ハナダイ、悔しくて連荘したが奥が深過ぎて!?

11月3日(木)、久里浜港の五郎丸からハナダイに行ってきた。
前回の釣りが納得行かず、珍しく同じ種目に連続出撃。釣行した土曜日、午前中の一時はアタリもまずまずあって、そこで上手いことできていれば、もう少し違う結果も出せたであろう感触までは得られたが、午後からは活性急降下で生体反応ゼロの世界・・・虚無のシャクリ修行が延々続いて終了。当日は名人級でも13、4枚、ボーズもチラホラという厳しい結果となった。ところが翌日曜日がビックリ!K名人がナント48枚、乗客13名で平均20枚超という活性の変わりようにやりどころのない心境。やっぱ人数とか関係あるのかなぁ?で、その翌日の月曜日が輪を掛けてビックリ!I名人が81枚、平均40枚超という大爆釣!朝から一日中食いっ放しだったと言うから、ホントお魚の気持ちが分かりません。ところが一転、火曜日、水曜日と頭20枚前後でスソはゼロという従来の食い渋り状態に逆戻り。そんな情勢の中、Iさんとの連絡で早くも3日(木)祝日の出撃が決定。水曜のお昼頃に予約の電話を入れて頂いたところ、電話口の船長の声は渋く状況はキビシイとのお話であった。2日爆釣の後2日食い渋ったので、果たして3日目はどっちに出るか?前回も後半は修行だったので、覚悟はできてますよ、とにかく行って来ましょう!さて、最寄の駅でいつもの電車に乗り込むと、久し振りにI澤さんにお会いし途中までご一緒に。横浜駅で京急に乗り換えIさんと合流。BT屋でAMアジサバのI澤さんとは八景でお別れし、我々は京急久里浜駅からバスに乗り継いで大浜で下車。6時半頃に到着すると、もちろんのことながらこの時間すでに皆さん乗船済みのところ、五勇丸の右舷ミヨシから2席を後から来る我々のために確保してくださっておりナントも有り難いこと。船長に感謝感謝!別船五郎丸は左舷5名、右舷4名の9名、本船は左右4名づつの8名で前回のような混雑も無く、大変釣り易い人数に落ち着いてくれ、後はお魚の活性に期待するのみ。準備も整い6時50分に船着場を離れ港口で待機。7時の時報と同時に全船エンジンの回転数を上げ場所を目指す。


定刻7時、いざ場所へ。曇天凪日和で釣れそうな雰囲気ではあったのだが・・・。

なんだかイイ雰囲気なんだけどな〜。でも今日はアタリなんてあると思わず、朝から無の境地でひたすらシャクリますよ!(笑)しばしIさんと談笑しながら航程15分で場所に到着、1回大きく旋回して船首を風に立てて停止。7時18分、開始の合図である。北東の微風で曇り、海上ベタ凪、水色は薄濁りで特段変わったことは無し。水深38mでシャクリダナはいつもと同じ3〜10m、アタリが出始めたらもう少し上までやるようにとの指示。1投目、当たり前のようにアタリゼロで回収。2投目、普通にアタリゼロで回収。3投目、またまたアタリも無く回収。そして4投目も同じ、5投目も同じ、6投目も・・・。開始して20分ほど経過したが、船上いまだお葬式状態。もしかして悪い予感が的中か?モーニングサービスどころか外道も何にも当たらず、言っていた通り今日も朝から虚無のシャクリ修行となった。一方、別船五郎丸でポツポツとハナダイが取り込まれる場面が目に入り、釣れてるよ〜!あっ、また釣れてる!また同じ人が釣った!といちいち声が上がり、それほど本船にはアタリも何にも回って来ない・・・というのも昨日、一昨日も同じだったそうなのだが、魚が片方の船の下に着いてしまって船で釣果が大きく偏ってしまう傾向にあるらしい。今日もソレなのかな?目と鼻の先で模様が違い過ぎる。しっかし誰も釣れてないので自分の釣り方が良いのか悪いのかさえまったく判断できず。一方、別船胴の間のK名人は連荘でヒットさせる場面もあり、遠巻きにシャクリの幅とタイミングを合わせてみたりするがまったくダメ。動作だけ合わせても、道具も仕掛けも異なり、細かいこと言えば道糸の太さひとつで仕掛けの動きも変わってくる訳だし、何よりも通年通い詰めて船長にも名人と言わせしめるほどの経験と技術と勘の部分でまったく次元が異なる。釣れないから俄かに隣の船で動作を真似してハイ釣れました!そんなこと逆立ちしても有り得ない。否、あっちゃいけない。下船後、名人にお伺いしたお話からもこの釣りの奥深さを今日は更に実感させられることに。


