午後LTアジ、反応バッチリも珍しく食い渋り

11月13日(土)、新山下の渡辺釣船店から午後LTアジに行ってきた。
前回のアジ釣りは大漁だったのだが、翌週半ばにワラサやサワラを持ち帰ったおかげでお魚過剰供給。せっかくのアジも消費することの方に気が行ってしまって、じっくり味わえなかったのが心残り。例年、冬が近づくとアジも脂が落ちてきてしまうので、近々もう一回行って来ようかなとも思っていた今日この頃。実は本日、湘南アマダイに行こうと思って荷物を作ったのだが、前夜、飲み過ぎてしまって目覚ましを止めたのすら憶えて居らず、気付いたら9時。あ〜またやってしまった。約束していないと途端にこの調子である。日曜日は来客の予定があって釣りに行けないし、こうなったら選択肢はひとつ。ここはひとつ仕事してきますか!ということで、バッテリーもせっかく充電したけどバッグの外へ、急遽、荷物をアジ用に作り直して10時50分頃、自宅を出発。元町中華街駅を降りて船宿に向かう途中、ドンキの前で見覚えのある釣り人とスレ違う。アレ〜ッ!I澤さんじゃないですか!午前アジでしたか?私は今からです。午前は大漁だったそうなので、今日も楽勝かな〜?それにしても最近、行動パターン似てませんか?

11時20分頃、船宿に到着すると午前船が帰港し、ちょうどお客さんが下船されたところ。先客が1名居られて左舷大ドモに回られたので、私は無条件に右舷大ドモに荷物を下ろした。すると左舷のお客さん、込み根さんですか?いつも見てますよ!と声を掛けてくださって、すみません恐縮です!釣行記やら料理のところなども見てくださっているそうで、出船前、楽しくお話させて頂き、おかげで待ち時間も退屈せずに助かりました。ありがとうございます!船長によると、午前船は近場の10m立ちで好反応、トップ48尾とのこと。こりゃ午後もイケそうな感じ?ただ、ゆっくり下げ潮で15時半頃に潮止まりを挟むのが唯一の不安材料か。定刻に近づいて船長が右舷にもう1席準備、なにやらAPEC特別警戒の検問に引っ掛かって遅れて到着するお客さんを待つそうだ。で、12時38分、左舷7名、右舷は小さなお子さん含めて6名の乗客でようやく出船。ベイブリッジを潜ると左寄りに舵を取る船長。もしかして中でやるのかな?と思ったら、第二新堤の内側で旋回。午前船はこんなとこで食ってたの?何度か回ったものの道具は入れず、今度は第二新堤先端付近を探索。ここも止まれず、続いて大黒埠頭の外側へ。


いざ出船。弱風、薄曇りで最高の釣り日和なのだが、アジ様のご機嫌は・・・。

執拗に旋回を繰り返し、反応の芯に船を乗せる。12時57分、ようやく位置取りが決まって、まずはエンジン流しでスタート。東北東の微風で薄曇り。海上は良い凪、水色はこの時季にしては珍しく強めの茶濁り。水深12mの浅場である。タナは2mの指示。潮っ気は特に無く道具は真っ直ぐに立つ。何度か入れ替えているとミヨシ方面でアタリが出始めた模様。ミヨシ1番、2番で1、2本づつ出たが、これが30cm超の良型。この水深であんなのが釣れちゃうの?5回、6回・・・そろそろコマセに突っ込んで来ても良いはずなのだが、何度入れ替えても生体反応ゼロ。すぐに型を出したオモテっ側もその後が続かない模様。イイ反応入ってると船長は言うけど、コレってなんかヤバくない?とにかく何にも食いません。ひたすら入れ替えること開始30分経過の13時27分、やっとのことで初アタリ。25cm級のまずまずサイズを取り込んで、ホッと一息付くもこの後がまた続かず。マズイぞこりゃ!堪り兼ねた船長、回収の指示。今度は一段深い水深18mで再開。程無く船中ポツンポツン出始めたかと思ったら、私にもアタリ。これは30cm近い良型。本調子には程遠いものの、少しアタリの間が詰まってきたか?


