剣崎沖のイサキ、今季最終戦も食い良好

8月20日(土)、金沢八景のあさなぎ丸からイサキに行ってきた。
会社が夏休みだった12日(金)はイサキの準備をしながら朝起きられず、恒例の午後LTアジでお仕事。そして14日(日)は1年3ヶ月振りのオニカサゴ釣り。沖の瀬は潮型メチャクチャで疲労感倍増という釣行だったが、真っ直ぐ道具が立つようになった一瞬の時合いに呼び込んだ唯一のアタリは価値あるものだった。そして今週こそはコレです、8月一杯が漁期の剣崎沖のイサキ釣り。8月も残すところ週末はあと2回、本日が今季最後になってしまいそうなので、最後にビシッと決められれば良いのだが・・・。ここ暫く続いた南西気流も前日には前線が南に下がって、久し振りに涼しい北東風をもたらし、一気に秋の気配を感じさせる陽気となった。激しく降った雨も予報通り未明には止んで、今日は曇天凪の最高の釣り日和となりそうだ。5時15分、すずきんさんにお迎え頂きいざ現場へと向かった。すずきんさんも色々と釣行予定が立て込んで居られる中、剣崎沖のイサキに1回は行っておきたいとのことで、喜んでご一緒させて頂くことになった。南西が吹き続けた後の北東風の吹き返しに大雨でしょ?水色スケスケってことは無さそうだし、毎年8月も終わりに近づくほどウナギ昇りに食いが活発化する剣崎沖のイサキ、急な水温低下やぶっ飛び潮が無ければ普通に釣れそうなところだが、今年はやや不安定要素を孕んでおり行ってみるまでナントも言えず。すずきんさん、一発出撃は吉と出るか凶と出るか!?道路もガラガラで5時45分頃、船宿に到着、早速、釣り座札の掛かった船形を見ると、ちょうど四隅が1枚づつ抜けている状況。相談して右舷のオモテ側を2枚抜いて、先に買い物行って来ちゃいましょうか!噂のIさんも今日は姿を見せず(アジかな?笑)、やや暇を持て余し気味に談笑していると、2番電車の送迎車でMSさんの登場!左の真ん中に入られ、左舷5名、右舷6名の11名で確定。準備も整い、ほぼ定刻の7時17分に出船。走り始めると1枚上着があってもいいほど、東っ気で波被るのでキャビンに避難しましょう。


7時17分、いざ出船!剣崎沖は一変してワラサ船団に!この時間、マッタリムードで早くも消化試合?

横須賀沖くらいまでは多少ポチャポチャした感じも観音崎を過ぎると良い凪、風も無さそうだしいいんじゃないの!8時15分、場所に到着すると周りはすべてワラサ船。毎年のことながらワラサが釣れ始めると何処もワラサ一辺倒で、イサキ船はI丸、N屋、本船の八景の3隻のみ。先日までの過密船団はいったい何だったんだ!って状態。しかも、船団バラケちゃってこの時間、早くも消化試合モードだろうか。船長は慎重に位置取りを決めるといよいよ開始のアナウンス。指示ダナは18〜12mでいつもと同じ。北東の風で曇り、海上波は無し。水色スケスケってことは無いだろうと思ったが、まさかの澄み潮には目を疑った。どうしようかな?すずきんさんウィリー繋いだので、私はカラー針から始めてみましょうか。1投目、すずきんさんに早くも初物。ウィリー当たりますね。私は1投目の2往復目でマルアジが掛かって、早くも翌朝のヅケ丼が確定。(笑)入れ替えると15m前後でアタリが出てくれ、私にも難無く初物がヒット。澄んでるけど食いますね〜。すずきんさん、2投目でナント!リールの辺りからPE高切れ?して仕掛け一式奉納。アララ〜、いきなりモチベーション下がりますね。復旧作業の間、私にポンポンとアタリが続いて、あっという間に6尾ほどがバケツを泳ぐ。ウリンボはウリンボでも18〜20cmくらいでだいぶ大きくなりましたね。7月の14cmには悩まされたけどコレならいいわ!すずきんさんが復帰した頃、なんだか食いが続かなくなってしまって早くも黄色信号。潮止まりかな、ぜんぜんアタリが出なくなっちゃった。結局、開始1時間は8尾のスロースタート。9時15分、回収の指示で場所を小移動。再開すると先程より明らかにアタリの出が良くなったが、掛からないアタリがやたら多く、コレって?仕掛けが合ってないのか?今日はウィリーでも十分反応するようなので、先日、澄み潮用に試作したウィリー仕掛けを試してみよう。配色は手前からスキンピンク、薄青(197で銀針)、蛍光緑(KA)、白、緑(383で銀針)。


