マダイ、餌盗りとソーダの猛攻で振るわず

10月2日(土)、金沢八景の米元釣船店からマダイに行ってきた。
術後、予定よりだいぶ早く?復帰を果たした釣友Iさん(釣り人って我慢できずにみんなそうなんですよね〜、笑)、9月18日の再開第一戦が凄かった。マダイ1.5Kg頭に5枚、ワラサ7本、イシダイ1枚、その他、バラシ多数とリハビリ釣行としては釣り過ぎ?翌週もマダイ2Kg頭に4枚、ご婦人にもうマダイは要らない!と言わせしめるほどの絶好調。身近にこういう話を聞かされると私も嫌いじゃないので当然ウズウズ、トコヤさんのマダイ好調情報にも誘われて、今週は久し振りにマダイ釣りに行ってみることにした。シャクリの達人トコヤさんによるとオキアミ餌の定点シャクリもこの時期マダイがよく反応するとのことで、この釣りやろうと思ってもこれまでなかなかできなかったので、今回こそはシャクリ用の道具持っていこうかな・・・と企んでみたが・・・。話は変わって、今年の夏くらいから?東京湾の神奈川県側ではコマセ使用量の規制が厳しくなって、どの範囲の地域にどのような規制を設けたのか、その内容や効力に関しては勉強不足で具体的には分かりませんが、船宿HPなどを色々見た感じ、どうやらオキアミは一人一日3Kgまで、アミコマセ含めても5Kgまで?ってのが相場のようだ。だがしかし、船宿によってきちんと遵守している店とそうでもない店があったりするのが実情のようで、その辺の絡みもあって、最初、規制が緩めの別の船宿にシャクリ道具持参で釣行するつもりだったのだが、ナント!Iさんが前日に様子を見に行って下さったら、すでに札が左右4枚づつくらい抜けてるとのことで、急遽、混雑を嫌って米元丸に変更と相成った。前夜に左右ミヨシ席を確保してきて下さったそうでホント頭が下がります。


規定によりオキアミ3Kg、アミコマセ2Kg、付け餌用ブロック2個。一日でこれだけ、お代わり一切無し。

米元丸の支給コマセはきっちりオキアミ3Kg、アミコマセ2Kgで追加は無し。それじゃコマセシャクリやって遊んでる場合じゃないので、通常のマダイ道具だけ持参することにした。いつも通りに京急の一番特急に乗り込むと、予定通りIさんもご乗車で一緒に船宿に向かった。到着すると受付を済ませて淡々と準備を開始。いつもは右舷のIさん、今日は釣れる予感でもしたのか左舷に入られるそうで私が右舷ミヨシに。お客さんポツポツ来られたが皆さん常連さんばかり。右舷4名、左舷5名の9名と船宿さんとしては少々アレでしょうけど、釣り人的には釣り易い人数に落ち着いてくれて助かった。乗船券と引き換えに餌の配給となったが、これが噂通りのオキアミ3Kg、アミコマセ2Kg、付け餌用2ブロックだけ。パッと見、エッ?である。従来の半分か松輪の船で使う量からしたら半分以下だろう。一日コレぽっちでやらなきゃいけないのか。コマセの量に合わせてFL80号(黄色いヤツ)ではどうですか?船長に聞くと、大きさ変えちゃうと潮受けが変わっちゃうので、船中LだったらLで統一した方が良いとのこと。了解しました。ちなみにサニービシの下は全閉、上は全開にして1回で詰めるのはオキアミを半分くらい。底から4m、7mで振ってタナまで巻き上げるが、タナの取り直しはせず、餌盗りも多いので一回で回収するようにとの指導。コマセの量が決まっちゃってるので、当然釣り方も考えなきゃならない訳で、今までのように下からバンバン振ってタナまで持ち上げるような釣りは事実上NGってこと。しかも、従来は比重の高いアミコマセを主体にオプションでオキアミを混ぜて使うのが、潮が速い上に流し釣りをしない久里浜沖のマダイ釣りにはむしろ適していると考えていたが、オキアミ主体のしかも半分程度しか詰めないコマセワーク?いったいどうすりゃいいのか・・・。


