タチウオ、色々裏目に出ちゃってダメダメ釣行

8月17日(火)、大津港の小川丸から午前タチウオに行ってきた。
お盆休みが終わってまだ2日目、今日はたまたま午後に私用ができてしまったので、一日休みをもらって午前中サクッとタチウオでも行って来ようかな。ちょっとハードだけど時間は大丈夫そうなのでGO!午前タチウオは定宿の大津小川丸から乗船、¥4,000で乗れるハガキをもらってたのでコレを持っていざ出発。先週辺りは潮周りも大きく、ぶっ飛び潮でLTじゃ釣りにならないって言ってたけど、今日は小潮の2日目、ちょっと水深はありそうだけど、前日の情報によると一時的にLTでも大丈夫とのコメント。本当は両方持参した方が安全なのだが、なにせ電車釣行ゆえ両方持って行くのがカッタルくて、一抹の不安を感じつつも夏タチモードでLTを準備。竿は『アルバトロス フラフラ 180ML』でリールは『トライオン100』、PE1.5号100mにオモリは40〜60号を持参。いつもの時間に船宿に到着するとゲゲッ!船形を見ると既に先客10名超。飛び石で札が残っている状態で、とりあえず右舷の前から3番目を抜いて受付。ペットボトル氷は頂けるのだが、魚釣りの時は好きじゃないので、角氷を購入して船に向かった。今日は18号のジャンボ船だそうで、早速、乗り込んで荷物を下ろすと!?お隣のお父さん、たぶん3000番の電動リールにどう見てもPE6号。棚に置いてあるオモリはたぶん80号。それにしても6号は無いだろう。下手側ならまだしも上手側の太糸に恐れをなして、慌てて釣り座札を交換しに店に戻ったがゲゲゲッ!もう残り札がほとんど無い状態で手遅れ。マジっすか〜、こうなったら心中するしか選択肢は無いようだ。釣り座札方式はメリットが大きい半面、乗船するまでお隣さんの道具立てとかが分からないし、先客の様子を見て釣り座を決められないのが唯一デメリット。ビシアジ船みたいに道具が決まっててもPEの太さ違いでオマツリするってのにねぇ・・・。


片舷12名で満員御礼、お隣はタチウオ釣り初めてと仰るご夫婦連れ。

やや消沈しつつ釣り座に戻って準備開始。それにしても休み明け気分で行ったのが大間違いだったようだ。世間はまだ夏休み真っ盛りと見えて、結局、右舷は満席の12名、左舷もパッと見た感じ満席だろう。水深15mのホントの夏タチならまだしも水深40〜50mって聞いてるから、これでちょっと潮型悪かったりしたらエライことになりそうだが、ここまで来たら覚悟するしかない。さぁ、準備も整って7時13分、貴光船長の操舵で出船となった。10分くらい走ります!とのアナウンス。近いってのはいいけど、兎にも角にも問題は水深と潮型である。とりあえずオモリは50号を装着して様子を見よう。仕掛けはハリス6号1ヒロの1本針で、2/0号の針に透明チューブ約2cm。ホントに近くて航程10分でスローダウン、徐行で旋回しながら反応を探索。7時27分、ブルブルブルッとブレーキが掛って、ハイどうぞ!水深50m!下から10mまで誘ってください!北東の微風で晴れ、海上はベタ凪、揺れるのは航路からの曳き波だけ。水色は茶緑が入った濁り。場所は観音崎沖だが2カイホ寄りの航路中央3番ブイの北西側だろうか?いずれにせよ浦賀水道航路の中だと思われる。合図と同時に仕掛けを投入するのが体に染み着いているので、何の躊躇も無く速攻で放り込んだが、隣のお父さん、20秒くらい経ってから仕掛けを投入、こちらがタナを切って誘い始める頃、PE1.5号とPE6号は真逆の角度でクロスを描く。怖わ〜、1投目、幸いオマツリは無く、指示ダナの上限、底上10m前後まで誘ったところで初アタリを捕えたが食い込まず、押したり引いたりしているうちに回収指示。


