アマダイ、活性イマイチで可も無く不可も無く

9月14日(火)、久比里の巳之助丸からアマダイに行ってきた。
このところ、かみさんのインフルエンザ騒動やら自分も腰痛・風邪と夫婦入れ替わりで体調不安定。今年の夏はこれまで経験したことが無いほどの猛暑だったこともあり、エアコンの使い過ぎや水分の取り過ぎなども手伝って、無意識のうちに体力が弱っていたのかも知れない。無理すれば行けない日も無くはなかったが、この暑さにモチベーション低下気味なのもあった。そんなこんなで珍しく週末2回休んでしまって半月ぶりの釣行である。前夜、ネットで釣果情報を見ると、これまで模様が不安定だった観音崎沖のタチウオがいきなり下浦沖に場を替えて爆発。半日船でトップ20〜30本、一日船では60本近い釣果も!下浦沖で固まってくれれば本格的な秋タチモード、模様が安定してくれれば良いのだが。一方、久比里のアマダイ船も今年は早くも8月下旬からの開幕。クソ暑い中、アマダイって気分にもならず様子を見ていたら、当初はトップ2ケタを記録する日もあったようだが、その後、速潮・濁り潮など潮況が不安定なのもあって模様はイマイチと言ったところ。気持ち的には2つに1つ。う〜ん、どっちにしようかな。久し振りの釣行で少々迷ったが、爆釣の翌日に出掛けてまた激混みPEブチ切れ釣行になったら目も当てられないので、今回はおとなしくアマダイに行ってみることにしよう。 朝、いつもの電車に乗ると目の前にI澤さんのお姿が!?BBSで平日出撃を企んでると書いたものだから、今日出撃するの完全に読んで居られたそうで恐れ入ります。ビンゴでした!しかも、I澤さんも久比里のアマダイとのことで一緒に京急久里浜で下車。定宿が私はM丸でI澤さんはY丸なので、浮気をせずにお互い健闘を祈って分かれて乗船することに。早速、船に乗り込むと既に四隅は埋まっていて先客6名くらいかな、最近、平日でもけっこう乗りますね。周りのお客さんにご挨拶して、左舷トモ2番に荷物を下ろした。さて、お隣Y丸の状況は?ちょっくらI澤さんの様子を見に行くとI澤さんは右舷トモ2番、荷物がけっこう置いてあってそこそこ乗りそうな感じですね。M丸も思ったより多いので、隣のY丸でI澤さんと並んでやろうかな?と一瞬、荷物を取りに戻ろうとしたけど、運悪く?船長と鉢合わせしちゃってアウト。こうなったら浮気はせずに地に足を着けて定宿でやりましょう。


7時40分、いざ出船。小潮だけどけっこう潮位高いですね。


ひと足お先に失礼します!I澤さんも頑張ってください!

その後、ポツポツお客は見えたが大した混雑は無く右舷6名、左舷5名と、空いてる週末程度の人数で7時40分に出船。Y丸のI澤さんに手を振りながら一足お先に平作川を下る。つり丸の取材が入ってるそうで、Y丸も10名くらいですかね?頑張ってください!さて本船、顔見知りの常連さんが多く、右舷胴の間は置き竿の達人M田さん、右舷大ドモにはS水さん、お隣左舷大ドモは昨日から連荘のK間さん。他数名お名前は分からないけど何度かお会いしたことのあるお客さんも居られ、しばし談笑しながらのクルージングである。支給のオキアミは『船丸』なので元々品質は問題無いはずなのだが、残念ながら今日は大ハズレ。再冷凍を繰り返したと思われ、溶けたらベチャベチャ、これじゃダメだわ。取り替えてもらうこともできるかもしれないけど、ちょっと気が引けるし、やはり自前で1パック持参して正解だったようだ。昨日は南西風で蒸し暑かったが、寒冷前線が南下したおかげで今朝は北東気流で涼しい陽気。短パン、サンダル姿もこの気温だと少々頼りない感じもするが、日中は最高気温30度を超える予報なのでまず問題は無いだろう。これからの季節は予報によって衣服を考えないといけない季節である。8時20分、剣崎灯台を西に回り込んで毘沙門沖でスローダウン。毘沙門の港前にワラサ船団が形成され、今のワラサってこんな場所で食ってるの?徐行しながら位置取りを決めると8時25分、ブレーキが掛かって投入の合図。北東の弱風で曇り、海上は凪、水色は薄濁りだがやや透明度があり、これなら悪くは無いだろう。第1投目は水深76m。大ドモのK間さん、昨日、今日と連荘だそうでお疲れさまです。昨日は大島で15m前後の南西風が吹いた影響でここ剣崎沖も大シケだったそうで、乗客6名のうち仕舞には4名がキャビンに入ってしまったらしい。せっかく良型のイナダを水面まで浮かせたが、周りに誰も居らず、仕方なく抜き上げたらハリスが切れたそうだ。そんな状況で本命アマダイは良いはずもなく、前半のうちに中型3本上げて竿頭とのことである。さて、開始早々、右舷で初物が上がり、しばらくするとまた右舷だ。開始1時間経過した時点で右舷で4、5本出たようだが、不思議なことに左舷はゼロ。私もたまにトラギスが当たる程度で本命からのシグナルはまったく捕えることができない。今日は右舷の日ですかね、お隣K間さんと苦笑しながらの序盤戦である。