しょっちゅう見ている久里浜−金谷フェリーですが、改めて間近で見るとデカイです。

7時15分に出船。40分ほどの航行で久里浜沖、浦賀水道航路1番ブイの西南西沖でスローダウンすると、旋回から位置取りが決まってブレーキ、8時ジャスト、第1投のアナウンス。北東の風で晴れ、海上は風が弱いため航路からの曳き波の影響で船体はローリング。水深は道糸のマーカーで45m前後、水色は薄濁り。仕掛けはハリス2.5号8mの1本針、針はIさん御用達、刺さりも強度も抜群、モリゲン『超人マダイ7号』。最近、私もコレ一辺倒。潮周りは長潮で干潮が5時20分、満潮が13時30分頃の予報、この時間、上げ潮が効いていて左舷ミヨシ方向への流れ、我が右舷ミヨシは左斜めに抱え込み気味。なるほど、これは読み通り左舷有利の潮ですね〜。第1投で私がまだコマセを振っている最中、早くもTさんにヒット。上がったのは35cm級のウマヅラでおかずゲット、仕事早過ぎますよ〜!開始10分くらい経ったところ、左舷トモ2番で1枚上がったようで、これが船中初物。ハイ、1枚出ました!と船長。一日持たせるにはどれくらい使っていいのか、コマセ使用量のペースが分からず戸惑い気味。このところソーダが多いらしいので、とりあえずビシカゴの下2、3cmくらいアミコマセを詰めて、その上からオキアミを半分ほど被せて、落下時にアミコマセが出ないよう配慮。ただ、振りの強さとかコマセの出方とかが、これまでと違ってイメージできず半信半疑。釣れちゃえばそれが正解になるのがこの釣りではあるが、今のところ何にも無いので何にも分からず、手探り状態が続く。しかも、海底は餌盗り軍団の猛攻で付け餌が2分も持たず、タナを取ってハリスが馴染んだ一瞬が勝負で、必然的に入れ替えは早めとなる。


序盤戦、流石Iさん、仕事が早い。玉網に収まったのは800g級。今日の中では大きい方でした。

8時50分、Iさんの竿が入った。これはタイっぽいですね。難無く船長の玉網に収まったのは800g級の綺麗なマダイ。タナはプラス5mとのこと。それくらいのサイズでいいから3、4枚釣れると嬉しいんだけどなぁ。続けてもう1枚、そして2枚とヒットするのはすべて左舷、どういう訳か右舷はまったく食わないもんね。開始から生体反応が何にも無いんだけど、上げると餌が着いてない。ある投入で回収時、付け餌にしては抵抗が大きいなと思ったら、13cm級のウリンボがくっ付いて来た。コイツか犯人か!こんなのがウジャウジャ居たらそりゃ持たないわけだ。そしてこの時間、ついに姿を現した定番邪魔モノと言えばマルソーダ。コイツが回って来てからはさぁ大変。仕掛け落下時に止められ、回収時に途中で食い付かれ、マダイのタナでも普通に食ってくるから始末に負えない。ソーダはソーダでもヒラソーダならともかく30cm前後の小振りのマルソーダじゃどーしよーもない。ホント今年はマルソーダの当たり年でしょうね。何となく潮が二枚潮っぽくもあり、ただでもオマツリが多目なのに、ソーダの猛攻で新しく繋いだ仕掛けも一発でチリチリパーマで復旧不能。お願いだから消えてくれ〜!船長によるとタナは高め、昨日はプラス3mくらいから4m、5mでも食ったらしいので、プラス3m中心に探っているが、低めだと付け餌が一瞬で無くなり、上げるとソーダの率が上がってしまい、どうすりゃいいものか。しばらくコマセ詰めないで付け餌だけでタナを取るようにとの指示。昨日はコマセ1回も詰めずに3枚上げたお客さんも居られたそうだけど、どうにもコマセを撒かないコマセマダイってのが頼り無くて釣れる気がしないのである。


鯛は何故か左舷ばかり、こちら右舷はソーダしか食わない。一体どうなってるんでしょうね?

