スミイカ、下げ潮好調、上げ潮入ってドツボ

11月20日(土)、川崎の中山丸からエギスミイカに行ってきた。
開幕当初はトップ40杯、50杯と湧きに湧いた東京湾スミイカ。当然、週末ともなればお客さんもテンコ盛り。恐ろしくて近寄れないまま指を銜えて見ていたのだが、10月半ばのとある日曜日、我慢できずに一度、始発電車で某船宿に出向いたところ、出船1時間45分前の5時半の時点ですでに片舷10名前後の先客が居られ、荷物下ろす場所探さなきゃいけないほどの大混雑。この時間でこれじゃ!?ビックラこいてスゴスゴとその場を退散したのも記憶に新しいところだが、あれから1ヶ月超、最近はようやく釣果も落ち着いてきて、良い日でトップ20杯前後?で推移しつつ、週末でもビックリするほどの混雑も無さそうなので、浅場で釣れてるうちに1回行っておきますか!前日の夕方、ご無沙汰中の川崎中山丸に予約の電話を入れてみると先客は4名とのこと。この後、何人か入っても混雑は無さそうで一安心。始発電車から東海道線に乗り換えて川崎へ。改札を出て東口階段を降りきった右側にバス乗り場に上る階段があったはずだが!?目の前に立ちはだかるのは白い壁。エッ!?

どうやら駅前工事中で、バス乗り場変わっちゃったらしい。マズイぞ!いったい何処だ?クーラー担いで地下街を東奔西走、階段上ったり下ったり、やっとの思いで乗り場を発見!と同時にバス到着。フ〜ッ、5時45分、ギリギリセーフ。頼むよも〜!おかげで早朝から汗だく。6時ジャスト、放心状態のまま船宿に到着。早速、船に乗り込むと先客4名は2名様連れが2組で左右のオモテっ側に固まり、胴の間以降はガラ空き状態。よく知ってるよね、後半の上げ潮狙いは船首有利だから、しょうがないので右舷大ドモに荷物を降ろし、前半の下げ潮で頑張りますか!受付を済ませるとスミイカ船は5名とのことで私が最後だった模様。まぁ、この人数なら釣り座の影響はそんなには無いかな?準備も整い、上乗りのお兄ちゃんが左舷トモに入ると、乗客6名を乗せた船は角刈り船長の操舵で7時5分前に出船。ちなみに今日はかっちゃん船がタチウオ(こっちも空いてていいなぁ)、ポキール船長がLTアジお休みで今日はカワハギを担当。30分くらい走るとのアナウンス、運河を抜けると巡航速度で南東方向へ一直線。


自作の竿掛け。船縁の穴に依存しないのが意外と便利。最近、D社から類似品(笑)が出ましたが、思ったよりデカくて購入に至らず。


エギのスナップは釣具店のルアーコーナーに置いてあるこのようなタイプがお勧め。0番で30LBあるので強度も問題無し。


7時5分前、いざ出船。お隣、つり幸さんも全船総動員。

7時25分、木更津口2番ブイ周りでスローダウンすると船首を風上に立ててブレーキ、ハイやってみましょう、水深17m!北北東の風で晴れ、海上は風波と航路からの曳き波の角度が交差してグラングランのローリング。なんだよこの海は!風は大したこと無いのにメチャクチャ揺れて立ってるのがやっと。大潮の2日目で干潮が10時頃の予報なのでトモ側は下げ潮の前半勝負。現場は案の定トロトロと下げ潮だが、大潮の割にはちょっと物足りない流れ。開始5分、左舷トモの上乗りのお兄ちゃんに船中初物。そしてさらに10分後、左舷オモテで1杯上がったようで、今日は左舷の日か?と思った直後、私の穂先にも異変が。本日初アタリは上手いこと乗ってくれて7時40分、1杯目をゲット。200g台の小振りだが、この釣りも早めに型を見るのが何よりの精神安定剤。最初の流しは約20分で船中これだけ。大流しした割りになんだか寂しいなぁ。2流しめもブイからの下げ潮、1杯追加して開始30分で2杯ゲット。終日このペースで乗ってくれれば悪くないけど、右舷はオモテっ側でまだ型が出ないし、手応えとしてはなんとなく密度が薄い印象が否めず。


7時25分スタート、朝イチは木更津口2番ブイからの流し。

10分ほど北東に走って木更津沖、アクアラインがかすかに見える。ここもブッ込みでパタパタと型を出すような模様は無く、流し込んでようやく自ら3杯目。これも型は同級。下げ潮勝負の割りに妙に間が空いちゃって気合が空回り。8時20分、今度は南に走って君津製鉄所の際に近い場所で水深12m。僚船との連絡があったようで、こっちはシリヤケが多いけどアタリは続くはずとのアナウンス。程無く右舷ミヨシで初物、案の定のシリヤケで、直後、私にもシリヤケ〜。狙って釣ってるので数に含めるようだ。この流しはもう1杯スミイカを追加し計5杯。エギは2.5号で、色々試しながらやってるが、今日は潮が濁り気味の割りにオレンジとピンクが不調。アジ金と茶金が優勢。ちなみに型番はYO−ZURIの『アオリーQリアル2.5号GOV』、『プレミアムアオリーQ2.5号BRG』。最近、スミイカ釣りにアワビシートが効果的などの情報もあるが、なかなか準備できないまま今年は終わりかな。8時50分、この流しが本日のハイライト!16mから10mに昇って13mまで下りる15分間に4杯追加し、9時を回った時点で8杯と奮起したが!?


