腰越沖のカサゴ釣り、良型含みで釣り味満喫

5月3日(火)、腰越港の飯岡丸からカサゴに行ってきた。
GW中盤の3連休はいずれも穏やかな釣り日和が期待できそう。当初この時期はマルイカモード全開のつもりだったが、今年はまさかの音沙汰無し。代わりにヤリイカの釣期が長かったり、去年ダメだったムギイカが釣れ始めたりと、それはそれで嬉しいけど、イカの世界は摩訶不思議、マルイカと沖のイカは一年置きに入れ替わりなんでしょうか。さて、先週の金曜日は4年振りのシロギス一日船に乗船。船長におだてられるがまま木に登ってしまい、船上、お得意の誘いパターンは大炸裂したが、肝心のシロギスはなかなか上がって来ず空回り!?おかげでここ2、3日、五十肩がリバウンドしてしまって、まったくアホですよね。(笑)ってことで、気になるムギイカは先送りにし、ここは無理せず軽装の食わせ釣り、この釣りもかなり久し振りとなる浅場のカサゴ釣りに出かけてみましょう。場所は良型期待で相模湾、腰越港の飯岡丸。前日に予約の電話を入れて道具や仕掛けも準備万端。朝、目覚ましに起こされるとまたやってしまった、完ペキな二日酔い。酒飲みは一旦酔っ払っちゃうと学習能力もヘッタクリも無くなってしまい困ったものだ。体調優れずモチベーション急降下したが、予約しちゃったからしょーがない、頑張って行って来ますか!JR〜江ノ電と乗り継いで6時20分、港に到着。飯岡丸は門を入って一番奥の受付所、カサゴ五目は割引使うと¥7,000ポッキリ!今時、この値段で一日船はなかなか乗れないですよね。その分、お土産に旬のシラスでも買って帰ろうかなっと。受付を済ませ船に向かうと、カサゴ船は右舷に2名の先客。迷わず左舷大ドモに荷物を下ろして準備開始。程無く右舷に1名と左舷ミヨシにご夫婦連れ2名が来られて左右3名づつの6名で確定。6時30分、ヤリイカ船がひと足先に出船すると、6時50分、アオリ船に続いて本船も河岸払い。


6時50分いざ出船、ベタ凪の海上、三浦半島がやや黄色味を帯びて霞んでいますが、黄砂の影響でしょうか?

6時55分、港の目の前で本日第1投。北北東の風やや強く曇り、けっこう肌寒い朝である。水深は13mで海底は凹凸の激しい荒根の中。5分ほどやって船中型出ず移動。東寄りに舵を取って、少し深めの水深23mで再開。序盤戦、外道を含めて生体反応そのものが薄い様子。濁り潮を好むカサゴ釣り、水色が思ったより良いのが懸念されるが・・・。潮周りは大潮の3日目で干潮が11時頃の予報、この時間、明確に東から西への潮が効いており、我が左舷は抱え込みとなる。何度か入れ替えているとようやく待ちに待ったアタリだったが、針まで食い込んでくれずサヨナラ。ク〜、クヤシ〜!そっと聞き上げの誘いにガクガクッと強いアタリが来て、間違いなく本命、しかもサイズ良さそうだったのに・・・。しばらくすると、再び強いアタリに見舞われたが、またしても針掛かりせず。なんでよ〜!?と言うのも、船宿の支給餌が幅1cm、長さ5、6cm、カサゴ釣りには至って普通の塩漬けサバタンなのだが、現在使用中の餌は持ち込みの自前サバタン、それも型狙いのため、幅2cm、長さ10cmほどの、そうです!冷凍庫で備蓄してあったオニカサゴ用のサバタンをそのまま使用。いくら何でも餌デカ過ぎかな?ちなみに道具と仕掛けは『メタリアゲーム64−190』に『トライオン100』、PE2号から幹糸5号の胴付き2本針、捨て糸3号20cm、枝間60cm、ハリス4号で上が30cm、下が50cm、針はムツ14号という、ヒラメやハタなど大き目の高級外道も視野に入れた仕様。朝イチ、こりゃ作戦裏目かな?せっかくアタリ出しても全然掛かんないもんね。しょーがないなぁ、船宿支給餌をキッチンハサミで薄めに整形して着け直し。サバタン使う釣りは餌の整形や調整にハサミは必須!特に大き目で切れ味の良いキッチンハサミが使い易くていいですよ。


