ヤリイカ渋乗り、終盤乗り目上向きも時間切れ

3月27日(日)、大津港の小川丸からヤリイカに行ってきた。
最初に、この度の東北地方太平洋沖地震によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、被災された方々やご家族、関係者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。さて、震災の発生から2週間以上が経過した現在、直接的な被害を受けなかった私たちも原発の放射能漏れや電力供給量低下に起因する様々な問題にさらされ、また、物流の混乱、生産地の被災等により特定の物資が入手困難であったり、こんなところにも影響が!?と改めて気付かされる副次的な障害も多く見られ、安心して元通りの生活を送れるようになるには相当な時間が掛かりそうな情勢となっている。震災1週間後の先週末は3連休だったが、そもそも土曜と月曜が強風荒天のため釣行は見送りとなった。中日の日曜に上手く出漁されたIさん、I澤さんは流石、お二方とも好釣果を伝えてくださり心強い限りである。私も間が3週間空いてしまったけど、今週から始動させて頂きます。で、何やろうかなぁ?アジの品物が思ったより良かったとの情報で、久し振りにアジ食いたいなとも思ったけど、今年はマルイカのマの字も聞かない代わりにヤリイカがロングランとなっており、ず〜っと気になっていたこともあって、今週は思い切ってヤリイカ釣りにでも行ってみますか!土曜日は強風予報だったので日曜日に出撃することに。一時はスルメが多いような話だったけど、このところまたヤリイカ主体になっているようなので狙い目かもしれない。前夜、晩酌がてら定宿小川丸に予約の電話を入れてみると現在5名で出船確定とのこと。そんな混雑も無さそうだし、前日出た船は頭80杯から釣れているのでちょっと期待できるかな?な〜んて思いを胸に、相変わらず二日酔い気味の身体にムチ打って家を出発。


震災から2週間、釣り人も平常モードに復帰?で船上は思ったより盛況でした。

いつもの時間に到着し、早速、釣り座札が掛けられている船形を見ると、左舷は既に6名、右舷は3名と思ったより人数多そう。右舷トモ2番が空いてたので迷わず札を抜いて受付を済ませた。しかし、節電のためとは言え朝イチの京急車内、暖房入ってなくって寒いのなんのって、まるで冷蔵庫の中。それもそのはず、本日の予報は1度の10度で3月下旬とは思えない真冬並みの陽気、従って服装も完全に真冬仕様である。早い年なら桜が咲き始める季節なのだが、我が地元の横浜界隈では、見た感じ蕾はまだ堅くつぼんだままである。船に乗り込んで準備を始めると、私の後からフリーと思われるお客が数名来られて、結局、左舷8名、右舷7名の15名で確定、沖のイカ釣り的にはほぼ満船でしょう。釣り人たちもここに来て一気に平常モードに復帰し始めたか思った以上に盛況。凪予報の週末だもん、あまり閑散としているよりこれくらいの方が活気があっていい。さて、準備も整い定刻7時ジャスト、貴光船長の操舵で出船。沖の瀬まで行くので1時間10分くらい走るとアナウンス。後部キャビンの裏で大ドモのおじいちゃんとお話しながらの航行。聞くとおじいちゃん、御歳75歳とのこと。ライフジャケットの着け方が分からないとのことで着けて差し上げた。ヤリイカはいつも勝浦に行ってたんだけど、最近は危ないので車は止めてもっぱら電車釣行と言う。この歳になって重たい荷物担いで、ひとりで電車乗って釣りに来る気力が素晴らしい、いや〜お元気で何よりです。平らだった海も剣崎の灯台を後ろに見る頃には波頭が白く砕け始めて海面が深く掘れてくる、けっこう吹いてるなぁ。アナウンス通り1時間10分で到着したのは洲崎沖。徐行しながら旋回を繰り返すが、いつまで経っても止まれず。ウッソ〜、もしかして反応無いの!?


