待ってました!近場の浅場でムギイカ急上昇

5月6日(金)、大津港の小川丸からムギイカに行ってきた。
腰越発カサゴ釣行から中2日、GW後半、連休谷間の金曜日、本日は以前からお休みを頂いての釣行予定。釣り物は?このところ一番気になるあの釣り、そうです!2年振りに復活気配濃厚、東京湾のムギイカ釣り!ちょうど一週間前のGW初日は4月29日、一日中上げ潮の条件下、金谷沖で乗り活発との情報が飛び込んだ。定宿大津小川丸をはじめ数隻が束超えの釣果を叩き出して以来、この釣りらしく?日毎に凸凹の釣果で遷移しつつも、昨年好調だったマルイカに代わって今年はなんだかムギイカがイケそうな感じ。前日の5月5日は、乗り目上がらず比較的低調に終わったようだが(すずきんさん、お疲れ様でした!)、シロギス釣りでリバウンドした五十肩も(笑)再び安定傾向に入りつつあることだし、ここはひとつダメモトで様子を見に行って来ましょう。2年振りのムギイカ釣り、前日は道具や仕掛けを掻き集めながらワクワク気分、仕掛けも2年前に作った新品が数組、出番を待ちわびていたことだろう。今日こそは二日酔いにならないよう、ほどほどに切り上げて寝ますよ、まったく。ほとんど遠足前日の小学校低学年状態、2時に目が覚め、3時に目が覚め、4時に目が覚め、エイ!めんどくさい、早いけど起きちゃえ!何だかこの前みたいに、船上、シャクリだけ大炸裂してイカがまったく上がらないなんてことにならなきゃいいけど。(笑)いつもの時間に出発すると、横浜駅の京急ホームは釣り人の数が明らかに少なめ。平日と言えば平日だけどGW連休の人も多いだろうに。6時20分頃に船宿に到着するとエッ?ムギイカ船、札が1枚も抜けてないんですけど!?そこにUさん現れ、今日、お客さん2人だから、場所取り放題!船長も、札抜かなくていいから!と。マジっすか?満船になったかと思えばガラガラの日があったり分からないものですね〜。


左は中オモリとイカリング。今日みたいに空いてる日は関係ありませんが、混雑時のオマツリなどを考慮し、接続具は道糸が食い込まないタイプ、もしくは写真中央部のように熱収縮チューブなどで当該箇所に道糸が食い込まないように細工するといいですよ(外せなくなりますが・・・)。右は今日持参した仕掛け5組。いずれも直結12本ですが、左2組は濁り潮の日に威力を発揮するガス糸巻きのスッテ仕掛け、右3組は14cmプラ角を各種取り混ぜたもの。オールピッカピカ針で十分ですが、遊びで1/4ほど別のカラーの角を混ぜて変化を付けたりと・・・。

受付を済ませて、早速、船に乗り込むと確かに先客は1名様、左舷オモテに釣り座を構えて居られる。ご挨拶すると地元の常連さんとのことで、ブランコ仕掛けを準備されている。私は無条件に右舷オモテに荷物を降ろして準備開始。今日は朝イチ、剣崎沖に向かうそうで、Uさんに聞くと水色澄んでそうなので、まずはプラ角仕掛けを取り出してみた。中オモリは30号を繋いだが、状況次第で変更しましょう。珍しいことにその後、飛び込みのお客1人現れること無く、右舷トモにUさん、左舷ブリッジ横に船長の道具という態勢で定刻7時に出船。観音崎を回るまでは飛沫を避けてキャビンに避難したが、その後はデッキで風も爽やかな快適クルージング。松輪瀬のマダイ船団を横に見過ごして、更にしばらく南下したところで7時50分、ようやくスローダウン。さて、ムギイカの反応はあるだろうか?反応探しで徐行に入ると間も無くブレーキが掛かって、プッ!投入の合図が出ましたよ。水深100mで下から20m!私の仕掛けは直結12本角で全長20mなので、とりあえず落とし込み中に触りでも出ない限りは迷わずオモリ着低まで下ろせばよい計算。一呼吸置いてギシ〜ッ!根掛かり状態で竿が立ちません!ってのを想像してシャクリ上げるが1投目はスカッ!まだ反応出てるようなので、30mくらい巻き上げてから落とし直すと、なんだか少し着いたような?巻き上げ始めると明確に竿に伝わるイカの引き。回収すると上から3番目に単発ヒット。胴長24cmくらいのムギイカ、というかニセイカって言うサイズでしょうか?単発と言えども開始1投目で顔見れるとは幸先良し。が、そこいら中で反応見られる訳でも無く、探索時間はけっこう長い。2投目は空振り。そして3投目、今回も着乗りは無く、後ろを見るとUさん、竿ひん曲げて巻き上げ中。けっこう着いてそう。私も巻き落としでリセットすると今度は乗ったよ〜!


