竹岡沖のカワハギ、一年超振りの釣行は!?

12月5日(日)、大津港の小川丸からカワハギに行ってきた。
今年は各地でカワハギが好調。特に竹岡沖は11月上旬から爆モードに転じ、束釣りの声もしばしば。以前の私だったらじっとしていられない状況なのだが!?最近となっては、あの激混み船で一日戦ってくる程のモチベーションが湧いて来ず、おまけに魚好きの我が家でありながら、ことカワハギの肝に関しては私を含めて家族全員まったく興味無し。10年ほど前には年間50回以上も通い詰めたカワハギ釣りだが、一昨年が2回、昨年も2回と釣行回数は激減の一途を辿り、今年は本日が初釣行。釣り的には最高に面白いのが分かっていながら、イマイチ足が向かずといった状況が続いていたので、この辺で思い切って1回やって来ようという気になった。(そういう意味ではそろそろシロギス釣りにも行ってみようかな?)カワハギ釣りと言えば、個人的には勝手知ったる久比里からの乗船が定番なのだが、やはり週末の溢れんばかりの状況を想像してしまうと、なかなか素直に足が向かない天邪鬼な私、本日はちょっと変化球で同じ横須賀東部の大津小川丸から乗船することにした。いつもお世話になっている貴光船長の第8小川丸はカワハギでは初乗船だが、釣り座札が20枚しか無いので、最大20名、混んでも+α程度とMAXが読めるだけ多少は安心か?いや、久比里の方が状況に合わせて増船してくれる分良いのかな?(笑)ま、いずれにしても久々のカワハギ釣り、楽しめれば幸いである。


久し振りに自作和竿の出番となりました。

いつもの時間に到着すると、さすが週末のカワハギ船、すでに先客が13名ほど居られるが、右舷ミヨシが残っててラッキー!受付を済ませて早速船に向かったが、カワハギ船は定刻8時のため出船1時間40分前、アサリを剥くお客の姿も皆無で私が一番乗り。混むのは間違い無さそうなのできっちり船縁の番号の前に釣り座を構えた。どんなにゆっくり支度をしても10分程で済んでしまい暇を持て余していると、しばらくして、お隣に3人連れのお客さんが入られ、談笑しながら暇潰し。ホント助かります。結局、20枚の釣り座札は完売したようで、出船間近に半分上乗りさん状態の常連U谷さんとギリギリ到着されたA岡さんがミヨシの段上に乗って総勢22名。やっぱり週末のカワハギ船、乗りますよね〜。それはそうと本日のカワハギ釣行、昨日の夜になってから急に決めたので餌の準備ができず、支給餌頼りに一抹の不安があったのだが、実際に支給された餌を見るとナント!船長がコレ読んだら怒るかもしれないけど、このアサリ、甘塩して3カ月くらい解凍と再冷凍を繰り返したような状態。粒は大小交じりで、ベロは水分吸ってふやけてしまい、キモは潰れてペシャンコ&色は半透明のグレー。参ったな〜、正直、この餌で釣る自信ありません。この釣りは時として腕以上に餌がモノを言うのは、これまでイヤになるほど経験しているだけに、自分で剥いて来るべきだったよ。(船長ゴメン!)だが、間も無く出船時間、そんなこと言ってももう手遅れ。


釣り座札20枚完売+突き出しに2名で22名の乗客。やっぱり乗りますね。

7時50分、定刻よりやや早めの出船、20分ほど走るとのアナウンス。餌の問題はさて置いて、今日は久し振りの自作和竿での釣り、前回が昨年の10月29日、K山さんとの釣行だったから実に1年以上のブランク。どうやって釣るんだっけ?釣り方忘れちゃったかも!?航程20分強で場所に到着すると、各地から続々と船が集まり大船団が形成されつつある。船数のある船宿さんは2杯出し、3杯出しで詰め寄せるカワハギ客に対応し、竹岡沖でカワハギが好調なのとそうでないのではどれ程の経済効果の違いがあるのか?ふとそんなことを考えてしまう。さて、本船も位置取りが決まると8時15分、開始となった。北東の微風で晴れ、海上は良い凪、水色は南西強風後によく見られるやや明るい緑掛かった澄み潮。この潮だったら大丈夫でしょう。水深は29m。1投目、いきなり左舷で型を見て海水循環のスイッチが入った。開始5分、私にも初めてのアタリが出て無事針掛かり。16cm級の小振りだが、久し振りの再会にひとまずホッである。大潮の2日目で干潮が10時、満潮が15時半頃の予報。この時間、明確な下げ潮だが釣り難いほど速くはなく、マメに入れ替えれば問題無し。1枚目以降、後が続かず、思ったほどアタリの数が出てくれないようでやや苦戦気味の序盤戦。魚が小振り主体なのに加えて、アタリが出るには出ても、餌が良くないので針掛かりさせるジャストタイミングが短かく余計に難しい。ベロや水管はキレイに残してくる。


