ハナダイ、嗚呼、アタリがあるって素晴らしい!

11月12日(土)、久里浜港の五郎丸からハナダイに行ってきた。
このところ修行のような釣りが続いてしまったので、ちょっと気分を変えたい感じがしないでもないが、率直な気持ちとしてはもう1回ハナダイやりたいというのが正直なところ。2回ダメだったのでそろそろ当たっても良さそうな頃合だが、如何せん、水曜、木曜と撃沈の後、定休日挟んでの釣行は勇気要りますよ。でもシャクリたいんだよな〜。リスクは大きいかもしれないけどアレ以下ってのもそうそう無いだろう。やっぱりここは一番やりたい釣りに行くに限るぜ!?ってことで前日の午前中、Iさんにお伺いを立ててみたら、お付き合い頂けるそうでありがとうございます!ホントIさんも好きですよね。早速、船長に予約の電話を入れてくださり、斯くして今週もまたハナダイ釣行(修行?)である。最寄の駅から電車に乗ると、いつもの車両に今週もI澤さんのお姿が。おはようございます!今日は定宿が船出ないそうで、そのお荷物からして久比里のエギイカでしょ?正解!横浜駅で京急に乗り換えIさんと合流。今日は京急久里浜駅までI澤さんとご一緒し、我々はさらにバスへと乗り継いで大浜で下車。6時半を少し回った頃、船着場に到着すると、早速、船長がいらして今日は並べないから!と。左右ミヨシに分かれるようにとの指示。やったぜ!ハシゴ登って船に乗り込むとちゃんと2人分のスペース空けてくださっているから有り難や、今週も船長に感謝感謝。今日は五郎丸がお休みのようで、本船(五勇丸)1隻での出船・・・ってことは、船が2隻、3隻に分かれてしまうと1船の下に群れが着いてしまって、他船が苦戦するというパターンを考えると今日はもしかして釣れる日?私は右舷に入れて頂き、右舷4名、左舷5名の9名で確定し、準備も整った6時50分に離岸。港口でしばらく待機すること7時の時報と同時に各船場所に向けてエンジンの回転数を上げる。本船は久里浜防波堤を回ると南西方向に舵を取り、いつもと同じ下浦沖でスローダウン。何度か旋回し慎重に位置取りを決めると7時18分、開始の合図である。


追い風に乗っていざ場所へ!久里浜防波堤を回って下浦沖を目指す。

北北東の風やや強く薄曇り、海上はややダブダブした感じだが、これくらいの方がかえって釣れそう。水色は薄濁り、第1投は水深38mで着底。指示ダナはいつも通りの3〜10m。魚の活性が悪いので、細かめのシャクリで待ち長め、仕掛けを少しフワフワさせる感じがいいかもと船長。とりあえず自分の定番シャクリから始めてみるとナント!1投目の2往復目で早くもンガガガッ!途中、小気味良い突っ込みを見せコレは間違い無し。無事取り込んだのは25cm級のレギュラーサイズ。やったぜ!船中初物かな?すると間も無くあちらこちらでアタリが出始め、前回は開始2時間、まったく生体反応無かったのに比べ、今日はもしかしてもしかしたかも?イサキのように毎回同じパターンでツボに嵌るような食いでは無いが、何度かに1回は着実にアタリが出てくれて、やっぱりアタリがあるってウレシイ!アタリが少ない釣りが続くとつくづくそう思う。ところがアタリがあっても掛からないのが多いのはいつものこと。いや、いつもより確率悪いんじゃないか?Iさんもアタリだけは出しているがなかなか針掛かりに至らず悔しがる。ハナダイのアタリの出るタイミングは決まって止めた瞬間。一瞬カスッたり、ンガガガガッ!でサヨナラも多く、いきなり伸されるような大きなアタリは大概スレ掛かりと思われ、これも尽くバレる。確率的には3回に1回取れるか取れないかで、せっかく当ててるのに掛からないのは悔しいけど、アタリがあるだけ前回に比べれば天国、今日は朝からシャクリに熱が入りますよ。刺さり的には伊勢尼よりチヌ針だろうけど、チヌ針のIさんも私と同じかそれ以上に掛からない様子なので、ここまで来たら仕掛け云々の問題じゃなくて、ハナダイの口の使い方が本調子じゃないのが大きいのだろう。ちなみに今日は400CにPE4号110m、仕掛けはハリス2.5号、全長2.8m、枝素15cmの4本針。伊勢尼5号のウィリー巻きで、元から茶(107)、蛍光緑(KA)、クリーム、緑(383B)。チモトの夜光パイプが威力ありなのだが、径の合うパイプの持ち合わせが無かったので、ちょっと面倒だが夜光顔料入りエポキシ接着剤をチモトに塗布。