11時40分、ソーダの猛攻に拍車が掛かって回収の指示。コマセ効いてるから撒かなくていいって言ってるのに、みんなで撒くからソーダばかり寄っちゃって・・・と船長の苦言。そりゃそうなんでしょうけど如何とも。徐行しながら反応を探しているようで、周辺を20分ほど旋回。12時ジャスト、最初の場所よりやや南東に移動して水深は56m前後。まだ幾らか上げ潮が残っているが、底はほとんど動いていない。タナはプラス3m中心に探ってみるが、まったく餌も取られず。何処まで餌取られないか徐々に下げてみたが、プラマイゼロでも付け餌がそのまま残って来て、生命体の気配まったく無し。Iさんに聞いても同じらしい。そんな状況を打ち破ったのは12時25分、本日、右舷初のイベントは大ドモの常連さん。やりとりの末に取り込まれたのは2.5Kg級のワラサ。ワラサか〜。その直後、1枚出ましたとアナウンス。本日好調、左舷トモ2番のお客さん。船中唯一のキロ超えだそうで、またしても左舷だもんなぁ。青いのが出てきたのでハリス3号か4号でもいいかもと船長。まぁワラサが食ったら食った時でこのまま2.5号8mで通したが、案の定、この先何にも無〜し。13時25分、再び回収の指示。反応を探しながら行ったり来たり旋回を繰り返すが一向に止まれず。30分以上経ってようやくブレーキ。14時ジャスト、朝イチの場所に近い水深52mで再開。コマセの使用ペースが分からず、お昼で半分使い切るくらいを目安にしていたが、後半、餌盗りも居ないわ、旋回時間も長いわでほとんど消費することなく、ラスト1時間、丸々半分余ってしまったではないか。この調子じゃかなり余っちゃうので、残り時間、サニービシの下も開けてバンバン撒いちゃおうかな。


我がBQWSも鳴かず飛ばず。当たるはマルソーダのみ。右上に見えるのが浦賀水道航路1番ブイです。

明確な下げ潮に変わったが、速いのは上っかわだけ。早めのインターバルでコマセを撒き始めたら、再びソーダが寄ってしまってどーしよーもない。2回連続で途中で止められやり直し。そんな状況下の12時25分、コマセちゃんと振ってプラス2mで置き竿。そろそろハリスも馴染もうとした頃、アタリが出たが手に取るとピクピクピクと刻まれ、なんだよ〜、下までソーダかよ!ドラグ締めて竿下向きにして全速巻き。急いでハリスを手繰るとアレ?グルグル回らないぞ!?と思ったら400g弱のマダイがくっ付いていた。苦笑しながらマダイをぶら下げる私を見た船長も操舵室で苦笑。なんだよ、ボーズ逃れたってのに、まったく嬉しくないじゃないか!Iさんにタナ聞かれたのでプラス2mと。速攻で入れ替えると、再びハリスが馴染もうとした頃にアタリ。これもタイだね。一応、手巻きでやったけどリール巻きっ放しで抵抗も無く上がって来たのは一回り大きい400gちょい。Iさんが救ってくださったけど小さくてスミマセン。柳の下のドジョウをもう1匹狙ったけど、最後はソーダに連続で捕まって、定刻15時に終了。一瞬の時合で小型2枚釣れたけど、コマセバンバン巻き始めた直後だもん、どう考えりゃいいの?前半戦ケチケチやった割りに、結局は使い切れずオキアミはザルに山盛り1杯、アミコマセもザルに半分残る羽目に。今日はたまたまソーダが多かったので、コマセを如何に出さずに付け餌をタナに送り込むかがポイントだったのかもしれないけどそれは結果論、やはり常にコマセの残量を心配しながらの釣りは精神的にストレスが大きい。釣る側が慣れてしまえばいいことだとは思うが、現状では店によって違ったり、港によって違ったりと、規制を掛けるなら掛けるで徹底してくれないと、どこか気持ち的に収まりが付かないものを感じてしまうのだが・・・。


本日の釣果、マダイ 2枚(400g前後)。他、アジもサバも無し、マルソーダ20本以上放流。

【船宿HPコメント】
マダイ0.3〜1.1kg/0〜4枚 ワラサ2.5kg/船中9人1本
久里浜沖40〜50m前後/マダイは小型が主体で前半戦にポツポツです。午後からはあちらこちらとポイントを転々と移動しての拾い釣りでした。すっぽ抜けバラシや、大型らしきハリス切れもありましたので、油断は禁物ですね。明日、お付き合いいただける方、チャレンジお待ちしています。

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