下浦沖のタチウオ船団。全船同じ方向向いて動かず。バッチリ反応を捕らえているようです。


序盤戦、左舷は本命のアタリ遠く。シケ後の二枚潮とあって本命の活性はイマイチ。

潮周りは小潮の初日で満潮が9時頃、干潮が14時頃の予報。この時間、トロトロと東から西への流れがあって、左舷トモ側が潮先のはずだが、アマダイ釣りは満船胴の間でいきなり超大物が食ったりと、理屈通りには行かないのである。9時45分、潮回り後のブッ込み一発、仕掛け投入後に船尾が右に振られて道糸が払い出して斜めに入った。これはチャンス。底着いたらオモリを50cm程度低めに切って仕掛けを手前にスライドさせるのが有効な誘いとなる。手前に来るとオモリが底に着くので道糸が立つまで何度か切り直すと読み通り本日初のシグナル。玉網のアシストを頂いたがそれまでも無く、29cmの小振りだった。アマダイ釣りに限ったことではないが、ボーズのある釣りでは早めに型を見ることが精神的に余裕を生み出し、その後の釣りを楽にする。水深は70m台後半から深い流しで85mくらいまで。時折、アマダイのタナでゴマサバがダブルで食って来て竿をガタガタ揺らす。30cmくらいの半端なサイズだが、経験上、この時期のこの場所の細っこいゴマサバは脂あるかもしれず、〆てクーラーへお入り頂いた。脂無くてもそぼろか竜田揚げのお惣菜、最悪でも餌にはなるので無駄にはなるまい。話は変わって、ここ2年ほどアマダイ竿にはA社『エアボーンスティック タチ 220F』を使用していて、使い心地は悪くなかったのだが、たまにデカイの掛けても途中ですっぽ抜けたりとイマイチ結果が付いて来ない。竿のせいにする訳じゃないけど、気分を変えたくて、今季はニューロッドを新調である。この竿、メーカーHPで見た瞬間、アマダイに良さそう!と目を付けていたのだが、先日、某釣具店で初めて現物を触ってみたところ、これがイメージピッタンコで速攻お買い上げ。この竿でアマダイ釣らないで何釣るの?ってほどのこの竿、その名もD社『リーディング82 MH225』。初代の『リーディングXA82 190』を所持しておりアマダイにも使用したことがあったけど、張りが強めでどちらかと言うとタチウオ用。後継機種となるこのシリーズは『H195』が先代『XA82』に相当するのに対し、『MH225』はよりしなやかで長さが30cm長い=アマダイ専用竿と言ってもよい。流石D社、グリップ周りの作りも秀逸、調子も想像通りで使用感は抜群。道具は色々好みも分かれるので何とも言えませんが、アマダイ竿をお探しの方がいらっしゃいましたら是非チェックしてみてください。


