富浦沖のイサキ、速潮で苦戦も結果は上々

6月10日(金)、保田港の村井丸からイサキ五目に行ってきた。
6月1日に解禁した剣崎沖のイサキ釣り、初期の食い渋りモードから8月に掛けて尻上がりに爆釣モードに移行するのが例年のパターンだが、今年は解禁早々良型交じりで絶好調。一方、対岸の千葉県側では3月初旬に開幕して以来、まったく衰え知らずの爆釣モード持続中。今年の東京湾口部は東西ともイサキの当たり年と言っても良さそうだ。で、以前から一度南房方面へプチ遠征でも!と企画が持ち上がるも、なかなか都合が合わず先送りになっていたところ、2週間ほど前にIさんが単独、館山KS丸から風雨荒天を押しての出撃。結果、見事に思惑的中!大漁情報を伝えてくれた。ならではと翌週、すずきんさんと某船宿から出撃を試みるも、2日前の時点で満員御礼と余儀なく断念。久々の週末好天予報もあってか多くの人出が見込まれそうなため、近場のカサゴ釣りに方向転換。そして今週、仕切り直しで保田港村井丸から満を持しての平日釣行を企んだ次第。早朝3時半にお迎え頂き現場へと向かった。行程順調に4時35分、船宿に到着。早速、釣り座指定のホワイトボードを見ると、本日の人数11名と書かれ、トモ側から2、3名の先客、オモテっ側はガラ空きだったのだが、南風の上げ潮と読んで敢えて左舷トモ3、4番に名前を記入してみたが、これがどっちに出るかは知る由も無し。5時、受付を済ませ、竿を片手にやおら港へと向かう。荷物は軽トラで運んでくださるので楽チン。各自、クーラ−に氷を仕込んでいざ乗船。右舷6名、左舷5名の11名、結果、すずきんさんが左舷ミヨシ2番、私が左舷のど真ん中となった。早々に準備が整うと、定刻より30分も早い5時30分に出船。人数決まっちゃってるのもあってか、柔軟な対応が実にウレシイ。港を出て徐行中、釣り方から注意事項まで、毎度のことながら懇切丁寧なアナウンスには頭が下がります。で、てっきり朝イチはイサキ狙って、後半、アジで消化試合モードなのかと想像していたら反対のようで、イサキの場所は協定により8時竿入れとのことで、まずは港前でアジ狙いとなった。従って仕掛けはアジ五目用に製作したウィリー4本針仕掛け(ハリス2号グレ針6号)を装着。道具は『Aグリップ・サソイ180SS』&『400C』+FL60号。


