マダイのつもりが、久里浜沖はワラサフィーバー

11月3日(水)、金沢八景のあさなぎ丸からマダイに行ってきた。
先日の日曜日は午後アジ船で大漁。で、釣ったアジは火曜、水曜辺りが脂の乗りもピークに達し、刺身で賞味するには最高なのだが!?今週は水曜が祝日。冷蔵庫に在庫が沢山あると釣りのモチベーションはイマイチ上がらないけど、せっかくの晴天凪日和、やっぱり釣りには行こうと思い、逆にあまり釣れなさそうな釣り物をあれこれと考える。メール交換によるとIさんも釣り物検討中とのことだったが、金曜の夜、八景まで偵察に行かれるそうで、ホントにご苦労様です。そんな話を聞いたので、夕方、携帯に電話してみたら一発で出てくれて、もしタイやるようでしたら私もお付き合いさせてもらえませんか?そんな厚かましいお願いをしてしまった。夜8時過ぎ、あさなぎ丸の左舷オモテ並んで押えました!とご連絡を頂き感謝、感謝!!ちなみにこのとき既に左右トモと右舷ミヨシが抜けていたそうなので、早くも前夜のうちに5名が確定。じゃ明朝、京急でお会いしましょう!そんなこんなで、やるものがタイに決まって晩酌もたけなわ、酔っ払って忘れ物しないよう気をつけながら荷物を作った。朝、いつもの電車に乗るとナント!I澤さんじゃないですか。なんとなくお会いしそうな予感はしてたのですが、今日はどちらへ?


コマセはオキアミ3Kgとアミコマセ、付け餌用ブロック(小)1個。結果的に今日もこれで余りました。

久比里Y丸のエギイカですか。ここ数日、竹岡沖でカワハギが爆裂してるので、今日辺り久比里はお祭り騒ぎだと思いますが、もしかしたら帰りの船着き場でカワハギ釣れちゃうかも!?そんな冗談を言いつつ京急に乗り換え、予定通りIさんと合流。ご健闘をお祈りしつつI澤さんとは八景でお別れ。我々は駅前から送迎車をお願いし船宿に向かった。6時15分頃、到着するとスミイカ乗合は盛況、一方のマダイ船は船形が昨日の夜のまま変わらぬ状態でちょっと拍子抜け。船長によるとワラサが回遊しておりモノも良いらしく、7号のハリスを渡され出船前から完全にワラサ態勢。Iさんからヒラマサ針12号を頂戴し、その場で6m測って接続。受付や準備も整って待機していると、1名スミイカ船から移って来られた?ようで、左右3名づつの6名で確定し、ほとんどが常連さん。お天気穏やかな祝日とあり、混雑必至かと思えば意外と分からないものである。しかし、今日はじっくり秋マダイなどと思っていたら、いきなりの方針転換。冷蔵庫、まだアジがいっぱい入ってるのにワラサなんて釣れちゃったら大変だぞ〜!そんな時に限って釣れそうな気がするから恐ろしい。そんなこんなで定刻7時20分、社長のスミイカ船に続いて本船も出船。


乗客6名でいざ出船。先に走るは社長のスミイカ船。

11月に入り流石に風が少々冷たいが、最高に気持ちの良いクルージング。航程40分で久里浜沖に到着すると、何度か旋回しながら位置取りを伺う船長。8時5分、場所が決まってスタート。北東の弱風で快晴、11月3日は晴れの特異日だが、今年も例外ではない。水深は道糸のマーカーで58m。水色はやや濁り。指示ダナはハリス分+2mくらい。下から4、6、8mで振って少し上めの9mにセット。上手はナライだが沖の方では南西強風らしく、ややウネリが入るが、これが自然なコマセの振り出しと適度な誘いになって、今日は絶好の置き竿日和。開始10分、3回目の入れ替えで何やら生体反応。チョンチョン!と穂先にアタリが出て、何かくっついた感じだが!?電動で巻き上げると途中小気味良い突っ込みを見せる。ウマズラでも掛かったか?とハリスを手繰ると、ナント!塩焼きサイズのマダイちゃん。後の計量で約300g。ハリス7号、ヒラマサ12号針を見えないくらい飲み込んでおり、よっぽどお腹空いてたんだね、ちょっとかわいそうになったけど、生きて戻れる訳でもなし、美味しく塩焼きになってもらおう。ワラサと聞くと朝イチからドスンドスンと竿が入るのかと思いきや意外と静かな船上。ところが8時50分、最初に静寂を破ったのは?