前日、40枚超で竿頭の達人U谷さん、本日もご乗船。

最初の支給餌だけで一日持たないことは確実なので、少しでもマシな粒を選んで、早めにお代りするつもり。結局、開始30分は最初の1枚だけで潮回り。移動直後、ポンポンと続けて2枚上がったが、これまた後が続かない。ブッ込みで船中何枚か上がると、その後は誰かしらがポツンポツンと忘れた頃に型を見るような状態。餌がまったく取られない時間が続いてみたり、ちょっと気配が続いてみたりと場所の関係か?釣り続けているとけっこうムラが激しい。そんな中、比較的アタリが出易いパターンとしては、着底後、タタキを入れてゼロテンションで数秒待つと、フカフカフカっと道糸が揺れるか僅かに穂先を刻むアタリ。穂先にゴンと来て、そのままゴンゴン食い込んでくれるような楽なパターンは無く、いずれにしてもアタリ方は渋い。しかも、餌が良ければ本アタリまで持ち込めそうなアタリも今日はなかなか思ったようにコントロールできず、え〜?コレでダメなの?天を見上げてしまうような空振りも多い。時折、空中戦も試してみるが、オモリを切った状態では今のところアタリは出ない。間が空きつつ地味に枚数は増えるが、15cm未満のコッパも出てきて余計に釣りが難しく感じる。バケツで泳がせてみて海底に帰れそうなら後で放流、ダメそうなら持ち帰ろうかな。

潮時表通り10時半頃から上げ潮に転じ、流れは右舷前方へ。10時50分、ツ抜け達成で一区切り。11時を回る頃、ゼロテンションから違和感にアワセを入れるとコレがデカい。デカいのがこういう微妙なアタリ出すんだよね〜。強烈な引きをかわし慎重に巻き上げ、フィニッシュは躊躇無く抜き上げ。後の計測で28cmの良型であった。お腹が肝でパンパンだが、我が家はコレに興味が無いってわけで、何のためにカワハギ釣りやってるのか?(笑)こんな良型が顔出すなら潮は悪くないはずだが、期待に反してその後、アタリはパッタリ皆無。ナント、次に釣れたのが小1時間経過した12時少し前。まったく気配も無かったところにいきなり一荷だからよく分からない。かと思えば続けてもう1枚来て、お昼で14枚。やっぱり今日は間が空く時間帯と気配のある時間帯のムラが激しい。場所は浦賀水道航路2番赤ブイの東側一帯。さっきからほとんど無風に近いが、コレがかえって釣り難い。北東風が少し強い方が航路からの曳き波を潰してくれるのだが、風が無い分、曳き波がダイレクトで船のローリングが激しい。同じテンションをキープしているつもりでも、どうしても船体が沈む時にアタリを見逃すケースが目立ち始める。ゼロテン釣りの場合、航路の近くだとこの無風状態が最大の敵かもしれない。


カワハギは広範囲に散らばり、船団も広範囲に散らばり、平和と言えば平和?

その後、ポツポツと追加し、13時を回る頃にようやく宙で気配が出始め、頭の中でキタ〜!やっと浮いて来たぞ。タナは底上1m前後。ここに来てやはり餌の質が勝負の分かれ目で、何度か掛け損なって地団太を踏まされた13時15分。水平に構えた竿の穂先が波と同調しない異質なモタレに襲われる。そのまま自然に構えているとカワハギ自らク〜ッと穂先を絞って、次の瞬間、ゴカカカカカ〜ン!食い上げてオモリを振り回し糸がフケる。ちなみに宙で勝手に針掛かりするのは、ある程度潮のある時で、空中戦でも状況によってはアワセが必要なケースもある。そのまま竿を立てて巻き上げ、取り込むとガッチリ針掛かりした20cm級。同じパターンで3枚ゲットし、4枚目は空振りしてしまい鼻息も荒くなった13時半、船長は場所移動を告げた。せっかく宙で食い出したというのに〜!次の場所でも浮いてくれないかな。宙釣りのドキドキ感が大好きな私。やや大貫寄りに走って水深21m前後で再開。早速、空中戦から始めるが、残念ながらこちらは浮いてない様子。諦めて底でゼロテン釣りに戻す。早々に周りでは型を出し始めたが、自分はどうしてもタイミング合わず、針掛かりまで持って行けないのが数回。何かがズレてる?少々焦り気味の中、ようやく針に乗ったと思ったら、今度は巻き上げ中に逃げられ、カ〜ッ!

