カイワリ五目、序盤好調、のち邪魔者の猛攻

9月19日(日)、小坪の椿丸からカイワリ・アマダイ五目に行ってきた。
2週間ほど前だったか、すずきんさんからメールを頂き、その内容は・・・椿丸のカイワリ・アマダイ五目の仕立てに参加するんですが、今回は比較的希望者が少ないようで空きがあります。もしよろしければ、ご一緒にいかがでしょうか?とのお誘い。椿丸と言えば1年先まで予約が取れないほどの超人気船宿、釣り物も自分の好きなコマセ五目とのことで二つ返事で参加表明。なんでもmixiの金鯵FSNS主催の仕立船だそうで、固定メンバー+毎回任意に参加者を募って定例的に出船しているそうである。すずきんさんも過去2回ほど参加されたそうだが、1回目は津波警報で早上がり、2回目は現場に行ったものの速潮で釣りにならずUターン、まともにカイワリ狙えたためしが無いそうで・・・。条件揃えば40cm超の大物も出るらしいが、場所が場所だけにまともに釣りができるコンディションに恵まれるかどうかが先ずは問題であろう。朝方、一時イナダ・ワラサを狙うそうで出船時間が1時間早まった。4時15分、すすきんさんにお迎え頂き現場へ向かう。途中、朝比奈で降りるつもりがいつもの習慣で衣笠まで行ってしまったのはご愛嬌、少々余計にドライブしてしまったけど時間的にはノープロブレム、5時頃には小坪港に到着となった。


やおら乗船開始。定員24名の船に片舷5名はちょうどいい塩梅ですね。

本日のメンバーは総勢10名。駐車場に到着されるメンバーの方々は皆さん初対面、ご挨拶しつつメンバー全員揃ったところで釣り座のくじ引き。ナント今回も運良く左舷大ドモを引き当ててしまった。新参者がスミマセン、せっかくなので遠慮なくやらせてもらいます。左舷はトモから私、かんこさん、りえぽんさん、すずきんさん、いとうさんと並び、右舷はトモからまるかつさん、キャップさん、デスラーさん、あられさん、みやっちさん。(すずきんさんありがとうございます!笑)船の大きさからして片舷5名はちょうどいいですね。ただ、この船、大ドモに座ると目の前にロップを掛ける柱(何て呼ぶのかな?)があって邪魔だこと。キーパーの位置も決め難く、30cmズラしてくれれば快適なんだけどなぁ・・・大ドモ引いといて贅沢言っちゃいかんね。乗船時に角氷1個と付け餌のオキアミブロックが支給され、ここまでは普通だが、飲み物2本にキレイに畳まれたタオルまで支給され至れり尽くせり。

最初はイナダ・ワラサ用に『リーディングXネライ210M』、リールは『電動丸1000SP』をセット。ビシはカイワリ・アマダイ五目用に船宿からお借りしたサニービシL130号をそのまま使用。さて、準備も整い6時ちょい過ぎに出船。しばらく南に走ると、目の前に船団が現れた。本船も合流すると6時23分、開始のアナウンスである。海上ほぼ無風でベタ凪、船首は東向き、水色は濁り気味で水深は43〜45m。指示ダナは+2mとイナダ・ワラサにしては低めの指示。何やら昨日辺りから模様が良くないそうで、船長も細め長めの仕掛けを推奨、誰か掛けたら周りの人は道具上げて協力し合ってやりましょう。ってことなので、とりあえずクッション50cmにハリス4号6m、針は伊勢尼10号。小さめのイナダがバカスカ釣れるのかと思ったら実際はそうでも無いようだ。あまり期待できないので、きっかり1時間で見切りを付けると船長。了解しました。さて誰の竿が一番に突き刺さるか!+2mだとどうも餌取りが多いので、+3m、その後、下から10mに絞ってどんどん回数を入れ替える。


