アマダイ、本命苦戦もゲスト多くおかずは多彩

10月24日(月)、久比里の巳之助丸からアマダイに行ってきた。
2週続けて土曜日が悪天候となり週末釣り師の足を阻むお天気サイクル。今週は朝の雨さえ我慢すれば予報より回復も早く、風は穏やかだったので良い釣り日和だったのかもしれないが、それは結果論。一応起きてはみたが、予約か約束でもしていない限りあの降り方じゃ外に出る気もせず。翌日曜日、アジのリベンジやっつけて来ようと荷物を作るところまでは行ったが、ここ数日模様イマイチ&食いが立たない南西風?考えてるうちにモチベーション急降下してきて当日の朝になって止め〜!この辺が単独釣行の気楽&良いところ?で、今週は釣行無しと一旦諦めたが、久し振りにH釣行(Hは平日の意味、笑)でもかましてやろうかと月曜日出撃を企んでみたが・・・。この時期のH釣行、今季まだのエギスミイカもしくはアオリイカ、好シーズン到来のコマセマダイetc、候補は多々ある中、只今カワハギ最盛期により平日限定出船中の久比里巳之助丸のアマダイ釣りに出掛けてみることに。巳之助丸と言えば2月に念願の50cmアマダイを釣らせてもらって以来、今年はマルイカが不調だったこともあり、久比里の定宿が8ヶ月ものご無沙汰になってしまった。朝起きると予想に反して外はまともな雨、一時的&局所的なようで折り畳み傘を差して出発。いつもの時間に到着すると手前のカワハギ船は既に7、8名のお客さんがアサリ剥きの真っ最中。外側のアマダイ船は見たところ竿立ってない?と思ったら、左舷大ドモに先客1名だけ。釣り座は選び放題、無難に右舷大ドモに荷物を下ろし、買い物と受付を済ます。女将さんに、ご無沙汰しちゃいまして!と照れ笑いしながらしばし談笑のあと船に戻る。カワハギ船は片舷8名程度で固まったところ、出船間近に団体さんなのかな?急遽16号船が用意され2杯出しに。こういう対応がいつもながら流石の一言!一方、こちらアマダイ船はその後左舷オモテに1名入られ乗客は総勢3名。このデカイ船に片舷貸切状態ですよ、もったいないと言うかなんと言うか、やっぱ釣りは平日に限るぜ。札と交換で餌も受け取り準備完了、定刻より少し早めの7時50分に出船。久里浜港でスパンカを上げると航程約30分、剣崎灯台を右に見ながらだいぶ南下したところでスローダウン。一回旋回して船首を風に立ててブレーキ、8時27分、開始の合図となった。


デカイ船に片舷一人はさすがに寂しい。これで食いが良ければ割り当ても多いのだが、なかなかそうは問屋が・・・。(苦笑)

北北東の弱風で晴れ、海上は良い凪だが大島方面で未だ南西風が残っている模様で、沖から1m前後のウネリが入る。水色は極澄み、道糸のマーカーは水深85mで着底。大潮前の中潮最終日で干潮が8時半頃、満潮が15時前頃の予報であり、実釣時間ほとんど上げ潮の見込みだが、ここ湾口部の潮流は単純には読めないもので、この時間、明らかな下げ潮。しかも上っ側だけで下が何にも無いから如何なもんだろう。1投目から外道の悪戯、掛かってきたのは小型のガンゾウビラメ。その後、入れる度に何かしらのアタリは出て定番のトラギス類、小型のレンコダイなどが顔を見せる。レンコダイは小さくても数溜まると南蛮漬けなどの良い材料になるし、処理もそんなに面倒じゃないのでキープ。本命のご機嫌は知る由も無く、誘おうが誘うまいが先に外道が反応してしまって入れ替えが忙しい序盤戦。ゴツゴツッと鋭いアタリで針掛かりし、最初の20mくらいまで小気味良い引きを見せるのは20cm超のレンコダイ。この水深だとサイズ的にこんなのがイイトコだが、ギリギリ塩焼きサイズも交ざってオカズだけは順調に確保。まだ水温が高い分、何かしらアタリがあるだけ春先に比べたら天国かも!?一流し約3、40分で徐々に西に筋を変えながら、水深は85m〜90mの間。10時、3回目の流し辺りから何が変わったのか、外道の活性も渋〜くなってしまい、アタリも出さずにオキアミの頭だけしゃぶられるパターンの繰り返し。よく底潮が冷えちゃった時にありがちな状況だが、小康状態の中盤戦。「仕掛けメモ」コーナーの更新が間に合っていないのだが、最近の定番アマダイ仕掛けは、ハリス4号1.7mで1mのところに小型のクレン親子サルカン、先端に小型サルカンを結んだ幹糸を沢山作って仕掛け巻きに巻いて置き、別途、針を結んだ3号30cmのハリスを用意し、その場で結ぶ方法を採っている。外道に針を飲まれたり、回転してハリスがチリチリになった場合、30cmのハリス部分だけを結び直せば直ちに復旧可能、また、このハリスは枝素、先素に共用できる点もメリット。今日のように小型のレンコやヒメが多い日など、いちいち仕掛けを全交換してたら何組あっても足りないところ、こういう状況では効果絶大。ちなみに針は一時オキアミチヌ4号主流だったが、最近は昔に戻って丸カイズの14号。