意外と静かな序盤戦の船上。ところがこの後・・・。

船長に入った〜!と言われたが、オキアミの尻尾を切りながらも前アタリから見ていた私。ヨッシャ!BQWS300がバットから絞られ完全に針掛かり。7号だからそう簡単には切れまいが、突っ込まれた時に少し滑るくらいにドラグを設定し、引き味を楽しみながらポンピング。よく考えたら久し振りのワラサの手応えだなぁ。普段、自分からはやらない釣りだからそれもそのはずである。Iさんに救って頂き無事ゲット。型は3Kgあるか無いかで、ちょうどクーラーに収まりそう。無事ゲットと書いたが実際はそう無事でもなかった。ハリスの手繰り初めに思い切り突っ込まれ、ビシを一旦海中に放り込んだが、この時、道糸とテンビンの接続に使用していたベアリング入りインターロックの金具の飛び出しが手の中を滑って中指第2関節と小指第1関節の内側を裂傷。血が噴き出して止まらず。ワラサの血抜きをしながら自分も流血。まぁこれも勲章か?だがしかし、こういうこともあるので、青物系の釣りでは金具が突出した接続具の使用はタブー。9時30分、左舷トモのお客さんに1Kg級のイシダイ。これを見た途端、イシダイはハリスを見る魚ではないと思いつつも、ワラサも早々に1本取ったことだし、スケベ心が湧いてきて3号8mにチェンジ。すると・・・?


序盤戦でワラサ2本ゲット!いずれも3Kg前後、太ってて美味しそうです。

冷蔵庫にまだアジが沢山入ってるから、今日は釣れない釣りをしようと思ったのに、そういう欲の無い日に限って魚運がついてしまってさぁ大変。10時ジャスト、再び絞られたのは私の竿。コマセ振ってタナまで持ち上げ、仕掛けのフォールまで手で持っていようと思ったら、そのままズンズンドス〜ン!スピードはさほど速くないが、この馬力はワラサに違いない。ハリス3号なので、さっきより慎重に出し入れしながらようやく回収。無事、Iさんに救って頂いたのは先ほどと同級か気持ちデカイかな?早くも2本目。我が家は1本で十分なので、最初の1本はIさんのクーラーボックスへ移動。10時15分、タイ狙いに行くか!と船長。浦賀航路1番緑ブイの南西沖からさらに野比寄りに船を進め、水深62mから再開。指示ダナはハリス分から+2mくらいまで。+1mくらいから探ってみるが、まったく餌も取られず、生体反応ゼロ。今日は若潮後の中潮で、干潮が8時頃、満潮が14時半頃の予報。この時間、けっこう上げ潮があって、底も行ってる感じなので、どんどんタナ下げながら様子を見るが、結局、ー3mまで探っても餌ひとつ取られず。移動後、12時過ぎまでやって船中ワラサ1本追加のみ?マダイ君のご機嫌はどうしたもんだか。


常連Cさんにもワラサヒット!

