観音崎沖のタチウオ、想像を超える激渋で苦戦

11月22日(月)、大津港の小川丸から午前タチウオに行ってきた。
土曜日のスミイカ釣りは、結果的にツ抜けて普通に考えればそんなに悪くも無いのだが、潮の変わり目が運の切れ目、後半の上げ潮はオモテっ側絶好調、トモのこちらはお葬式状態。ある程度予想はしていたが、あまりにも展開が極端過ぎて、気持ちが凹みっ放しのまま帰宅となった。このストレス、何処で発散してやろうかな、などと言ってはみたが、人間考えることとやることが一致しないってことも多いわけで、今回はまさにソレ。休みを取って4連休とした3日目の本日、このところ地味に模様が続いている観音崎沖のタチウオに食指が動いてしまった。冬場に入って、あの渋〜いアタリを針掛かりに持ち込んで、ドスッ!と乗せた瞬間の快感を思い出したらムラムラ。半日船でトップ10本から良い日で20本程の模様だが、基本的に活性は激渋と予想され、ともすればストレス倍増!という危険性も大いに有り得る釣りだが実釣は如何に?いつもの時間に到着すると船形は四隅から1、2枚づつ抜けていたので、左舷ミヨシ2番を抜いた。受付は貴光船長、8月のダメダメタチウオ釣行以来でご無沙汰しております。懲りずにまたタチウオやりに来ましたよ〜。


場所は航程10分の近場、まさに観音崎沖。水深は80m台前半。

大型船の第18小川丸には右舷7名、左舷6名の乗客、船首のお立ち台にはルアーマンご一行様が入られ、定刻7時15分キッカリ、淳平船長の操舵で出船である。今日は昼前から雨の予報だが、いつ降り始めてもおかしくないどんよりした空模様、おかげで冷え込みも無く温かい朝である。10分くらい走るとのアナウンスだったが、航程ピッタリ10分でスローダウン。四方八方から船が集結し、徐々に船団が形成されつつある。本船も徐行しながら反応を探索し、位置取りが決まると7時30分にスタート。北東の微風で曇り、海上は良い凪。水色は薄濁り。水深は80m、底から10mくらいまで探るようにとのアナウンス。大潮の最終日で干潮が11時過ぎの予報のため、この時間、下げ潮真っ只中。オモリ80号で投入したが、上っ側が速めで道糸はトモ方向真横にぶっ飛ぶ。90mくらい出たまま着底後もなかなか立たないので、1投目はすぐに回収しオモリ100号にチェンジ。オモリ20号の差は大きくて、100号の方が圧倒的に釣り易い。タチウオの活性は基本的に激渋のため、ゆっくりした聞き誘いで徐々に上へと探りながらアタリを出すのが定石であろう。


『リーディングXA82 190W』に『電動丸1000SP』、PE4号にオモリ100号。

仕掛けはハリス8号2mの1本針。針はケン付きタチウオ針2/0号。ハリス保護用のゴムチューブは2cm程度と短めに。前アタリは誘いの途中で重さが変化するかしないか程度の渋〜いもの。ここで、大きく動かしてしまうと餌を放して二度と追って来ない。2、3度生体反応を捉えたが、針掛かりまで持ち込めずにサヨナラ。相変わらず難しいな〜。水深は80m少々でアタリダナは75m前後。77mまで下ろしてストップ、ハリスが馴染むのを見計らって誘いに入り、75m付近は特に要注意。クッと押さえられたら、送り込むのではなく、違和感を与えず、且つ、食い込みを促す程度のテンションが必要。更に上へ上へと着いて来させて完全に針に乗ったところで、竿でのアワセとリールの巻きアワセを併用してガッチリと針掛かり。電動でやや高速に巻き上げ、途中、暴れたらスピードを加減してやるくらい。7時50分、ようやく初物を取り込み成功。少々小振りだが、まずは顔見てホッである。その後、75m付近で前アタリが出て、なかなか本アタリが出ないまま、水深70mを切ってしまうと餌を放してしまって、これ以上は着いて来ないようだ。


お立ち台にはルアーマンご一行様。この激渋模様には流石に苦戦の様子。

もちろん、船は反応に乗っているのだろうけど、アタリが続く時とまったく気配も出さない時の差が激しいという印象。どう考えても食い気のある纏まった反応ではないことは確かで、船団もバリ食い時に見られる密集した船団ではなく、多数の船が広範囲に散らばった船団である。やる気の無いタチウオにどうやって口を使わせるかだが、如何せん、動かし過ぎるとまったく反応を見せないし、ずっと待っててもなかなかアタリは出ない。攻略が極めて難しいのがこの時季のタチウオ釣り。分かっちゃいるけど、毎度やってみて本当に難しい。それでも、アタリの数さえ出てくれれば、そこそこ針掛かりに持ち込める回数も増え、従って、釣果もそれなりに伸びるのだが、今日のようにアタリが少ないと一度のアタリの価値が重たい。そんな状況の下、初物ゲットしてから30分くらいでなんとか4本ゲット。型は70cm台主体でイマイチだが、トモ2番のお客さんにはメートル級もヒットして、中には大型も居るようなので私も1本期待したいところだが・・・。開始1時間経過、8時半を回ると早くも下げ潮が弛んでしまって、釣り易くなった反面、アタリがまったく出なくなる。マズイなこりゃ・・・。


終盤、船団離れて走水沖まで探索。アタリを出すのが精一杯、活性低過ぎて針掛かり困難。

9時頃にアタリが続いて2本追加で計6本。だが、その後が再び何にも無く、9時15分、初の移動。再開すると、早々にお隣のお客さんに1本来たが、その後がまたまた何にも無し。一度、モタレのアタリを検知したが、違和感を振り払うようにガツガツっと派手な動きで逃げられた。やってるとたま〜にアタリはあるが、如何ともし難い激渋の極み。一か八か、置き竿のまま、電動の目盛り2で超低速巻き。これで2回アタリが出たが、アタったら手持ちに切り替えるのが良いのか、そのまま巻き続けるのが良いのか判からず、2回とも逃げられる。9時45分、どういう訳か釣れる時は2本続いて計8本。なんとかツ抜けは果たしたいところだが・・・。10時半、11時と移動。ここに来て1回当たったけどそんなアタリ無理〜!終盤11時20分、走水のアジ船の沖は水深68m。ここでも2回ばかり生体反応を捉えたが、捉えただけで終わり。最後、11時50分まで延長してくださったが万事休す。渋いのは最初から覚悟の上だが、アタリの数がここまで少ないのはキビシイ。8時半頃から本降りとなった雨は30分ほどで止んでくれ、終了までにカッパが乾いたのがラッキー。


本日の釣果、タチウオ 8本(72〜85cm)。取れたのは検知できたアタリの数の半分くらいでしょうか。

【船宿HPコメント】
11月22日 (月)午前タチウオ 7時15分出船 75〜110cm トップ11本 観音埼沖80m 新座市○○さん
今日も朝一は反応多数ありました。が・・・そのわりにはアタリが少なかったです・・・竿頭11本でした!淳平船長

ホーム目次前のページ次のページ