上手に出来掛けた船団、見た感じかなり広い範囲に反応が出ている様子。

少し移動して反応に当て直すと今度は水深58m、ここは空振り即回収。次は上手に出来掛けている船団に合流すると、すぐに反応に乗ったようで急ブレーキ。水深62mとまた一段深くなって、開始するや底上5mほどですぐにアタリ。ショートピッチな夏タチの誘いでアタリが出たまでは良かったが、その後、針掛かりさせるのが容易ではない。待っても入らないし、ゆっくり聞き上げると着いて来てまた銜えるだけ。動かし過ぎると居なくなる。どうしたもんだか相変わらず食い込ませが難しい。しばらくするとミヨシ2番のお客さんにヒット。右舷初物かな?こちらもアタリだけは出るけど、駆け引きばかりでなかなか掛けられず。確か1カイホで満潮が9時40分頃。この時間、上っかわだけ下げ潮で沈下時PEがトモ寄りに流されるが、どうやら下がおかしくて二枚潮。次第にあちらこちらでアタリが出始めると恐れていた船上オマツリ大会が始まってしまった。誰かがタチウオ掛けるとテンビンに隣人のPEが2、3本なんて当たり前、タチウオが掛っている針のフトコロに他人のPEが挟まってスライドする画は見ただけで恐ろしい。自分も毎回誰かのタチウオと一緒に釣られるわ、自分がタチウオ掛けた時に限ってお隣さんのPE6号が関所のように針ハズシの役目。恐れていた展開はそのまま現実となった。まともに道具が下りればすぐにアタリが出る時合なのだが、オマツリ解いてる時間と仕掛け結び直してる時間がほとんどで、釣りしてる時間が少な過ぎる。魚掛けるだけでも難しいってのに、その後、上まで上げるのは更に困難。こうなっちゃうと気分的に萎えちゃって釣りになりません。


潮型悪くオマツリ地獄、のっけからPE20mやられて戦意喪失。

そしてついに重度のオマツリ発生。魚掛けて残り20m弱まで巻いたところで私のPEに両隣の仕掛けがグチャグチャに絡み合ってしまい、目を逸らしたくなるような光景。コレ仕掛け切らないと無理ですよ!と言っても、隣のお父さん仕掛け温存したいようで、いつまで経っても埒が明かない。あーめんどくせー!PE20m切断!後はそっちで納得行くまでやってください。で、仕掛け回収すると魚は居らず。カーッ!淡々と繋ぎ直して投入の準備を行うが、内心は完全に戦意喪失。今日は事情で午前船しか乗れなかったけど、久比里の一日船なんて片舷4、5人だし、後で情報見たらスソで15本取ってるもんね。なんだかタチウオ運無いよな、ヘタすると今日もボーズかぁ?ところがそんなオマツリ地獄と並行してもうひとつ別の問題が!?さっきから食い込みの本アタリまでけっこう持って行くんだけど、尽く巻き始めで逃げられる。潮型おかしいので初っ端からオモリ60号に交換したまではいいが、竿がライトなので、この水深だとアワセが効かない。巻きアワセ気味にやってもダメ、竿折れてもいいつもりで思い切りアワセても竿が吸収しちゃってダメ。ソレって良い竿ってことか!?参ったね〜。二枚潮だから余計にその傾向は顕著に表れる。水深15mのホントの夏タチならともかく60mあるとオモリの重さ云々だけじゃなくて、ちゃんとタチウオの口にフッキングできるだけの竿のパワーが必要。見れば周りのお客さん9割方は電動リールにオモリ80号、タチウオ初挑戦と仰るお隣ご夫婦連れも最初は半信半疑だったようだが、この時間、順調に釣り上げ歓声を上げる。片や隣の私と来たら未だバケツ空っぽ。こりゃホントにマズイぞ。8時50分、ダメモトで強アワセを入れると今度は掛ったようで、後は60mオマツリの関門を潜り抜けて最後水面でハズレなければ初物とのご対面と相成るのだが、如何せん60m手巻きの旅、ようやくテンビンを回収すると濁った海面にギラッと金属質の光。そのままスポン!と抜き上げたのは70cm台の小振り。やっと上がったよ。