出船準備中です。結果的に私は左舷5名の真ん中、前から2番目にすずきんさんとなりました。

平日なれども11名と盛況、先週の金曜日は2杯出しとか。最初はアジ用のウィリー4本仕掛け。

5時30分に出船、まずは保田沖でアジの反応を探索・・・なかなか良い反応が見れず旋回が続く。

船は港前の浅場から探索開始。反応が無かったら深場のポイントに行きますとのアナウンスだったが、どうも良い反応に乗らないようで、道具下ろさず、そのまま沖へと向うことに。何度か旋回して慎重に反応に当てると位置取りが決まって、6時ジャスト、第1投。南の風で曇り、等圧線が広がっている割に風が出てしまって、体感で6〜8mほどあるが、思いの外、海上のコンディションは良好。水色は薄濁り。浮いた反応が出ているそうで、水深59mで50〜40mの間を探ってください!アジ用の少し強め速めのシャクリを入れると、指示ダナの上方まで来たところですぐさま生体反応。17cm級の小振りのアジが一荷だったが、湾奥のマアジを見慣れているせいか、一瞬、マルアジ?と思うほどスリムな魚体、でもマアジである。南蛮漬けサイズだね。1投目で掛かって来たので、ジャンジャンバリバリ行くのかと思いきや、2投目以降の食いは不安定。空で回収することもあれば、シャクってすぐにアタることもありで、掴み所の無い展開。パターン嵌らずやや苦戦モードで、ようやく6、7尾となったところ、シコイワシが回って来てしまって、落とし込みからフワフワとアタリが出て道具が止められる。すずきんさんもバッチリ捕まってしまい仕掛け一発でオシャカ。自作のウィリー仕掛け、コレは敵いませんね。30分ほどやったところ、堪り兼ねて移動。その後、水深36m、26mと徐々に浅場を攻めていくが、アジがポツンと出ると、その後はシコイワシが回って来てのイタチゴッコ。聞いたところ剣崎沖や洲崎沖のイサキ釣りも日によってシコイワシの猛攻との話なので、目下、東京湾全域で有り得るのかもしれない。浅場に来てから、一発良いアタリで28cmのアジが食ってきたものの、食いそのものは極めて低調、潮も全然動いてないしね。ちなみに小潮の最終日で干潮が5時半、満潮が12時前の予報。7時30分、富浦沖のイサキ場まで25分くらい走りますと船長。ヨッシャ、待望のイサキ釣り!本番前の肩慣らしは小振り主体のアジ10尾、オキメバルも小型が2、3尾と冴えない内容だったが本番はこれから!移動中にイサキ用のウィリー仕掛け(伊勢尼5号、ハリス2号)に交換。すずきんさんは餌釣りで始めて、どっちがいいか様子を見ることに。


8時ジャスト、イサキ狙いの富浦沖に到着。場所一発決めで本番のイサキタイムに突入したが!?

富浦沖に到着すると僚船が3、4隻操業中。本船も一発で場所が決まって、計画通りの8時ジャストに第2部、イサキ釣りの始まり。水深38mで指示ダナは30〜25m。32mでストップしてシャクリ開始。何度かシャクって止めた瞬間、ゴツッというシグナルが出るも針掛かりせず。居るねぇ。すると、お隣すずきんさん、早速イサキをヒットさせて巻き上げ中。その後、何度か入れ替えるも、ウィリーはイマイチアタリが遠いのに比べて、すずきんさんは餌釣りで絶好調。最初の30分、私は25〜28cm級を6匹止まりなのに対して、すずきんさんは2倍以上のペース。ウィリーも待ち時間かなり長めにしないと食って来ない。こりゃ素直に餌釣りに換えた方が良さそうだな。装着中のウィリーは再利用できるよう仕掛け巻きに巻いて温存し、餌釣り用の仕掛け(チヌ1号4本針、ハリス2号)に交換、餌はクサビ型に刻んだ自前のイカタン。さ〜て、釣りますよ〜!と気合を入れ直したのも束の間、予想と反対の下げ潮ぶっ飛び状態となり釣り難い。序盤戦好調だったすずきんさんも流石にアタリ激減。ミヨシ1番のお客さんはほぼ入れ食い状態?すずきんさんがその合間にポッツンと食わせて、私より後ろはお葬式状態。参ったねぇ、前しか食わないじゃん。船は反応の上に止めているので、道糸はミヨシ方向に斜めに入り、私とすずきんさんはFL60号、私の左隣のお客さんがライトの40号なのでおのずとオマツリ頻度も増えてしまい、う〜んどうしようかな。本当は合わせるといいんだけど、軽くすると余計に仕掛け立たないし迷うところ。潮が逆になればまったく問題無いのだが・・・。再開2時間でツ抜けまであと1匹、ボヤいてもアタリは一向に出てくれず。少し潮が弛んできたその時、すずきんさんが再び連荘モードに入って一気に溝を空けられる。イカタンよりバイオベイトが食うって。う〜ん、ヤセ我慢は止めて、スミマセン!バイオベイト少し分けてもらえますか?(笑)背に腹は変えられず、ここは素直に釣れる釣り方を見習いましょう。ありがとうございます!塊で頂いたので、くさび形にカットして装着、藁にもすがる気持ちで再投入すると、ナント!いきなり良型がダブルで食ってすずきんマジック?(笑)正解はやっぱコレかぁ、正直なものである。


