城ヶ島沖のヒラメ、海底活性低くサバだけ元気

7月19日(月)、小網代の丸十丸からヒラメに行ってきた。
毎日暑い日が続いていますが、連休の最終日はkim君のお誘いでヒラメ釣行。以前から何度もお誘いを受けていたのだが、kim君の休みが月曜日のためなかなか調整つかず、本日ようやく実現となった。当地のヒラメ釣りは根回りや根の中を中心に攻めるので、マハタ、カサゴ・メバルなどの高級根魚や、ワラサ、カンパチ、大サバなどの青物、マダイ、マトウダイ、コチ類など外道も多彩で、どちらかと言うと活きイワシ餌の五目釣りという表現の方がシックリくるかも知れない。ただし、条件が嵌れば4〜6Kg級の大ビラメが船上を乱舞するような日もあって、侮れないのがこの釣りの宝くじ的な魅力でもある。だがしかし、現実問題、確率はかなり低いので、たまに出掛けていきなり良い思いできるかどうかは???だが、まぁ、肩肘張らずに一日のんびりイワシを泳がせて、何が食ってくるかのお楽しみである。さて、予定通り5時にお迎え頂き船宿に向かった。6時過ぎに到着すると先客は左舷に数名居られるのみ。相談の結果、kim君が右舷ミヨシ、私が右舷トモに入ることにした。早々に受付を済ませ、しばらく店で暇を潰すが、さすがに間が持たなくなり、7時前には船に乗り込んで準備を始めた。今日はまったく仕掛け作って来なかったので、幹糸から針からその場で結んで作成。とは言っても10分もあれば準備完了、出船時刻が待ち遠しいが、一向に船長の姿が現れない。ホントに出るのか〜?って雰囲気の船上。連休の最終日のせいか、スルメ船、マルイカ船もお客は少なめ、お隣の船宿もガラガラ状態で朝からまったりムード。本船は1名右舷に移ってバランス調整、左右4名づつの8名と多くも少なくも無く休日にしてはマシな方。7時半を回ってようやく船長が現れ、バタバタと7時45分に出船。例によって湾内の生簀で餌のシコイワシを積み込むが、それが容易ではない。イワシの残量が少ないようで、生簀の網を引っ張り上げて底を持ち上げて救おうとするがなかなか上手く行かず、20分以上掛かって何とか終了。手伝いで乗船した若女将を陸に下ろしていざ沖へ。8時15分、港の前、水深15mで本日第1投。南の風そよそよで快晴。海上凪で水色は薄濁り、今日も暑くなりそうだが、風さえあれば海の上は意外と過ごし易い。最初の投入は生体反応無し。続いて生簀回りの水深18m。このところ大サバが着いてるので、最初サバ釣っておかず稼いじゃおうと船長。マジっすか?まさかサバ釣るとは思っていなかったので、角氷1個しか持って来なかったよ。2個持って来れば良かったと早くも後悔。この炎天下じゃ大サバ5本も入れたら限界だろう。まぁとりあえず釣らないと始まらない。8時30分、程なく右舷ミヨシ、左舷トモ寄りで竿を絞り始めた。船長が言うだけあって流石にモノがいい。デカイのは45cm前後、旬のゴマサバを主体にたまにマサバも混ざるようだ。タナ2mくらい切っておけばサバも食うしヒラメも食うから!目標ひとり10本!と船長。私にもようやくアタリ、チョコチョコっと当たった直後、フワっと食い上げ軽くなる。リールを全速巻きするとグウォっと重さが乗ってやり取り開始。


餌のシコイワシが枯渇気味で救うのに一苦労/港前の浅場から始めるが・・・。

上に泳いだかと思えば下に突っ込みドラグが滑る。この釣りで愛用の『カルカッタ1000』、OHして再び新品時代の性能が蘇った。水面でグルグル横っ走りされ、竿が長いので取り込みが難儀だが、まずは45cm級を1本確保。う〜ん、脂の乗りはどうだろう?握った感じ、長さはあるけどちょっと太さが物足りない感じもするが。いわゆるイワシゴマサバで贅沢な釣りを小1時間やって5本をキープ。アタリは20発くらいあったが、掛かるのが半分、取り込めるのがそのまた半分と、餌が餌だけに掛からなかったりバレたりが多く真面目にやってけっこう難しい。まぁ氷が頼りないので適量だろう。これ以上釣っちゃったら、間違いなく全部が食用不能になる。船長のアドバイスで、海水は入れずにサバをクーラーの底に並べた上に氷を置いて、溶けた水だけでジンワリ冷やす作戦。クーラーボックスを日陰に置くのは言うまでもない。途中、明らかにサバとは異なる押さえ込みのアタリが2度あったが針掛かりに至らず。9時30分、点々とポイント巡りに行ってみるか!と船長。ちょっと走って次は諸磯沖の35m前後、やや北西への流れがあるようだが上っかわだけみたいで、海底からのシグナルは鈍い。後で風が強まりそうだから、先に島下まで行っちゃおうとのことで、一気に城ヶ島沖に移動。10時、こちらはやや風があってダボダボと波っ気があるが、適度に濁りが入り、東から西へと絶好な潮流もあり、ベタ凪よりはかえって良さそうな雰囲気だが・・・。最初の流しは水深25m前後から45mくらいまで徐々に深くなる流しだったがアタリ無し。食いそうなんだけどなぁ。潮回りでだいぶ東に走って、今の流しでこれだけ流れたんだよ!と船長。ものの15分くらいでけっこうな距離をトレースしたことが分かる。2流しめ、水深30m弱から、途中2、3mの起伏を何度か越えながら深くなる流し。この流しの後半、1回、ソレと思われる良いアタリがあったが残念!針掛かりに至らず、イワシが真ん中辺からザックリと歯型だけ。11時、3流しめの途中で、一気に絞り込むアタリにガッツリとアワセが決まった。最初、底を離すまで糸が引き出され、ちょっとモノが良さそうだよ!船長が玉網をスタンバイ、後何メートル?20mです。アレ?何だか最初の突っ込みの割りに重さがイマイチ?巻き上げ中、ガタガタ言い出したぞ!?ようやく巻き上げ終わって竿を立てると、ぼんやり白っぽい魚影が浮上。船長は苦笑しながらブリッジへ退散。バッカやろ〜!1Kg超はありそうなオキエソで頭の中真っ白。エソもこんなにデカくなるんだねぇ。針を外して速攻で海にお帰り願った。11時10分、右舷ミヨシ2番のお客さんの竿が入った〜!横で見る限り、かなり本命っぽい動きではあったが!?船長の玉網に収まったのはワラサはワラサでも奇形魚。上半身は4Kgクラスだけど下半身が文字通りの尻すぼみ。どうりで走らないと思ったら。その横でkim君はエソの入れ食い。おっかしいねぇ、そんなにエソ居るかぁ?あれから魚運まで一緒に放流しちゃったようで、こちら生体反応何にも無し。4回目の流しは船長曰くハードコースで、根のど真ん中ら入れて起伏の激しい流しだったが、船中これと言った動きは無し。食いそうな雰囲気なんだけど、海底は思いの外元気が無い感じ。


