の投入でもすぐにアタって難無く2尾め。そして、3尾、4尾と船中自分だけ連荘モードで15分ほどの短時間で5尾をゲット。まったく意味不明である。案の定、その後はアタリが止まったが、今度は下げ潮がぶっ飛び始めてしまい、道糸斜め30度で釣りにならず。これからっていう時にこれじゃダメでしょ。ビシ80号に替えてもほとんど焼け石に水。あ〜あっと、何だろうねこの潮は〜。13時、潮が速過ぎるので流し釣りに切り替えると船長。潮は北東から南西への激流で、風は南、船首を東に立てて風を右舷に当てた横流し。横風のため仕掛けが船縁の外に出てくれず、手前マツリも発生。船首が右に振られるのでスラスター入りっぱなし、目の前は泡で真っ白け、道糸のマーカーも見えず、ムチャクチャ釣り難い。しかも、あっという間にポイントを通過してしまうので小刻みな流し替え。流石Iさんはポツンポツンと当ててるようだが、こちら掛からないアタリが2回と水面バラシがまた1回。流し釣りに変わってもアタリが遠いのは変わらず。剣崎沖のイサキ、流し釣りになっちゃったらお仕舞いだよね。14時55分、ラスト1流しとアナウンス。最後にウリンボ1尾を追加したところで終了。結果、私は6尾、船中1〜9尾でIさんが竿頭。船長も数聞きに来て苦笑い。残念ながら最悪の日になってしまいましたね〜、リベンジするにもこの潮が直らなきゃ無駄でしょう。状況見てまたやりましょうね。


本日の釣果、イサキ 6尾(16.5〜23cm)、マアジ 5尾(31〜34cm)、マルアジ 3尾(21〜23cm)。他、ネンブツダイ、マルソーダは放流。マルアジは玉ねぎ、ニンニクでなめろうにしたら美味でした。

ホーム目次前のページ次のページ