新調の『リーディング82 MH225』、写真はオモリ80号で置き竿状態。


お隣は2日連荘のK間さん、置き竿とライトタックルの二刀流で本日の竿頭です。

10時15分、1m切ってユラユラ誘ってから一瞬止めて、大きく誘い上げるとダダンッ!また来たね〜。水温があるので、食う時は速めの誘いにも反応するようだ。底を離すまでなかなか良い引きを見せたが、巻き上げを開始するとそんなデカくないか。掛かり所を見て抜き上げたのは35cm級。これを見てお隣K間さんに火が点いたか、10時30分、いきなり2連荘で追い付かれ、しばらくして3本目とあっさり追い越された。今日は潮が動きかけたと思ったら止まったり、かと思えば二枚潮でオマツリが頻発したりもあってアマダイの活性はイマイチ。船中バタバタ続いてアタリが出るような時合も無く、終日何処かしらでポッツンポッツン状態。左舷もだいぶ皆さん型が行き渡ってきたようだが、自分はあれからさっぱりアタリ出せず。密度薄いよな〜。12時を回った頃、1回良いアタリがあったが、ドスッと竿に重さが乗って、こりゃもらった!と思った瞬間すっぽ抜けた。なんだよも〜!上げてれば本日最大だっただろう。意外と良いアタリ出てもすっぽ抜けが多いのがこの釣りである。13時10分、船がエンジンで引っ張った状態から道糸が後方斜めに入り、仕掛けをスライドさせるとヒット。これも31cmの中型で3本目。まぁ、型はあれだけど、この人数で3本上げれば合格点でしょう。30cm台前半がこの場所のレギュラーサイズ。今年は時期がまだ早いせいか45cmを超える大物はあまり聞かれないが、2年前に大物をバラしたあのイヤな感触が未だに腕に残っていて、今年こそ48cmオーバー!それも誘って食わせる、これが目標である。さて終盤、水深65m前後のやや浅みも探ってみたが、さっきから濁った潮が被ってしまって本命の気配まったく無し。アマダイは最後の1投まで分からないので手を抜かずにやり続けたが、ソコイトヨリを追加するに留まり万事休す。14時50分、納竿のアナウンスを迎えた。途中、二枚潮でオマツリ連発の時間帯もあったりしたが、トラギス5尾にヒメはゼロと定番の邪魔者が食わなかったお陰で仕掛けの消費は4組で収まった。船中11名で、取材の方1名ゼロだった以外、他、竿頭4本(K間さん)、3本が4名、2本が4名、1本が1名と平均した釣果で大物も出ず、まぁ釣り的には可も無く不可も無く、普通〜の内容と言ったとこですか。Y丸のI澤さんもほとんど同じで3本、船中10名で1〜4本とのこと。帰りにサバとアマダイ交換してくださってありがとうございました。


本日の釣果、アマダイ 3本(29、31、35cm)、ソコイトヨリ 1尾(26cm)、アカボラ 1尾、カナド 4尾の持ち帰り。他、ゴマサバ 4本はI澤さんへ、クラカケトラギス 5尾はS水さんへ、ガンゾウビラメ 3枚は放流・・・っておいおい、なんか数合わないじゃん!アマダイ 1尾(最大37cm)&ソコイトヨリ 1尾はI澤さんからの頂き物でした〜!

【船宿HPコメント】
甘だい(14日)・・剣崎沖、潮;薄濁り、水温;27度   
今日の甘だいは、剣崎沖65〜80mラインを狙いました。今日は潮の流れも緩やかで釣り易かったです。一時サバの邪魔が入りましたが、本命の活性は良く船中でポツポツ顔が見れました。型は中型中心で、久し振りに全員ゲットでした。今日のトップは昨日に引き続き、東村山市の○○さんが4本、3本が4名、2本が4名、1本が1名で、船中25本のゲットでした。外道はいとより、鬼かさご、ハナダイ、あじ、ほうぼう、さば、かれい、等相変わらず多彩でした。潮が早いのでPEのラインは細目が良いですよ。(功一)


ソコイトヨリとアマダイの刺身、どちらも皮付きの湯引きです。今のアマダイ、意外と脂ありますね。


一晩、ヅケたアマダイに中骨で採った熱々の出し汁でお茶漬け。朝から満足度高いですよ。

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