最初は大黒埠頭の外側、水深11〜18m。濁り潮でまた水深が浅くなった?

振ってタナ切ってすぐに食って来るような状況までは行かず、妙に間が空いたかと思ったら、次の投入はすぐに食って来たり。模様はかなり不安定ながら、船中だいぶ型が回ってきたところ、13時40分、船長は意を決してアンカー投入。型は30cm前後の良型交じりで文句無し、途中、少しやりとりを要しながら上がって来たのが本日自己最大の35cm。このサイズになるとお味の方がどうかと思ったが、帰宅後、下処理した段階ではお腹の中、内臓脂肪ゴッテリで相当メタボ。これは期待できるかもしれない。変に間が空きつつ良型がドスンと食ってくる状況、底も平坦だし、こういう活性の日は意外と置き竿がモノを言うのだが、なんとロッドキーパーは持参したがヘッドを付けてくるの忘れた!急いで荷物作るとロクなもんじゃない。以前、ヤリイカ釣りで同じくキーパーのヘッド忘れたことがあったが、そこまで致命的ではないものの今日は完全に失敗。ポツポツ地味に稼いで14時10分、ようやく20尾に達したところでまさかの失速。お隣の親子連れと目を合わせてアタリ遠くなりましたね・・・。元々潮っ気も何にも無かったが、本格的に潮止まりか。マズイな、このまま潮変わりまでダメか?


途中、船長もおかず釣りに参戦。ところが肝心のアジ様の食いは40分しか持たず。

反応は出ているそうなので、誘いを入れてアタリを引き出そうと試みるが、これが変な方向に功を奏して、アジはまったく食わない代わりにイシモチ君が好反応。コマセは1mできっちり4回強く振って、低めの位置からジワ〜ッと持ち上げの誘いにクッ!と押さえ込みのアタリ。このパターンが嵌って7尾連続ゲット。うちの料理人、イシモチの当日のお刺身が大好物。夏場は少々水っぽさが否めないが、これからの季節、脂も乗って身も締まってきて、美味しくなるので嬉しい外道である。ところが次第にイシモチすら反応しなくなり、元の生体反応ゼロ状態へ。いや〜参りましたね。午前中食ったから午後も食うとは限らない。一旦ヘソを曲げるとテコでも食わないアジ様。そう毎回楽には釣らせてもらえないようだ。船長もアンカー上げて、11m〜18mの間をエンジン流しで点々と探索。反応バッチリ入ってるので入れ食いになるはず!とのアナウンスも一時あったが、魚探の反応とは裏腹に船上鳴かず飛ばずで、刻々と時間だけが過ぎ行く。完全にご機嫌を損ねてしまったようだ。結局、そのまま何にも無く、時既に15時10分。業を煮やした船長、ダメだッ!移動します!見切りを付けて移動を告げた。


15時35分、最後、南本牧の南東面、水深30m前後に移動するもなかなかスイッチ入らず。

南西方向に10分ほど走って、南本牧の北東面で旋回。15時20分、水深19mで再開。イイ反応入っているので、コマセ振ってどんどん入れ替えてみて!最近、40cm級も出てるので、魚デカかったらやり取りして上手く上げてよ!とのことだったが暖簾に腕押し、20cm台後半を船中2、3本見るのがやっと。私は1回アタって針掛かりせず。カ〜ッ!マジ食わん!15時35分、再び走って南本牧の南東面。前回の入れ食いポイントだが。水深27mとのアナウンスだったが、着底するとマーカーは32m。相変わらずの急斜面。この時間、こちらは上げ潮が効いていて、最後にひと盛り上がりあるかな?とも思ったが、なかなか顔を出さない。このまま時間切れか?とヒヤヒヤしつつ、16時を回った頃、遅ればせながら23cm級主体にポツポツとアタリが出始めた。が、潮型がなんだかおかしくて、船長も舵取りとクラッチに忙しそう。エンジン流しで船体が常に上下左右に振れている状態で、32mかと思ったら次投は40mだったり、かと思えば26m。2m切ってもビシが底叩いたり、コマセの振りとタナ取りが合えばアタリは出るはずだが難易度AAA。思うようにアタリを出せているお客さんは少ない模様。


