KOBIさん主催フグ仕立、お天気には勝てず

9月23日(木)、品川港南の丸長からフグに行ってきた。
今回で3回目となるKOBIさん主催のフグ仕立船。過去2回は鴨居の一郎丸からの出船で、いずれも白子の季節。第1回は昨年7月、天候にも恵まれそこそこに釣果も上がって、こんなに(ビニール袋2つも)白子持って帰ったらツーフーまっしぐら!と嬉しい悲鳴を上げながらも連日の白子料理に舌鼓。第2回は今年の6月、この回はそもそも大貫沖が不調なのもあったが、沖からのウネリとぶっ飛び潮に苦戦して、結果、白子を持たない小型中心にチョボチョボの寂しい内容となった。できれば秋の数釣りシーズンにできるといいんですけどねぇ。そんな希望を叶えるべくKOBIさんも色々当たってくださったようだが、この時期は諸事情もあってフグの仕立は難しいとのこと。半分諦め状態のまましばらく経った8月の下旬、KOBIさんからメール着信。9/23(祝)、品川の丸長の船を確保しました。秋の反応釣りの頃なので爆釣確実!?諦めかけていたところに朗報。メールを開封するや二つ返事で参加表明。しかも後で聞くと、当日は乗合で使っている大型船を出して頂けるそうでナントも有り難いお話、KOBIさん&船宿さんに感謝!

当日の朝、横浜で東海道線に乗り換え品川に向かった。釣りに行くのに通勤で使う路線で会社より北上するってのも妙な気分だが、まぁそんなことはこの際どーでもいい。6時15分に品川駅港南口でKOBIさんに拾って頂き船宿へ。お迎えありがとうございます!到着すると既に大半のメンバーが店先に集まって居られ、4日前にお会いしたばかりの方、久し振りにお会いする方、初めてお目に掛かる方も居られてご挨拶がてら談笑タイム。本日のメンバーは14名だそうで、みのさんがまだお見えにならないが、集合時間を回ったところで釣り座の抽選くじ。私はまたまた四隅を引き当てて左舷ミヨシ。1回目が右舷ミヨシ、2回目が右舷大ドモ、今回が左舷ミヨシで、先週のカイワリ五目の日には左舷大ドモ引いてるので、仕立船ここ4回でオール四隅とは!?だがしかし、今日はこのくじ運が吉と出るのか凶と出るのか、現場で釣りを始めてみるまで知る由もなく。早速、船に乗り込むと想像通りの大型船、この船に片舷7名とは楽チン。舷も高くて安心感がある。これだけで釣れそうな気がしてくるけど、今日は一にお天気、二に速潮、懸念材料は兎にも角にもこの二つ・・・。


出船準備中、超大型船に13名とは贅沢。これで釣れれば言うこと無し!なのだが・・・。

前線の影響で昨日は南西強風となったが、本日はこの前線が南下する予報。東京方面は既に北東気流に変わって薄ら寒いほどの陽気だが、大島の方では未だ南西強風。前線が下がって北側に入れば北東風に変わるはずだが、その後、時間の問題で10mを超える強風となり、雨を伴って大荒れとなる予報。何時まで持つかな・・・。準備も整い7時に出船。結局、みのさんは来られないそうで右舷7名、左舷6名の13名。右舷前から、マルッチPPさん、花王迷人劇場さん、とめきちさん、fu-goo-logさん、KOBIさん、マサさん、みさきさん。左舷前から、私、マッチョシゲさん、うぞっさん、たー坊さん、すずきんさん、コンチャンさんの順。お隣はマッチョシゲさん、これまで何度と無くご一緒させて頂いておりますが、お隣で釣りするのもしかして初めてかもしれませんね。よろしくお願いします!運河を進むとまず目の前に現れたのがレインボーブリッジ、そして対面はお台場、釣りに来てこの景色は意外というか何というか、まさしく大都会東京のウィーターフロント。東京港の沖堤には黒鯛狙いの釣り人の姿。この天気で濁り潮、いかにも釣れそう。船は東京港を出ると巡航速度で快走。この船、船体もデカイけどスピードも速い。