場所到着も反応に乗れず、海悪い中、のっけから長〜いクルージング。

次第に凪る予報だが、現場海域ではまだ10mくらい吹いてると思われ、けっこう海悪い中の探索。旋回する度に飛沫を被って寒いわメガネ濡れるわでのっけから我慢大会。頼むぞ〜!そして更に旋回を繰り返すことようやく急ブレーキが掛かってプッ!第1投の合図が出たのは、到着後45分経過した8時55分。水深170mで底付近との指示。ようやくオモリが着底し、2秒無いし3秒ほどゼロテンションを作ってから最初のシャクリ。乗る日はこれで多点掛けとなるはずだが、手応えはスカッ!虚しくも竿先に乗るのは120号オモリの重さのみ。何度か巻き落としてみたが生体反応無し。リールの糸送り機構がONになっていたのでOFFにしようと操作したつもりが、何を勘違いしたか水深170mでゼロセットしてしまったではないか!直後、回収の合図が出てリールのレバーを倒したが、バカモン!モーターがウンともスンとも動かないぞ。色んなボタン押してみたけどダメ。慌てて操舵室に行き、リール動かなくなっちゃったんでちょっと待ってもらえますか?釣り座に戻ってさてどうしよう?手で巻こうかとも思ったが、一旦、電源コネクタ外して再接続したら動いた〜。動きましたOKです〜!いや〜焦った、何だったんだよも〜。実は巻き始めの瞬間、イカが着いてるやもしれぬ重さを感じたのだが、タラタラ巻いてこれ以上お待たせしたら迷惑なので竿先海面向けて全速巻き上げ。上のツノから1本づつ投入器に入れて行くが、重たいと思ったらやっぱり下から2番目にヤリイカの影。しかも胴長30cm超の良型。全速で巻いても外れないときは外れないもんだね。船長に報告しに行ったら、海水循環のスイッチを入れてくださった。なんだかな〜、ぜんぜん釣った気しないし・・・。


1投目、リールトラぶってる間に偶然1杯ゲット。もしや序盤戦の洲崎沖で唯一?

その後、良い反応が見つからないようで旋回時間は長め。10分回って入れてといったペースが続くが、まったくカスリもしない。乗り目悪過ぎでしょう。水深はだいたい160〜170mの間。10時ジャスト、魚探上げたと思ったら15分くらい走ります!とアナウンス。見切りを付けた船長、西南西に舵を取って沖の瀬に移動である。しばらく走ると相模湾船を中心とした船団が見え始めたが、広範囲にバラけていてこっちも模様イマイチの雰囲気が濃厚。10時15分、再開後の初投入も空振り。2投目は水深160m、底からのシャクリ釣りに重さが乗って久し振りの生体反応。小型が2杯乗っていたようだが、巻き上げ速過ぎたかな、途中でガクンと軽くなって1杯だけ回収。次の投入でも小型が1杯乗ってこの流しは2回やって2杯。船団はマッタリムードの中、チョコチョコと反応だけは見られるようで、空振りの投入も挟みつつ、地味に稼いで移動後4杯を追加。周りの皆さんもようやく片目が開いたという方が半分くらいでしょうか?いずれにしても着底でまったく乗らず、誘って誘っての渋乗りだから数が増えません。11時30分、ちょっと良い反応に乗ったようで、急停止してバックに入れてブルブルブル〜、で船体が止まり切らないうちにプッ!と投入の合図。速攻でオモリを放り込むと、え〜?期待の着底即乗りは無し。何度か巻き落としてようやく良い筋に仕掛けが入ったようで、底からのシャクリにドスッ!これは疑いも無くヤリイカの乗り。しかも型が良いか多点掛けか?慎重に回収すると下から1番目と3番目の2点掛けで、1杯は胴長30cm超の良型。水深170m、マルイカ級のシングルだと半信半疑なことはあっても、このサイズが乗ってくれると明確に分かります。前日は後半上向いたような情報だったので、そろそろ時合いか?と思ったのだが・・・。