片舷4名づつでお隣は船長の娘さん、ピンクの竿がカワイイですね。トモには以前イサキでお会いしたことがあるギリさん。

開始1時間ほど経過したところでお隣、船長の娘さんにまずまずのハナダイがヒット。黙々と釣りをしていたが、一瞬チラっと見せた嬉しそうな表情を見逃さなかった。もしかしてコレが船中初物かな?その後、相変わらずIさんはマメに仕掛けを交換したりで、空針にオキアミ餌で小型を2枚ヒットさせ、コレは減点2!(笑)左舷でも小型のハナダイ、カイワリなどが顔を見せ始めたが、状況好転と言えるレベルには程遠く、こちらシャクれどもシャクれども生体反応いまだにゼロ。5〜12m、船長は高めのタナを指示したけど本当に魚居るのかな?スレでも掛からないし、海底潜って見てみたい。そしてついに来ました、忘れもしない開始2時間経過の9時22分、シャクって止めた瞬間、ンゴゴゴゴッ!本日初の生体反応。しかも完ペキなまでのアタリの出方。間髪入れずにアワセを入れ巻き上げ開始。ハナダイ特有の小気味良い突っ込みをかわし、無事取り込んだのは27cmのまぁまぁサイズ。いや〜キビシイぞ。開始丸々2時間アタリゼロのシャクリを続けてようやく手にした1枚。潮周りは小潮の2日目で満潮が11時半頃の予報、この時間特に潮は無く、これも活性低下の要因だろうか、後半の下げ潮も今日は効きそうに無いし、どこかで食い出してくれないとこのペースじゃ今日は3枚止まり?と、その直後、娘さんに小振りだが2枚目がヒットし、さらにIさんにもようやくまともな魚信。取り込んだのは私のより一回り大きいオスのハナダイ。少し無言が続いた10分後、再び私に会心のアタリが出たのだが、スレ掛かりのようでこれは巻き上げ中にスッポ抜け!アタリが少ないので1回のバラシが痛過ぎる。元々潮が無いところにホントの潮止まりの時間が近付き、状況好転しそうな気配も要因も見当たらず。シャクリ続けてるとたまに間違って小型のハナダイが食って来て、釣ったという実感が持てるサイズでも無く最初は放流したが、あまりに食わないのでその後はおかず用にキープし始める始末・・・かと言って数釣れる訳でもないのに。(苦笑)


シャクれどもシャクれども生体反応無し!覚悟はしていたが本日もまた修行が続く。

その後、娘さんに小振りだが3枚目、Iさんにも小振り・・・と釣れない中たまに顔出すのは決まって小振りというのは典型的なダメ日。ところがそんなこと無いよとばかりに大ドモのギリさんに良さ気なアタリ。ちょっとデカそうなので注目してたら、ナント、優に30cmを超えるデコッパナを牛蒡抜き。デカイ!あんなの釣ってみたい。(って今までバラシてるんでしょうけどね、泣)早めに昼飯も済ましてしまい、お楽しみも無く午後の部に突入、依然、状況好転の兆しも無いまま12時40分、回収の指示。少し走るとのことで、こりゃお土産釣りかも。シャクリダナは3〜8m、ビシの穴を気持ち広げるようにとのこと。ヨッシャ!12時50分、久里浜防波堤南の野比沖辺りでスローダウン、何度か旋回して反応に乗せると投入の合図。最初の10分か15分、口使わないかもしれないから!とのことだったが、間も無く3投目くらいからアタリが出始め、一瞬でバリ食いモードに突入のアジ。しかも型がデカイ。25cm級からデカイのは40cm前後まで。40cm近いのが一荷で掛かって取り込みで1本落ちたり。そんな中、左舷でイシダイが取り込まれ、これを見て火が点いたIさん、完全にシャクリ方がイシダイ仕様。程無く30cm級のイシダイを本当にヒットさせるから流石!水深24mで食いダナは15m。私も黙っている訳に行かず、イシダイ狙って先にアジが付いたら回収。こんな形でイシダイらしきに2発ハリスを飛ばされ地団駄。ク〜ッ!やられたのはクリームと茶。間違い無い、アジじゃ40cm級でもハリス切れないもん。定刻14時を回り、あと10分やって上がりましょう!と船長のアナウンスの直後、やっと食わせたぞ!Iさんに救って頂いたのは35cmのイシダイ。食ったのはKA。あ〜これで気分良く帰れるよ。隣のバケツに大量のアジとイシダイ30cm級&塩焼きサイズが2枚。これ見せられて自分はハリス切れじゃ堪らない。最後の1時間ちょい、怒涛のおかず釣りを終えて納竿。いや〜、アタリがあるってウレシイ!船長ありがとうございました!


本日の釣果、ハナダイ(チダイ) 4枚(19〜27cm)、小型の同級1枚放流した後、あまりに釣れないのでその後キープして3枚持ち帰り。(苦笑)イシダイ (35cm、760g)、マアジ 18尾(25〜39cm)。他、オキヒイラギ、ネンブツダイなど放流。船長の好采配により最後の1時間、気持ちが救われました。

P.S.
下船後、バスの時間まで30分ほどあったので、Iさんと一緒にK名人からお話をお伺いすることができ大変勉強になった。仕掛けのことや技術的なことも非常に参考になったが、ひとつここで書けるのは、上手くなりたかったら通ってくださいとのこと。名人自身も今日は何かに気付くのが遅かったと少し後悔の色を見せて居られたが、釣果はダントツの33枚。まさに異次元。今日のような状態でその数の魚引っ張り出してきてしまうところがスゴ過ぎる・・・と言うかスゴイの一言で片付けてしまうことが失礼。自分も以前はシロギスやカワハギを上手くなりたくて年間50回以上通ったが、アレと同じことをやれば何かが見えてくるものだろうか・・・。多くは書けませんが、本当に奥が深いということを身を以って体感させられた貴重な一日であった。

【船宿HPコメント】
下浦沖35m前後、水温=19.5℃、水色=薄濁り、23〜37cm 0〜33枚 釣人17名で2隻出船、外道にカイワリ等
2隻出船の高低。 おハナちゃんが手強くなってかなり難しくなった感じです。喰いが渋いのでシャクリのパターンを替えてウィリーの動きに変化を付けて上げないと、おハナちゃんはこっちを向いてくれない様です。今まではウィリーが断然に有効でしたが、今後はカラー針も使い方によっては有効になって来るかも知れません。但し、シャクリのパターンを替えて上げないと威力を発揮しないかも知れません。

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