LTアジ、中の瀬で上げ潮入ってスイッチON

8月27日(土)、新山下の広島屋からLTアジに行ってきた。
日曜日は以前から来客の予定があり、旨いアジが食べたいとのリクエスト付き。8月一杯で終了となる剣崎沖のイサキはそういう都合により先週のうちに釣行を済ませ、今週は満を持してのアジ釣りである。前日から予報がコロコロ変わって当てにならず、しかも今日という今日は威信が懸っているので絶対ハズす訳には行かず(笑)、いつものように午後船でサクッとやっつけるか、一日船でジックリ攻めるかが悩みどころ。とりあえず荷物作って朝起きてから決めましょうか。前日の予報では午前中一杯は本格的な雨なんてこと言ってたが、朝起きて外の様子をうかがうと雨はとっくに上がっており、曇もさほど低いこともなくどうやら回復傾向。予想より早く前線が離れてくれたようで、こりゃ一日船で勝負だな。というのも、潮周りが大潮前の中潮最終日、干潮が9時45分頃、満潮が16時半頃の予報なので、半日船だと一番良い時間に港に戻る可能性があるのと、午後船はゴールデンタイムに潮止まりかも?ってことまで考えての判断であった。さて、本日お世話になる広島屋さんは8時出船なので、お隣、渡辺のアジ船長に見つからないよう(笑)、見計らって7時過ぎに船宿に到着。先客はナント常連O澤さん1名のみで左舷オモテ、この人数じゃ潮先も潮ケツもありゃしないけど、北東風の上げ潮狙いなので定石通り右舷オモテに荷物を下ろした。船長に最近の状況をお伺いすると、今週はずっと夏休みだったのでナントも言えないようで、先週末は近場で当たらず2カイホ下まで足を伸ばして大アジを釣ってきたそうだが、今日は近場のお得意ポイントから探って行くそうだ。その後、1名来られて左舷胴の間に入られたが、予報がはっきりしなかったせいか他にお客は現れず、乗客3名で右舷は寂しく私ひとりだけ。最近、釣り座が裏目で苦労するパターンが多いが、今日もコマセ効くかどうかがけっこう心配。頼むぞ〜!準備も整い、定刻を少し回った8時7分に出船。横浜港の外に出ると、北東風で海上はダボンダボン、右舷に居ても飛沫を被り、何気にカッパ着といて正解!


港外に出ると北東風で予想通りの海、曇天・茶濁り・北東風波・潮周り大でアジが釣れる条件はすべて揃ったが・・・。

本牧の海釣り桟橋を右に見ながら南西方向へ走る。本牧漁港の前は今日は黒川本家1隻。アレ?渡辺の午前船は何処でやってんのかな?本船はそのまま直進して、到着したのは南本牧北東面の1号機と2号機(分かりますかね?)の前、位置取りが決まって8時25分、エンジン流しで開始。北東の風で曇り、Tシャツの上に薄手のカッパ1枚着ててちょうどいい陽気。海上は風波と岸壁からの返し波が混在してグチャグチャ、水色は茶濁り。下ろすと水深23m前後、この時間まだ下げ潮が明確に効いており、船をエンジンで戻す度に道糸がトモ方向に持っていかれる。誰も居ないのでオマツリの心配は無いが、斜めに入るとコマセワークが正確に出来ないので早めに入れ替え、なるべく道具を立てた状態で釣りをする。ここは確か根があって良型のアジが着く場所だったと思うが、約15分、5回ほど入れ替えてみても生体反応無く回収の指示。久し振りの出船ということもあってか船長の見切りは早く、南本牧の水路を抜けると今度は根岸湾の湾口部で旋回。8時55分、位置取りを微調整して再開。ここも船長の得意場所で、これまで何度も良い思いをさせてもらったことがある。水深は26〜20m、こちらは風陰となり海は真っ平ら。海上なんの変哲も無いが、海底はけっこう起伏があってマメなタナ取りが必要。今日は釣れる条件完ぺきに揃っているはずなのだが、アタリなかなか出ませんね。結局ここで2流ししたがアジは顔見られず、9時25分、中の瀬に行ってみますので10分から15分走ります!とのアナウンス。エンジンの回転数を上げると東に向けてかっ飛ばす。ウヒョ〜!釣り座に居ると容赦なく頭から被るので荷物抱えて舳先寄りに避難。途中、中の瀬Bブイでオレンジの船を発見。渡辺の午前船、今日はこっちですか、釣れてるかな〜?本船はBブイからだいぶ北東方向に進んで、航路5番ブイが見える辺りでスローダウン、何度か旋回すると反応を捉えたようで、9時45分再開。水深17m前後、そろそろ潮も止まり加減で道具は楽に立つ。