中盤、沖の瀬に移動も船団バラけて地味乗り。6杯追加してお昼で7杯・・・。

相変わらず乗りが渋いようで、たまに掛けても途中で居なくなるのが多く足踏み状態。結局、お昼の時点で7杯止まり。大ドモのおじいちゃん、私が乗らない流しもポツポツ稼いで、私と同じかもうちょっと釣られているかも。電動リールの自動イカシャクリ機能は自分は使ったこと無いけど、おじいちゃんにしてみれば便利みたいで、コレでけっこう釣られるので改めて感心させられる。右舷真ん中の上乗り兼釣り人の達人Uさんも、最初は直結でやられてたが、ブランコに交換してからポツポツ乗せ始める。ツノ数はけっこう多いようだが、乗るのは殆ど下の3本のどれか。私はいつも通りの7本ツノ仕掛で、これまで乗ったのはやはり下の3本のどれか。ツノ色も自分の実績や周りを見た感じから、今日は濃い色がぜんぜんダメ、殆どがケイムラで、ズレても薄いピンクか薄いブルーと言ったところ。後半戦、ちょっとツノの配色いじりながら試してみようかな。その後、何回か投入したが、結局、追加ならずのまま12時45分、10分ほど走って洲崎沖へと戻る。同時につり幸も並走してるので、何か情報でも入ったのだろうか?場所に着くと東京湾勢が数隻で船団を形成しつつあるが、サバと格闘している船が目に入ってイヤな予感。本船も程無く反応に乗ったようで、早速投入となったが、水深50〜60mの間で全員サバに止められ全速回収。素早い対応でオマツリの被害は最小限に留めたが、7本ツノ全てのカンナが伸ばされた。サバが多いから直結の用意がある人は換えた方がいいかも!とアナウンス。サバに捕まらず底まで下りれば、けっこうイイ反応が出ているそうなのだが!?見ていると直結に換えたお客さんも仕掛けは下りるけど、回収時にサバに捕まって、イカが吹っ飛ばされちゃうので、どっちもどっちか?


終盤、洲崎沖に戻って乗り目上向いたが、上手く行かないもので今度はサバとの戦い。

13時30分、僚船が急に接近すると船団が密になって狼煙を上げて急停止。これは乗るパターンだよ。速攻でオモリを放り込むと鬼門の水深60m線を無事に通過しサバからは逃れ、水深155mとやや浅く、ゼロテンションからのシャクリにズシ〜ッ!竿がイカの重さに襲われ胴から曲がる。イカの動きも伝わるので型も良さそう。巻き上げもサバを回避できてそろそろフィニッシュ、澄んだ海面下にボンヤリ乳白色の影が数点。回収すると本日初の着乗り3点掛け。1杯は胴長30cm超の良型。旋回中にツノを交換したのが奏功したか?真ん中のガス糸巻きFN7、濃い青地からケイムラ地に変更していきなり良型ゲット。他も濃い目の色とピンク系を全部ケイムラ系に変更。残り時間1時間を切って乗り目は確実に上向き、サバさえかわせればまず間違い無い状況。水深は更に浅くなって140m〜120mと釣り易い。次の投入は2点掛け、その次が本日最高の4点掛け、そしてその次が3点掛けと、乗り目が上がると上の方のツノにも乗って来るようで、すべてが着底即乗りシャクリ一発。何回かサバに捕まる流しを挟みながらも4投で12杯追加でなんとか19杯まで漕ぎ着けたところ、次の投入がラスト。14時20分、この流しで上がって行きます!とのアナウンス。何としてもあと1杯と思ったが、残念ながら最後は乗せることができずに終了!もう1杯釣りたかったけどなぁ。片付け中、Uさんが釣果を聞きに来られたので19杯と報告。釣り的には最後の1時間の乗り目が一日に何回かあると数伸びるんだけど、まぁ自宅分のおかずとしてはまずまずですか。世の中こんな状況で、釣り物の新鮮なイカが食卓に上るだけでも幸せと思わねば・・・。今年はマルイカがまだみたいなので、もう1回くらい釣行機会があるかな?


本日の釣果、ヤリイカ(胴長19〜33cm)19杯。胴長30cm超の4杯はオス?その他、中小型はメスで卵持ってました。今回、スルメは交ざりませんでした。

【船宿HPコメント】
日中ヤリイカ  今日は反応少なく苦戦でした・・。洲崎〜沖の瀬〜洲崎沖へと走りましたが、終日ポツポツの乗りでした。最高では8杯掛けが有りましたが数は伸びませんでした・・。竿頭19杯でした。psヤリイカ船は4月より毎日での再開予定です!詳しくはHPで報告致します!貴光船長


お刺身は釣り物ならではの食感、湯がいたゲソも絶品/小ヤリの醤油バターニンニク炒め、家族で入れ食いモード。

ホーム目次前のページ次のページ