マダイ、活性低下で苦戦も高級外道に大満足

11月27日(土)、金沢八景の米元釣船店からマダイに行ってきた。
腰越出船のコマセシャクリでイシダイが釣れ始めたとIさんからの情報。以前から相模湾のコマセシャクリ、特にイシダイが狙える季節に一度やってみたいと思っていたので、早速、食指が動きかけたが、Iさんに問い合わせて頂いたところ、週末は全船カワハギで出船とのことでガッカリ。確かにこの時期、週末ともなればカワハギのお客さんで港が溢れるほどの人気釣り物、そういう自分も過去には毎週通い詰めた釣りである。で、どうしましょうかね?なんて言ってたら、Iさん、前夜に八景まで探索に行かれるとのことで、毎度、ご苦労様です。もし、タイやられるようでしたら、私もお付き合いさせてもらっていいですか?と今回も厚かましく便乗作戦。(笑)夜8時過ぎ、Iさんから携帯に着信。米元丸にしようと思いますがどうされますか?とのご連絡に二つ返事で、ハイ、お願いします!金曜日は食いが良くて、竿頭は左舷トモで14枚、2番手左舷ミヨシで12枚上がったそうで、左舷のトモとミヨシを確保してくださり、前夜のうちに釣り座が確定、ホントにありがとうございます。朝、いつもの京急でIさんと合流し、金沢八景駅で下車すること6時頃に船宿到着。


7時10分、左舷4名、右舷3名の7名でいざ出船。

早速、船に乗り込むと先客は居られず、な〜んだ、朝来ても一緒でしたね。ま、これは結果論、決まっているといないでは精神的余裕が違いますもんね。受付を済ませて準備に取り掛かると、ポツポツとお客さんがお見えになって左舷4名、右舷3名で確定。船宿さん的には少々アレでしょうけど、釣り客の立場からすると週末でこの人数、誠に有り難いことである。これで魚の活性が高ければ言うこと無しだが!?7時10分に出船、朝、ネットで風速見たら北東風が12mくらいあったので、海はかなり悪そう。早々に荷物持ってキャビンに避難。案の定、ドッグ前からドッタンバッタン始まって海上はプチシケ状態。Iさん他、常連さんと場所までしばし談笑。観音崎を過ぎると海上やや大人しくなってきたが風は強い。航程50分ほどでスローダウン、旋回して徐行、位置取りが決まると8時5分にスタート。北東の風強く晴れ、海上は波高1.5m程度か、立っているとバランスを崩す程の揺れで、置き竿釣法は仕掛けが暴れ過ぎて具合がよろしくない。水深は58〜60m、水色は薄濁り、潮周りは小潮の初日で満潮が9時過ぎ、干潮が15時前の予報。この時間、上げ潮がけっこう行ってて自分の潮時だが・・・。


北東の風強く海上はドッタンバッタン。置き竿は仕掛けが暴れ過ぎてキビシイ状況。

ハリス分+−2mくらいまで探ってみてとの指示。仕掛けはハリス2.5号8mの1本針。まずはハリス分8m切って、手持ちで様子見。潮が行ってるので少しづつ下げてー2mまで探ってみたが餌も取られず、毎回、オキアミが完全な状態で戻ってくる。昨日の14枚、12枚がウソのように生体反応ゼロの世界。やっぱり、この季節、上げ潮だと食わないのかな。船長の指示通りハリス分+−2mを探ってみたけど何にも無し。低めに反応入っているとのことだが・・・。たまに置き竿もやってみるけど、波が深く掘れて持ち上がると、ビシがシャクリ上がった後、道糸が弛むほどの落差。これじゃダメだわ。潮と風が真逆なので余計に波が高いってのもある。1時間ほど経過したが船中シーン。そろそろ上げ止まりのようで、潮は弛み加減、道糸が素直に立ち、少し高めに取った方がいいかな?9時15分、+1mから道糸送り出して+−0で手持ち。すると穂先がトン!と叩かれ、次の瞬間、グングンッ!竿を持ち上げると確かな手応え、ヨッシャ!食ったぞ。底を離すまで小気味良い引き込みを見せるが、ドラグが滑るほどのパワーは無く、竿の角度だけでいなす。


序盤、上げ潮が効いてミヨシ突っ込み。条件的には期待が持てたが・・・。

ビシを回収、ハリスを手繰り上げるとぼんやりと赤っぽい魚影。上乗りのお兄ちゃんに救って頂いたのは、後の計測で850gの綺麗なマダイ。やりました!船中初物ゲット〜!マダイ釣りに来て800g級が3枚釣れれば御の字っていつも言うんだけど、まさにそんな食べ頃サイズ。一日寝かせて湯引きのお刺身、想像しただけでヨダレが出そうである。そろそろ潮変わり、これを機に食い始めるかと思ったが、この後がまったく無し。1回アタリがあったが動きが変、上げてみるとサメでガッカリ。期待の下げ潮がなかなか効き始めず、海底の活性は上がらない。情報によると僚船も苦戦している様子。昨日の今日でこの違いとは?いつものことながら海とは不思議に満ちている。11時30分、業を煮やした船長は移動を告げた。コマセのコンテナ、船の中に入れるように指示。ってことはちょっと走りそうだな。荷物持ってキャビンに避難。東寄りに10分ほど走って到着したのは航路1番ブイの南西沖。数隻の船団があってどうやらマダイ船団は二手に分かれているようだ。慎重に旋回を繰り返すことようやく位置取りが決まって12時に再開。水深は55m。


模様振るわず、途中、航路1番ブイの南西沖に移動。これが私にとって嬉しい展開に!