APEC特別警戒中につき、帰り道、海上保安庁に二度も止められ、帰港時には陽も沈み・・・。

四苦八苦しながらも移動後11尾を追加し、辛うじて最低ノルマ達成でフ〜ッ。16時半近くになるとだいぶ陽が沈んでしまい、再びアタリが遠くなる。もしかして夜になると浅場に突っ込んで行っちゃうのかな?と思えるほど、最後はアタリがパッタリ出なくなってしまい、16時35分、納竿のアナウンスを迎えた。実質、アタリが出たのは延べ1時間だけ。半日釣りで中盤2時間アタリ無しってのはけっこうツライものがあるけど、苦労して苦労してアタリを出して、釣り的には手放しの入れ食い状態とは違った面白さはあり(けっこう疲れますが)。最低ノルマとは言いつつアジは良型含みでイシモチやカサゴも交ざって、苦戦の割りにけっこうボリューム感はありましたよ。APEC特別警戒のため、帰港中、海上保安庁に二度も止められ行き先確認。新山下と言っても何故か通じず、山下公園か?と聞き返される。ハァ?山下公園の訳無いでしょ!船宿に帰るに決まってんじゃん。ちょっとイラつき、無駄な足止め食らったおかげで帰港時にはかなり真っ暗。帰り道、クーラーもほどほどに重たく、帰宅してからもこのくらいの量だと気が楽なのであった。いや負け惜しみではなくホントに。(笑)


本日の釣果、マアジ 31尾(20〜35cm)、イチモチ 7尾(23〜27cm)、カサゴ 4尾。最大35cmに他30cm絡みが5尾、23cm級主体にイシモチも余計に交ざって、数は伸びませんでしたがボリュームはそこそこ。

【船宿HPコメント】
<午前LTアジ船>19〜30cm 13〜48匹 本牧沖 港北区の○○様 連日順調
<午後LTアジ船>20〜42cm  6〜31匹 本牧沖 港北区の小峰様 良型順調


このくらいの数ですと、後がそんなに大変でも無く、おかず的にも適量ってとこですかね。

【下処理と保存について】
前半は片っ端からウロコを処理して新聞紙の上に並べて行き(写真)、後半は頭とはらわたを除去し、水洗いの後、ザルで水気をよく切ってからパーシャル冷蔵(氷温冷蔵)がワタシ流。汚れた新聞紙は丸めて一緒に生ゴミへ。頭を落とす際、たすき落とし(カマから落とす)は当日分以外はNG。保存用にはカマを付けたままにしておきます。三枚に下ろしたりカマを落とすのは食べる直前に!要は身の切断面を空気に触れさせないように保存するのが味を落とさない(=酸化させない)ためのポイント。入れ物はタッパーウェアのスノコ式のものや、ビニール袋の場合はリードクッキングペーパーを1枚敷いた上にお腹を下向きに左右交互に並べ、余計な空気を抜いて密封。尾頭付きや干物用は前半の処理が終わった段階で取り分け、後半はぞれぞれの処理をします。当日を1日目とすると、2日目〜4日目くらいがお刺身での食べ頃。煮物、焼き物は当日でもOK。良型ほど熟成に時間が掛かるので、小型から順に消費するのが美味しく頂くコツでしょう。脂の甘味を堪能するには、適度に熟成させた身をワサビ醤油で!(広島屋の船長もオススメ)


当日分を除いてビニール袋がもう1袋。こんな感じでビニール袋の底にリードを1枚敷いておくと血や余計な水分を吸収してくれるので良いと思います。


左は月曜の夜のお刺身、脂が回ってしっとり絶品。右は火曜の朝のヅケ丼と中骨の汁、朝からスイマセン。

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