午後LTアジ、潮速く難易度高いが活性は良し

9月26日(日)、新山下の渡辺釣船店から午後LTアジに行ってきた。
台風12号の影響もあって2日続いた北東強風シケも土曜日の午後になってようやく回復・・・ということで今週末は余儀なくシケ後の日曜に出撃である。そんな天候により前日は出漁している船も無く情報ゼロ。このケースで一番の懸念材料は急激な水温低下だが・・・。潮周りを見ると中潮の2日目で干潮が12時14分、満潮が18時3分と午後からアジに行きなさい!と言わんばかりの潮周り。確か前回やったのが8月29日なのでちょうど中1ヶ月、そろそろ食べたくなってきた頃でもあり、今週はLTアジ午後船に乗ってみよう。午後船に乗ると言っても朝は釣りに行く時間には目が覚めてしまうので、午前中、たっぷり仕掛け作りや他のことに充てられるのも午後船の良いところ。ただ、帰宅時間が一日船より遅くなるし、釣れば釣るほど後が大変になるってのはあれども、後が大変じゃないアジ釣りってのもちょっと寂しいし、後がどんなに大変だろうとアジ釣りはやはり大漁の方が仕事の達成感は大きい。さて、11時20分頃に船宿に到着すると私が一番乗りでちょっと早過ぎたかな。桟橋で待つこと15分、午前船が帰港。お客さんは片舷5、6人づつ。状況を聞くと、最大38cmと型はデカかったけど数は頭で20尾台とイマイチ伸びなかったようだ。場所は南本牧の外側だそうで、あそこは水深もちょっとあるし、潮の当たりも良い場所。護岸際の駆け下がりをエンジン流しで攻めるので、絶えず水深の変化もあって、LTアジとしては難所のひとつである。


いざ出船。右舷3+1名、激混みもなんだけど、コマセの効きからするともうちょっと人数欲しい感じ。

左舷は親子連れの3名を含む5名が入られ、ブリッジ横に午前から通しの常連さんが居られてトモ寄りはガラ空き。右舷はオモテ側にやはり親子連れの3名、ブリッジの横に船長の道具が立っていて、大ドモに私の4名だけ。混雑もなんだけど、コマセの効きからするともうひと声乗って欲しい感じもある。準備も整い12時27分に出船。結局、あれからお客さん増えなかったので、船長の道具の隣まで釣り座をスライドして他のお客さんとの間合いを少しでも詰める作戦。12時45分、南本牧の外側、北東寄りの角を過ぎた辺りでブレーキ。何度か旋回して位置取りが決まると開始のアナウンス。南の弱風で晴れ、海上は航路からの曳き波と護岸からの返しで船体はゴロンゴロン。水色は澄み気味、水深は25m前後。スパンカ畳んだまま船を護岸と平行に着けて船首は北東向き。道具を入れると既に上げ潮が効いており、道糸がミヨシ方向にぶっ飛ぶ。潮が効いてるのでタナは1mくらいの低めとの指示。エンジン流しのため船の前後動があり、タナを切ったつもりでもビシがストンと底に着いてしまったり、逆に吹き上がってしまったりと予想通りの釣り難さ。5分ほどやったところで回収指示。徐行で護岸の中央付近まで移動すると、今度は船首を南に向けて再開。道糸は抱え込み気味に大きくトモ方向に入る。水深26mのところ着底までに32〜36m引き出され、底潮も速いため何度底を取り直しても40号ビシでは糸は立たず出て行く一方。人数少ないって言ったけど、この速潮じゃ混んでたら大変だった。


場所は南本牧の外側。ここは傾斜がキツく、エンジン流しで攻めるためLTアジとしては難所のひとつ。

底を取ったら1m巻いたところでコマセを振ってキープ。何度かタナを取り直すと本日初のアタリ。13時ジャスト、取り込んだのは23cm級の一荷。コロコロ丸くて美味しそうなアジだ。タナいくつで食いました?と船長。1mか1mちょっとですかねぇ。良い反応出てますので、1mくらいでやってみてください!とアナウンス。次の投入でも再びアタリ。釣り難いは釣り難いのだが、海底のアジは活性が高いようで、上手く道具をコントロールしてコマセと仕掛けが食いダナで同調できさえすればアタリは出るようだ。この場所は何度やっても簡単ではないが、今日は潮がガンガン効いてるので余計に難易度が高い。それでも、船中だいぶ行き渡りつつあり、ご家族連れもとりあえずお父さんだけは型を見ただろうか。船が下がって不意にタナが下がると次の戻しで海底を引きずってしまい根掛かりも発生するが、仕掛けが吹き上がってしまうことの方を懸念して、今日は針の自重がやや重めのビシ針11号仕掛けを使用している。この状況、多少の根掛かりは止むを得ないだろう。釣りが難しいだけに入れ食いとまでは行かないが、色々やってみた感じ、1mでキッチリ振って、ゆっくり低速でスライドさせるような誘いを入れると、途中でゴゴン!と当たるケースが少なくなく、この時間、この誘いで良型のイシモチも食って来て有効である。初物ゲットから1時間経過の14時、まずまずサイズのアジが16尾にイシモチ数尾、カサゴとお土産は確保したが、スイッチON時の爆発力のある釣りには到底至らず。