君津製鉄所の沖、下げ潮トロトロ流れて、特に9時前後の流しは好調だったが、この後がまさか・・・。

自分的にはこのペースで行ってくれれば文句無いのだが、9時20分、オモテっ側はシリヤケ率80%とのことで移動を告げる船長。下げ止まりまで残り僅かな時間で移動となってしまい、下げ潮勝負はもはやこれまでか?南西方向に10分ほど走って、ここは1カイホの上手で富津沖。ここも実績のポイントだが、案の定、潮が行かなくなってしまって10分ほど流して船中不発。上げ潮はカイホ下で良型狙いましょう!とのことで更に南下。今日は朝イチから乗りが続く場面がほとんど無く、船長もなんだか腰が落ち着かない様子。しかも、このところの上げ潮は、いろんな釣り物で模様が上がらないケースが多く、ともすればこのまま走り丸で終わってしまう雰囲気も出始め・・・頼むぞ〜。9時50分、1カイホの下手で再開。水深15〜18m。こちらは波も穏やかで釣り易いが、水色が上手側とぜんぜん違ってスケスケ状態。これはどう判断しようかな、マーブルサクラダイで間違い無いと思うが・・・。再開後、間も無く左舷の上乗りさんに1杯来たが、その後、船中シーン。10時を回っても上げ潮がなかなか流れず、こんな湖みたいな状態じゃダメだわ。


上げ潮なかなか流れず、カイホ下がダメだったのは大誤算。諦めて中の瀬に移動中。

10時35分、2カイホ寄りに移動して水深18m。ここで1時間半振りのアタリ。400g弱のまずまずサイズで9杯目。最低目標のツ抜けまでリーチとなったが如何せんこのペースじゃ。再び1カイホ寄りに移動したりを試みるが、芯の上げ潮が一向に来ないまま時間だけが経過。11時15分、流石に堪り兼ねた船長、中の瀬に移動を決断。15分ほどの航行の間に昼食を済ませ後半戦に備えるが・・・。11時30分、航路3番ブイの西側から入れると、こっちはまともに上げ潮が流れていて、完全なミヨシ突っ込み。1流し、2流しはパッとしなかったものの、何度か回り直すうち、ついに恐れていた展開へ。結論から言うと、こちら何をやってもまったく乗らず、オモテっ側の人の独壇場!しかも左舷ミヨシ2番のお客さんは半入れ乗り状態で5連荘、6連荘とか。マジっすか?負けじと1番のお客さんもヒット、比較的左舷より大人しい右舷オモテっ側のお客さんもシリヤケ交じりでポツポツながら交互にヒット。こちら、前半の貯金も使い果たし、みるみる追い越され、なんかくっ付いたと思ったらエギと同寸のマルイカかよ〜。


久し振りの生体反応はエギと同サイズのマルイカ。


最後の30分から1時間、船縁の外に出しっ放しにして、船の揺れで自動もみ洗い。後がだいぶ楽ですよ。

オモテっ側が止まりません。この人数なら釣り座の影響もそんなに極端には出ないかな?なんて思ってたけど、実際そんなことはありませんよ。中の瀬に来てからこちら小型1杯追加するのがやっと。ツ抜けこそ死守したが、その他、生体反応と言ったら掛かり損ないが2回あっただけ。ほか何にも無し。14時を回ると上げ潮もだいぶ弛んできて、流石に一時の連荘は無くなったようだが、終盤、Dブイ下に移動後もポツポツ竿を曲げるのは前寄りのお客さんだけ。なんだかな〜、朝の好調は何処に行ってしまったのか?まったく酷いものである。前にも似たようなことがあったけど説明が付かず、コレがこの釣りの恐いところ。そのままカスリもせずに14時50分に納竿。結局、朝の1時間半で8杯、その後の5時間45分で2杯?本来、ツ抜けできれば上等な釣りとは思うけど、今日は展開が酷過ぎ。竿頭は左舷2番のお客さんで午後から絶好調、20杯を上げられたそうだ。帰港後、船長に、途中からぜんぜんダメだったね!と烙印を押され、苦笑しかできず返す言葉も思い浮かびません。さて、このストレス何処で発散してこようかな。(笑)


本日の釣果、スミイカ 10杯(200〜380g)、シリヤケ1杯交じり。中盤以降ドツボ、朝の好調がウソみたい。

【船宿HPコメント】
スミイカ 200−550g 5−20杯 木更津〜中ノ瀬 15−20m
凪良く好き者のお客様を乗せ出船しました〜!前半は下げ潮トコトコ流れポツ…ポツ…と乗るには乗るんですがシリヤケ率非常〜に高く。あまりにもシリヤケ優勢なので他に好ポイントを!と走り出すと今度は止まれず。午後から中ノ瀬で上げ潮期待!ここでようやくバタバタと3流し程連発あり追い上げ成功!何とか数まとまりました。スミイカは良型主体です!マニアックなお客様のご来店お待ちしています。

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