リハビリ釣行第二回、4年振りの一日シロギス船

4月29日(金)、新山下の広島屋からシロギスに行ってきた。
色々ありましたが、早いものでGW。まずは金土日の3連休、残念なことに今週末もお約束のシケ予報。土曜日の後半から南風が強まってきて、日曜日は雨風の荒天・・・ということなので、初日に早速、行って来ましょう!釣り物は、2年前にアジとのリレー船でちょこっとやったけど、専門の一日船に乗るのはナント4年振りとなるシロギス釣り。今季は早めの時期から束超えの釣果がバンバン聞こえ始め模様は良さそう。問題の五十肩も例の治療法に出会って以来、急速に快方に向かい、現状、痛みは残るものの、炎症が完全に治まったので、多少の痛みは我慢してでも動かした方がよいフェーズに入ってきており、軽い道具でアクティブに腕を動かすこの釣りはジャストフィットという訳である。8時出船なので、少々早過ぎるかとも思ったが、いつもの時間に目が覚めてしまったのでのんびり家を出ると、6時前には到着。先客は右舷トモに2名だけ、南西風の上げ潮と読んで左舷大ドモに荷物を下ろしたが、終わってみればこの読みが180度裏目に出るとはこの時点では知る由も無かった。しばらくすると右舷ミヨシにOさん、左舷ミヨシにCさん、左右オモテに当店を代表する名人2人、そして極め付けは私のお隣にY中さんが入られ、当店のシロギス名人3人衆の勢揃い。今日はスゴイ面子が揃ったものだ。皆さんの釣技を少しでも拝見できるだけで価値がある。渡辺釣船店のLTアジ船長に見つかって、今日はシロギスのテンプラですか〜!と後ろから声を掛けられ、いや〜、この間のアジ、バカウマでしたよ!また今度、お邪魔します!お客の出足はGWモードかと思いきや、お隣の店もポツポツ程度で、本船もその後、左舷に3人連れが来られただけで、左舷6名、右舷3名の9名で確定。Y中さんは汐よしさんの和竿、私は自作和竿でお互い手持ち1本竿派、出船前、道具や釣りのお話を楽しくさせて頂き、今日はこれだけでも来た甲斐があった。


自作テンビン、使い心地は抜群の安定感!?右は自作竿受け、穴が無い場所に重宝。最近、D社から類似品が発売されてますが。(笑)

角田式ペンシルホールド。リールの足を親指と人差指の又で受け、親指、人差指、中指の3本で竿をホールドし、リールの足には指を掛けません。

シロギス竿の持ち方でいわゆるペンシルホールドと呼ばれる形が何種類かあるようだが、私の持ち方は完全なる角田式ペンシルホールド。当時、船長直々に教え込まれ、今でも手に染み付いていてコレしかできない。この方法だと、リールのお尻にあるストッパーレバーが掌に当たることもなく、手首の動きがダイレクトに竿に伝わり、竿と糸の角度を変えることなしに竿の上下動が容易、アグレッシブに小技を駆使するこの釣りには理に適っていると今でも思っている。これに加え、私の場合、リールのストッパーは常に外した状態で、遊んでいる小指がローターを押さえてストッパーの役目を果たす。小指を浮かせれば自然にローターが逆転し、糸の出し入れは自由自在。払い出しがキツく、誘いながらも糸を送り気味に仕掛けをステイさせたい場合など、意のままのコントロールが竿の持ち手だけで可能。どーでもいい話かもしれませんが、一応ご参考までに書きました。話は戻って定刻8時、待ちに待った出船。途中、飛沫を避け、スパンカ下で右舷トモのお客さんと談笑しながらの航行。いつも拙HPをご覧頂いてるそうで恐縮です。向かうは中の瀬、目下のメイン漁場である。航程20分程でスローダウン。スパンカを揚げて更に南寄りに徐行すること8時30分、Aブイの東側で位置取りが決まり開始のアナウンス。北東の微風で晴れ、少しひんやりするが、爽やかな朝である。第1投、久し振りのキャスティングは無事前方に飛んでくれてセーフ。(笑)水深は20m前後だろうか、水色はGW恒例の茶濁り。ブッ込み一発でアタリが出てくれ、難無くゲットは少し小振りの16cm級。序盤戦、活性高めの日に有効な、自分の最も得意で好きな誘いパターンから展開してみるが、まったく反応無し。(泣)この誘いはまだ時期尚早か。少しづつアジャストするかのようにパターンを変化させつつ、ポッツンポッツンと型は見れるが、やってて密度を感じないし、アタリの出し方がまったくパターン化できず、前半戦、半信半疑の手探り状態が続く。


左舷6名、ミヨシ1番に本日竿頭のCさん、私のお隣は名手Y中さん。潮先ブロックが強烈で魚回ってきません!(汗)