仕掛けは最近この形に落ち着き・・・幹糸とハリスはバラで持参しその場で結んでます。外道が多い日は楽ですよ。

『リーディング82MH225』、トラギス掛かって速めに巻いてるとこですが、負荷を掛けるとキレイな6:4調子。

今日は上っ側の潮で船が動く割に底潮が何にも無いので、仕掛けを余計に引っ張っちゃうのに加え、少しウネリがある関係でタナはけっこう低め。1mも切っちゃうと辛うじて先針が食われることはあっても枝針にはまったく触って来ない。底上30〜50cmでレンコが頻発することからもそれが分かる。苦しい状態が続いていた11時20分、頻繁な底の取り直しでオモリを30cmちょっと切って一呼吸置いたところ、やっと来ましたよ!これは間違い無くアマダイのアタリ。巻き上げ中、何度か三段引きに竿を叩かれ、久し振りに独特の引き味を楽しむ。テンビンを回収し、仕掛けを手繰ると薄青く光る魚体、見ると上顎真ん中にガッツリ針掛かり、そのまま抜き上げたのは船中初物となる32cmのアマダイ。サイズはイマイチだが、この状況下まずは顔見ることが重要、とりあえずボーズは無くなりホッであった。場所や潮の具合で1本出ると船中バタバタっとアタリが連発することも多いアマダイ釣りだが、今日は完全な単発食いで精彩を欠く展開。11時45分、状況思わしくなく今度は城ケ島方向へ走らせると毘沙門沖にてスローダウン、水深は同じく85〜90m。こっちは剣崎沖のように上っ側の下げ潮は速くなく比較的道具が素直に立ち、従って、1m程度のタナ取りで良さそう。少し期待して集中するがどうも外道の反応にも勢いが無い感じ。しばらく何事も無く経過したところ、12時15分、左舷大ドモのお客さんに35cm級のアマダイ、これが船中2本目。直後、私にも良さ気なアタリで一瞬オッ?と思ったが魚か違う。あまり覚えの無い引きだと思ったら正体は25cm級のカイワリ。こりゃいいわ、思わず高級魚ゲットでニンマリ。その後、ギリギリキープサイズのオニカサゴも1匹追加し、オカズ的にはバラエティが増し・・・。後半は毘沙門から江奈湾の沖まで筋を変えながら何度も流し換えるが、今日は本命からのシグナルは遠し。最後の流し、剣崎沖の95m立ちで再び20cm前後のレンコが元気良く、オカズを追加したところ、14時55分となり納竿。結果、船中3名で中型2本と思いの外低調。水色も悪くなく、何が気に入らないのか今日は終日アマダイとの距離感が遠く、気配も薄〜い一日であった。まだまだこれからが本番のアマダイ釣り、そのうち良い日にも当たることでしょう。


本日の釣果、アマダイ 1本(32cm)、レンコダイ(キダイ) 15枚(17〜22cm)、アカボラ(ヒメコダイ)、オニカサゴ(イズカサゴ)(26cm)、カイワリ(25cm)。写真には入ってませんが、上記以外に15cm前後の小型のレンコダイ10枚も南蛮漬け用にキープしました。他、クラカケトラギス、オキトラギス、ガンゾウビラメ、ヒメなどは放流。


当日、アマダイとレンコダイを湯引きのお刺身で食べ比べ。甲乙付け難いですが、レンコダイも脂あってウンマイ!レンコの塩焼きも美味。

そして翌晩、レンコの塩焼きアゲイン!やっぱりウンマイ。一日寝かせたカイワリ、やはり上品でセレブなアジとでも言いましょうか・・・。

アカボラも湯引きでコリコリ、歯応えと旨みも十分。レンコは湯引きでしっとり、今宵も三種お刺身の競演で毎晩スミマセン!

鬼カサゴは2日寝かせることにより旨みと甘みが感じられ、かつコリコリした食感を失わないのが身上でしょう。右はレンコのクレイジーソルトとオリーブオイルのオープンホイル焼き。

レンコの昆布〆、コレがまたイケます。純米吟醸酒が欲しい。右は小型レンコで作った南蛮漬け。味わってみて改めて下処理の苦労も報われます。

極め付けは昆布〆レンコの手毬寿司。一口サイズで20個作りましたが、写真は撮影用に6個。昆布〆の脂の乗ったレンコと酢飯は相性バッチリ。右は海苔で手毬風に装飾、海苔の香りもよく合い。

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