すずきんさん、余裕で中間血抜きタイムです。遅ればせながら私もやっと樽が埋まってきましたよ、ホッ。

郷に入りては郷に従えとはよく言ったもので、いわゆるウィリーシャクリで小気味良く縦にシャクって半ばリアクションバイトで食わせる釣り方とは違って、南房のイサキ釣りの時がそうであったように、指示ダナの少し下からコマセを振り上げてタナ決め打ちで長待ちみたいな形の方が、そもそもここのイサキには合っているのかもしれない。バイオベイトを頂戴してから、潮が緩んだのも手伝って、明らかにアタリが出易くなったが、とは言っても待ち時間はけっこう長め、ともすれば、アタリが出てから5〜10秒、食い込みを待ってからようやく針掛かりなんてケースもけっこうあって、シャクって止めた瞬間勝負、ンガガガッ!と穂先に絡み着くような、自分の好きなパターンの釣りはとりあえずお預け。11時15分、ようやく潮が上げに変わったところで初めての流し換え。この時、すずきんさん40尾超え、私は25尾。規定数50ですから、ゆっくりやってくださいよ!(笑)ってことで、すずきんさん、ここでウィリー仕掛けに交換。再開すると、いきなりのトリプル!?すぐに私にも当たって、回収するとナント、4本針に塩焼きサイズがパーフェクト!4つ来ました!と船長のアナウンス。だが、すずきんさんがウィリーで食わせてるの見たら我慢できる訳も無く、私も速攻ウィリーにチェ〜ンジ!指示ダナは30〜25mだが、けっこう食いダナ浮いてるようで、最浅18mでもヒット、だいたい25mからシャクって22m前後がアタリが出易い。ウィリー、食いますね〜!待ち時間長めで食って来ることもあれば、止めた瞬間、またはシャクった瞬間、ガツンッ!って来る好きなパターンも多少は出始め、魚の反応自体も少しは早くなったかな?ところが、今度は上げ潮がぶっ飛んでしまって、12時20分、流し釣りに換えてみます!とのアナウンスで回り直し。流し釣りになってからも比較的順調にアタリは出てくれて、12時45分、場所を流し切ってしまったので、ここで上がって行きます!すずきんさんは終盤クーラー満タンのためブレーキ踏みながら、早めに畳んで54尾。私は48尾まで追い上げることができて、苦戦と思いきや終わってみればスゴイボリューム。すずきんさん、お疲れ様でした。久し振りの平日釣行は吉でしたね。今日は後が大変、ウレシイ悲鳴ですね〜!


本日の釣果、イサキ 48尾(21〜30.5cm)。大型も出ませんが、20cm以下も交ざらず。平均25、6cmのプリプリイサキ、ボリュームたっぷりです。船長曰く、脂乗ってて美味しいとのこと。今夜は知人を招待してイサキパーティ、大変楽しみです。


マアジ 10尾(17〜28cm)、ウマヅラ 3枚(24〜32cm)、オキメバル 8尾、サクラダイ 1尾、シコイワシ 15尾。他、スズメダイ、シラコダイ、ササノハベラなどは放流。

【料理色々】

当日の夜は手が回らず、とりあえず塩焼きだけ賞味。脂乗っててふっくらジューシー!翌日の午前中は大雨、釣行記書きながら、並行して干物を6枚ばかり部屋で干し・・・。

翌日のお昼ご飯は恒例のヅケ丼。脂ありますね〜!暖かいご飯にヅケがトロッといくらでも食えそうでヤバイ。待ってました!翌日の夜はイサキパーティー、お刺身も脂乗っててバカうまです!

こちらは炙り、皮の香ばしさと脂の旨み、言うことありません!皮焼きもマイウ〜。ちょっと焼き過ぎましたが、皮ぎしに脂と旨みが凝縮されてます。

真子の煮付けと白子のホイル焼き。まさに珍味ですね。

香草オーブン焼きも定番料理。ふっくらジューシーで香りもGood!右は3日後の昆布〆、これも捨てがたい!

クレイジーソルトを使ったガーリックソテーも最高!そして火曜日の朝、締めは茶漬けで。ヅケ丼と茶漬けは2回やったかな。これで干物以外は完食で〜す!

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