今日は最後までアタリあったし、空いてる一日船がうらやましいこと・・・。

皮肉にも初物上げた直後、これまで頻繁にあった生体反応がパッタリと消えた。潮止まりか?9時40分、回収指示が出て場所替え。船団離れて何度か入れるも空振り、上手と下手に分かれる二手の船団の下手側に合流するとすぐに反応に乗ってブレーキ。水深80m、ちょっと深いです!と船長。うわ〜ッ?水深どんどん深くなって、タダでもアワセが効かないって言ってるのにもはやLT瀕死の様相。しかも、さっきPE20m切っちゃったもんだから、残り80m全部出てしまって下糸との結び目の後2色も出ちゃう有り様。同じ号数の古いPEだから余程のことがなければ大丈夫と思うけど、気持ちの良いものではない。徐々に下げ潮がぶっ飛んできて、水深80m強のところ95mで着底。糸フケを巻き取り何度か底を取り直すと徐々に足元に立つので速いのは上っかわだけ。再開してポンポンと2本上げたが、いずれも60cm台半ばの小型。底から5〜7mでアタリが多く、誘いは色々試した感じ、結局、水深のせいかゆっくり大きめの秋バージョンがもっともフィットするようだ。相変わらずオマツリは多いが、道糸切れたし、神経がだいぶマヒしてきた。アタリは多くて移動してから既に10発以上掛けているけど、取れたの最初の小型2本のみ。他、ハリス切れが2回(チモトのチューブ外したのが裏目か?)、アワセが効かずにバレたのも2回、他、全部オマツリバラシ。ウン?アワセたけどバレちゃったかな?手応え無いので一旦底まで下ろして誘い直し。やっぱりなんか着いてる?半信半疑で回収してみると、これがナント!サンマにヒョロっと尻尾着けたような超ミニタチウオ。可愛い、手で測って45cmくらい。自己最少記録更新!船内に取り込まずすぐに放流してしまったが、写真撮っておけば良かったと後悔。これで辛うじて4本目、一応数には入れますよ〜!しかし、掛かり悪いしハリス切れもあったので3/0号の大針に替えたらコレだもんね。


航路内での操業のため大型船の通過時には立ち退き要請も。

10時半、航路内で船団を作ってるため、大型船の往来時は海上保安庁より立ち退き要請。本船もアタリが出ている真っ最中、止むなく旋回。全長300mの大型船を見過ごすと、再び位置を取り直して再開。水深は同じく84、5m、ちょうど竿先に下糸の結び目が来る辺りが食いダナのようで、まずまずの80cm級を含む2本を追加し6本。その後、やはりアタリだけは出るのだが、駆け引きしている最中にお隣さんが巻き始めるとこっちも釣られてフワッ!とか、魚掛けると途中で隣人の仕掛けを釣ってしまって、まったく魚が船内に上がらない。終盤11時20分、再び重度のオマツリ発生。序盤と同じで、私が魚掛けてあと20m弱のところで両隣の仕掛けがグチャグチャに絡み合う。コレ仕掛け切らないと無理っぽいですけど!と言っても、隣のお父さん仕掛け切りたくないみたい、も〜時間無いっすけど!?あーめんどくさ!私これで片付けますので切っちゃいますから!再びPE20m切断で本日40m奉納、おかげで次回使えないリールになっちゃったよ。残り20m弱、仕掛け手繰り上げると当然魚は居らず。結局、釣果6本で1本サンマ級は放流、少なく見ても20本は掛けてるはずだけど色々な要因で取り込めないのが多過ぎ。蓋を開けたら、満船オマツリ地獄&こんな日にLTとはナメとんのか!状態。色々な事がすべて裏目に出まくって、船長コレ見てたら怒るかもしれないけど、今回は『2010年記憶から消したいダメダメ釣行』ベスト5入賞!ガックリ疲労感の残る帰り道、歩きながらクーラーの中で氷がカタカタ。なんだか午後から出掛ける気力が失せてきた・・・。


本日の釣果、タチウオ 6本(66〜83cm、45cmくらいの超小型1本は放流)。

【船宿HPコメント】
今日はタチウオはご機嫌で食いは良かったです!しかし、2枚潮で水深も60〜80mと深かったのでオマツリが多かったです・・。そんな訳で通常道具を御用意下さい!(オモリ80号)ライト道具を希望のお客様はPE2号以下でオモリは50号以上を使用して下さい!本日は皆さんオカズはキープ出来ました!竿頭19本・二番手18本・三番手17本で平均10本弱のお客様が多かったです。今日も教至丸さんから新鮮な生サバを頂きました!明日も鮮度抜群の生エサで勝負です! 貴光船長


小型はなめろうで賞味、コレは旨い!/翌日は細切りのお刺身、脂乗ってて味は裏切りません。


こちらはムニエル。貧果なりにまぁなんとか・・・あと1本だけ残ってます。

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