再び朝のワラサポイントに戻って再開。その後、回遊してくると運の良い人に当たるような展開で、特に僚船でやり取りが始まると時間差で本船にも回ってくるような状況。ワラサほぼ全員ゲットの中、本日調子が上がらないのがIさん。クーラーの中に私が釣ったワラサ入ってるのがいけないのかな?12時40分、入れ替えようと置き竿で電動のスイッチを入れた瞬間、ガクンッ!と竿を止められモータが空回り。すかさず手に取ると間違い無く魚の動き。ワラサにしては途中から動きが大人しくなったしタイでもなさそう。半信半疑でハリスを手繰ると、グルグル泳ぎながら上がってきたのが実は待望のお魚、サワラであった。後の計測で78cm2.5Kg、これは嬉しい。魚偏に春と書くが、秋から冬に脂が乗って美味しい魚である。ルアーでもやらない限り、なかなか狙って釣れる魚ではないのでラッキー。やっぱり今日は魚運があるようだ。その後、相変わらずのスケベ心でハリス3号8mのままやってたら、13時20分、再びワラサが食ってドスン!手持ちでやり取りを開始するが、モノがさっきのと違って、こりゃキビシイか?と思った瞬間、プスッ!後半タイ食わないからハリス太くしなきゃダメって船長に言われ、朝の7号6mにチェンジ。


サワラもゲット!78cm、2.5Kg。思いがけず嬉しい外道。

14時を回ったところ、ようやくIさんにヒット。ハリス4号なので時間掛けてのやり取りだったが、その分、オマツリのリスクもあって危ない場面もあり。そうこうするうちに私の竿もドスン!直後、トモでもやり取りが始まって、左舷トリプルヒット。私のコレ、ちょっとデカイっす。今まで体感したのとは別格。かなり締めても最初のうちは出されるばかりで防戦一方。頭の中、完全に5〜6Kgクラス。マズイことにIさんのビシが私の道糸に巻き付いてしまった。船長に応援を仰ぐが、こちら体勢取れないまま糸がズルズルと引き出される一方。やっと外れたと思ったら今度はトモのお客さんのハリスが私の道糸に回ってしまって再び戦闘はフリーズ。この時、電動のカウンター49m。ってことはほとんど巻けていない計算だが、両腕、乳酸が溜まって既にダルダル。ようやく船長が解いてくださって、いざ戦闘再開!と思いきや、出されるだけ出された挙句、根に回られてジ・エンド。要は根掛かり状態なのだがハリス7号は強い。自力で切ることもできず、船長が皮手袋はめて切ってくださりようやく回収。あ〜っドッスリ疲れた。見ると、ハリスのクッション側の結び目で切れていたので、魚に回られたとしたら適正な切れ方だろう。


終盤、ようやく大御所にもヒットして船中全員ゲット!

取り込みに成功したIさんのワラサは4Kgあったそうなので、今のはやっぱり5、6Kgクラスかも?もし上げてもクーラー入んないじゃん!(笑)残り30分あるので、一応、仕掛けを作り直して再開したものの、完全に脱力してしまって、もうどーでもいい状態。コマセ余ってるし、一応、惰性で竿は出していたが、その後、アタリは来ず。15時ジャスト、納竿のアナウンス。と同時に左舷トモのお客さん、しぶとく2本目をヒット。結局、6名でワラサ1〜2本。私は4打数2安打、他、サワラ1本と塩焼きサイズのマダイ。その他、船中、見た目500g級のマダイと1Kg級のイシダイ、良型カワハギなど・・・。最初からワラサ釣りというと最近はあまり食指が動かないんだけど、結果、マダイ釣りに行ってのワラサ狙いだから、たまにはこういうのもいいでしょう。久し振りに腕力使う釣りで楽しめましたよ。しかし、魚に飢えてない状態で釣りに行くと、余計な殺気が伝わらないせいか、かえって魚を呼ぶってのはあるのかもしれない。ってことは今週末はまた釣れちゃうかな!?(笑)Iさん、今日はお疲れ様でした。最後、良型決めてくれてホッとしましたよ〜。1本釣れるか釣れないかじゃ大違いですもんね。


サワラのお刺身。当日から全身中トロ、お腹周りは大トロ。ワラサは寝かすので時間差で楽しめますね。皮の塩焼きもジュワッと絶品。

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