いざ出船。運河を出ると目の前にレインボーブリッジ、対面にはお台場と大都会東京のウォーターフロント。

北東風のため、左舷は飛沫を被りながらの航行。途中、大きな雨粒が落ちて来て余儀なくカッパを着させられたが、空の色も不気味なまでに真っ黒な場所と薄日が差す明るい場所が混在しており不安定さを物語る。航程1時間10分、第一海堡からやや富津寄りに回り込み、位置取りが決まるといよいよ開始のアナウンス。北北東の風で曇り時々雨交じり。この時間、大した風は無いが、沖で吹いてる影響か船体はトモ寄りからピッチング気味。水色は薄濁りで水深は9m前後。開始早々型が出たようだが誰だろう?後で聞いたら左舷大ドモのコンチャンさんだそうで、仕事早過ぎますよ〜!のっけからミヨシ席は揺れとの戦い、微細なアタリに即アワセのフグ釣りには難しいコンディションだが、この後、海況が好転する要素はまったく無い。10分ほど経過した頃、初めてアタリが出たが空振り。回収するとアルゼンチン赤エビの殻を剥いた部分がやられている。ちなみに船宿の標準餌はアルゼンチン赤エビで¥500/10尾。最初、船宿で購入するつもりだったが、前日、会社の近くの魚屋さんを物色したら大きめのが¥490/10尾だったので3パック購入。それに甘エビ20尾くらい入って¥210と安かったので食わせ用に購入し、前夜のうちに下処理して持参。


序盤は風も大したことなかったのだが、肝心のフグ様が食わない!お隣はマッチョシゲさん。

大潮の3日目で干潮が10時47分の予報。この時間、下げ潮のはずだが現場は緩い上げ潮と思われる。開始10分後くらいにうぞっさんに左舷2尾目が来たけどアタリが続きません。程無くピリピリっというシグナルにアワセるとドスッ!やっと来たよ!だがしかし、巻き上げると海面でグルグル走り回って正体はゴマサバ。なんだよも〜!食わせの一番上針に食い付いてきた。俄かにサバの群れが回ってきたようで船上バタバタ。その後、ダブルで掛かって来て仕掛けグチャグチャ。あっそっか!食わせ針の餌外せばいいのか!気付くのが遅かった。このサバ、35cmくらいあって普段だったら持って帰るんだけど、船宿で500mlのペットボトル氷1個しかもらわなかったので、いくら涼しくなったと言ってもキープは諦め。途中で上がっちゃうフグも居るし、フグ以外の魚が釣れることもあるので欲を言えばまともな氷が欲しいところ。次回からは自前で持って来よう。8時45分、再びピリピリっというシグナルにアワセるとドスッ!今度は本物。25cm前後の普通サイズでひとまずホッ。ホント、アタリ少なくて厳しいね。

1匹釣れた直後、KOBIさんが様子を見に来られ、5回当たって1匹だって。どうやら右舷もパッとしない様子。更に10分ほど経過して9時少し前、再びドスッと乗って2尾目もほぼ同サイズ。お隣マッチョシゲさんにも初物が来て、船中、忘れた頃に誰かがポッツンと上げるが、どう見ても秋の寄りフグといった模様では無い。ちょっと天気も荒れ気味で、こういう日の方が活性上がるかな?なんて期待したけど逆のようだ。9時台、だんだん上げ潮が効いてきて釣り難さが増幅。風はたぶん北北東で流れは海岸線に沿って東南東から西北西。船首を風向きよりやや東向きに立ててバランスを取る格好と見え、船首が常に左に振られるため、スラスター入りっ放しで右に立て直す。従って、仕掛けを足元に投入するが、着底時にははるか前方に払い出してしまって道糸が立つ時間が作れず、その後も出っ放しで止まる間が無い。右舷の人は逆で、すぐに道糸が船下に入ってしまってやり辛いだろう。マルイカやイサキなど場所に船を着けて釣る種目ではよくあることだが、こういう日のミヨシ席は最悪である。アンカー入れてしまえば状況も違うのだろうけど、海苔ひび周りなので投錨せずにエンジン流しである。