今日は朝からアタリだけは多けれども、なかなか手強いおハナちゃん。

8時半、開始1時間ちょいで8枚。アタリはその3倍くらいありそうだが、皆さん同じ傾向であり、今日は船上、バラして声を上げる場面が如何に多いことか。シャクリ方でどうにかならないものか、色々微調整してみても、下手にシャクリのパターン変えちゃうと今度はアタリすら出なくなるのでどうしたもんだか。釣りを続けているとけっこう食いにムラっ気があって、どちらかの舷にアタリが偏ったり、場所の問題なのか隣近所でパタパタっと続いたかと思ったらすぐに止まっちゃったりと言った状況。その後、ツ抜けはすぐに達成したもののペースは上がらない。ここ数回の苦戦を考えたら、ひとまずOKと言える状態までは持って来たが、何となく食いが下向き加減なのはコマセでお腹一杯になっちゃったかな?潮周りは大潮の最終日で干潮が11時頃の予報だから、この調子だと後半の潮変わり以降はあまり期待できそうにないので、このアタリが何時まで続いてくれるかで決まりそうである。9時台はアタリ自体を出すのにけっこう苦労してしまいIさん9枚、私12枚だったところ、いつの間にか14枚で同点となる。その後、ハナダイの食いは浅く、今日イチとなりそうな30cm級は唇の皮1枚で水面落とし。思わず声を上げてしまった。スレ掛かりのようなアタリでヒットしたのは、案の定、尻尾の根元に掛かっていて、一か八か抜き上げてみたがこれも落っことし。その他、仕掛けの手繰り上げ時にプッチっとハズレちゃうのも数回あってなかなか船上に魚が上がらず。そうこう言ってるうちに11時を迎え釣果18枚、なんとかあと2枚は釣りたいところだが・・・。お隣のベテランさんは私よりアタリ自体多いようにお見受けしていたが、この時間クーラーに魚を移して21枚とのこと、流石である。その後、掛からないアタリを数回挟みつつ11時半、ようやく20枚に到達し、この辺で昼飯にしよう。この釣りはホントお腹が空きますよね。ダメな日は外道も一切口を使わないものだが、今日は私にマルアジが2本、これは脂ありそう。最高のヅケ丼ネタで明朝が楽しみ。他、周りで大アジ、イナダなどがポツポツと言ったところ。


