剣崎沖のイサキ、パターン嵌らず気分は苦戦

7月23日(金)、金沢八景のあさなぎ丸からイサキに行ってきた。
梅雨明けと同時にひと足早い夏休み、連日、晴天が続いているが、昨年一度も記録しなかった猛暑日も今年は多く、何時だかに聞いた冷夏予報はいったい何だったのだろう。とにかく暑いの一言!幸い、海上は凪続きで計画通り土、月、水、金と隔日釣行である。本日の釣り物は土曜日に撃沈した剣崎沖のイサキに決定。前回はぶっ飛び澄み潮で釣り難い上に魚が口を使ってくれず大苦戦だったが、翌日から潮に濁りが入って日毎に復調の気配。同行したIさんは月曜日に単独釣行されて、食いは本格的ではなかったそうだが、一応リベンジ達成との知らせが入った。その後、火、水とトップ80〜90尾台を記録しており、やや安定してきたような印象だが、行くとダメってパターンが多いのでどうなることやら。いつもの時間に金沢八景駅を下車、送迎車をお願いすると程無くご主人のお迎え。車中、しばし談笑しながら船宿に到着。先客が5名居られるが、私の好きな右舷ミヨシが空いていたので迷わず確保。今日は風がまったく無く、出船前から茹だるような暑さ、沖もこの調子だったらと思うと恐ろしくなる。平日は半分以上がお決まりの常連さんのようで、左舷大ドモは指定席のK藤さん、その後、右舷2番にこちらも超常連のA井さんが入られて右舷4名、左舷3名の7名で確定。定刻7時20分に出船である。右舷トモ2番のお客さん、拙HPをご覧頂いているそうで恐縮です。すると左舷胴の間のお客さんもご覧頂いているとのことで、現場まで小1時間、色々とお話をさせて頂きながらの航行となった。今日は私がいつも使用している空のカラー針を試してみるそうである。8時15分、剣崎沖に到着すると前回とは状況一変、大船団を形成しているのはイナワラ船で、イサキ船はちょっと離れた場所に松輪勢が4、5隻、他、本船と一緒に到着した一之瀬丸くらいと、イサキ釣りには歓迎すべき状況である。8時20分、指示ダナ18〜12mで開始。海上無風でベタ凪、水色は濁り。20mまで沈めたところでストップ、定番のシャクリパターンで始めると、18mを過ぎたところでブルブルブルっとウリンボのアタリ。1投目で初物がヒットして前回とは大違い。続く2投目、やはり18mを過ぎたところで、少し間を取ってやるとドン!といいアタリ、何だコレ?ちょっとデカイよ。糸を送るほどでも無いがタメを効かせながらやり取り。無事、ビシを回収し、ゆっくり手繰り上げると!船長がブリッジからサッと出てきて玉網一発。収まったのは36cmの良型イサキ。開始早々やりました!その後、ポッツンポッツンと始め良かった割にかったるいペースとなり、思いの外数が伸びない。潮周りは若潮後の中潮で干潮が9時過ぎ、満潮が16時40分頃の予報。この時間、東から西への潮が速く、船を流れに立てているので船首は東向き、道糸がトモ方向にぶっ飛び、頻繁に回収して入れ替えてやらないとどうしようもない。相変わらずの釣り難さ。この時期、潮周りが小さくても剣崎沖はこういう潮型の日が多い。それにしても海上無風、汗が吹き出して乾く暇が無い。ヤバイぞ!この暑さ。お隣の一之瀬丸では、無理しないでキャビンエアコン入ってるので休憩しながらやってくださいとのアナウンス。序盤、完全に苦戦模様でツ抜けするのに1時間以上を要してしまった。コマセのお代わりに行くとお隣A井さんとそのお隣のお客さんが好ペース、大ドモではメジナも上がって、左舷K藤さんは大物狙ってるようだが気配も無いとボヤキ節。