朝の1時間、亀城根でイナダ・ワラサを狙ったが・・・。


どの船もお客は多目ですが、沖右ヱ門丸はナント片舷21名!?見るのも恐ろしい・・・。

反応は出たり入ったりしているようで、しばらくすると僚船でひとり、またひとりファイトが始まった。ホントだ、思ったより魚デカイね、ギリギリワラサと言えなくも無いサイズ。アレならいいじゃん、モチベーションは上がるけど生体反応まったくナッシング。上乗りのお兄さんも早く誰か掛けて〜!と発破を掛けるが、船中ウンでもなければスンでも無い。居るには居るんだろうけどご機嫌は最悪のようだ。ベタ凪で潮も何にも無いもん、イナダも食わないとなったらテコでも食わないからねぇ。皆さん置き竿のままマッタリしてしまって、こうなるとコマセも効かずに余計に悪循環。短時間勝負なのでガンガン入れ替えてコマセを振りますよ。特に僚船で竿が入った直後は集中するけど・・・。7時5分、お隣のかんこさん、よそ見してお話中に竿が入ったようで、ずいぶん置きっ放しだったけど、殺気が伝わらなかったのが奏功したか!?隣で殺気を伝えながらガンガンやってる人より、そういう人が釣れるんですよ。じっくりやり取りして上乗りのお兄さんの玉網に収まった。おめでとうございます!ワラサと言ってもいいサイズですね、丸々太って美味しそう。釣れると思ってなかったそうで持参したクーラー小さ過ぎ。上乗りのお兄さんが解体して無事収まった。


やりました〜!かんこさん、ワラサ級ゲット!結局、船中これ1本だけ。

その後、船中何にも無しのまま7時25分、予告通り移動となった。今日は少々気温が高めだが、さすがに9月後半、走れば風は爽やか、しばしの間、まるかつさんや上乗りのお兄さんと談笑しながらのクルージング。50分ほどの航行でスローダウンすると、ここは洲崎沖でしょうか?思ったより千葉県寄り。8時18分、位置取りが決まって開始のアナウンス。南の微風でベタ凪、こちらは潮も真っ青。水深は95mで、底潮が行ってるのでアマダイ狙いの人は1m、カイワリ狙いは2mと低めの指示。私はコマセシャクリスタイルでやろうと思うので、竿は少し短くて軽めの『ショートブレード202』に交換。クッション30cmにハリス4号2mの3本針、針はマダイ針の7号で付け餌はオキアミ。着底したら即座に1m切ってシャクリ開始。3、4mシャクったところでいきなりの魚信。ガクガクッという手応えと同時に食い上げるような動きが加わり何だろう?カイワリじゃないね。ビシを回収すると赤っぽい魚影が2つ。取り込んだのはキントキの一荷。のっけから怒涛の食いで周りの皆さんも巻き上げ中。沖メバル、キントキ、レンコダイ、ウマヅラ、アカイサキが船上を乱舞。誰かが取り込む度に、ハイ!メバルの一荷!キントキの一荷!とマイクで煽る船長。


さて、場を替えて洲崎沖、お楽しみカイワリ・アマダイ五目の始まり。

2投目もシャクリ上げるとすぐに魚信。今度は沖メバルの一荷。そんな中、右舷のまるかつさんは身餌で根物狙い、お隣かんこさんは底付近で誘ってアマダイ狙い。指示ダナは2mとのことだけどシャクルと高いタナでは8mくらいまで生体反応がある。ただ、餌がオキアミなので食い逃げのアタリも多く地団駄。水深があるので入れ替えが少々かったるい。イカタン持って来りゃよかった。上乗りさん情報だとウィリーでもカイワリの実績があるそうなので、ここでハリス2.5号2.8mのウィリー4本針仕掛けに交換してみたが、いきなりゴマサバのトリプル。次いでヒメの一荷と良い魚が食わない。何故だ!しばらく我慢してみたがダメ。まともな魚は沖メバル1尾で餌釣りの方が明らかに魚の反応が早く、良い魚が食ってくるようなので、再び餌釣り仕掛けに戻す。最初の2、3投の勢いまでは無くなったが、沖メバル中心にポツポツとクーラーは賑やかに。ミヨシ2番のすずきんさん、良型キントキの一荷などあって好調、今日はボリューム行きそうですね!何度か回り直して水深100m前後の流し。9時ジャスト、右舷胴の間、デスラーさんに船中初カイワリ、おめでとうございます!その直後、私にも良さ気なアタリ。底上5mくらいで食わせたが何だろう。