潮が淀んでアタリパッタリ。最後の1時間、場所を換えておかず釣り。

完全に潮が淀んでしまって生体反応皆無の世界。こりゃ納竿までまたシャクリ修行だな・・・なんて思ってたら、お隣で35cm級のクロダイが上がって、俄かにシャクリに力が入るが、2回入れ替え、3回入れ替え、まったく何にも無〜し!12時45分、1時間以上生体反応まったく得られず、道具上げてIさんと談笑していたら、船長から回収の指示。ヨッシャ!最後の1時間、例の場所でおかず釣りでしょ!?こうなると頭の中イシダイ一色のIさん、もちろん私も頭ん中かすれて消えかけた縞模様。(笑)仕掛けはハナダイと兼用なのでそのまま使用。13時少し前、場所に到着すると丹念に旋回を繰り返し、水深23、4m、アタリダナは4〜6mだと思うけど8mくらいまでシャクってみて!とのアナウンスで開始。ちょっと水色濁り気味で芳しくないけどどうかな?前回は3投めでアジが食い出したけど今日は来ないな。そうこうしながら15分ほど経過したところ、私のお隣さんにナント!船中初となるイシダイ27cm級。Iさん俄然シャクリに力が入る。直後、私に強烈なアタリが到来、慎重にやり取り開始。最初キロオーバーのイシダイかと思ってドキドキしたが、上まで来ても走るからなんだろう?ビシを回収しIさんに救って頂いたのは40cm級のショゴ。イシダイじゃなくて残念だが、こりゃ良いお土産だよ。ショゴは小さくても美味しいそうなので楽しみである。今日は食い始めるのが遅かったが、気が付けばアジの入れ食い状態と化し、とりあえずシャクれば何かしらのアタリは出るようになったが、この水色でイシダイは渋いか?アジを狙えば入れ食いなのだが、アジはイシダイ狙ってる間に捕まる程度で十分なおかず。Iさんにはソレっぽいアタリがあったそうだが、私には夜光塗料の効果覿面で良型カワハギが2枚。前回、カワハギ釣った人と釣らない人の違いはチモトの夜光パイプの有無で今日もまったく同じ。私の2つ隣のお客さんも良型カワハギが4枚。ラスト10分コールの直後、そのお客さんに30cm超のイシダイがヒットし羨望の眼差し。結局、イシダイは船中2枚とイマイチだったが、今日は朝からハナダイのアタリ多くおかず大漁!船長、今日もありがとうございました。


本日の釣果、ハナダイ(チダイ) 20枚(20〜28cm)、自己最大は水面でサヨナラ・・・

マアジ 13尾(26〜38cm)、マルアジ 2尾(33〜34cm)、ショゴ(カンパチの若魚)(40cm)、カワハギ 2枚(26〜28.5cm)、他、ウミタナゴなどは放流。マルアジ以外は最後の1時間のおかず釣りの釣果です。

【船宿HPコメント】
下浦沖35m前後、水温=20.0℃、水色=薄濁り、23〜35cm 5〜26 枚 9名で2番手22枚に次いで20枚・15枚と続いて計117枚 外道にアジ・クロダイ・ワカシ・カワハギ・イシダイ等
今日は朝からおハナちゃんがハイテンションでアタリ連発でしたが・・・バレる・バレる・バレる(-。-;)全体で10回のアタリに対して、船上に上がって来るのは3枚強から4枚と云う状況で、数は思ったより伸びませんでした。上がって来るのも口の皮一枚と云うきわどい魚が多かった様な気がします。満腹状態で本来の口の使い方ではなかったと思います。針をパクッと云う状況では無く、針をカジッっていると云う感じがしました。明日の参考にして下さい。それでも木曜日の状況を考えると、表現の仕方が悪いかも知れませんが、「三途の川に片足を突っ込んじゃったァ〜」と云う状態から「現世に戻って来れたyo〜ッ」と思ってしまう一日でした。明日も気合を入れてシャクッて戴きたいンですが、あまり気合を入れないシャクリの方が良いかも知れません。


帰港後、すでに翌日のクーラーが3個並び、地元の常連さんですかね・・・。

【料理、その他】

花鯛炙ってもまたよし!翌朝はお楽しみ丸鯵のヅケ丼、スゴイ脂乗っててウンマイです。花鯛の汁とともに。

翌晩、ショゴはやっぱウマイですね。脂はそんなありませんが、水っぽさ無く、しっとり肌理細やかで甘みもあり。(って言いましたが、2日目は脂出ましたね〜、ビックリ!)花鯛の塩焼きは敢えて言うこと無し!

今回、花鯛のお刺身は湯引きも炙りもせず、そのまま皮付きで・・・えっ?もしかしてコレが正解?豪華なお魚が並んでカワハギの影が薄れますが、柚子胡椒オンリーでパンチを出し・・・これもイケますよ。

2日目の朝食はマアジのヅケ丼!やっぱ本家もウンマイ!花鯛、脂あるので干してもGood!(猫に1枚盗られました、笑)

極め付けはしゃぶしゃぶ!半凍りにした身を薄切りにして中骨の出汁でしゃぶしゃぶ、卸しポン酢を絡めてハフハフ。

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