12cm級のコクチフサカサゴ、餌小さめにするとコイツばっかり。カサゴと違って浮き袋が無いので皆さん放流。

方針変更して釣りを再開するとすぐにアタリ、でも魚小さいな〜。回収すると案の定、12cm級のコクチフサカサゴである。これも頑張れば食べられるけど危ないので放流。これまでコイツには2回ほどやられたことがあって、実は魚体に似合わぬ強烈な毒性。背鰭の棘に触ったら最後、2、3時間は激痛が収まらず、次第に指は紫色、太さ2倍ほどに腫れ上がって、箸も持てない状態に!針の近くを持ってぶら下げてると跳ね上がって来ますので要注意。以前、短パン姿で太ももの上に落としたお客見ましたけどね。(笑)メゴチ挟みとペンチを使って慎重に針を外して放流。7時40分、ようやく本命のアタリが針掛かりして、ガクガクガクッ!竿の胴まで気持ち良く叩いてくれたが、回収するとやや小振りの19cm。序盤戦、思いの外、テコずってしまい、小振りと言えども初物ゲットで少し気持ちは落ち着き、さて次行ってみよう!ところがその後もパッとせず、先にコクチフサカサゴのアタリが出てしまってかなり邪魔。本命カサゴは若干大きい20cmを1尾追加したものの、8時半頃から9時に掛けて、釣っても釣ってもコクチフサカサゴでナント5連荘。潮は適度に流れて条件は悪くないはずだが、如何せんカサゴのアタリが遠過ぎる。そうは言っても周りのお客さんもまだ、型見たか見ないかだからそんなもんなのか。う〜ん、やっぱり方針変更!コクチフサカサゴばかり釣っててもしょーがないので、持ち込みのデカ餌に戻す。仕掛けの降下も何となくかったるいのでオモリも20号から25号に交換。気分を入れ替えて再開するとナント!1投目でアタリ。そっと聞き上げた穂先を抑えるモタレアタリに続いて、押すでも無し引くでも無し、少しテンション掛け気味に食い込みを促してやるとドガガガガン!と竿を叩いて針掛かり。いや〜いい引きするわ。


作戦変更で9時台が絶好調、10時前でこんな感じ。その後、ペース落ちて1、2尾/hといったところ。

掛かり所を見てスッと抜き上げたのは先程より更にデカイ23cm級。コレですよ!コレ!これでもなかなかの良型だけど、当地では30cm超も珍しくないのでまだまだ上を狙いますよ。そして次投、抱え込みが少しキツくなってきたので、前方に放り込んで2、3回誘いを入れると足元に戻ってくる状況。再び聞き誘いにクッという押さえ込みを検知。押すでも無し引くでも無し、テンション少し掛け気味にしてやるとヒット〜!これも同級でヨッシャ!だいぶ釣りらしくなってきたぞ。その後、9時台は絶好調、次投では上針に23cmのメバル、続いて25cmのカサゴでサイズアップ。コレ、デカ餌作戦成功でしょう!?この時間、底潮も良い状態と見えて、朝イチのあの掛からないアタリのもどかしさは何処へ行ったか、たまに手が急いでしまってもったいないこともしたけど、オニカサゴ用のデカサバタンでも食い込み自体はまったく難無く、これだとコクチフサカサゴが食わないのが有り難い。続いて23cm級のカサゴ、25cmのメバルの2連荘。そして本日の極め付け、一瞬、根掛かりかと思わせる押さえ込みに生体反応を確信し、竿を起こすとゴクゴクゴクゴクッ!おっとっと〜、思わずドラグに手が行くほどの重量感のある引き込み。底を離すまで2、3度に渡る強烈な引きをかわし慎重に巻き上げ。海面に姿を現したのはデカッ!上顎斜めに針掛かりしているのを確認、そのままヨッコイショ!ゆっくり竿で抜き上げたのは本日のビッグワン、後の計測でジャスト30cm。ついに出ました〜、尺カサゴ!このクラスになると重さもあるし貫禄が違います。最初、底を離すまでの引きはシビレますよ。場所によって40cmオーバーの超大物も釣れるって言うけど、そんなの食って来たら一体どーなっちゃうんでしょうね。


終日、腰越〜稲村ヶ崎の沖、水深15〜25mの間、もう少し深場もやってみたかったのですが・・・。

10時、魚数えてみたら、カサゴが9尾にメバルが2尾で、合わせて目標のツ抜け達成。ほとんどこの1時間の釣果である。場所は腰越から稲村ヶ崎の沖合、水深は15m〜25mくらいで船を潮に乗せて大流し。10時半、そろそろ干潮時刻が近くなると、少し速めに抱え込んでいた潮がパッタリ行かなくなり、これに伴いアタリもキレイにストップ。その後、11時に1尾追加したものの、後半戦に突入すると朝方のアタリの出がウソのように生体反応激減。上げ潮の時間帯に入ると、間も無く流れが出てきたが、下げ潮と同じく東から西に向けた潮で、左舷はまたしても抱え込み。しかも、上っ側が速くなってしまって釣り難い状況。かなり前方に放り投げるが、底に付くと既に足元。胴付き仕掛けなので投げには向かない。一応、テンビンも持参したのだが、う〜ん迷うところ。オモリ重めにしてテンビン仕掛けってのもありと思ったが、根掛かり増えそうなリスクもあるし取り出すには至らず。12時半、この間、掛からないアタリが2、3回あったが、やっとのことでヒットし、1時間半振りの1尾。再び1時間ほどアタリに見放された13時半、ミヨシのご婦人にヒット、続いて私にヒット、そして圧巻はミヨシのご主人の竿が満月、浮上したのは25cm級のダブル。後で聞いたら置き竿で食わしたそうだ。残り時間、10分切ったところで最後の潮回り、運良くブッ込みでアタリが出てくれて、最後に1尾追加。結果、カサゴ14尾にメバルが2尾。その後、もう1回入れたけどアタリ出ず、定刻14時ちょうどに納竿。終盤、デカ餌を切らしてしまって、釣れる魚が小振りになってしまった感もあるが、尺カサゴも1尾出たことだし、平均サイズもまずまず良型主体と言ってもいいでしょう。相模湾のカサゴは特に美味、これだけあれば色々な料理がお楽しみ・・・。


本日の釣果、カサゴ 14尾(19〜30cm)+ メバル 2尾(23〜25cm)で16尾。カサゴは最大30cmで最小20cm未満は1尾だけ、20〜25cm中心で平均サイズはまずまずでしたね。他、コクチフサカサゴ 10尾くらいは放流。

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