根岸湾から中の瀬に向けてかっ飛ばす船長。頭から容赦なく被るので荷物持って慌てて避難。

場所が変わったら最初は早めの入れ替えが鉄則、開始10分、黙々とコマセワークをこなしていると!?竿先がククンッ!一瞬目を疑ったが、間違い無くアタリ!9時55分、船中初モノゲットは21cm級のアベレージサイズ。釣れました?とブリッジから顔を出す船長。長い道のりだったね、と笑顔。O澤さんにも、釣れた?って聞かれて、ハイ。これを見て船上の釣り人もようやくスイッチONか!すると直後、O澤さんにも初物が来て23cm級のナイスボディ。自分はと言うと、型見たのはいいけどその後調子上がらず、O澤さんがポンポン上げるのを横目にモゾモゾアタリだけで終わったり、空で回収したりでマズイぞ!10時を回った頃、私の焦りとは裏腹に、これは入れ食いになりそうだね、と言いながら碇を下ろす船長。で、続けているうちにタナ低過ぎが判明。潮動いてないせいかな?2m50cmくらいの少し上目でアタリ出るみたいで、仕掛けを30cm詰めてみる。するとてき面、やっとだよ〜!頼むぜ!2尾目を上げるのに20分も要してしまった。さ〜て、追い上げるぞ〜!気合を入れ直して臨むが、今日のアジ様は追い掛けるとスルッとかわされる感じ?1時間くらい経って、15、6匹釣れました?と船長。いや〜、まだそこまで行かないです〜。(汗)若干、暖簾に腕押し気味で掴みどころ無いまま12時ジャスト、数えてみたら23尾。前半からバリ食いされたら逆に大変なので、これくらいが適当と言えば適当なのだが、釣り的には明らかに苦戦。今日はハンパなマサバが多く、大サバなら大歓迎なのだが、間違い無く脂無いので餌用に5本だけキープ。(と思って、後で捌いてみたら脂あってビックリ。)一旦道具上げて、冷やしたぬきうどんを流し込んでリセット。12時10分、再び戦闘開始。すると1投目、コマセ振ってタナ切って1秒?これまでより明らかに速いレスポンスで食って来て回収するとトリプル。次も即アタリ、そのうち振る前に持って行っちゃうやら、振ってる最中に纏わり着いちゃうやら、ひとが昼飯食ってる間にスイッチONですか!?


中の瀬に移動して大当たり、上げ潮入ってスイッチON。サバが煩いが、アジも平均サイズ良く一荷もしばしば。

上げ潮がトロトロイイ感じに流れてアジ様超ご機嫌。時間はたっぷりあるので、ここは焦らず休まず淡々と動作をこなすのみ。しかも、アジの反応が速い分、サバの邪魔が減って好循環。アジも25〜30cm級のデップリした幅広も交ざって無意識に顔もニヤける。13時、昼飯後の50分は29尾上げて計52尾。フ〜ッ、今日もまずはミッション達成。客人よ!待ってろよ〜、極上品腹一杯食わしてやるから!ここまで来れば余裕の態度。(笑)後はお裾分けの分のんびり釣って楽勝パターンだね。13時台に入ると潮が速くなってしまってペースダウン。食い込みもイマイチで掛かり損ないやバレが増え、コマセ振って決まった時間で食わないとその後は待っててもアタリが出ない。コマセと仕掛けが同調する時間が短く、食いダナも気持ち低め。14時、速潮を辛抱して15尾追加の67尾。14時を回ると潮がやや払い出しになって、食いパターンがまた変化。もう数要らないので、振って置き竿にするとどういう訳かコレがよく食うんだわ。食うまでの間が長いので置き竿が有効で、大き目の風波か航路からの曳き波が来ると高い確率でアタリが出る。置き竿で釣れるんだから誘って食うと思うでしょ?コレが食わないんです、手で持ってちゃ。置き竿時の誘いを身体で習得したいと思うほど時に置き竿がイイ仕事する。13時までの1時間のバリ食い時は赤タンで遜色無かったが、この待ち長めの釣りになるとやはり青イソが有利な感じもある。15時で85尾。昼から陽が差したのも手伝ってクーラーの氷全部溶けちゃった。これ以上釣るとヤバそうなのでこの辺で自主納竿。帰り仕度を整えベンチに寝転んでウトウト、あ〜気持ちいい。その後、15時40分まで延長して、皆さんニコニコ笑顔で帰港。久々の出船にも関わらず、船長良い場所当ててくれたお陰で本日も余裕でお仕事完了。今日は小型が交ざらず、殆どが22〜25cmの極上品だから、数の割りにクーラーズッシリ。店で氷買い足したら満タン、さ〜、今日も後が大変だけど充実した達成感もあり。


本日の釣果、マアジ 85尾(19〜30cm)。23cm前後主体に20cm未満は3、4尾だけ。抱卵率ゼロで全員メタボの極上品。25尾お裾分けして、残りは自宅用&翌日客人を招いてアジ三昧!


マサバ 多数(28cm前後)餌用に5本だけキープ、身はそぼろにしてお弁当のおかずに。マルアジ 2本(29〜31cm)、ホウボウ 1尾(25cm)で白身魚のお刺身も一品追加。


当日、小さいのから選んでお刺身。脂の乗りも最盛期なので、当日から甘味・旨み・食感を堪能。翌朝はお約束のヅケ丼、毎度変わらぬ料理写真ばかりですが、コレがウマイんだからしょーがない!(笑)

【船宿HPコメント】
2011年8月27日(土)曇り 
今にも雨が降って来そうな空模様でしたが、降られずに一日持ちました。LTアジ乗合で出船。朝の内は喰い渋く、なかなか顔を見れませんでしたが上げ潮に変わるとサバ交じりにポツンポツンと上がり出して来ました。派手な喰いはありませんでしたが、帰り際まで続き皆様、お土産十分に釣って頂く事が出来ました。

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