次第に北東風ビュービュー&上げ潮ぶっ飛び。PE1号&オモリ10号じゃ釣りにならず。

結局、9時台はサバフグが1匹釣れただけで餌もほとんど取られず低調。お隣マッチョシゲさんは3尾、4尾と地味ながらも着実に数を伸ばす。この状況でアタリ出せるなんて流石の一言。この辺が経験の差だろう。10時台に入ると急に風速が上がってきた感じ。体感では10時半頃を境に10mを超えてきたと思われ、ただでも道糸が立たないのに速潮に拍車が掛かり、仕掛けはあっという間に遥か彼方へ。強風で道糸と穂先はバタバタ落ち着かず、道糸1号、オモリ10号しか用意できなかったが、後で聞いたらKOBIさんは道糸0.5号、オモリ15号だもん。この条件で釣るには速潮対策は必須。もはやタイミングで空アワセしかできず、それも3、4回が限界、回収して足元から入れ替えと忙しい。10時40分、空アワセにズンッと何かが掛かった。すかさず余計な道糸を巻き込むとグングン!やったよ!魚だわ。ちょっといいかもよ!程無く海面に浮上したのはナント見覚えのある!?そのままヨイショ!抜き上げたのはトラフグ〜!まさか2回連続で釣れるなんて夢にも思わず。釣った本人がビックリだったが、船上大ブーイング・・・ってのはウソだけど、また釣ったのぉ?あぁ視線が痛い。刺激しないようにしばらく大人しくしてよっと。


ナント、2釣行連続のトラフグゲットで船上大ブーイング!ではなく祝福の嵐!?(笑)

11時台、潮ぶっ飛び&風ビュービュー。釣れる気もせず惰性でシャクってるだけの世界。ところが11時半頃、ター坊さんにヒット、続いてうぞっさんにヒット、そしてお隣マッチョシゲさんにヒット!次はオレの番と穂先に集中するとピクピクピクッと久し振りのアタリだったがスカッ!バカモン!空振りしたぞ。あ〜も〜!すぐに餌付け替えて入れたけどダメ〜。この一瞬、フグの群れが船下を回ったようで、後で聞いたら右舷ではこの時合だけでKOBIさんが4尾、fu-goo-logさんも2尾続いたそうで、もしかして今日イチのサービスタイムだったの?唯一のアタリ空振ってちゃしょーもない。実はこの後、餌3回くらいやられたんだけどアタリまったく分からずダメダメ状態。トラフグ釣るとその後ドツボの法則はホントかもしれない。12時、もうワケわかんない、お先に道具畳ませてもらいます。風速15m以上あるんじゃない?たぶん上手の方はぶっ壊れていると思われ、まともに帰れるのか心配になってくる。自主納竿して船上を徘かいしていると、すずきんさんとたー坊さんにフグ、まったくシブトイ人たちだね。そして12時30分、やはり上手がシケているとのことで、船長は早上がりを告げた。


12時半、無念の早上がり。上手は予想通りのぶっ壊れ状態により港まで約2時間。

私はさっさと荷物まとめてブリッジの特等席を確保。案の定、カイホの北側から羽田の近くまで、なかなか見たくても見れないほどの大シケで当然まともに走れず、時折、船底を大きく叩きつけて船体まっ二つに折れないのか?と思うほど。2時間近く掛けてやっと帰港すると今度は土砂降りの大雨。凄い天気だねぇ。船長の計らいで桟橋の隣に着いてる屋形船で雨宿りさせて頂けることに。お茶を出して頂いた上にアサリやホンビノス貝のお土産まで頂きありがとうございます。うぞっさんが7位賞にTシャツを提供してくださって、早速一人ひとり成績申告。竿頭は7尾で流石KOBIさん、2位は6尾でマッチョシゲさん、3位は5尾でコンチャンさん・・・6、7、8位が3尾で同数、タ−坊さん、みさきさん、私でジャンケンの結果、『ドッドッドリフの大爆釣Tシャツ』はタ−坊さんの手中に。おめでとうございました!そんなこんなで軽い反省会のあとお開きとなった次第。予想より天気の崩れも早く、フグ様もご機嫌斜めで厳しい内容でしたが、皆さんとご一緒させて頂き大変楽しかったです。また機会がありましたら是非参加させてください!