島下は濁りもあって潮流れも良かったが・・・/次第に南西強風で午後からはシケ状態。

5回目の流しはだいぶ東寄りに走って水深40m前後から。ブッ込みでいきなり竿がドスン!と入ったと思ったらガッツリ根掛かり。今のアタリじゃなかったの?根掛かりを外すと、親子サルカンの上の8号の幹糸の結び目から切れていたので真相は分からず、回収して仕掛けの作り直しである。次の瞬間、左舷ミヨシ2番、左舷大ドモとダブルヒット!それを見物に行ってたkim君の置き竿もドスン!慌ててキーパーから外してやり取り開始。お〜お〜、デカそうじゃん。なんだ?青物か?後ろの魚先に救っちゃうからゆっくりやれ!と船長。私にデカイ玉網を渡して前に運んでおくよう指示。で、左舷の2名様、無事取り込まれたのはどちらも1Kgちょっとありそうなマハタ。kim君はまだやり取り中だが、ゆっくりやれも何も魚がデカくて簡単に上がらない。一進一退の攻防の末、あと10mまで巻き上げたところ、フワッっとテンションが抜けて竿が戻った。結果、6号ハリス切れ。なんでも最初、置き竿で食っちゃったものだから、根に入られたらしく、針を飲まれたか、ハリスが歯に当たってしまったらしい。左舷で上がったのもマハタだったし、色々な状況証拠から考えて3、4Kg級のマハタだったのでは?との推測だが、悔しいね〜。結局、この流しが本日のクライマックスだったのだが、その間、私は仕掛け作りで1回お休みだもん、毎度のことながら間が悪いことったら無い。ここぞという時に仕掛け作ってちゃ釣れません。船上ドタバタ劇は過ぎ去り、釣りを再開するもアタリは遠い。ジワジワと風速が上がって来てはいたのだが、お昼を回るとついにプチシケ状態。潮回りの際にも波被って土砂降り。幸いトモ側は逃げ場があるけど、ミヨシのkim君は頭から被って大変そう。水深50〜60m強のやや深みを攻めるとカサゴのアタリがポツポツ、4、5回当たったけど掛かったの2匹だけ。kim君には良型フサカサゴ、60mそこそこの場所にも居るんだねぇ。他、左舷でマトウダイ、右舷でイネゴチなどの定番外道がポツポツ顔を出したが、前半のようには潮が行かなくなってしまったのもあり食いは低調。と、13時10分、kim君が何気に巻き上げ開始。横から見ていてカサゴか何かだろうと思ったら、水面に浮かせて玉網を要請。ナント!玉網に納まったのは40cm級のヒラメ。本人曰く、シケ状態でアタリも何も分からなかったそうだが、相変わらず魚運強いよね。ちっちゃいとは言ってもちゃんと本命釣るし、船中唯一のヒラメだもん。その後も海は悪くなる一方、だんだん立って釣りするのも恐ろしいほどの揺れとなり、こうなっちゃうとタナもヘッタクリも無くなっちゃってダメ。14時、城ヶ島沖を諦めて戻ることに。つかまってろ!と船長。移動中、大波に船体が傾いて足元の排水溝から海水が逆流。西っ気が入ってしまい港前に戻ってもぶっ壊れ状態。その後、15時20分まで浅みを何箇所か攻めてみたが、朝の場所でサバが食ったくらい。最後には氷が溶け切ってしまい冷たい水だけ、店に戻るや急いで氷を追加してセーフ、危ないところだった。夏場の氷不足には気をつけましょう。後で情報見たら、葉山の方は8Kgのモンスター級頭に2Kg超5枚にアタリ多数と良かったようだが!?どっちが良かったか、やってみないと分からないもんね〜。


本日の釣果、ゴマサバ 6本(37〜45cm)、カサゴ 2尾(24〜27cm)。他、オキエソ 1尾は放流。

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