剣崎沖はすっかりイナワラ船団/イサキ船は横浜勢2隻と松輪勢4、5隻だけの小船団。

10時台、こちら苦戦真っ只中なのに対してお隣A井さんは安定したペースでウリンボを取り込む。流石のテクニックである。具体的な仕様を公開するとご迷惑かも知れないので、この場では伏せておくが、後で仕掛けを拝見したところ、一言で表現すると完全なウリンボ仕様、ウリンボを数取ることに特化した仕掛けを使って居られ、これにまた良く反応するのである。こちらカラー針も相当自信があったが、今日は誘いと仕掛けの妙かまったくペースが追い着けない。まだまだ修行が足りないのを実感させられる。11時ジャスト、また何かデカイ魚が食って慎重にやり取り。最初の糸の引き出され方からして、一瞬、頭の中シマシマが浮かんだが、世の中、そう上手くは行かなかった。出し入れしながらやっと浮かせて、A井さんに救って頂いたのはでっけぇウマヅラ。なんだそのデカイの!と船長指差して大笑い。11時を回ると、ようやく潮が落ち着いてきて道具が立て易くなってきたところでペース急上昇。ちょっと速めのシャクリ上げに好反応。シャクッて止める釣り方では無く、上までシャクリ続けて途中でアタリを出すパターンが嵌って一時入れ食い状態。こう来なくっちゃ!誘ってアタリが出てくれると気持ちが落ち着くというもの。この間、一気に数が伸びて12時の時点で48尾。午後の部に入ると、やっと南風がソヨソヨしてくれて救われる。風がちょっとでもあるのと無いのでは大違いである。12時半に松輪の船が撤収してからペース上昇と思いきや、おっかしいなぁ、再びアタリが遠くなってしまった。これに輪を掛けてマズイことが!本日、ウリンボ用の仕掛け8組持参したのだが、AM正面風による手前マツリ多発やマルソーダの度重なる襲撃で消費が激しくついに在庫切れ。仕方なくウィリー仕掛けを出してみたが、生体反応まったく無し。残るは入れ食い用のハリス太目、針大き目のカラー針仕掛け。もうこれしか持ってないんだけど、今日はこの仕掛けでバンバン食って来るほど調子が良い訳でもなく、コレに替えてから明らかにアタリ減少、当たっても掛からないのが増えてしまって使っていて息が苦しい。まさか仕掛け不足に泣くとは思って居なかった。お隣A井さんは相変わらずのペースでウリンボを釣り上げるが、私の仕掛けに針掛かりするのはマルアジ、タカベ、メジナなどの外道ばかり。ただし、針が大きめのせいかたまに上がるイサキは20cm超の塩焼きサイズが多く、それはそれで有り難くもあるが、数釣り戦線からは完全に離脱。船長から仕掛け買おうかとも思ったが、船宿仕掛け見たこと無いしねぇ。ウィリーだとは思うけど・・・。まぁコレでやるしか無いか。粘り強く誘っているとたまにアタリが出るのだが、どうしてもパターンにまでは持って行くことができずにアタリの間が長くツライ状態。仕掛けが合わないってのはホント恐ろしいものである。誘いだけではカバーできないものがある。ハリスの太さとか針のサイズとかちょっとした違いが雲泥の差となって結果に表れる。13時を回るとようやく船首を風に立てる形に変わって南西風の上げ潮。終盤、再び潮が速めでやや釣り辛くなったが、最後の30分、場所か時間かアタリが続いてくれて、最後71尾まで追い上げたところで終了。今日は予想外の展開で気分的には苦しかったが、釣果だけ見れば大漁か!?仕掛けの予備は多めに持参すべし、これが本日の教訓。


本日の釣果、イサキ 71尾(16〜36cm、内20〜23cmの塩焼きサイズが9尾、36cmの良型が1尾、写真はデカイの上に乗せてます!)、ウマヅラハギ 1枚(35cm)、メジナ 1枚(25cm)、タカベ 3尾(22〜23cm)、マルアジ 5本(23〜32cm)。他、ネンブツダイ、スズメダイ、シラコダイ、ウミタナゴ、マルソーダは放流。

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