P.S.
お土産に頂いたアサリとホンビノス貝、どうやって食べようかな。アサリはオーソドックスに味噌汁と酒蒸し、ホンビノス貝はバター炒めにでもして頂きますか!それはそうと、家に帰ったらホンビノスって名前がどーしても思い出せずに頭の中で七転八倒。いくら頭をひねってもホンジュラスとホンジャマカしか出て来ず、ホンまでは合ってるはずなんだけど・・・で当日は諦め。翌日、参加メンバーのブログを拝見してスッキリ〜!(笑)


本日の釣果、ショウサイフグ 2尾(25cm前後?)、トラフグ 1尾(33cmくらい)、サバフグ 2尾(20〜23cmくらい)。他、ゴマサバ 5、6本、キュウセン 1尾、ギンアナゴ 1本、イイダコ 3杯は放流。トラフグはバケツで泳がしてたら、上乗りさんがやってきて、帰ったらすぐやってもらうように専門の職人さんを手配しておきましたので、クーラーに入れといてくださいと言われ、完全にVIP待遇でしたね〜。(笑)

【船宿HPコメント】
9/23(木) 曇りのち雨 ポイント:大貫沖 水深:8m前後 水温:26.5℃ 潮色:薄濁り
サイズ:16〜32cm 数量:0〜7匹
本日はKOBI様の仕立船での出船でした。朝は雨も降らず良かったのですが、フグ様のご機嫌今ひとつ・・・。おまけにお昼近くになり北北東の風が強まり中ノ瀬付近は時化てると仲間の船から連絡をもらい午後12時30分に早揚がりさせて頂きました。大貫から桟橋まで2時間掛けて帰って来ました。


12時の天気図。秋雨前線が活発化し、南海上から台風12号が北上中。


当日の第二海堡の風向と風速。10m超えた辺りで釣り辛く、14mで限界超えですね。

【料理色々】

ショウサイフグの炙り・・・KOBIさんに頂いたスダチを添えて。すっかり我が家のお気に入りです。
サバフグの天ぷら・・・穂紫蘇の天ぷらとともに。コレ、塩で食べたらバカウマです。サバフグ捨てちゃダメですよ!


ホンビノス貝のバター炒め・・・火を通し過ぎると硬くなるとのアドバイスでしたので、その辺り気を付けたら美味しくできました。殻ごとお湯でサッと茹でて口が開きかけたところで身を取り出し、オリーブオイルとニンニクで炒め、最後にバターで風味付け。けっこう立派な身が入ってて食べ応えありました。
トラフグのあらで湯豆腐・・・身は入ってませんが、いい出汁が出ますよ。骨の周りの身も美味しいです。


トラフグの皮の湯引き・・・皮は魚が大きくないので薄いせいか、湯通しして氷水で締めたのですが、ゼラチン質が強くて上手く切れず、切った後もお互いがくっ付いてしまって団子状に。イマイチ上手く行きませんでしたね〜。上手くやるコツでもあるのかな。
トラフグの炙り・・・本体は刺身にしてもお店みたいに薄く切れないですし、なにしろ炙りがお気に入りですので、思い切って半身を2柵、バーナーで炙ってショウサイの時より薄切りにし、頂いたスダチと醤油、赤柚子胡椒(唐辛子ベース)で頂いたら抜群。歯応えと味の濃さが違いますね。

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