朝イチ、剣崎沖まで船を飛ばし、1投目で顔は拝んだものの、その後、乗り目悪く空振りが続き・・・。

船長に何杯?って聞かれたけど難しい質問(笑)、たぶん2杯です!回収すると案の定2杯着いてて計3杯。Uさんはナント!いきなりの8杯掛けとは!ところがその後、10分旋回しては入れてのペースで探索を続けるが、Uさんが1杯追加したのみで私はカスリもせず、なんだか怪しい展開。9時5分、結局、1時間ちょっとで6回入れたけど、私3杯、Uさん9杯のまま。今日は僚船が1隻も現れないと思ったら、もしや?この時間から上手で模様が出てるのかな?好情報でも入ったか、戻ると言って、来た道を全速で飛ばす船長、行き先は金谷かと思ったが、舳先は久里浜方面?かれこれ30分ちょっと走ったところ、緑の船も青い船も白い船も皆んなここに居たのね。場所は久里浜沖のマダイ船団の遥か北、浦賀水道航路1番ブイの北側一帯、鴨居沖〜観音崎沖に掛けては横須賀東部の地元エリア。各船、まさに捜索を展開中。本船も合流して間も無い9時40分、ゴリゴリゴリゴリッ!急ブレーキが掛かると船体が止まるか止まらぬうちにプッ!とフライング気味の投入合図。イカ釣りのまさに気持ち高ぶる一瞬。水深80で70〜50!との指示。うわッ!浅いですね!下げ潮速く道糸はトモ方向にぶっ飛ぶが、お客誰も居ないのでお構い無し。着底してひとシャクリでノシ〜ッ!乗ったわ!追い乗りを促すべく速めに巻き上げながらシャクリを加えると1杯増えたかも。回収すると4杯着いてたが、1杯は取り込みでバラシ。こちら、イカのサイズが本当のムギイカで胴長20cm前後からマルイカ釣りでよく交ざる万年筆サイズまで、こりゃいいわ、食べて一番美味しいサイズですよ。その後、反応が頻繁に見つかるって訳でも無く、けっこう苦労して回って回って反応見つけてという展開。同じタイミングで投入してもUさんは多点掛け、私は空振り、またはその逆なんて投入もあって、合図と同時に投入するか、一呼吸置いて投入するか、そんな紙一重のタイミングで白黒付いてしまうような状況。


中盤以降は航路1番ブイの北側一帯、鴨居〜観音崎沖、水深70〜85mが舞台、ビシアジ船団と完全に被ってます。

その後、空振りの投入を挟みながらも、7杯、6杯、5杯、6杯と乗る投入は多点掛けができて、これぞ直結の醍醐味。合図で投入後、初回の着底で空振りした場合、一旦、30mくらい巻き上げて、少しタイミングをズラして落とし直すと、2回目で反応の芯に入ってギシ〜ッ!なんてのもあるので、如何に群れの中に仕掛けが入るかがポイントなのだけど、船上から群れが見える訳も無く、すべては勘に頼るのみ。イカの足は速く、上手いこと乗った流しでも1回のみで2回目はできない。朝イチの剣崎沖は中オモリ30号から始め、水深が100m前後だったのですぐ20号に交換したが、こちらの場所に移動後は、水深がさらに70〜85mと浅く、しかも今のところ99%着底でしか乗らないので、中オモリは外して着けているのはイカリングだけ。この方が着底と同時のゼロテンションは作り易く、着乗りのアタリを穂先で取ってから、ここぞのタイミングを見計らってシャクリ一発多点掛けがやり易いように思う。この時間、イカの乗り目自体は悪くないのだけど、手放しで爆乗りってことも無く、アレコレ調整しながらの釣り、でも、コレが釣りの面白さですよね〜。で、なんやかんややりながら、乗ったり乗らなかったりの繰り返しで、お昼の時点で33杯。Uさんはもう少し釣られてるかな?と、次の瞬間、いきなり船団が密接し始め、回り込んだかと思ったら、狼煙を上げて船止まる前にプッ!これは期待できそう。すると、オモリが底に着く前から角にアタックしてくるアタリが出始めて、あえて少し見過ごしたところ、宙でクラッチ返すと、もう穂先にアタリでちゃってるもん。コレはスゴイかも、確信を持って竿をシャクるとミシ〜ッ!心の中ウヒョ〜!ドラグは1mmも滑らない設定、巻き上げ中、スプールに巻かれた道糸の上にミシミシ音を立てて食い込む道糸。回収すると本日最多のムギイカにニセイカ級も交じる8杯掛け!これからちょうど上げ潮に入る時間、もしかしてノリノリタイムの始まりかも!?