潮周りは若潮後の中潮初日で干潮が9時前頃、満潮が15時頃の予報。最初の流しは約30分、殆ど流れなかったが、2流し目から北東方向への上げ潮がトロトロ行き始め、風向きは北東〜東北東のため、釣り座は超裏目の完全潮ケツ。左右オモテの両名人は忙しそうに次から次へとポンポン釣り上げ、お隣Y中さんも私より明らかにハイペース。胴の間の3名様もそこそこアタリが出ているようにお見受けするが、如何せん、潮先ブロックが強過ぎか?マジで魚居ますか?スカスカの海底を仕掛けだけが虚しくトレースしているかの状態。最初の2流し1時間は16尾がやっと、次の1時間が14尾、その次の1時間が8尾と急激な右肩下がり。その後、少し追加して、お昼の時点で45尾じゃ、全然束どころじゃないわ。しかも、型が細かいのなんの。やっと当ててもピンギスかピンに毛が生えたようなサイズが多く、すっかり目が麻痺してしまって、たまに20cm級が交じるとエラくデカく見えるから困ったものである。同じヒットパターンが2回は続くことはあっても、3回続くことはまず有り得ない。中盤も苦しい戦い、この時期特有の赤クラゲも苦戦に拍車を掛ける。速めの誘い上げには一切反応無し、低めベッタリもダメ、叩いて待ってもダメ、強いて言うなら、オモリ少し浮かせてのゆっくりした聞き誘い?コレと言って決め手が無く、なんともキビシイの一言だが、お隣Y中さんも、パターン続かないから、正解ってのは無いよ!と。やっぱそうか・・・。左右オモテの両名人は胴付き仕掛けを使用して居られ、2本竿が炸裂。Y中さん曰く、このところ胴付き優勢でテンビンじゃ勝てないそうだ。ホントですか?自分はテンビンフェチ(笑)なので、胴付き仕掛けにはまったく興味無く、いくら釣れると言われても、換える気は一切無いのだが、最近はそうなんですか・・・?確かに、今日みたいにテンビンでやってて高めも食わなきゃ低めも食わないから、胴付きが良いというのは何となく分かるような気がしますが・・・。


GW恒例の茶濁りとなりました。もうちょっと赤みが強い潮になると魚の活性が上がるのですが・・・。

最初、1流しくらい我慢すれば南西風に変わると思ったのだが、午前中、北東〜東北東ですっかり安定してしまって、ドップリ潮ケツに嵌って見事に裏目。12時半、風がそよそよ始まってようやく南〜南南東に舳先が回り、いよいよこっちの時合いが到来か!と思ったのも束の間、今度は潮が行かなくなってしまい、アンカー入れたプレジャーボートを目印にしても、本船との相対位置がまったく変わらず。餌のお代わり貰いに操舵室に行くと、込み根さんシロギス上手ですね〜!と船長。いやいや苦戦してます。(そうか、船長にはいつもアジでお世話になってばかりでシロギス船乗ったの初めてだった。船長にそう言って頂けると嬉しいですよ、ありがとうございます!)ついでに潮向き聞いてみたら、う〜ん、動かなくなっちゃいましたね〜!やっぱり。その後、約1時間、殆どと言っていいほど生体反応すら出なくなりドツボ。後半戦、風向き変わって追い上げるつもりだったが、反対に大失速。お隣Y中さんも???状態で首を傾げる。13時半、少しアタリが戻ってきて20cm前後級がイイ感じでアタリ始めたが、場所か時間かこれも長続きせず、なかなかモードに入りません。13時50分、少し北寄りに場を換えて再投入。こちらもすぐにはアタリが出てくれず、2投、3投してやっとアタリ出して掛け損なって!の世界なのだが、そんな状況を尻目に左右オモテの両名人は終盤戦、再び入れ食いモードに突入。お隣Y中さんも、またアタリ始めましたね!と言いつつ、次から次へと海面から吸い上げられるシロギスは流石!自分、もはやこの状況を打開するだけの引き出しは持ち合わせておらずギブアップか。例によって15時20分くらいまで延長してくださったおかげで、なんとか82尾を数え、釣り的には少々難がありましたが食材的には十分。竿頭は左舷ミヨシのCさん147尾、2番手右舷ミヨシOさん139尾、3番手お隣Y中さん115尾と船中束釣り3名様、お見事でした!今年はマルイカも居ないことだし、またリベンジしに来ようかな!?


本日の釣果、シロギス(11.5〜21.5cm)82尾、マルアジ(27cm)1尾、メゴチ 8尾の持ち帰り。他、パックンチョ1号、2号、タマガンゾウ、サメは放流。写真撮り忘れてしまい、上の写真はウロコ取った後です。左から12cm前後級、16cm前後級、20cm前後級で割合はだいたい4:3:2くらいかな?思いの外、細かいのが主体になってしまいました。


当日の夜、シロギスの糸造りに竹の子の刺身を添えて。シロギスの刺身はかなり久し振り、思ったより甘味を感じ、改めて美味しかったです。右は翌朝、マルアジのヅケ丼。1匹交ざったマルアジのおかげで、朝からシアワセな気分になれますよ。

【船宿HPコメント】
2011年4月29日(金)晴れ
午後から南風がそよそよと吹いてきましたが、からっと晴れて清々しい一日でした。シロギス乗合で出船。朝、ポイントに到着すると潮流れは適当も潮色に濁りが入ってしまい嫌な予感がしました。しかし、そんな心配も取り越し苦労に終わり、良型サイズのキスがポツンポツンと顔を出してくれました。午後からやや単発な喰いになってしまい数も伸び悩みましたが帰り間際には再び喰いが立ち、2番手139匹、3番手115匹と束オーバーの方が3名いらっしゃいました。シロギス竿頭 八潮市の○○ ○様 147匹

ホーム目次前のページ次のページ