剣崎沖のイサキ、良型含みでクーラー満タン

8月7日(土)、金沢八景のあさなぎ丸からイサキに行ってきた。
梅雨明け以来、クソ暑い日が続いていますが、みなさん如何お過ごしでしょうか?毎年、8月ともなると暑さに負けてだんだん釣行意欲が減退してきて、エアコンの効いた部屋で和竿作りにいそしむ比率が高くなりますが、今年は腰痛の具合があまり良ろしくないので座り仕事の和竿作りは止め〜!その分、釣りの回数は減らさないよう頑張ろうと思うけど、それにしても今年の夏は暑過ぎる!それはそうと前回のイサキ釣り、釣果だけ見れば十分に好漁なんだけど、釣りの内容が悪過ぎて、まったくリベンジした気分にならず。あろうことか仕掛けの在庫切れに泣くとは!釣技云々以前の問題。まさか、午前中で8組も消費するなんて思っても居らず、おかげで後半は羽をもがれた鳥状態。他に持ち合わせは一回り太ハリスでワンサイズ針もデカく全長も短い入れ食い用のカラー針仕掛け、それとグレ針5号クラスのハナダイ・イシダイ五目用に作った太目のウィリー仕掛けくらいしか持って行かなかったのは、決してナメていたつもりは無いけど、今考えれば準備不足と言わざるを得ない。それに加えて、当日はお得意のカラー針の食いに難があって、やりながらシックリ来なかったのも要因。結局、後半は仕方なく入れ食い用のカラー針仕掛けで凌いだが、掛からないアタリ大多数、やってて息の詰まるような状態のまま終了。カラー針は茶系の濁り潮では威力半減、船中、どう見てもウィリー優勢。カラー針は澄み潮、濁っても緑系の薄濁りまでは良好な反応を見せるものの、ひとたび茶系が入った瞬間、アタリが激減するのはこれまで何回かの経験からして間違い無さそうである。そんなこんなで7月後半に取った夏休み、隔日釣行4回やって疲れたってのもあるけど、最後の数日は部屋にこもって仕掛け作り。在庫切れとなったカラー針4本仕掛けを20組、ウィリー5本針仕掛けを3パターン16組。普通用と濁り潮用で多少配色を変えて、都合80本ウィリーを巻いたけど、小針なだけになかなか骨の折れる作業であった。これだけ作っておけば次はどう転んでも大丈夫だろう。で、準備万端で行くと肝心のお魚が食い渋りってのはよくあるパターンだけど、前日も凄腕のAさんが大釣りしているようなので、基本、魚の活性自体は良さそうである。さて、いつもの時間に金沢八景駅を下車、送迎車をお願いして船宿に向かった。駅で降りた釣り客がいつもより多めに見えたので、もしかして混んでるかな?船宿に到着すると荷物を下ろして真っ先に釣り座の確保。船形を見ると左舷に3名、右舷はトモとミヨシに2名だけだったので、右舷ミヨシ2番を抜いて受付を済ませた。ちなみに左舷大ドモはいつものK藤さん。出船30分前を切った頃、ご夫婦連れの2名様が左舷に入られた関係で、1名右舷トモ2番に移動して左右4名づつの8名で確定。こりゃいいわ、何だか釣れそうな気がしてきたぞ〜!これまでの経験だと、あさなぎ丸は週末激混みすることが少ない代わりに、平日もこれくらい乗るのが特徴と言えば特徴かも。今日の道具はいつもの『アルバトロス フラフラ 180ML』に『トライオン100』、PE2号にサニービシFL60号。仕掛けは現場の水色見て決めようと思う。そう言えば、この『トライオン100』、定価¥18,900なんだけど実売価格¥6,800だったかな。PE200mより安いし、思わず3台お買い上げ!


いざ出船/前回、仕掛け在庫切れに泣いたので、カラー針20組、ウィリー3パターン16組と巻いた巻いた!

定刻7時20分に出船、現場まで小1時間、暑くもなく寒くもなくなんて爽やかなんだろう、最高に気持ちの良いクルージング。向かい風で観音崎を過ぎるまでは多少バタバタしていたが、南下するに連れて風速が下がってきたように感じる。8時10分、剣崎沖は陸寄りの少し離れたところにイナワラ大船団、イサキ船は狭い場所に6隻くらいの小船団を形成。風は南なのに船団は北東向き、なんだかイヤな予感。位置取りが決まると8時15分、指示ダナ17〜11mで開始となった。南南西の弱風で晴れ、海上は最高の凪。水色は黒潮系の青黒い澄み潮で完全な夏の潮、このところスルメが上向きなのもうなずける潮である。仕掛けはひとまずカラー針を装着。今日も仁助丸の後ろに着いたり隣り合ったりと巧みな操船で寄り添うように操業。1投目、19mくらいから定番のシャクリで上へ上へと誘い上げると15m付近でブルブルブルッ!1投目から初物ゲットで幸先良し。ウリンボはウリンボなんだけど前回のより一回り大きくなって18cmくらいありそう。案の定、イヤな予感は的中、風が南で潮が下げ潮のため、船首を北東に向けてバランスを取りつつ、右舷は釣り座に立って右斜め前から風を受けるため、穂先にPE絡むわ、手前マツリ多発するわ、船首が右に振られるのでスラスター入りっ放しでチョー釣り難い。そんな中、ほぼ入れアタリ状態なのは良いが、ブルブルッと来て巻き上げと同時に抜けちゃったり、かと言ってアワセると空振り、取り込み時にも水面でポロポロ落ちちゃって、アタリの数ほど釣果が伸びず。こりゃ何かが合ってないなぁ。シャクリは1秒1シャクリくらいのショートピッチでもアタってくるし、2、3秒待ちを入れながらしっかりシャクるパターンでもアタリは出る。が、どうにも掛からないアタリとバレが多いので、試しにウィリー仕掛けに替えてみると、ナント!こっちの方が明らかに掛かりがイイじゃない。なるほどねぇ。カラー針使ってて、もしかして餌より針選んで食ってるんじゃないか?と思える程、爆発力を発揮する日もあれば、時としてこういうこともある。やはり仕掛けの使い分けってのはこの手の釣りでは重要であることを改めて実感させられる。その後、10時くらいまで好調が持続してくれて、ゆっくりやりながら40尾前後貯まったところでまさかの失速。状況急変!ほとんどアタリが出ないのは自分だけか?船中、見回してみても釣れてるお客さん居ないよね。場所か時間か、いったいどうしちゃったのよ?釣れ過ぎも困るけど急にアタリが無くなるのも不安になる。潮周りは若潮後の中潮、干潮が8時半頃でその後ずっと上げ潮の予報だが、この時間、現場は緩い下げ潮。数が増えないまま10時45分、本日初の潮回り。指示ダナ18〜12mで再開したが、カ〜ッ!まったくアタリ出ません。イサキどこ行っちゃったんだよ〜!この場所、デカイの出るから狙ってみて!と船長。型狙いの場所なの?釣れども釣れども海底はネンブツダイの塊か?次第に上層にソーダの群れが回ってしまって、仕掛けが落ちないこともしばしば。せっかくイサキを巻き上げ中に食われて、回収すると着いてるのソーダだけ。勘弁してくれ〜!デカイのあまり上の方で食わないみたい、17mくらいかも?と船長。すると11時半、20mからシャクって17mでポーズ。次の瞬間、良さげなアタリが!?