今日はタイが元気が無くて、こっちはワラサの方が多い感じ。イシダイなんかも出る場所なんで、太目の仕掛け準備のある人は太めの方がいいかも・・・とのアナウンス。う〜んどうしようかな。ワラサが食ったら食った時で、このままタイ狙いで2.5号8mで続行。再開早々、振り返ると大ドモのIさんが竿曲げて巻き上げ中。取り込まれたのは600g級のマダイ。流石!この状況の中、しっかり型は出しますからね。直後、トモ2番の常連さんにもキロ級が1枚。この時間だいぶ風が収まってきて、置き竿でもまずまず行けそう。12時35分、+1mで置き竿にして付け餌選んでいたら、竿が突っ込んでドラグが滑る。ヨッシャ!何か食ったよ〜。手持ちでやり取りを始めるとなかなかの手応え。青物だったら走らせないと取れないよ!と船長。いや、青物では無さそうです。動き的にはマダイの1.5Kgクラスか?慎重に浮かせていよいよビシを回収。ハリスを手繰るとアレ?なんか色違くない?上乗りのお兄ちゃんに救って頂いたのはナナナント!やったぞ〜!念願のイシダイ君。コラーゲンたっぷり絶品トロトロ鍋がついに現実のモノに!(笑)後の計測で1.22Kg。


後半、風も収まってベタ凪に。朝イチの場所に戻ると下げ潮流れてポツポツ顔出したが・・・。

イシダイ出るとしたら前だよ!と言っていたIさんの予言が見事に的中、頂きました〜!が、船中、その後が何も無いまま、12時55分、+1mで手持ちの竿に再びアタリ到来。竿を起こすとそんなでも無いけど、タイっぽいです。ビシを回収し、ハリスを手繰るとアレ?また色違うじゃん!と思ったらナント!イシダイ2枚目ゲット〜!こちらはやや小振りだが、十分ウレシイお刺身サイズ、後の計測で690g。いやはや、今日はイイ仕事したぞ。後はタイがもう1枚釣れればカンペキ!?すっかり私一人でイイ思いさせて頂いてしまい13時、元の場所に戻ると船長。13時15分、朝とまったく同じ場所で再開。水深は58m。再開1投目、大ドモIさんが竿を曲げた。無事取り込まれたのは本命マダイ。ようやく芯の下げ潮が流れ出して、こうなったら大ドモIさんの独壇場。程無く3枚目のマダイをゲット。いずれも800g〜1Kgの食べ頃サイズ。Iさんもイイ仕事するなぁ。そして14時、遂に食わせた。Iさん、10分間のやり取りの末、ワラサもゲット!ハリス2.5号で流石のお手並みでした。マダイ3枚の後、締めでワラサとはニクいですね。


Iさんのクーラを拝見。流石、マダイ船中6枚のうち3枚ゲット。最後、ワラサで締めてくれました。

そんなIさんを遠目にこちらさっきからマアジが入れアタリ。サイズは20〜25cm級の色が薄くて脂のありそうな魚体。一応、タイを狙っているので、アジの猛攻と言ってもいいでしょう。タナは+1〜2m。コマセ振ってタナ切って、ハリスが馴染む頃に100%の確率でアタリ。その瞬間、目を離しているとアタリを見逃してしまい、餌が無い状態で釣りをすることになるので要注意。これを見ているとどれくらいの時間で仕掛けが馴染むかが一目瞭然で、そういう意味では面白い。マダイ道具にオキアミ餌なので針掛かりするのは半分くらいの確率、途中でバレるのもあって、アタリの割りに増えないが、最終的に9尾を確保して一日分のおかずはゲット。途中、40cm弱のマサバも交じって、コレが脂ありそうでお楽しみがまたひとつ増え。最後は潮が止まってしまい、そのまま定刻15時に納竿、ベタ凪の海上、船の舳先でIさんと今日一日を振り返りながらの帰港。結果的にマダイは前日の食いがウソのように活性低く、船中6枚のみ。右舷は終盤、大ドモの常連さんが1枚上げただけに留まった模様。そんな状況下、なんと言ってもイシダイ2枚ゲットが会心。


本日の釣果、マダイ 1枚(39cm 850g)、イシダイ 2枚(40cm 1.22Kg、33cm 690g)、マサバ 1本(38cm)、マアジ 9尾(20〜25cm)。

【船宿HPコメント】
マダイ0.6〜1.2kg/0〜3枚 イシダイ0.6〜1.2kg/0〜2尾
久里浜沖50m前後/本命マダイは昨日とは裏を返したように食い渋り、帰り間際に食いが立った程度で、釣果的にパッとしませんでした。が、日中、ポイントを移動した先で良型のイシダイをゲット。いいお駄賃をもらった後、帰り間際に2.7kgのワラサもゲットできました。他、ゲストには、これまた納竿間際に、中アジが晩のおつまみ程度に回って食ってくれました。明日も頑張ります、チャレンジお待ちしています。

ホーム目次前のページ次のページ