反応の芯に上手く仕掛けが入れば、6杯、7杯は普通に着いてきます。最高は10杯掛けがありました。

広範囲に散らばっていた船が急に集まり始めて、各船、入れ替わり立ち替わりの投入。旋回時間は短く、1回イカを回収して角を投入器に仕舞い終わる頃にタイミングよくプッ!空振りの投入も挟みながら、乗る流しは着底即乗りで多点掛け。4杯〜7杯は普通に着いてきて、今のところ最高は8杯掛けが2回。13時で56杯、そしてすぐさま投入。バケツの中が混んできたら、後で数えなくていいように10杯単位でクーラーボックスへ。ところが13時台前半は空振りの投入が増えて、乗り目落ちちゃったかな?と思わせたが、14時ジャスト、確か底の方という指示だったと思うが、オモリが着底する前からブツブツアタリが出始め、宙でストップしてシャクリ一発。コレが本日最多の10杯掛け!12本角で10杯だから上から下まで上手いこと群れの芯に入ったのだろう。これで一気に77杯。けっこう空振りの流しが挟まっても、このように1投でツ抜けだから、これぞ直結道具の爆発力。14時以降、パターンに変化が出始め、だんだん着底即乗りが無くなり、意外にも電動シャクリが有効。底付近で何度か誘って乗らないようだったら、電動リール少し速めに巻き上げながら竿を煽ってアクションを加えてやると、徐々にネバネバと重さが増してきて、最後は道糸がミシミシ悲鳴を上げるほどの重量感。これはけっこう着いたでしょ。回収すると本日3回目の8杯掛け。その後、やはり着底即乗りが減った分、誘って単発掛けもあって、終盤は4杯、2杯、1杯、1杯と地味めの追加となり93杯でフィニッシュ。この少人数にも関わらず、きっちり15時までやってくださったおかげで、束釣りに迫る好釣果に恵まれ、船長に感謝!ありがとうございました!終わってみれば前日の模様と打って変わって、近場の浅場でノリノリだもん、本当にイカ釣りは分かりません。これだけ釣っちゃうと後の処理が大変だけど、それ以前に帰り道が拷問か!?(電車釣行のくせにキャリー引くのがキライなもんで、笑)


本日の釣果、ムギイカ(スルメイカ)93杯(胴長16〜24cm)、外道は無し。小型はそのまま丸焼きでガブリ!これがイチオシ。食べて最高に美味しいサイズです。(写真は船上で70杯目までクーラーに移した時の画像)


絶品ムギイカのお刺身!これは釣って来ないと味わえませんよ。毎日でも食べていたいくらいです。付け合せはお土産に頂いた小川丸の天然わかめ。養殖物ではなく本当の天然物だそうです。これがお世辞じゃなくて旨い。シャキシャキとキレのいい歯応え、ことのほか強い香り、こんなに自己主張の効いたわかめは初めて頂きました。お上品に盛り付けてますが、この後、別皿でバクバク!お問い合わせは大津港 小川丸(TEL:046-843-0053)まで!


翌日・・・うちん中、干物工場です。右は塩辛用に肝を塩漬けに・・・詳しくは「こちら」をご覧ください。

【船宿HPコメント】
今日は観音埼沖の航路内という最短の場所で爆釣でした!朝一は剣崎沖へ行きまして、8杯掛けなんても有りましたが、仲間に呼んでもらいUターンしました。潮は速かったのですが反応は多数有りまして乗り目も良くて納竿までノリノリでした!4〜5杯掛けは当たり前で最高では10〜12杯掛けなんても有りました!水深も70mと浅くて明日も期待十分です。竿頭93杯・二番手91杯でした!朝の時間のロスが無ければもっと数は伸びたと思います!GWのラストにムギイカ釣りに是非遊びに来て下さいませ! 貴光船長


私とUさん。(船宿HPから拝借しました。)

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