アタリは多いが空回りの連続、ついに3連続巻き上げバラシに泣く。移動後30分、アタリ出っ放しもまったく数増えず、時既に14時。こういうのが手が合わないってことでしょうね。悔しいけれど、これもカワハギ釣りの醍醐味のひとつ。肩の力を抜いて深呼吸、落ち着いて入れ直すと今度こそ頂き。久々に取り込んでようやく20枚にリーチ。次の投入は叩いてる最中に竿が勝手にブルブル、そのまま持ち上げると、これが一荷であっさり20枚突破。お隣、段上のA岡さんもこの時間は絶好調。釣り方が面白いように嵌って次から次へとヒット、こちら隣で圧倒され気味。ここに来てカワハギの活性は上がってアタリ出っ放し状態なのだが、上げ潮に対して船を南西に向けてバランスを取っている関係上、右舷ミヨシはスラスター入りっ放し状態。目の前泡だらけで穂先が見えないわ、道糸遠くに払い出しちゃうわで、この釣り座の宿命とは言え、釣り難いことこの上ない。そんなハンデも課せられてしまって、せっかくアタってくれてるのに上手いこと行かないケースが頻発。それでもアタリの多さに助けられポツポツと数は増える。自分で餌剥いてきたら、低めに見ても3割増しは堅かっただろうけど、この期に及んで何を言っても始まる訳でも無し。与えられた状況でベストを尽くすしか無い。


近隣で良型が取り込まれ・・・皆さん平均にアタリは出ている模様。

終了10分前、ようやく30枚にリーチ。モゾモゾとしたアタリにアワセが決まった。と、次の瞬間、機関銃連射の如き強烈な叩き込み、重量感のある走りにドラグが滑る。コイツは只者ではない。とてもじゃないけど同じペースで巻き上げなんぞできず、やり取りの末、やっとのことで浮上させたのはパッと見30cmオーバー。船下に回り込んでしまって抜き上げ辛かったので、一旦船底から離そうとした瞬間、あろうことかフッと重さが抜けて針ハズレ。バカモン!またやってしまった。これで何度目かな?尺ハギの水面バラシ。当のカワハギ君も針がハズレたのに気付かず?観念したのか、少しの間、海面に横たわったままでいたが、ウソ?って顔でそそくさと海底にお帰りになった。とんだ命拾いのカワハギ君であった。それより、あと1枚釣らなきゃ!速攻で入れ替えると2度、3度とアタリは出るのだがいずれも手が滑って掛けられず。(笑)残り時間5分を切ったところ、今度こそ針掛かり。バレるなよ〜!魚が小さかったのが功を奏して無事ゲット。キリ良く30枚ジャスト、滑り込みセーフ。その後も入れればすぐに当たる状況ではあったが、ここで定刻一杯となり終了。今日は突出した釣果は無かったようで、蓋を開けたら私がトップですか?2番手は終盤怒涛の追い上げを見せたお隣A岡さんが28枚との情報。今日はアタれば全部カワハギ、定番外道のトラギスやベラは一切無し。コレだもん、活性良ければ爆釣もあるでしょう。しかし、カワハギ釣りは何度やっても面白い。


本日の釣果、カワハギ 30枚(15cm未満の3枚は放流、15.5cm〜28cmの27枚を持ち帰り)。28cmが2枚で次が21cm、他、見た目30cm級の水面バラシなどもあり・・・。どういう訳かトラギスやベラなどの定番外道は一切無しでした。

【船宿HPコメント】
日中カワハギ 今日も竹岡沖で食い活発でした!海上も穏やかかで最高の釣り日和でした!今年のカワハギは魚影が濃くて入門向きです。お早めの釣行をお勧めします!竿頭30枚・二番手28枚・三番手26枚で皆さんオカズ以上に釣れました! 貴光船長

ホーム目次前のページ次のページ