実釣開始時には既に上げ潮ガンガンの激流。底潮も行っててアジの活性は高かったが・・・。

左舷の常連さんが様子を見に来て、入れ食いだろ!?と言われるが、いやぁそうでもないですよ、ちょっと難しいです、と私。コマセの効き方の関係だろうか、左舷はコマセ振らなくてもアタリ出るほど活発らしいが、右舷は船長の道具出てるけど船長は速潮のため操船で手一杯、オモテの親子連れとの距離が遠いのもアタリの出方に影響あるのかな?時間とともに底潮が弛んできて、着底後、何度か底を取り直すと道糸のマーカーが30mを切るくらいまでは立てられるようになってきたのだが、依然、上っかわはぶっ飛び状態のため、船の前後動は開始時と大して変わらず、かえって海底の仕掛けの状態がイメージし辛い。この時間、序盤と同じくタナ1mでやってるとカサゴが続けて食って来たので、これだと仕掛けが這ってしまっているのだろう。さてどうしたもんだか、底潮が弛んできたと同時にアジの食いも落ちてきたような感じもあり、14時台、15時台は完全に伸び悩みモード。この状況を何とか打開すべく、色々パターンを探ってみたりするけど、簡単にはアタリが出ず。う〜ん、難しいな。単にアジが食わなくなっただけの話なのか?自分の釣り方が悪いのか?時間もそろそろ大詰め、足踏み状態の15時50分、船長から回収指示。おっ?この時間から移動か?船は南本牧を回って根岸湾方向に走る。移動中、バケツの魚をクーラーに仕舞うとアジが33尾で最低ノルマは達成、27、8cmのが何尾か居て平均23cmくらいか、苦戦気分の割にボリュームはあるかも。他、イシモチ7尾、カサゴ4尾、サバ3本と賑やか。


16時、根岸5番ブイに移動。最後の30分、小振も交じったが怒涛の入れ食いで一気に数が伸びる。

16時ジャスト、根岸湾口の根岸5番ブイの周りに着けると迷わず再開。東の風やや強まって曇り。船長はスパンカを上げて船を風に立てる。早くも今晩からお天気下り坂の予報だが、この時間、徐々に怪しい空模様。水深19mで底は平ら、流れはほとんど何にも無いので、さっきまでの難易度とは雲泥の差。しかも1投目からアタリ。取り込んだのは少々小振りだったが、タナを取り直した直後、食うまでの間が短かったので、これはもしや?良い反応出てるので、当たらない人はどんどんコマセ振ってみてください!そんなアナウンスが流れる中、再びアタリ。1mで4回振って2mで2回追い振りすると1、2秒でアタリ。これはもはやスイッチONか。ここから最後の30分、怒涛の入れ食い大会。やや小振りも入るが23、4cmのも交ざってこりゃスゴイ。着け餌は青イソの頭の硬い部分を1cmくらいに取れ難いように装着。餌着け替えずに何匹釣れるか!コマセも半分残っていれば足さずにブッ込む。次第に振っている最中にドドドドッ〜!1尾で上げるのもったいないので一荷狙い。手前マツリなどのトラブルを起こさず、決められた時間に同じ動作を何回できるかの勝負。頭の中、真っ白の入れ食い状態。振ってる最中に1尾まとわり着いて構わず振って2mまで上げると2尾目、3尾目が追い食い。このまま食いは止まずに16時30分、納竿のアナウンス。記憶によるとトリプル4回、ダブル7回、シングル9回で、30分で20回入れて35尾ゲットは瞬間最大尾数の自己記録かもしれず。中盤まではやや苦戦気味に推移したものの最後はマシーンと化して気分スッキリ。船長の描いたシナリオ嵌って、ズッシリ重たいクーラーが腰に堪える帰り道であった。


本日の釣果、マアジ 68尾(16〜28cm)、ゴマサバ 3本(35〜38cm)、イシモチ 7尾(23〜29cm)、カサゴ 4尾(17〜20cm)。マアジは20cm未満10尾だけ、平均22、3cmで外道も多く、クーラーの嵩は前回より多かったです。

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