今日も狭いポイントを仁助丸と寄り添いながら/一之瀬丸は片舷13名!?しかも今日はマルソーダの猛攻だし!

アタリはイサキのアタリだったが、乗せた直後の突っ込みで竿が伸され、腕を伸ばして竿先を海中に突っ込む。最初の一伸しが強いのは良型イサキか?無事ビシを取って仕掛けを手繰るとボンヤリ茶緑の魚影が浮上。ウィリーの先から2本目の小針に食っていたので、念のためお隣さんに玉網を要請。救って頂いたのは、ちょっと細身だけど29cmのまずまずサイズ。いくらウリンボが旨いと言っても、釣り的にはたまにこれくらいのが出てくれると嬉しい。ありがとうございます!ちなみに今日使っているウィリー仕掛けはハリス1.7号、全長2.8mの5本針。先から白、緑(富士ベイトの383)、クリーム、青、スキンピンクの順で針は伊勢尼で先が4号、枝は3号。その後、ポッツンポッツンの食いで、メジナなども顔を出し、お昼の時点で50尾行ったかな?午後に入るとようやく上げ潮掛かって来て、船首も風に立てて南向きで正常化。これで仕掛け捌きがやり易くなる。いつもだと松輪の船が撤収する12時半過ぎから好転を期待するんだけど、今日は松輪のイサキ船はゼロでイナワラ一辺倒。12時半頃から徐々に食いが上向いてきたようだが、同時にマルソーダも船下にしっかり着いてしまって、猛攻に閉口。仕掛けが細いから回収で手を切るわ、オマツリ増えるわ、掛かってたイサキ吹っ飛ぶわ。多少は避けられそうなカラー針に交換してみるか。コレ今回初めて使う針、いつも『一発グレ』を使っていたんだけど、トップレスコート(先っちょだけ金のまま)の『トーナメントアブミ』。コレ刺さりが良いみたいで、13時頃からバリ食いモードに突入。このいきなりの豹変はいったい何のスイッチがどう入ったのだろうか?一荷もしょっちゅう、ジギングのようなショートピッチなシャクリに纏わり着くような生体反応、ビタ止めした瞬間、ブルブルブルッ!4本針にパーフェクトは圧巻。今季初めて遭遇するこれぞホントのバリ食いモード。ウリンボは午前中より小さくなってしまったが、たまに23cm級も交じるからバカにできない。ソーダに捕まってしまうと仕掛けがパー。頼むから消えてくれ〜!こんな食いっぷりが1時間くらい続いてくれて、14時、たぶん束行ったんじゃないかな?潮回りの後、アタリは沈静化してしまって再びポッツンポッツンになったが、いつもここでデカイの出るから!と船長。と、次の瞬間、ショートピッチのシャクリに反応してイサキらしきアタリだったが!?乗せた直後の一伸しで痛恨のハリス切れ。アチャ〜!ソーダで仕掛けが傷んでいたようで、途中の変な場所から切れてしまった。仕掛けを交換して再投入、まったく同じ誘いに同じタナで再びアタリ。最初の一伸し、今度はいなしたよ。仕掛けを手繰るとヨッシャ!お隣さんが救ってくださったのは本日最大の34cmの幅広イサキ、ってことはさっきのは40cm級か?悔やんでも仕方ないけど悔やまれる。14時半、少し場所を変えて指示ダナ22〜15mのやや深み。船長も言ってたけど、深みで食う方が型が小さいみたいで、最後、ここで16、7cmのお寿司サイズを何尾か追加し、定刻15時に納竿となった。結局、113尾に他外道もあって20Lクーラーほぼ満タン。食わない時間がけっこうあった割りに朝イチと13時からの2回バリ食いしてくれて結果大漁。なんやかんや言いながらも、8月になればお約束で食いますね。


本日の釣果、イサキ 113尾(16〜34cm、最大34cm、2番手29cm、23cm前後もポツポツ)・・・


ウマヅラハギ 1枚(37cm)、メジナ 2枚(28〜30cm)、マルアジ 3本(22〜28cm)。他、ネンブツダイ、マルソーダ多数は放流。

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