序盤、海底の活性高く、こりゃスゴイぞ!と思ったのも束の間、次第に怪しい状態に・・・。

サバっぽく刻むけどちょっと違うような。お隣かんこさんは竿の動きを見ながらカイワリじゃないかと。ビシを回収すると上乗りのお兄さんがカイワリ、カイワリ〜!ヨッシャ、無事玉網に収まったのは小振りながらも本命カイワリ。こりゃちょっと時合かな?と思ったが、そうそう上手くは行かず後がまったく続きません。9時半頃になると、流し替えてのブッ込みで生体反応出なかったりと、ちょっと首を傾げるような怪しい兆しが見え始め・・・大流ししているうちにサバが寄ってしまって避難。潮型も何となく二枚潮っぽくややオマツリが増えたりと、海底の状況はイマイチ。次第にシャクれどもシャクれどもヒメしか食わない。3本針に3尾着いてしまうと仕掛けがチリチリパーマでオシャカ。替えたばかりでこれには閉口である。で、やってるうちに最後はサバの猛攻と化して避難。気が付けばヒメの猛攻のちサバの猛攻の繰り返しとなってしまって二大邪魔者との戦い。11時過ぎ頃に一瞬だけ良い魚が顔を出す流しがあって、この時は船中良型のレンコや沖メバルなどが続いて、私もヒメを避けて8mくらいの高めでようやく沖メバルを食わせたりしたが復調までには至らず、またしてもヒメ&サバの猛攻。


中盤以降はヒメとサバの猛攻に閉口。まるかつさん、根物狙いも大物からのシグナルは遠し。

仕掛けの在庫が怪しくなってきたので、序盤に使ったウィリー仕掛けを再び繋ぐと、いきなりサバが4本パーフェクトで苦笑。サバも底付近で食って来るし、2、3本着くと引きが相殺されて、もしや?みたいな動きに感じるのだが、上げると尽くサバサバサバ!どうにもこうにもヒメとサバしか食わん!12時20分、コマセお代わりのついでに沖上がりの時間を聞くと、あと10分とのこと。なんだ、もう終わりですか、少しだけお代わりをもらい、釣り座に戻って3回入れたけど最後までヒメヒメヒメ。そのまま12時30分、撤収のアナウンスとなった。最初の勢いからして、今日はどうなることかと思ったけど見事に減衰、中盤以降はぜんぜんダメ・・・とは言っても、本命船中2枚中1枚をゲットできたのだから贅沢は言えないね。初めての椿丸釣行、9時半のカップ麺サービス、帰港してからのおにぎりと沢庵セット、烏賊の一夜干しのお土産まで付いてサービス満点。船長も上乗りさんも気さくで親切、流石の人気船宿です。まるかつさん、かんこさん、すずきんさん、皆さん、本日はありがとうございました。また機会がありましたらよろしくお願いします!


本日の釣果、カイワリ 1枚(29cm)、トゴットメバル 9尾(19〜25cm)、チカメキントキ 3枚(32〜33cm)。他、ゴマサバ (35cm前後)5本だけキープ、ヒメはも〜ウンザリ、もちろん全部放流。

【翌日の食卓】

一日寝かしたカイワリのお刺身。何度食べても旨い!一言で表現するならば、脂の乗った超高級アジって感じですか。
船長おすすめ、キントキの炙り。これはイケます!やっぱりこの魚も皮ぎしに旨みがありますね。



こちらは皮を引いたキントキのお刺身。炙りとはまったく異なる食感で甲乙付け難い。こちらの方がもっちりした感じで甘味を感じます。
キントキに美味しそうな肝が入ってたので塩焼きで賞味。酒の肴には最高ですね!


キントキの兜煮。キンメのような脂っ気はありませんが、身がけっこうありますよ。もちろん目がご馳走。


船宿HPから借用。見事な遠近法マジック!?(笑)

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