イサキ船は八景のI丸、N屋、本船の3隻だけ。今日のI丸は片舷7名ほどで空いてる方ですね・・・。

仕掛け交換後、前と同じかそれ以上にアタリだけは出るが、やはり掛からないアタリが多い。シャクリ方を色々模索すると、どうやら今日は魚の反応が遅いようで、いつもの間合いで止めて待って、竿下げてリールを巻くと、下げると同時にアタリが出たりと言った具合。しっかりシャクって待ち長めでしょうね。色気を出して少し上目の11mで一発良さそうなアタリ出たけど掛からず。そんなのもあるにはあるが、食いダナはだいたい16〜14mに集中しており、18mから速めにシャクリ上げて15か14mでけっこう長めに待つような釣り方でも十分アタリだけは出るだろう。潮周りは中潮の最終日で満潮が8時20分頃、干潮が13時40分頃の予報だが、この時間、左舷オモテ方向への流れがトロトロあって、左のスラスターが入って右に振るような操船。ちょっと良さそうな魚掛けてすずきんさんに玉網まで出して頂いてしまったが、コレが27cmで今日イチ、体高があって良い魚である。続いて、コレもっとデカイかも!と少々大袈裟で後から恥ずかしかったのは20cm超の一荷。先針がスレで背掛かりしてたので引きが強かった訳である。お騒がせしました〜!10時、周りのみなさん順調にアタリを出して、すずきんさんもほぼ入れアタリ(掛からないのが多いそうで入れ食いまでは行かないそうですが・・・)。10時15分、移動後順調にアタリが続いてバケツ第一陣をクーラーへ。数えたら35尾居て、今日はウリンボもそこそこのサイズだし、23cm前後がけっこう良い確率で混ざってくれるので、定番塩焼きはもちろん料理の幅が広がって楽しませてくれそうである。相変わらず掛からないアタリが多いが、これが全部掛かってしまったらエライことになりそうなほどアタリだけは多い。タイドグラフとは無関係に11時頃から急に潮向きが変わって道糸がトモ方向へ入るようになったが、魚の食いは特に変化無し。派手さは無いものの、ポツポツポツポツとアタリが続く状態が継続。11時半、第ニ陣をクーラーに移すと全部で80尾。


後半戦、速潮の中、みなさん好調にアタリを出します。舳先の泳がせ道具は2回ヒットしたが・・・。

だんだん潮が速くなってしまってペースは少し落ち気味。それに伴ってイサキの型もウリンボ主体となる。12時ジャスト、一旦道具を置いて落ち着いて昼飯を摂る。ついでに数えてみたら92尾居たので、このまま釣れ続けたらキャパシティオーバーだが、イサキは後から放流できるので、最後までマジメにやってみよう。午後の部に入ると俄然潮が速くなってしまって、船をエンジンで戻す度に道糸がトモ方向へ真横にぶっ飛んでしまってコントロール不能。すずきんさんと私はPE1.5号で揃えているのでそんなに頻繁なオマツリは無く、私の下手のお客さんはたぶんPE2号なので私とは殆どオマツリ無し。舳先のお客さんがたぶん2号なので、ビシを80号に替えるとすずきんさんとのオマツリが減る計算。この速い潮ではPE0.5号の差は大きく、潮上の釣り座ほど細糸が有効である。日頃PEは1.5号と2号、ビシは60号と80号を持参し、1.5号−60号を標準に状況に応じて調整するようにしている。さて、潮がぶっ飛んでしまうとアタリが出難くなるのが常だが、今日は不思議とこの速潮の中、シャクってアタリが出るのがウレシイ。道糸の角度とシャクリ幅のバランスで、偶然コマセと仕掛けが同調し易い形ができているものと思われる。13時半、バケツ第三陣をクーラーへ。数えると120尾を超えており、これ以上釣ると処理能力を超えてしまうので、持ち帰り分は120尾でストップ。その後もシャクってアタリが出るパターンが一荷交じり続いてくれ、あまりの速潮で巻き上げ中に抜けちゃうのも相当あったが、これだけ釣れればもう十二分、定刻15時に近づいたところで道具を畳んだ。最後のバケツにも23cm前後のが数尾交ざってたけど、今日はみなさん海にお帰り頂くことに。すずきんさんもあまりに掛からないのとバレが多くて、気分爽快とは行かなかったご様子だが、食べるには十分の釣果だそうで、釣行一発で決まって良かった良かった。今日は車で送ってくださるので、クーラーの水抜かずに帰りま〜す!(笑)


本日の釣果、イサキ 139尾(17〜27cm)、写真に入ってませんがマルアジ 3尾(21〜30cm)。他、スズメダイ、ウミタナゴ、ネンブツダイ、キンギョハナダイなどは放流。イサキは120尾の持ち帰りで写真は100尾くらい。ウリンボは18〜20cm級主体にだいぶ大きくなりました。今日は23〜25cmの中っ羽が多く交ざり、最大は27cm止まりでした。


まずは何より定番のお刺身と塩焼きで賞味。う〜ん、何度食べてもウンマイ。ウリンボは脂と独特の甘味、相変わらず美味です。今日の中っ羽は1尾以外はよく脂乗ってました。50尾お裾分けの後、小さいの30尾は半身の一口干物に仕上げて保存食用、当日10尾消費して、残り30尾!


炙りは山葵醤油でもいいですし、塩やクレイジーソルトもオススメ。翌朝は丸鯵のヅケ丼、翌々朝はイサキのヅケ丼で連日朝からスイマセン!


絶品、ウリンボの一口干物。3枚に下ろして7%の立て塩に20分強。真水で洗って水気を拭き取り、部屋で半日扇風機干し。最後にひっくり返してもう一干し。(写真は翌晩、ひっくり返して完成間近)13枚づつ真空パックで冷凍庫行き。これで1年は持ちますが、その前に無くなるでしょう。直近の分はジップロックで冷蔵。

ホーム目次前のページ次のページ